インフィニットストラトス 光の英雄、闇の英雄   作:kue

43 / 51
あかん。やっぱり、自分は下手くそだなって思います。
今回の話の一夏について納得がいかない人がほとんどだと思いますが
もうこのまま行きたいと思います。


第四十一話

『んじゃ、止めいくよーん!』

束のISの胸の部分にエネルギーがチャージされていく中、楯無達は

機体がボロボロの状態で地面に倒れ伏していた。

あれから諦めずに戦闘を続けたは良いものの最強という名前は伊達ではなく

次々と仲間が落とされていった。

『ド―――――ン!』

巨大なエネルギーの塊が放たれた瞬間! 楯無達の目の前に一つの機体が

割り込んだかと思えば、一瞬にして迫って来ていたエネルギー体が消滅した。

『あっ! まっ君!』

「やあ、束……これはどういうことかな?」

真夏は若干、怒りながらも普段通りの話し方で束に話しかける。

『まっ君は天才だもん! まっ君の傍にいていいのは私だけ! 周りは

ゴミだから掃除しちゃおうかと思ってさ』

「……ゴミは僕たちだよ。束」

『え?』

先ほどまで束の声に含まれていた嬉しそうなものが一気に消えうせた。

「天才という言葉に埋もれて僕たちは一番大事なものを見失ってたんだよ。

天才でも一人じゃ何もできない……束。後ろにいるのはゴミなんかじゃない……僕を

普通の人間に戻してくれた大切な恩人だよ」

そう言い、真夏は腕の装甲を解除して束に手を差し伸べた。

「束。もうやめよう……こんなことは意味ないんだよ」

『…………違う……まっ君は……まっ君はそんなこと言わない!』

アームの指からレーザーが放たれ、真夏が展開したシールドに直撃して

消滅するがさらにほかの指からもレーザーが放たれ、数の多さに真夏は

一度、後ろに下がった。

「束! もう止めるんだ!」

『うるさいうるさい! 君はまっ君なんかじゃ』

その時、突然アームに電流が迸り、束の意思とは無関係に真夏達に

攻撃を始めた。

『な、何これ……言うこときかないとスクラップにするよ!』

束はどうにかしてアームを止めようとするが彼女の命令を無視してアームは

無茶苦茶に全ての指からレーザーを放ち始め、辺りの地面を無差別に

攻撃していく。

「束! すぐにそこから脱出するんだ! それはもう束の怒りを

学習してしまっている! もう止められない!」

真夏がそう言った瞬間、シューという音とともに全てのアームから

凄まじい熱気が放出され始め、ISを纏っているはずの真夏達が

暑さのあまり、思わず口に出してしまうほどだった。

「束! 束!」

「私たちがいるところよりも遥かにコクピット内は暑いはずよ。

すぐに助け出さないとあっという間に茹でダコになっちゃうわよ!」

「でも暑くて近づけない!」

箒はすぐさま束の近くに行こうとするが相手のISの周囲に放出されている

熱気が凄まじく暑く、とても近づくことができないでいた。

「……瞬時加速で一気に近づけば」

「それで近づけたとしても一瞬で助けられないわ!」

「だったら瞬時加速の瞬間にエネルギーを吸収すればいいだけです」

後ろから声が聞こえ、振り返るとそこには腕の部分だけ展開して

銃を手に持っている一夏がいた。

「い、一夏! 使ったら」

「大丈夫ですよ。まだ楯無様は覚えています……織斑。

さっき言ったので行けるんだろ?

一夏の言葉に真夏は首を縦に振り、一夏に背を向けた。

一夏もメモリーの全てのエネルギーを銃に集中させ、輝いている銃口を

真夏の背中に向けた。

「だが、同時じゃないと成功せずにお前は」

「僕を誰だと思っているの? あの束と同等の天才だよ?」

「……行くぞ」

一夏が一言そう言った瞬間、引き金を引くと銃口からすさまじい

エネルギー量を誇る極太のレーザーが放たれ、真夏の背中に直撃した。

それと同時に真夏は瞬時加速を発動させ、ISのレーダーを使用しても

捉えきれない速度で愛する束のもとへと動き出した。

「束――――――――――!」

 

 

 

 

 

 

 

 

