-前回までのあらすじ。後夜祭にもなって実行委員会に届いた1通のメール。内容は後夜祭を続ければ学園を乗っ取るという頭おかしいもの。でも、昨今の情勢ではいったい何が起こるかわからない!どうなる!?後夜祭!!
みゆき「しかしよく考えればおかしい話です。乗っ取る手段にせよ乗っ取った後の目的にせよどのようにするのでしょうか?」
副委員長「それは…僕は分からないけど手段としては校長や理事長なんかを無理矢理やめさせてそのポストに就くとか……目的は学園を思い通りにしたい。夏休みを300日にするとかそういうことじゃないかな?」
みゆき「なるほど。確かに考えられますがどうすれば校長先生や理事長を無理矢理やめさせられるのでしょうか?」
副委員長「例えば、例えばだよ?例えばだけど校長の不倫写真を文春に売るぞって言ってゆすれば意外にうまくいったり……相手が○KBとかだったりすれば効果的かと」
みゆき「確かにマンモス校の校長先生が恋愛禁止アイドルと不倫となればうまくいけば校長先生を意のままに操れるかもしれません。確かにそこまで考えればこの脅迫もあり得なくは無いですが……」
副委員長「でしょう?」
みゆき「ところで。何故そんな具体的に答えられるのでしょうか?普通すぐには学園乗っ取りなんてテロのようなことの手段なんて思いつかないと思うのですが……それもまぁまぁ具体的な方法ですし」
副委員長「」ギクッ
―その頃、HOTEL"校長室"
校長「はっくしゅん!」
人気アイドル「せんせぇ?どうしたんですかぁ?」
校長「ん?いやぁなんでもないよ」
―体育館ステージ
みゆき「そこまで思いつけるのが私は変だと思うのですが……」
副委員長「いやいやいわゆるリスクマネジメントってやつだよ。あらゆる状況を想定し対処法を導き出す。」
みゆき「頼もしいですね」
副委員長「まぁ男なら誰しも頼られたいなぁと思ったりするものなのだよ」
みゆき「そういうものなのですね」
副委員長「うん!」
みゆき「ちなみに他の乗っ取り手段なんかもシミュレーションしているんですよね?」
副委員長「えっ!?」
みゆき「このような挑戦状ともとれるメールを送ってくるのですから何かしら一つ手段を潰されてもどうにかなるように考えてるかと思われます。」
副委員長「それは……」
みゆき「やはり何かおかしいです。さっきまで得意げにリスクマネジメントを語っていたのに深いところまで掘り下げてはいませんし。それにもかかわらずただひとつ提示された具体例はあまりにも具体的です。まるで最初から答えが分かっているかのように」
副委員長「なっ……何が言いたいんだ!僕が何だというのだ」
みゆき「さらにいつもの彼は今のように声を荒げることも普段はありません」
副委員長「ぬっ!?!?」
みゆき「……あなたは本当に副委員長なのでしょうか?」
副委員長「ぼっ僕が偽物だというのか!?この俺が!?誰よりも君を想っているこの俺が!?」
みゆき「一人称がブレていますよ?……失礼ですが私はあなたを疑うしかありません」
副委員長「!?僕が偽物だとでも言うのか!?」
みゆき「えぇ……彼自身の人格が変わったというよりは偽物であるという方が現実味があるかと思われます。」
こなた「『誰よりも君を想っているこの俺が』ってしれっと告白じゃん」
つかさ「あっ言われてみれば……」
こなた「みゆきさんが天然だからか台本通りのお芝居だからなのか全然気づいてないみたいだけどね。偽物説まで出し始めたらそうなるか……」
つかさ「うーん……」
副委員長「僕が偽物としても学園が狙われていることに変わりはないんだ!」
みゆき「仰るとおりです。が、犯人は分かりません。そんな時に委員のフリをする人物がもしいればおかしいと思いませんか?」
副委員長「それは……」
みゆき「そして申し訳ありません。私はあなたを疑っています。」
副委員長「僕が偽物という証拠があるのか!証明してみろよ!」
みゆき「それは……」
副委員長「一人称がブレているとか普段と口調が違っていても別人という証明にはならない!」
みゆき「それは……その通りですが」
