らき☆べる【Lucky★Bell】   作:あずきシティ

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[第122話]帰り道

―バス乗り場

 

こなた「いやぁ高校最後の文化祭も終わった!終わった!」

 

つかさ「そだね~、ちょっと寂しいような気もするけど」

 

かがみ「というか……バス待ちの列長くない?」

 

こなた「そだね……まぁみんなが一気に下校したらこうなるよ……」

 

鈴木「まぁ……待てば良いんじゃないか?急ぎの予定があって早く乗らないとってこともないだろ?」

 

こなた「みゆきさん打ち上げ大丈夫?」

 

みゆき「はい、集合まではかなり余裕がありますので」

 

かがみ「じゃあ全員バス待ちは大丈夫ってわけね……」

 

こなた「まぁ早く帰りたいって意味じゃ大丈夫じゃないけどね」

 

鈴木「それは言うな……俺だってなるべくなら早く帰りたい」

 

こなた「明日、土曜日だし?」

 

鈴木「そうだな」

 

こなた「ふ~ん」にまにま

 

鈴木「ん?なんだよ?」

 

こなた「明日、土曜日だから学校無いわけだし普通なら早く帰らなくても良くない?何か予定があるな?」

 

鈴木(チッ……変に鋭いな。まぁ嘘ついたらバレそうだし)「まぁなー予定あるから」(と何でもない風を装ってごまかす)

 

こなた「へぇ~どんな用事?いや、ここで聞くのはやめてあげるよ。バス乗ったらゆっくり根掘り葉掘り聞いてあげるからさ」

 

鈴木「いやいや言うようなことじゃねぇよ」(バス乗るまでに忘れてくれ!もしくはいつもみたいに俺だけ乗り遅れでもいいや)

 

こなた「いやぁたまには取り留めもない話をしたいからいいんだよ~」(はぐらかして忘れさせる作戦なんてお見通しだよーん。かがみがやけに静かなのが答えだよ)

 

―プシュー

 

鈴木「おっバス来たな」(そして俺はうまく乗り遅れよう。)

 

こなた「そういえば何回かバス乗るときに鈴木くんを置いていっちゃったことあったよね?」

 

鈴木「ん?そうだっけ?そういえばそんなこともあったかな?」

 

こなた「今回もそうなったら申し訳ないからさ、一番前に並んでよ~」

 

鈴木「えっ!?いや、いいぞ気をつかわなくて」

 

こなた「いやいや大丈夫大丈夫~」

 

鈴木「いやいや気にしなくていいって。レディーファーストだ。大丈夫大丈夫」

 

こなた「まぁそこまで言うなら良いけど一人だけ乗り遅れるようなことがあったら私たちも降りるからね」

 

鈴木(ゲッ……お見通しかよ)

 

こなた(そんないかにも何でもないです感出されたら逆にバレバレだようん)

 

―車内

 

こなた「いやぁ一番後ろの席が空いてて良かったね~」

 

鈴木「5人横並びで俺真ん中かよ……」

 

つかさ「家族ゲームみたいだね」

 

こなた「まぁ良いじゃん~女子に挟まれて嬉しいでしょ~?それともかがみがいたら別にそれでいいかな?あとつかさ、家族ゲームは分かってくれる人いないと思うよ……横並びなだけで食事してるわけですらないし」

 

鈴木「なっ!?」(半ばバレてるとはいえ的確に誘導してくるなコイツ)

 

こなた「かがみー」

 

かがみ「な、何よ?」

 

こなた「いやぁ、最近なんか会うこと少なかったしね。ミスコン出てるのもあったからかなぁって」

 

かがみ「ん?まぁ……そうね」

 

こなた「いやぁかがみがミスコン出るなんて思わなかったよ~。どーゆー風の吹き回しだったの?」

 

かがみ「あれは日下部が勝手にエントリーして……で色々あって出るしかなかったのよ……」

 

こなた「ふ~ん。なるほどね~。じゃあ鈴木くんはみさきちには足を向けて寝られないね」

 

鈴木「なんでそこで俺に振る!?」

 

こなた「いやぁ、だって実際、眼福だったでしょ?」

 

鈴木「まぁそれは……そうだったけども……」

 