皆、バカだった。

なんでこんな簡単な問題も一瞬で解けないんだろうとずっと疑問に感じていた。

周りにいる皆が私とは違う……言い表すならば周囲を外人に囲まれているような

感覚を私は物心ついた時から感じていた。

私の両親曰く、私は何もかもの成長が誰よりも早かったらしい。

ハイハイをするのも、立ち上がるのも、喋るのも、誰に教えて貰った

でもない文字を声に出して読むのも早かったらしい。

もともと赤ん坊は学習能力というものは高い……でも、私はもともと高い

学習能力がさらに高かったみたいだ。

だから、本屋さんに置いてある参考書をパラパラと見ただけで全てを理解し、

近くにあった大きな図書館に置いてある難しい本でもスラスラと読めた。

そのおかげで小学生が知らないような数学の定理や公式、化学に関する

情報などを持っていたし、世に出されていないようなことも頭の中には

たくさんあった。

でも、私と同じくらいの怪物がいた……ちーちゃんとまっ君。

この二人だけは私の話していることを理解してくれた。

特にまっ君は私と同じように小学生でありながら高度なことを

理解してくれた。

嬉しかった。こんな化け物みたいな頭脳を持っているの私だけじゃない。

私はまっ君にのめり込んだ。恋愛感情なんていつ抱いたかなんてわからない。

同類は引き寄せられるのかまっ君が中学生の時に告白してくれた時は

嬉しかった。

……でも、まっ君はIS学園に行って変わった。

それもこれも神門一夏とか言う奴のせいだ。

もともと、あいつはまっ君にとって邪魔な存在だった。

ちーちゃんやまっ君という天才がいながらあいつはそれ以下の存在だった……だから、

私はシロバットを使ってあいつの記憶を……知識を総動員して削除した。

そして誘拐されたという情報を更識とかいう家に送りつけて、あいつを

織斑の中から弾き飛ばした。

なのに……なのにちーちゃんは笑ってくれなかった。

ずっと泣いてた……いつもいつもあいつの写真を見て、泣いて、

引き取った家から送られてくる写真を見て泣いてた。

まっ君は私の考えていた通りになってくれたけど……それも、あいつのせいで

ちーちゃんと似たような状況になった。

だから潰す……あんな奴はいらないんだ……一夏なんて奴は――――――――

「束!」

「……まっ……くん?」

途切れ途切れの意識の中で差し込んできた光、その奥にまっ君がいた。

………………あぁ、そうか。

私はぼろぼろのまっ君の姿を見てやっと気がついた。

まっ君は……まっ君はもう幸せなんだ。

「まっくん……まっ君!」

「ごめん、遅れて」

まっ君に抱きかかえられて、私はISから切り離されて地上に

降り立った。

「……全部……全部話すよ」

「え?」

そこで私は今までしてきたことを告白した。

一夏っていう奴の記憶を壊したこと、まっ君から切り離したこと。

「ごめん……ごめんなさい」

「……謝って一夏が許すと思うの!?」

青い髪色をしている少女に胸倉を掴まれたけど、すぐにまっ君が

落ちつくように言ってくれた。

「束。その記憶を戻すことは」

まっ君の質問に私は首を左右に振った。

「兄さん……」

私の近くに一夏って奴が近付いてきた。

……もう、何も反抗しない。彼にしたことは……許されないことだから。

「……あんたがやってきたことは俺からすれば大迷惑な話だ。

記憶も戻らない……俺はあんたを許す気はない……ずっとだ。でも……

記憶が無くなった時からずっと……あの家族の中には戻りたくないと

願っていた。それがなんでかはもう分からない……もしも、あんたが

申し訳ないって思っているなら……行動で示せ。俺以上に迷惑を

被っているやつらがいっぱいいるんだ」

そう言って、一夏って奴はどこかへと歩いていった。

「なかなかいいISじゃないか」

「お前は!」

後ろから声が聞こえ、振り返るとそこには一夏って奴と同じように

織斑という場所から抜け出した四人目の織斑……織斑マドカがいた。

「兄さん。待ってて、きっとあなたの洗脳を解いてみせるから」

そう言って、襲いかかってきた箒ちゃん達をビットで足止めしている間に

私が作った巨大ISを奪って空に消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……会長。ラウラ達の」

「言わないで」

生徒会室に真夏、一夏、楯無と千冬が集まっていた。

束は学園の医療室にいる。

今、この学園にいる者達の中で一夏の記憶が頭の中にあるのは

生徒会室にいる四人と束だけだった。

箒も、ラウラもシャルも鈴も簪も……全員が一夏のことを忘れていた。

関係の薄い者から順に消えていく……何年と一緒にいる簪でさえ、

一夏のことを忘れたということは最悪の状況に近づいていることであった。

このことから導き出される次に一夏のことを忘れる人物は――――。

「私ね」

楯無だった。

楯無に次は束、そして千冬、もしくは真夏の順に消えていく。

「一夏……嫌。忘れたくない」

楯無は涙を流しながら一夏に抱きついた。

一夏は何も言えず、ただただ肩を震わして悲しみにくれている楯無の

頭をなでることしかできなかった。




前書きに書いたけど……相変わらず下手くそだぁぁぁぁ!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。