みゆき「今年の後夜祭はサライをみんなで歌っておしまいです。私たちもそちらにいきましょうか」
―♪
みゆき「演奏も始まったようですね。今年の文化祭もありがとうございました!」
副委員長「ありがとうございました!」
―♪『遠い夢……』
こなた「ってみゆきさんたち歌うんじゃなくてはけるんだ」
つかさ「でも、こなちゃん。ステージに歌詞が映し出されてるよ?」
こなた「あープロジェクターだねぇ。やっぱり誰かが仕事してるんだろうねぇ」
唯「動き始めた~汽車の窓辺を~」
梓「唯先輩は何も気にしてないみたいですね?」
唯「へ?あずにゃんは歌わないの?そういうコーナーでしょ?」
梓「何も考えず順応できる唯先輩がちょっとうらやましいです」
―♪『サクラ吹雪のサライの空は』
鈴木「なんかこの曲聞くと終わりって感じがするなぁ」
かがみ「そうね……まぁ」
鈴木「俺たちは始まったばかり……かもしれないけどな」
かがみ「ちょっ!?こんなとこで何言ってるのよ!?……って私も同じこと言おうとしてたけど……」
鈴木「お互い様だな。誰かに聞かれたらバカップルとか言われそうだ」
かがみ「他人(ひと)のこと笑えないわね……」
鈴木「だな。そういえば明日は土曜日か」
かがみ「そうね。まぁ文化祭も終わったし後は受験と卒業式くらいしかイベントは無いけど」
鈴木「うぅ耳が痛い……。受験か……。」
かがみ「そんなこと言ってられないわよ?進路とか決めてるの?」
鈴木「一応……な。」
かがみ「ふぅん」
鈴木「受験勉強が大事ってのは分かってるんだが……。あのさ、明日くらいは二人でどっか遊びに行かないか?もうダイエットとか関係無く」
かがみ「えっ?それって……」
鈴木「まぁもちろん勉強しなきゃいけないし無理にとは言わないけど1日くらい……二人で遊びに行きたい」
かがみ「仕方ないわね。明日だけは受験のことはナシで付き合ってあげるわよ。」
鈴木「かがみ……ありがとう」
かがみ「私こそ先に言っとくわ。ありがとう、明日期待してるわよ!」
鈴木「うわっプレッシャーかよ」笑
かがみ「自分の彼氏に期待するのは……ダメ?」
鈴木「いや、ダメじゃない!俺こそ明日は楽しみにしてる」
―♪『流れてゆく 白い雲に 胸が震えた』
石橋「いよいよラストやなぁ」
水原「っすね~」
石橋「あ、今晩から明日の後片付け別に来んでええで。打ち上げとかなんかあるやろ」
水原「いや、後片付けくらい参加しますよ。なんも声かかってませんし学校出たらただのぼっちですしね」
石橋「ふ~ん。せっかく俺が優しく言ってやってるのになぁ」
水原「役満13回もぶつけといてそんなこと言われても説得力ないですー。先生こそたまには早く帰らないと奥さん怒るでしょ?」
石橋「うるさい。帰れるもんなら帰ってるわ。」
水原「でしょうね」
石橋「……!あ、じゃあお前にこれ渡すわ」
水原「なんだコレ……名札?タイムカード?」
石橋「今日と明日、俺の代わりによろしく」
水原「えっ?」
石橋「お前の忠告通り帰るわ。今日と明日の出退勤つけといてな。じゃーなー」
水原「えぇ~!?」
―♪『まぶたとじれば 浮かぶ景色が 迷いながらいつか帰る 愛の故郷』
みゆき「いよいよ終わりですね」
副委員長「そうだね。」
みゆき「今、2階から見ていますが1階でみなさんが盛り上がっているのを見ると文化祭は無事楽しく終わった……と考えて良いのでしょうか……」
副委員長「いいと思うよ。頑張ったしみんな楽しんでくれてるし……」
みゆき「そうですよね。うん、きっと今年の文化祭は成功です!」
副委員長(今……今だったら……今だったら言える!)