かがみ「ちょっ!?鈴木くんまで何言ってるのよ!?」

 

こなた「ホントは嬉しいくせに~」

 

かがみ「だっ!もうっ!」

 

こなた「って言ってお互い否定はしない……と」

 

鈴木「というか他人の前にこなたはどうなんだよ?黙ってるだけでなんかあるんじゃないか?」

 

こなた「いやぁ無いなー、それに私は周りをイジって遊ぶのを楽しむキャラだしねー」

 

かがみ「へぇ~。で、私に色々言ってくる……と?」

 

こなた「そゆこと~。」

 

かがみ「ほぉ~」ポキポキ

 

こなた「ちょっ!指を鳴らして何をなさるおつもりで?ほら鈴木くんも何か言ってよ!」

 

鈴木「ヨシ、やれ」

 

こなた「えっ~!?」

 

かがみ「冗談よ」

 

こなた「いや目がマジだったよ!?私はかがみの幸せを願ってのことで」しゅん

 

かがみ「アンタは毎回ベクトルがおかしいのよ」

 

こなた「そこはホラ……大人の事情ってことで。それにもうすぐ高校生活も終わりじゃん。だから彩りを……とだね?」

 

かがみ「余計なお世話よ……まったく」

 

こなた「でさ、結局二人ってどう思ってるの?付き合ったりしようとかそういうの無いの?」

 

鈴木(ここらが年貢の納め時か……)

 

かがみ「えっと……それはその……」

 

鈴木「付き合ってるよ」

 

こなた・つかさ・みゆき「!?」

 

かがみ「えっ」

 

鈴木「いつかはバレるしな。言っちゃダメだったか?」

 

かがみ「ダメじゃないけど……」

 

こなた「おーどっちからどっちから?kwskうpはよ」

 

かがみ「いや、ダメだったかもしれない……」

 

鈴木「すまん、俺も今思った……」

 

―糟日部駅前

 

みゆき「では、お疲れ様でした」

 

鈴木「お疲れさん」

 

かがみ「お疲れ様ー」

 

つかさ「ばいばーいまたねー」

 

こなた「じゃねー ………と、とりあえず駅行こうか。話はそれから聞くよ」

 

鈴木「いや、それ以上は言わねえから」

 

こなた「ケチー。言ったって減らないじゃん」

 

鈴木「減る減らないじゃねぇよ。」

 

こなた「じゃあ何?取材陣に納得のいく説明を!」

 

鈴木「………ハズいから」

 

つかさ「顔赤いもんね」

 

鈴木「うるせーやい。さっさと帰るぞ。」

 

こなた「明日もお楽しみがあるから?」

 

鈴木「るさいるさい」

 

こなた「図星か。ふむふむ」

 

―車内

 

アナウンス「まもなく糖武動物公園ー糖武動物公園です。久喜方面はお乗り換えです。」

 

鈴木「じゃっまたな」

 

こなた「本当に何も言わなかったね。別に良いけど。いや、良くないけど」

 

鈴木「いやのろけ話聞かされてもだろ」

 

こなた「まぁ確かに生々しい私性活を語られてもねぇ~。じゃあまたねー」

 

つかさ「ばいばーいこなちゃん」

 

こなた「じゃあねぇ~かがみもお幸せにー」

 

かがみ「はいはい。またね。」

 

―ホーム

 

鈴木「すまん、つい言ってしまった」

 

かがみ「別に怒ってないわよ。いつかはバレると思ってたし。それに……ちょっと嬉しかった……かな?」

 

鈴木「ん?」

 

かがみ「スパッと付き合ってるって言ってくれたのが……周りからそう見られたくないとか思われてたらどうしようとか考えちゃってたし……」

 

鈴木「いやいや、俺はかがみが自慢だよ。かわいいし優しいししっかりしてるし。だからもうちょっと自信持ったら良いんじゃないか?」

 

かがみ「そう?……ありがとう……」

 

鈴木「いやいや礼を言うのは俺だな。色々助けてもらったこともあったし、これまでも楽しい時間をもらったし」

 

かがみ「そんなことしたっけ?」

 

鈴木「まぁ助けた本人は覚えてなかったりもあるだろうよ」

 

