[おまけ話] ある年のXmas 前編
―12月中旬・鈴木宅
鈴木「お?俺宛にハガキが届いてんな……差出人はみずりんからか……中身は……なんだコレ保護シールなんか貼ってるじゃねぇか。手の込んだことを……」
―ペリッ……ペリッ……ベリベリベリ
鈴木「なかなか剥がれねぇシールだなぁオイ」
―5分後
鈴木「やっと読める状態になったぜ……っと『24日10時~15時でクリパやります。参加・不参加』……か。不参加に○をと……」
水原「オイ!」
鈴木「わっ!ビックリした!?いつからお前いたんだよ!?何しに来たんだよ!?ってかここ俺んちだよ!?」
水原「いつからって君が帰ってきてから、何しにってハガキ届けて返事を聞きに、君の家というのは存じ上げている……」
鈴木「そういうことを言ってんじゃねぇんだよ!!ってかお前が届けてるならこんな保護シールいらねぇだろ!」
水原「まぁ効果を考えるとねぇ~シール貼ってから自分で届けた方が良いという結論に至った」
鈴木「いや、もっともらしく言ってるけど俺んちに来る片道の電車賃で少なくともハガキ3枚は送れると思うぞ?」
水原「いやいや誰も金の話はしていない。参加の返事を得るために自力で届けて聞いて回った方が良いという結論にたどり着いたのだよ。」
鈴木「なるほどな。でも俺は参加しねぇよ?」
水原「なんで?」
鈴木「いやまぁ……12月24日だろ。色々察せよ」
水原「ん?何が?クリパなんだからクリスマスイブにやるのは当然でしょ」
鈴木「いや、だからそうじゃなくてクリスマスイブだからその……な」
水原「?」
鈴木「あれ?お前知らないっけ?」
水原「何を?」
鈴木「みずりんって政治経済科学に教育、国際問題からご近所の噂話までホットな話題を冷めないうちにお届けしてるイメージなんだが」
水原「ニュースプラネット的な紹介ですね。それは買い被り過ぎですよ。私は君が柊かがみさんと付き合っていることなんて知りません」
鈴木「知ってんじゃねぇか!!!俺らは基本的に受験生だから普段はあまり遊んだりも出来ないからクリスマスイブくらい2人でどっか行ったりしたいんだよ!プレゼントだって用意したいんだよ!こなたとか、あの辺に冷やかされたくないんだよ!」
水原「うわー」
鈴木「なんだその目」
水原「聞いてもないことまでペラペラ言いやがった。うぜぇ超うぜぇ」
鈴木「あっ」
水原「まぁいいや。しっかり録音させてもらったし。」
鈴木「うげっ!録音!?」
水原「まぁクリパは15時解散予定だからそのあと時間はたっぷりあるよ。ところで参加か不参加の返事をいただけるかな?」
―泉家
こなた「やほーみずりんがみずりんとして来るなんて珍しいね。」
水原「まぁそうっすねー。」
こなた「良かったね、お父さんいなくて。」
水原「誤解を招く言い方やめろ。」
こなた「はいはい。で用件は?」
水原「ハイコレ」
こなた「ハガキ?……ふむふむクリパね~」
水原「まぁ参加・不参加の返事も含めて聞きに来たのさ」
こなた「ほーほー、不参加で」
水原「いやいやいやいや空気読みなよ姉さん」
こなた「いやぁ参加したいけどクリスマスイブって完全にイベントデーじゃん。だからバイトがね~」
水原「バイトサボっちゃいなよ~」
こなた「いいの?」
水原「良いじゃん良いじゃんどうでも良いじゃん!」
こなた「私、結局人気なんだよ?そんな私が急に休んだらクリスマスイブの売上が激減して、休んだ原因がみずりんと判明したら店からみずりんに損害賠償請求とか民事裁判とかになるかもよ?」
水原「それは……」
こなた「そこまで考えても私を誘う?」
水原「……今回は引き下がりましょう」
こなた「さすがみずりん!話が分かってる~!」
水原「ぐぬぬ……」
こなた「あ、そうだ。良いこと教えてあげるよ!」
水原「ん?」
―鷹宮神社
水原「さて……巫女は……おっ!いたいた」
かがみ「?あ、水原くんじゃない。つかさなら家にいるわよ?」
水原「いやいや、今日はあなたに用がありましてね」
かがみ「?私?」
水原「ほい、コレ」
かがみ「つかさに手紙を渡してほしいとかそういうのはパスよ?」
水原「いやいや違うから。宛名も柊かがみ様でしょ?」
かがみ「あ……こんな改まった形式だと怖いわね。えーと何々……クリパ?」
水原「そ」
かがみ「へー……面白そうじゃない、でも悪いけどパス。24日は色々用事がね……」
水原「へぇ用事?」
かがみ「それよりつかさにも声かけるんでしょ?」
水原「いや」
かがみ「何?もしかしてアンタ、つかさだけ仲間はずれにするつもり?」
水原「違うんです!先約があるという情報提供がありまして」
かがみ「先約!?」
水原「はい、なのでご案内を渡す前に泣く泣く断念したのでございます……」
かがみ「その先約、詳しく聞かせてもらっても……いいかしら?」
次回は12月17日!!