副委員長「それとも、僕が偽物かどうかが分かるほど深い仲だったか?んん?」
みゆき「……」
石橋「高良、もうええ」
みゆき「先生!……ですがもし万一の時に」
石橋「それは分かってる。ただこのままやと埒はあかんしお前が優しすぎるし真面目なんや。正攻法すぎる。コイツはそんなんで正体は暴かれへんで。」
みゆき「ではどのようにすれば……」
石橋「まぁ見とき。お前の主張は『自分は紛れもない副委員長』やな?」
副委員長「だからそう言ってるでしょ」
石橋「分かった。ほなそうしといたるわ……なぁ話変わるけどあの窓の外見てみ」
副委員長「?」
石橋「見えるか?あの窓の外に犬がおるやろ」
副委員長「言われてみればいるような」
みゆき「確かに犬のような姿が見えますね」(ピクリとも動きませんが)
石橋(そら俺が置いたただのぬいぐるみやからな)
副委員長「で、先生。あのワンちゃんがどうかしましたかぁ?あのワンちゃんの鼻なら本物か偽物か分かるとでも言うんですかぁ?」
石橋「そうやない。まぁ体育館はペット禁止やしな。だいたい犬がどう反応しても『犬の言葉は分からないだろ!』って言うやろ?」
副委員長「言いますね」
石橋「それやったら意味は無いんや」
副委員長「ならあのワン公がなんだって言うんですか?」
石橋「なぁアレ……ちゃうちゃうちゃう?」
みゆき(ちゃうちゃう……犬種の一つでしょうか?)
副委員長「ちゃうちゃう?ちゃうちゃうちゃうんちゃう?」(訳:ちゃうちゃう?ちゃうちゃうとは違うんじゃないか?)
石橋「ちゃうちゃうちゃうん?ちゃうちゃうちゃうんか?」(訳:ちゃうちゃうとは違うんか?ちゃうちゃうではないのか?)
副委員長「ちゃうちゃう。ちゃうちゃうちゃう。」(訳:違う違う。ちゃうちゃう違う。)
石橋「ちゃうちゃうちゃうんかー。いやちゃうちゃうちゃうことないやろ。」(訳:ちゃうちゃうとは違うんかー。いやちゃうちゃうじゃないこと無いだろう)
副委員長「やからちゃうちゃうちゃうからちゃうちゃうちゃう。ちゃうちゃうとはちゃうやろ。」(訳:だからちゃうちゃうと違うからちゃうちゃうと違う。ちゃうちゃうとは違うだろう。)
みゆき(何を言っているのか意味が分かりません……)オロオロ
石橋「ちゃうちゃうちゃうんやな?」(訳:ちゃうちゃうでは無いんだな?)
副委員長「ちゃうちゃうちゃうからちゃうちゃうちゃう言うてるんや。」(訳:ちゃうちゃうではないからちゃうちゃうとは違うと言ってるんだ)
石橋「よー分かったわ。普通に会話できたな」
副委員長「普通に会話できましたね。で、何が分かったと?」
石橋「高良、あの会話の意味分かったか?」
みゆき「い、いえお恥ずかしながら……ほとんどお二人が何の話をされているのかサッパリ分かりませんでした」
石橋「やろうな。今のんは方言やしその地方の人間やったり過去に住んでたりせんかったら分からんやろうな。でもお前は分かるんやろ?」
副委員長「ぬっ……いや僕は関西弁しゃべれるだけだ!」
石橋「俺、関西なんて一言も言うてへんけどな。今のが関西弁って分かるんやな」
副委員長「それはイントネーションとか雰囲気で」
石橋「ほーん。あくまでシラを切るんやな」
副委員長「いやだから僕はホンモノですので。だいたい僕が関西弁しゃべれても不思議はないでしょ!神奈川出身の黒井先生かって関西弁しゃべれるんだし!」
石橋「黒井先生は一応、関西の大学出てはるしその時に関西に住んでて鍛えとるんや。でお前は?」
副委員長「僕も陵桜入学前に関西にいて本場で」
石橋「ほなな、この書類は分かるか?」
副委員長「へ?」
石橋「これはな、副委員長の入学願書や」
副委員長「うげっ」
石橋「どこ見てもお前が関西の学校に通ってた学歴なんてない。小学校も中学校もな。ご丁寧に幼稚園から書いとるから言い逃れはできひんで」
副委員長「くっ……」
石橋「それでもまだ悪あがきするか?」
副委員長「なっ夏休みとか田舎の事情とかあるだろう!」
石橋「願書の緊急連絡先に書いてる親族にも関西は無いで」
副委員長「小中学校の夏休みは長いし関西に長期住むことも」
