らき☆べる【Lucky★Bell】   作:あずきシティ

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[第10話]空に消えてった…

―夏休み直前

 

 

水野「私、夏休み中は色々用事があって学校には来ませんので。現代文の夏休みの宿題は分からないところがあっても質問しに来るな?Go○gle先生に聞きなさいね。ちなみに宿題もキッチリポイント加算するから『考えても分かりませんでした~』は-5000ポイントで逝きますんで。じゃっ!」

 

 

―ガラッ

 

 

つかさ「先生の用事ってなんだろうね?」

 

 

鈴木「実家が米農家で異常気象から米を守るとか?」

 

 

水原「自宅警備員紛いな行動をしてるだけとかかな?」

 

 

こなた「可能性的には一番あり得るねー」

 

 

みゆき「あの……自宅警備員とは?」

 

 

水原「あぁ、いわゆるニートですわ。」

 

 

つかさ「先生が休みになるとニートって、どんだけ~」

 

 

 

 

―夏休み前最後のホームルーム

 

 

黒井「長い休みに入るケド学生の立場を忘れんと節度をもって過ごすように。……問題おこしたらセンセの休みもなくなるんやからマジで頼むで~」

 

 

白石「ばっさり言ったなー!」

 

 

鈴木「まぁ……それが黒井先生の持ち味……か?あ、海行く日決まったら連絡するから。」

 

 

白石「おっす!では、」

 

 

鈴木「俺も帰るかー」

 

 

かがみ「やーっと休みに入ったわよーっ、あんたの顔を毎日見なくてすむと思うと気も楽だわ。」

 

 

こなた「まぁ、休みと言っても黒井先生とはほぼ毎日会うコトになるけどね。」

 

 

鈴木「ほぅ、補習か?」

 

 

こなた「ネトゲでパーティー組んだりしてるし。」

 

 

かがみ「それもどうなのよ。」

 

 

鈴木「まぁ……仲良きことは良きかな?……あ、いっそ海行くのに黒井先生に引率頼めないか?」

 

 

こなた「ありかも。黒井先生が車持ってたら運転手も頼めるしね~」

 

 

つかさ「でも私たちって、こなちゃん、お姉ちゃん、ゆきちゃん、鈴木くん、白石くん、水原くん、私だから1台で乗れなくない?」

 

 

水原「7人……無理だと少なくとも誰か1人は……」ガクブルガクブル

 

 

こなた「あ~親戚のお姉さんも車持ってるから大丈夫だよ。」

 

 

鈴木「まぁ白石くんが行けるかは怪しいが明日には休みを教えてくれるらしいし」

 

 

みゆき「とりあえず、明日の夏祭りの時に決めましょうか?」

 

 

こなた「そうだねみゆきさん!じゃ明日の夕方5時に駅前で!」

 

 

 

―翌日 夕方5時 駅前

 

 

 

水原「遅いなぁ……まぁうちの部活には平然と2時間くらい遅れるやつがいるけど」

 

 

鈴木「まぁ、もうすぐ来るだろ。浴衣らしいし着付けに時間かかるとかじゃないか?」

 

 

水原「なるほど、浴衣ですか。なら仕方ない。いやぁ~眼福眼福」

 

 

鈴木「……なぁ。こないだから気になってるんだが、お前は誰目当てなんだ?こなたとの会話を聞いてるとどうも誰か狙ってるように思えるんだが……」

 

 

水原「……。まぁー……当たってても正解とは言わないよ。ただ、あなたは人のことよりもっと自分に気にかけたらいいんでないかい?ふとしたキッカケに死亡フラグが立っても知らないよ?」

 

 

こなた「やふーっ!」

 

 

水原「こんばんはー」

 

 

つかさ・かがみ・みゆき「こんばんは」

 

 

鈴木「よし、行くか?」

 

 

水原「こっからバスに乗りますよ。ちょうど来てるし、……混んでるなぁ、ヨイショっと」

 

 

バス運転士「満員なりましたので発車します。」

 

 

こなた・つかさ・かがみ・みゆき・鈴木「え?」

 