みゆき「私は皆さんと同じように最後は1階で楽しもうかと思います。」
副委員長「え!?あっ……うん、お疲れ様」
みゆき「はい、お疲れ様です」スタスタスタ
副委員長(あ、泉たちもいる……そうか、最後の最後だし合流しに行ったんだな……)
副委員長「というか………言えなかったな」ボソッ
―♪『サクラ吹雪の サライの空へ』
スクリーン『後夜祭終了!また来年に会おう!』
こなた「誰も司会がいないと思ったらこう来たか」
梓「でもこの画面って誰かが用意してるんですよね?多分」
唯「えっ!?AIが自動で考えてやってくれてるんじゃないの!?」
梓「そうかもしれないですけどこうもタイミング良く出るものですかね?」
こなた「まぁそのあたりは気にしたら負けなんじゃない?」
スクリーン『気をつけてご帰宅ください!家に帰るまでが桜藤祭です。』
こなた「いきなり帰れって言われても余韻を味わっていたいよねぇ~」
つかさ「うーんそうかも~」
みゆき「みなさんお疲れ様です」
こなた「おー!みゆきさん!」
つかさ「ゆきちゃん~」
唯「さっきはありがとう~」
みゆき「いえいえこちらこそありがとうございます!」
こなた「?みゆきさんは1人?」
みゆき「はい」
こなた(あのヘタレめ)
つかさ「そういえばプロジェクターは誰が動かしてるの?私、ゆきちゃんがやってると思ってたんだけど……」
みゆき「実は私もお恥ずかしながら後夜祭は寸劇以外ほとんど知らないんです」
つかさ「へ~」
こなた「寸劇というよりコントだったけどね。いろんな意味でおもしろかったよ~」
みゆき「楽しんでいただけたなら幸いです。」
スクリーン『余韻に浸りたいのは分かりますが時間が遅くなるといけません。早く下校しましょう』
こなた「むぅ、ただスクリーンに映されただけの存在のクセにやけに主張が激しいな」
みゆき「確かに遠方の方もいますし早く下校したほうがいいかもしれませんね」
唯「じゃあ私たちは早めに帰るよ~」
梓「そうですね。自分の高校でもありませんし」
唯「じゃあまた今度ね~」
つかさ「うん!あ、唯ちゃんたちの文化祭も見に行きたいから教えてね~」
唯「あ、分かった。後でメールするね~」
梓「失礼します」
こなた「はいは~い」
つかさ「こなちゃん、私たちはどうする?帰る?」
こなた「ん~まぁ帰っても良いんだけどせっかくだから余韻に浸りたいかなぁって。かがみたちとも合流しなきゃだし」
つかさ「そういえばお姉ちゃん会ってないもんね。ゆきちゃんは?遠いし早く帰らないといけないんじゃない?」
みゆき「それが……このあと、実行委員会の打ち上げがあって集合時間まで中途半端に時間もあるので」
こなた「へぇ!お堅い気がする実行委員会が打ち上げあるんだ!?」
みゆき「はい、今年は色々変わりましたので打ち上げもやろうと副委員長の彼が」
こなた「あ~」(だいたい把握)
つかさ「家遠いのに大丈夫?」
みゆき「はい、あまり大きな声で言えないのですが石橋先生からコレを頂きまして……」
こなた「へ?タクシーチケット?」
つかさ「すごいね~初めて見たよ~」
こなた「いや、大丈夫なの?いろんな意味で」
みゆき「『俺、今日使わんようなっから持ってけ。打ち上げも学校運営に必要なことやし万一、無事帰られへんかったときの責任問題とかの方がヤバいから』と言われ半強制的に渡されました」
こなた「ふぅん。終電より遅く帰るつもりだった先生が早く帰るってことは誰かが割を食ってるんだろうねぇ……」
みゆき「あっ……言われてみれば確かに……」
こなた「まぁしゃしゃりでて言ってこないところを見るに自分のことは気にせず打ち上げを楽しんでほしいと思ってるんだよ~きっと」
みゆき「はぁ……そうだと良いのですが……泉さんはそのような方に心当たりがあるのですか?」
こなた「ん?いやぁ……無い!」(訳ないじゃん。ってか普通気付くよ!?)
つかさ「でもすごいよね~。私だったら後片付けより早く帰りた~いって思っちゃうよ~」
こなた「そだね~」(縁の下で頑張ってアピールしてても本人に気付いてもらえないんじゃ意味ないよ、みずりん……)
スクリーン『早く下校しましょう。アンコールはありません。早く下校しましょう。』
こなた「お?スクリーンのメッセージが変わったね。」
みゆき「何か圧力を感じるような感じになりましたね」
つかさ「そろそろ帰る?」
こなた「いやぁコレはフリだよ。帰らない方が面白く……」
スクリーン『早く帰れ!モタモタして動く気0の奴らは何なんだ!テメェらが帰らねーと後片付け出来ねぇんだよ!あと5分で体育館から完全退場だからな!残ってる奴は強制労働じゃボケェ!』
こなた「面白くならなさそうだね」
みゆき「とりあえず下校しましょうか」
つかさ「そだね~」
こなた「あとかがみを探して……あ、みんながさっさと体育館出るからかがみ見つかったじゃん」
つかさ「あ、鈴木くんもいるね~」
こなた「面白い付録付き」にまにま
つかさ「おーいお姉ちゃーん」
かがみ「!?」
こなた「えっ!?尾行しないの?」
つかさ「え?なんで?」
こなた「いや、面白いものが見えたかもしれないのに……ま、いっか」
かがみ「お疲れー」
鈴木「お疲れさまー」
こなた「ん」
みゆき「お疲れ様です」
かがみ「みゆきすごかったわよ~途中まで演技って分からなかったわ~」
みゆき「いえ、そんな……」
こなた「にしても二人とも後夜祭いたなら話しかけてくれれば良かったのに~」
かがみ「い、いるのに気付かなかったんだから仕方なかったじゃない!」
こなた「それだけかな~?鈴木くんもいたしあえて探さな」
みゆき「泉さん、そろそろ体育館を出ないと……」
こなた「あっそだね。とりあえず事情聴取は帰りのバスの中までお預けだね!」
かがみ「いや何もやましいことはないから!」
こなた「ふぅ~ん」
鈴木(『やましいことはない』って付き合ってるのを隠せって意味か付き合ってるのはやましいことじゃないって意味か……どっちなんだ?)