かがみ「ふ~ん。でもそう思ってくれてたんだ……」

 

鈴木「だから離したくなかった。かな?ずっとそばにいてほしかった」

 

かがみ「なんかよくしゃべるわね。いや、そういうことが聞けて嬉しいんだけども」

 

鈴木「そうか?まぁ誰も知り合いが聞いてないだろうから言える………ん?誰も……!?」

 

かがみ「あっ!」

 

つかさ「ぽっぽぽぽぽ……」

 

駅放送「まもなくー縦林行きの電車が参りますー!」

 

つかさ「ダイジョーブダヨ。ワタシナニモキイテナイカラ。オネーチャンデンシャキタヨ」

 

かがみ「あ、うん分かってる」

 

鈴木「おー乗ろう乗ろう」

 

つかさ「なんで二人とも目を合わせないの?」

 

―車内

 

アナウンス「久喜です。扉にご注意ください」

 

鈴木「じゃっまたな。今日はお疲れ様、とありがとう」

 

かがみ「う、うん。」

 

―プシュー

 

かがみ「じゃ気をつけてね!ばいばいまた明日ね」

 

鈴木「おぅ、かがみも気をつけてな。家に帰るまでが桜藤祭だからな」

 

かがみ「はいはい」

 

鈴木「じゃあ、おやすみ」

 

アナウンス「ダァシエリエス!」

 

つかさ「……。」ハンカチポイ

 

かがみ「え?」

 

鈴木「ん?」

 

つかさ「あっ手が滑ってホームにハンカチが落ちゃった」

 

かがみ「拾うわよ。はい」

 

―プシュー

 

かがみ「あっ」

 

鈴木「置いてかれたな」

 

かがみ「みたいね。まったく、あの子のドジも困ったものだわ……。」

 

鈴木「というか多分わざとだな。」

 

かがみ「えっ!?」

 

鈴木「普通に車内から笑顔で手を振ってたぞ」

 

かがみ「どういうつもりなのよまったく……」

 

鈴木「そういうつもりなんだろ。まぁもう夜だしな。一人じゃ危ないから家まで送っていくよ。」

 

かがみ「そんな……良いわよ。つかさ多分駅で待ってるし。大丈夫」

 

鈴木「俺は待ってないと思うなぁ。まっ、とにかく俺が送りたいだけというか少しでも長く一緒にいたいだけだし。」

 

かがみ「じゃあ……いいよ。駅までね。」

 

鈴木「サンキュ」

 

―鷹宮駅

 

かがみ「うっそ……ほんとにつかさ待ってない……」

 

鈴木「こりゃ完全に気を遣われたな……」

 

かがみ「つかさに?」

 

鈴木「うん。俺がかがみと一緒にいたいって思ってるのがバレてたんだろうな」

 

かがみ「というか私が気を遣われたのかしら……妹に気を遣われるなんて」

 

鈴木「妹っても双子で同級生だしなぁ。それに誰かがそうしろって吹き込んだのかもしれないしな」

 

かがみ「つかさに変な入れ知恵?しそうな人物に心当たりが多すぎるわ……」

 

鈴木「まぁ今は気にしても仕方ないし帰ろうぜ。なんだかんだ文化祭で疲れたろ」

 

かがみ「そうね……ん?」

 

鈴木「ほら手……多分、誰も見てないしこんな時くらい……な?」

 

かがみ「あ、うん……」

 

―家の前

 

鈴木「じゃ、また明日な」

 

かがみ「うん、また明日。ここまでありがとう……」

 

鈴木「こちらこそ。」

 

かがみ(……鈴木くん嬉しそうだったな……今まで見て初めてなくらい……)

 

―カチャ

 

かがみ「ただいまー」

 

つかさ「あ、おかえりー。ハンカチ落としちゃって……それとごめんね?」

 

かがみ「いいわよ別に。ただちょっと聞きたいことはあるけど……『それと』?」

 

まつり「私もちょっーと聞きたいことがあるんだー」

 

かがみ「あっ、つかさ!もしかして」

 

いのり「はは~ん、ここ最近いつになくダイエット頑張ってたのはそ~ゆ~ことだったのね」

 

かがみ「しゃべったなぁ!!!!!?」

 

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