 

水原「あれ?」

 

 

―プシュー ガガガガッギュイイイイン

 

 

こなた「なんか先に1人行っちゃったね。」

 

 

鈴木「そうだな……俺らは次に乗ればいいか」

 

 

つかさ「そだねー。」

 

 

―数分後

 

 

かがみ「おっ、来たわね」

 

 

―プシュー

 

 

運転士「ご乗車しましたら前後分かれて奥までお詰めくださ~い」

 

 

こなた「一番前の席座るねー。」

 

 

かがみ「つかさー、あんたよろめくと危ないからそっち座りなさい。」

 

 

鈴木「俺は立っとくわ」

 

 

かがみ「みゆきは痴漢に狙われるといけないしここに立ったら?」

 

 

みゆき「あ、ありがとうございます。」

 

 

こなた「そう言ってうまく誘導しつつ鈴木くんの隣に立つかがみんなのでしたー」

 

 

かがみ「たまたまよ!」

 

 

こなた「こりゃ壁ドンイベントで1枚絵のチャンスかなー?」

 

 

運転士「発車いたします。手すり吊革にお掴まりください。」

 

 

こなた(ん?運転士の後ろ姿、どっかで見たことあるような?)

 

 

かがみ(どこかで聞いたことある声ね?)

 

 

鈴木(なんだろ……どっかで聞いたことあるような?)

 

 

運転士「チッ……渋滞しとるなぁ最悪や……」

 

 

みゆき(心の声が漏れてますね。)

 

 

つかさ「どんだけー。」

 

 

運転士「はよ動けよ……。」

 

 

―プシュップシュッ

 

 

こなた「あちゃー運転士さん相当イラついてるね。」ひそひそ

 

 

かがみ「ちょっと怖いわね」ひそひそ

 

 

―プシュップシュッ

 

 

鈴木「うーん、なんかの空気の音で煽ってるしな…クレームでもつけるか?」ひそひそ

 

 

こなた「んー。単に心の声が漏れてるだけなんだろうけど」ひそひそ

 

 

鈴木「名前だけ覚えとくか……!」ひそひそ

 

 

 

かがみ「どうしたのよ?」ひそひそ

 

 

 

鈴木「いや、運転士の名前が……これ、先生じゃないか?」ひそひそ

 

 

 

こなた「水野って……確かに名前は同じだけど……」ひそひそ

 

 

 

かがみ「まさか……まさかね。ねぇ確認してきてよ」ひそひそ

 

 

 

鈴木「俺か?」ひそひそ

 

 

 

こなた「うん。適任だね」ひそひそ

 

 

 

鈴木「しゃーねーな。」ひそひそ

 

 

 

 

鈴木「すいません、あと何分くらいかかりそうですか?」

 

 

 

運転士「そうですね……渋滞もあるんで……あっ」

 

 

 

鈴木「やっぱり……水野先生何やってるんですか?」

 

 

 

水野「いや……バイト。みんなには言わないでね。」

 

 

 

鈴木「みんなねぇ……」

 

 

 

こなた「先生!私たちも見てました!」

 

 

 

水野「おぅふ……。バス代タダとか成績上げろは無理だけど言うこと聞きますので学校には黙っててください……。」

 

 

こなた「ん?いま何でもって」

鈴木「じゃあ先生、連絡先付きの名刺もらえませんか?何かあった時には連絡しますので」

 

 

水野「はぁ……はい。名刺は無いからメモではい」

 

 

 

鈴木「大丈夫、無理なことは言いませんよ」

 

 

 

水野「えぇ……あ、そろそろ渋滞抜けるんで話しかけないでくださいね?」

 

 

 

鈴木「はいよ」

 

 

 

 

 

―夏祭り

 

 

水原「いやぁ……置いてきぼりはあっても、まさか先に行くことになるとは……」

 

 

こなた「まぁ珍しいシチュ経験出来て良かったじゃん」

 

 

水原「よくねーよ。王道シチュに巡り会いたいわ……」

 

 

