―翌週のホームルーム
水原「さて、配役を決めましょうか。裏方から先決めるとだいたい『役者出来る気しない』タイプの人が乱発しそうなので役者から決めます。」
こなた「ちなみにみずりんは普段どんな役してるの?」
水原「私?私はだいたい3枚目脇役かなぁ」
こなた「なんだ、素のみずりんと変わんないじゃん。脇役ばかりなのは演技力に不安があるからなんじゃなーい?」
水原「なっ、なんだと?この際なんではっきり言いますが、脇役の方が大変なんですよ。主役はただセリフ言ってりゃ良いですが脇役はセリフもないのに表現し続けなきゃならんくて大変なんですよ!」
こなた「ふーん……じゃあ主役やったら?まぁモテモテの柿本くん♪ってイメージじゃないしサルマルかなー」
水原「おまっ!」
モブA「まぁやる気ある奴がやったらいいんじゃない?」
モブB「似合ってる似合ってる」棒読み
モブC「いーじゃん」棒読み
鈴木「圧倒的な支持じゃないか。決まりで良いだろ」
こなた(モブたちは自分に回ってこないように必死だね……)
水原「分かりました。良いでしょう。やってやるDEATH!」
こなた「おーナイス!なんなら私も役者やってみてもいいよ~。一回やってみたかったし。」
水原「よし、じゃあはるか役な」
こなた「え゛っ?メインヒロインですか?オカシクナイデスカ?」
水原「はい、おかしいですが頑張ってください。異論ある方?」
―シーン…
水原「ほらね?大丈夫!大丈夫!なんだったら柿本役は決めてくださって構いませんよ。」
こなた「って言われてもモブに当てれないし男子となると鈴木くんかセバスチャン白石しかいないしなー。主人公みたいなポジションだから鈴木くんで!」
鈴木「はっ!!?」
水原「異論ありませんか~」
鈴木「異議あり!俺は演技力自信ないしそもそも未経験者だし!」
こなた「大丈夫大丈夫。大丈夫だよね、みずりん?」
水原「まぁやる気次第でどうにでもなりますので大丈夫ですよ♪他に異論ありませんか~」
―シーン…
水原「はい、決まり。ヨシノさん役は……」
みゆき「あの……私がやってみたいのですが……」
水原「はい決まり」
鈴木「はやっ」
水原「だって似合ってるし自分で手を挙げるってのはやりたいからでしょ?『似合ってる』と『やる気』が揃えば特に問題なし!他にやりたい人もいないっぽいし」
こうして他の役割もポンポンと決まりました。ちなみに本編では触れられてませんが柊つかさは制作になりました。水原的には面白く無いかもしれませんが適材適所の言葉通りになったようです。
水原「では役者組は土日の間に台本を覚えろ。とは言いません。ですが台本を持ったまま話して動ける程度には流れをつかんでおいてください。再来週には覚えてね。来週の月曜から順次練習していきましょう!私からは以上です。」
―練習初日
水原「では練習いきましょう!」
みゆき・鈴木「こんばんは。ニュースプラネットの時間です。」
鈴木「政治、経済、科学に教育」
みゆき「国際問題からご近所の噂話までホットな話題を冷めないうちにお届けします」
水原「どう思う?」
こなた「なんというか……」
水原「コメントに困るよねぇ。一旦、止めます。気楽にお願いします。何て言うかなーこう、もっと楽しんでください。」
鈴木「なんか指摘がむちゃくちゃだなぁ。」
みゆき「あの……もう少し分かりやすくお願いします」
水原「うーん。あれこれ私が言うと私の感性100パーセントになるんでよろしくないですねん。なんで好き放題やって。問題がある時だけ止めるから。」
こうして同じ場面を繰り返すこと数時間。下校時間となりました。練習していたのはおもに2人だけでしたが。
水原「すいません、私のわがままで付き合ってもらって……」
みゆき「それは構わないのですが」
こなた「みゆきさんはだいぶいい感じになったよね~。それに引き替え鈴木くんの大根っぷりには困っちゃうね~。」
鈴木「るっせー。」
水原「とりあえず堅い。気楽に気楽に」
鈴木「出来たら苦労しねーよ!」
水原「専門家とか評論家が見に来る訳じゃないんで遊んじゃってください。ちなみに私は専門家気取りの自称作家先生にネットで酷評されたことがありますけど。」
こなた「そりゃー災難だったね~。」
鈴木「遊ぶってどうすれば」
水原「テンション上げてはっちゃけろ!ダメなら私が止める。」
かがみ「水原くん、あんまり無茶振りしちゃダメよ。」
水原「おっふ!いつの間に……」
かがみ「ちょうどつかさと帰ろうとした時に見かけたから寄ってみたの」
つかさ「お疲れ様~」
水原「お疲れ様です。私、そんなに無茶振りしてました?」
つかさ「う、うん。ちょっとね」
こなた「でも鈴木くんの大根っぷりも大概だからね~。かがみからもなんか言ってあげて~」
かがみ「え?まぁ……頑張りなさい。」
鈴木「お……おう。」
水原「とにかく。文化祭は楽しまなきゃ損だから!楽しめ!」
こなた「そだよ~。鈴木くん楽しんでないのが見え見えだから」
鈴木(いきなり役振られて楽しむ余裕なんかねーよ)
かがみ「そうね。確かに楽しんだらそれでいいのかもね」
こうして練習初日は終わったのでした。