石橋「そこまで悪あがきするか。高良、どう思う?」
みゆき「えっと……大変失礼なのですが」
石橋「気にせんでええ。側近のフリして欺き続けてるコイツの方が失礼や」
みゆき「その……言い訳というか言い逃れが苦しくて、より疑念を深くしてしまいます……」
石橋「やろうな」
副委員長「どいつもこいつも!」
みゆき「ホンモノの副委員長はこのような言葉は使いません。」
石橋「そろそろ年貢の納め時や」パキポキパキポキ
副委員長「指を鳴らして何をする気だ!」
石橋「実力行使」
副委員長「ナニィ!?」
石橋「北斗神拳奥義、北斗百裂拳!ほぉー……アタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ!!!」
副委員長「ゴフッ」
石橋「オォーワタァァァァァ!!!」
副委員長「あべし!」パタン
みゆき「完全にのびてしまわれましたね」
石橋「よし、ほな正体を暴こか」
みゆき「えっと……どうされるのですか?」
石橋「コレを使うんや」
みゆき「それは……!?」
石橋「超強力メイク落としや」
みゆき「それを……どうするので?」
石橋「こいつの顔にこうして………」
みゆき「あっ顔の!?……というか全体的に違う人に!?」
石橋「コレでよし!な?やっぱりニセモンやったやろ?」
みゆき「はい。しかし……まさかメイク落としでこうも変わるとは……」
石橋「まぁ最近は化粧一つでえらい変わるしな。」
みゆき「いえその……輪郭というか何から何まで異なっていますので……」
石橋「まぁその辺は気になるんやったら後でこのニセモン副委員長に聞けや」
みゆき「というか石橋先生でしたらわざわざ気絶させなくても隙を見てメイク落としできましたよね?」
石橋「あぁ」
みゆき「なぜわざわざ……北斗神拳を使ってまで気絶させたのでしょう?」
石橋「メイク落とさせるために気絶させたんちゃうぞ?」
みゆき「え?」
石橋「単に百裂拳は制裁のためや」
みゆき「制裁?」
石橋「自首を促したのにいつまでも認めへん。誠意ある対応ちゃうから制裁しただけやで」
みゆき「は、はぁなるほど……」
石橋「ほなそろそろコイツにも起きてもうて話進めよか」
こなた「って石橋先生が一方的に暴力を振るったみたいだけどこれも多分、台本なんだよね……」
つかさ「そうだよね……多分、先生も普段はそんな簡単に体罰はしないと思うし……」
こなた「となるとこの台本書いた人……まぁどうせみずりんは何を考えて書いたんだ?」
つかさ「単にマジっぽさが欲しかったんじゃないかな?」
こなた「ほぅ」
つかさ「見せるからには本気でってことじゃないかな」
こなた「なるほど……好意的に解釈すればそうなるか。私にはただのドMにしか見えなかったよー」
-らっきー☆ちゃんねる
ナレーター「おはらっきー。ナレーターのナビゲーターです。」
白石「アシスタントの白石みのるでーす。……って今回はこうなりましたか……」
ナレーター「はい、こうなりました。」
白石「しかも『ナレーターのナビゲーター』って……『ナビゲーターのナレーター』じゃないんです?」
ナレーター「あっ」
白石「意外と天然?」
ナレーター「いえ、そういうわけではないんですよ。台本にそう書いてあっただけで」
白石「えっ!?……待ってくださいね?ナレーターさんはこの番組のディレクターもしていましたよね?」
ナレーター「はい。あずきシティさんから頼まれたことをしているだけなのであんまりディレクターが何かよくわかっては無いんですけどね」
白石「この番組の台本書いてるのは?」
ナレーター「私ですが?」
白石「ってことは『ナレーターのナビゲーター』って書き間違えたのもあなたですよね?」
ナレーター「あっ」
白石「気づいてなかったんですね……やっぱり天然じゃないですかーwww」
ナビゲーター「こうすればいいんですよね?」
白石「えっ!?名前を変えた……なん…だと…?」
ナビゲーター「ついでにこうしますね」
白石「なんですか!?」
-白石退場
ナレーター「ふぅー邪魔者はいなくなった。それではまた次回。ばいにー。」