こなた「それは無理じゃない?みずりんは脇役だし」

 

 

水原「何とも言えないなぁ……脇役か……」

 

 

ゆい「おーい!こなたじゃーん」

 

 

鈴木「ん?婦警さんが呼んでるぞ?」

 

 

水原「まさか……お巡りさんのご厄介に……?」

 

 

かがみ「こなたの知り合い?こんばんわ」

 

 

こなた「親戚のゆい姉さんだよ」

 

 

ゆい「よろしくーっ!ハメを外しすぎないようお姉さんたちのいうことを聞いて早めに帰りなヨ?」

 

 

かがみ(いやいや私達同級生っすから!こなたを基準にするな!)

 

 

こなた「みんな同級生だよ」

 

 

ゆい「なんとっ!いや~ごめんごめん体格差があったからつい、ね。それにしても最近の子は発育いい子が多いんだネ」

 

 

かがみ(いやだから!こなたを基準にするなーっ!)

 

 

鈴木「かがみさんや、言いたいことが顔に出てるよ。」

 

 

こなた「あ、射的屋さんだ。姉さん射的とか得意じゃない?」

 

 

ゆい「はっはっは。何を隠そう署ではガンナーゆいちゃんと言われるほどの腕前よ?」

 

 

こなた「おーっ」

 

 

鈴木「日本で銃撃ちまくる警官なんていないはずだし怪しいなぁ……」

 

 

こなた「はい」

 

 

ゆい「あれ!?あれ~?射的ってライフル??」

 

 

こなた「頑張って」

 

 

ゆい「うぬぅ……むーーん………ん~~~」

 

 

警官「成実、お前熱心に何やっとんねん?」

 

 

ゆい「はっ!……あれ~っ」

 

 

こなた「ゆい姉さん連れて行かれちゃったね。」

 

 

 

 

みゆき「かがみさんは遊ばないんですか?」

 

 

かがみ「ん~それじゃ折角だし金魚すくいでもしようかな」

 

 

金魚すくいの店のオッサン「はい、毎度~」

 

 

かがみ「お?……う゛っ……手も出してないのに何故逃げるっ」

 

 

こなた「かがみが凶暴だって本能で悟って逃げてるんじゃない?」

 

 

つかさ「あっ、ほらそこに一匹いるよ!?」

 

 

かがみ「よし……やったー!ゲットだぜっ!」

 

 

こなた「あっ、かがみ、ポイが……」

 

 

―チャポン

 

 

かがみ「……。」

 

 

鈴木「オッサン、今のは?」

 

 

オッサン「ダメだねぇ~残念だけど」

 

 

かがみ「もう諦めるわよ……」

 

 

鈴木「オッサン、じゃあ次、俺で」

 

 

オッサン「はい、毎度~」

 

 

鈴木「どれどれ……そんなにすくうのが難しく……なかった。かがみさん、一匹取れたぞ。」

 

 

かがみ「何よ自慢?」

 

 

鈴木「いや、欲しかったんだろ?やるよ」

 

 

かがみ「……え?いいの……?」

 

 

鈴木「あぁ、そのつもりで取ったんだし」

 

 

かがみ「あ、ありがとう……。」

 

 

こなた(ふふーん。やっぱりお似合いな2人だし引っ付けてみたいなー。)ニヤニヤ

 

 

黒井「よっ!みんな揃っとるナ」

 

 

こなた「あ、先生も来たんですか」

 

 

黒井「この辺で祭りがある聞いて折角やからーって来たんや」

 

 

水原「今日は彼氏さんとかと一緒ですか?……あれ?」

 

 

黒井「んなワケないっ。そんなんおらん」

 

 

ゆい「また会ったねーっ。人数も増えて楽しそうだねっ………今度こそ本当に育ちのいい子だよね?立派なボディで。」

 

 

こなた「担任の先生だよ。」

 

 

ゆい「えっ、すいません……早とちりしまして……」

 

 

こなた「親戚のゆい姉さん。婦警さんだよ。」

 

 

