WeAre MeTuber エナツキ!   作:SAMICO

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今日も短め
ネアンデルタール人については色んな仮設を参考にしています。


消えたMeTuberを探せ~都市伝説~

御蔵島。

 

再び御蔵島まで戻って来た、恵奈達と不可思議動画配信団。

リーダーの青年は、戻って来ると、漸く安堵の溜め息を吐いた。

「いやあ。二度と帰れないか、と思いました。しかし()()()()()()()()だったとは……」

その彼の言葉に、恵奈が疑問を抱いた。

「平行世界説ですか?」

恵奈の言葉に、リーダーの青年はメガネを掛け直すと、

「『多元宇宙』と言って、宇宙には複数の宇宙があり、それぞれ地球がある、ってSFのお話なんだけど、()()()()()にはそれぞれ()()()()がいて、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()って話なんだけど……」

その言葉に、美雪がふっと気づいた。

「それが、恵奈って訳ね?」

「うん、そうなるかな……少なくとも、そう言われているよ」

その言葉に、配信団のリーダーは頷いた。

「それで。もう一つ壮大な話として、ネアンデルタール人が出てくる訳だけど。神様が人類を作りたもうた、それがアダムとイヴって話、それはネアンデルタール人なんじゃないか、って話」

ネアンデルタール人とは、約40万年前に出現し、3万数千年前に絶滅したヒト属の一種であり、現生人類(ホモ・サピエンス)のゲノムにも数%混入している、と云う説があると言われている。

「ネアンデルタール人が絶滅した原因はよくわかっていない。クロマニヨン人に滅ぼされたという説、獲物が競合して段階的に絶滅した説、火山噴火説。でも僕は最後のホモ・サピエンス、つまりは現生人類に混血して吸収された説を考えててね」

恵奈と美雪は、その話を真剣に聞いている。

「世の中には、オーパーツと呼ばれる、当時の文明レベルでは出来ないものが沢山発見されていて、もしも何らかの原因で文明の創造と破壊が繰り返されていたら、今のホモ・サピエンスも、クローン技術や遺伝子操作で新たな人類を生み出したとしたら、今の人類は滅びて、また何らかの原因で文明が破壊され、ってなったら……そのオーパーツが、その鍵を解く何かがある、としてここに来たんだ」

その言葉に、恵奈はふと呟いた。

「それじゃあ、私達一人ひとりができることは、もう無いよね?」

「………」

沈黙が支配した。配信団のリーダーは、

「そう、そうだったんだ。その神は宇宙人、と云う説もあってね。地球人は宇宙人に支配されていた、と云う説もあったり、今人類は神の領域に進みつつあり、いずれは宇宙人によって侵略を受ける、というのもあるね」

「………」

もし本当ならば、絶望しか無い未来。

美雪は顔が青くなり、恵奈は以前放送で言った、『スペース深海棲艦と宇宙艦娘の戦争』という冗談が現実化しそうな話に、複雑な表情になる。

「深海棲艦についても諸説あって、宇宙人説や、地球にも意思があって傷つける人類への怒りや、戦争で死んでいった怨念が深海棲艦化したという説、そして深海棲艦は多元世界でいろいろな形で存在していた、ってことだったんだ。僕が飛ばされた世界では、()()と呼ばれていたよ」

 

そんな中、声を掛けられる。

「無事帰ってきたようね?」

気づいたら、横須賀方面隊総監の高梨未来が、兵を引き連れてやって来ていた。

「はい。無事、全員回収して来ました」

恵奈が笑顔で答える。

もちろん未来も、()()()()()()である。

 

数日後、発見の報告と共に、生放送が行われた。

「はいどうもー、恵奈です」

「美雪でぇす」

「不可思議動画配信団のリーダー、不可思議です。この度は、ご迷惑をお掛けしました」

その挨拶に、多数のコメントが入って来て、スーパーチャットも多数寄せられる。

―――心配したよ。

―――結局、何があったの?

そのコメントに、恵奈が苦笑いを浮かべる。

「結局、何があったかわからなくって。気がついたら、御蔵島で不可思議さん達と彷徨ってて、軍に保護された、ってのが正直なところ」

―――キャトルミューティレーションか?

―――宇宙人に、恵奈ちゃんの隅々まで調べられたのか……えろいな。

「エロくないし!隅々まで調べられ……てはないと思う、多分」

「そまん」

「さりん」

美雪のコメントへのツッコミに、恵奈と不可思議は、神経ガスの名前を並べ立ててボケ始める。

「神経ガスの名前言うなし!」

今度は、二人にツッコむ美雪。

「そんな訳で、今日のお題は都市伝説」

 

その日の生放送では、宇宙人についての話を、延々何時間も続けた。

宇宙人とは一体何なのかや、宇宙人が来た時の、軍の出動根拠は何になるのか、等。

「そう言えば、ゴジラが現れた時について、自衛隊の頃の大臣が『ゴジラは()()()()()()()()』って言ってたよね?」

その頃にはまだ小さい二人は、不可思議の語る防衛大臣についての小話を挟んだり、

実のある話をやって、放送は終了した。

 

「そうだ。僕は、もう都市伝説を追うのは辞めることにしたよ」

ふと、不可思議がそう言うと、恵奈は理由が推測できて頷いた。

美雪は不思議そうに、

「何でよ?ちょくちょく、うちとコラボすれば良いんじゃないの?」

そう問いかけるも、

「知りすぎた上に、怖くなったんだ。僕個人にはもう何も出来ないんだ。って絶望感、もし人類がいつ滅びるか分かってしまったら、僕は正気を保てないな」

「…………」

その言葉と共に、不可思議は帰って行った。

彼等は一般社会に戻り、二度とMeTubeを投稿しないだろう……

 

 

 

 

 

と思いきや、ゲーム実況配信で復活した。

不可思議は、ちょくちょく響とコラボ放送をするようになっていた。

「ニート響と不可思議のゲーム大戦」なるシリーズが誕生するに至った。

結局響はフリーダムだった。

そして、不可思議はエナツキハウスに入り浸るようになった。

住居も名古屋に移し、今は隣の居酒屋鳳翔で、アルバイトをしながら暮らしている。

そしてひっそりと、響と交際が始まったのは、言うまでもないだろう。

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