「さーて、それじゃあ早速第一種目行きましょう!いわゆる予選よ、毎年ここで多くのものが
18禁ヒーローミッドナイトの合図により、モニターとドラムロールが出る。
当然だがこの予選を通り抜けないと上には行けない。後ろで「雄英ってなんでも早速だよね」とか「早速ではないよね」等の緊張感のない会話で気が抜けそうになるが、頑張って気を引き締める。そして
「運命の第一種目!今年はコレ!」
ミッドナイト先生の決めポーズと共にモニターのルーレットが止まりそこには『障害物競走』の文字があった。
思っていたより体育祭っぽくてなんというか少し変な感じがした。障害物競走自体は体育祭でメジャーな競技であるが競走って程競い合うことは無く、むしろ体育祭を楽しむための競技のイメージが強い、だが
「我が校は自由さが売り文句!コースさえ守れば
ここは雄英高校、そんな簡単なはずが無い、現に今ミッドナイト先生が言った何をしても構わないと言ったがその
そして生徒達がスタート地点に移動し始め、俺もスタート地点に向かっているのだが
「なんかスタート地点狭くないか?」
そうスタート地点が狭い、教室のドアと同じで高さはあるのだが横幅が明らかに狭い、このままだとスタートと同時に詰まることは確実だ
だがさっき言った通り高さはある、そして先生の何をしてもいいという発言から、1ついい考えを思いついた。
というわけでスタート地点にスタンバイしている人達よりも少し後ろでスタートを待ってる訳だが観客の人達や後ろの生徒達の「何やってんだアイツ?」という視線がツラい、なんかアナウンスでもマイク先生が
『1年A組大蜘蛛アラタァ、最後尾よりさらに後ろでスタンバイしてるぜぇー、余裕の現われか!?』
とか言ってるので若干「アイツ舐めやがって」みたいな視線も増えてきた、別にそういう意味ではない、ただ今からやろうとしていることが周りに人がいると出来ないため下がっているのだ、のでその視線は辞めて欲しい、いやホントに、
とそんなことがあるうちにもそろそろ始まりそうだった
ところで、逆バンジーというものをご存知だろうか、上から下ではなく下から上に行くバンジージャンプ?だ、簡単に言えば人間パチンコだ
1つ目のランプが着くと同時にスタートの門の両サイドに付け、そのまま踏ん張りながら引っ張る。
そして3つ目のランプが着き先生『スタート!』という合図とともに糸を引っ張りながら離すと反動で吹っ飛び
「おっしゃぁぁぁぁぁぁ!」
下の集団を追い越し一気にトップへと躍り出た。下の方でいろんな人がおどいた顔していて面白い。若干着地が危なかったが問題ない、そのまま走り出した。
(よしよし!上手くいった!とはいえまだ序盤、気は抜けn・・・寒っ!)
と思った時、後ろから物凄い冷気が押し寄せた。恐る恐る後ろを見るとスタート地点を凍らせ、ついでに地面も凍らせながら無表情で追いかけてきていた。
ウソだろアイツ!?とも思ったが結果的には多くの人の足止めしてくれたんで良い、A組や1部の人達は回避していたが、あと無表情で追いかけてくるのは辞めて欲しいなぁ、なんか圧も感じるし
と何やかんやあってそのまま走り続けていると曲がり角まで来ていた。そして曲がるとプレゼントマイクと共に
『さぁ!第1関門だ!まず手始めに』
どこか見覚えのある
『ロボインフェルノォォォ!』
巨大なロボットが見えた。
「マジかよ」
それも一体ではなく複数いる、一体だけでも強力なのが何体もいる訳で普通だったらどうしようもないがこれは障害物競走、そうと分かれば躱して行くだけだ、だが足元は危険だし仮に行けたとしても大きな足が邪魔だ
「だったら頭の上行けばいいだけだけどな」
現に動きはノロいため攻撃されても簡単に避けれるので1番前のロボットの頭の上に登れた、そして次のロボットに移ろうとロボットから飛んだとき、またしても冷気に襲われ後ろを見ると
「はぁ!?」
ロボットが氷漬けになっていた、というか飛ぶのがもう少し遅かったら俺も氷漬けになっていた
(危っね!轟のヤツワザとか!?ワザとなのか!?)
といろんな意味でヒヤッとしたがその後は問題なく通過できた、まだ1位だったがスタート直前よりは差を詰められている、とはいえまだ第1関門、この後何が出てくるか分からない、それと
(俺この競技で轟に氷漬けされないよね!?)
別の心配ごとご出来た