ゆい「いやぁ、今日は夏祭りということで見回りの仕事がありましてね~」←お面、金魚、ヨーヨー、リンゴ飴装備

 

 

黒井(仕事ぉ~?むっちゃ楽しんどるやん)

 

 

 

ゆい「じゃっまたね~」

 

 

黒井「そういえばあっちのカレーの屋台で白石がバイトしとったで」

 

 

鈴木「そうですか、じゃあ後で覚えてたら行きます」

 

 

こなた「多分、忘れるけどね。」

 

 

黒井「じゃなー」

 

 

かがみ「そういえば、つかさ知らない?」

 

 

みゆき「あれ?いらっしゃいませんね」

 

 

鈴木「そういえばみずりんもいないな。」

 

 

こなた(こりゃフラグ立て頑張ってるのかな?)「まぁいいんじゃなーい?」

 

 

―ピロリロリン♪

 

 

鈴木「ん?ちょうどみずりんから電話だ」

 

 

こなた「おっ、まさか朗報かなぁ~」

 

 

鈴木「え?マジか……おう、了解。」

 

 

こなた「みずりん何だって?」

 

 

鈴木「つかささんがハグレたのに気付いて探しに行ったけど見つからないって……」

 

 

かがみ「大丈夫かしらあの子……」

 

 

鈴木「とりあえず俺も探しに行く。3人は……カレーの屋台あたりで待っててくれ」

 

 

―ダダダダッ

 

 

こなた「了解」

 

 

かがみ「私も探しに行くわ。見つかったら連絡して?」

 

 

みゆき「分かりました。」

 

 

---

 

 

水原「さて、応援を頼んだがひいちゃんは一体どこに消えたんだ?」

 

 

水原「というかここはどこなんだ?……まさか私が……迷子かな?アハハ……やべぇ」

 

 

---

 

かがみ「いないわねー。まさかもうみんなと合流出来たとか?……」

 

 

 

 

鈴木「確かこの入り口から来て金魚すくいの時にはいたはずだが……どこなんだ?」

 

 

 

 

つかさ「ふぇ~。みんなとハグレちゃった……。けどバス停ならみんなが帰るときには合流できる……かな?」

 

 

??「おーい!」

 

 

つかさ「え?」

 

 

??「やっと見つけた!大丈夫か?」

 

 

つかさ「鈴木くん?」

 

 

鈴木「あぁ、そうだ。みんなが待ってるし行くぞ?ケガとかしてないか?大丈夫か?」

 

 

つかさ「うん!大丈夫!」

 

 

かがみ「おーい!鈴木くーん!」

 

 

鈴木「はいよー。」

 

 

かがみ「あ、つかさ見つかったんだ。良かった~。……アレ?もしかして私、お邪魔だったかしら?」

 

 

鈴木「いや、そんなこと無いぞ。よし、待ち合わせ場所に戻るか」

 

 

かがみ「そう……良かったわ。じゃあ戻りましょ」

 

 

 

 

―カレー屋台の近く

 

 

こなた「お~見つかったんだ。良かった良かった」

 

 

つかさ「ごめんね~こなちゃん、ゆきちゃん」

 

 

かがみ「なんかどっと疲れたわ……。そろそろ帰りましょ」

 

 

鈴木「だな。じゃ次に会うのは海行く日か?」

 

 

こなた「そだね。あ、黒井先生もゆい姉さんも行くって。運転手さん頼もうと思ったけど2人とも軽自動車だし全員は乗れないって」

 

 

鈴木「その件は俺に考えがあるから任せろ。」

 

 

こなた「ん。じゃあ任せるよ。今日のところはこれで帰るかー」

 

 

かがみ「そうね」

 

 

つかさ「そだね」

 

 

みゆき「そうですね」

 

 

白石「あのー僕の屋台のカレーは……」

 

 

鈴木「今からカレーは重いし要らないそうだ。」

 

 

白石「は……はい……」しゅん

 

 

---

 

水原「柊さーん、柊ちゃーん、ひーちゃーん……いったいどこなんだー……どこにいるんだー……というかここはどこなんだー……」

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