らき☆べる【Lucky★Bell】   作:あずきシティ

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今回、ほぼ舞台のみとなります。ご容赦ください。


[第21話]本番!

―舞台裏

 

 

こなた「いよいよ本番だぜぇ」

 

 

鈴木「おうさ!」

 

 

みゆき「みなさん、頑張りましょう!」

 

 

水原「行くぜ!」

 

 

 

 

―客席

 

 

つかさ「いよいよだね~。」

 

 

かがみ「というかつかさはここにいて良いの?」

 

 

つかさ「うん。劇の間はやることが無いから観てて良いんだって~」

 

 

かがみ「へぇ」

 

 

―ブー

 

 

つかさ「ベル鳴ったね。あっ携帯切らなきゃ。お姉ちゃんは大丈夫?」

 

 

かがみ「え?あっ、ヤバッ……切ってなかったわ……」

 

 

 

 

―♪~

 

 

ヨシノ(みゆき)・柿本(鈴木)「こんばんは」

 

 

柿本(鈴木)「ニュースプラネットの時間です。」

 

ヨシノ(みゆき)「政治経済、科学に教育、国際問題からご近所の噂話まで、ホットな話題を冷めないうちにお届けします。」

 

 

柿本(鈴木)「司会は私、柿本光介と」

 

ヨシノ(みゆき)「サクラダヨシノです。」

 

 

柿本(鈴木)「最後までごゆっくりお楽しみください。」

 

---

 

つかさ「ここの音楽、私が選んだんだよ~」ひそひそ

 

 

かがみ「へぇー」(何よ、心配するほどじゃないじゃない。ちゃんと演技出来てるじゃん。)

 

---

 

 

サルマル(水原)「はるかさんから聞いたでしょ?僕のこと」

 

 

柿本(鈴木)「ちょっとだけ。」

 

 

サルマル(水原)「僕は振られた男だけど、はるかさんの幸せを誰よりも願ってるんです。もしかしたら、あなたよりも……」

 

---

 

かがみ「水原くんが『僕』ってなんか新鮮ね。」ひそひそ

 

 

つかさ「え?そうだね。」ひそひそ

 

 

かがみ「にしてもこのサルマルって人、どんだけ未練タラタラなのよ……まぁある意味、似合ってるけど。」ひそひそ

 

---

 

柿本(鈴木)「他人の過去をいじくり回して何が面白いんだ!」

 

 

サルマル(水原)「……失礼。」スタタタタ

 

 

柿本(鈴木)「サルマルさん!」

 

---

 

かがみ(わっ、びっくりした!本当にキレてるみたいね。凄いじゃない……。)

 

---

 

柿本(鈴木)「もうやめてください!はるかの幸せを誰よりも願っているなら……」

 

 

サルマル(水原)「……ささの葉はみ山もさやにさやげども吾は妹おもふ別れ来ぬれば……。」

 

---

 

つかさ「お姉ちゃん意味分かる?」ひそひそ

 

 

かがみ「気になるなら帰って調べなさい。授業でやったから。」ひそひそ

 

 

-

 

 

かがみ(いよいよサルマルさんがはるかを奪っちゃったわね……どうなるのかしら)

 

---

 

柿本(鈴木)「僕との過去はどうなるんだ!?」

 

 

はるか(こなた)「それはもう……どこにもない」

 

 

柿本(鈴木)「頭の中にあるだろ?忘れてないだろう?」

 

はるか(こなた)「忘れるわけないじゃん……3年も一緒に過ごしてきたのよ?」

 

 

柿本(鈴木)「それを捨てるつもりなのか?」

 

 

はるか(こなた)「捨てるんじゃなくて、なくしてしまったの……」

 

 

柿本(鈴木)「サルマルがやったんだ!」

 

 

はるか(こなた)「そうかもしれないけど今のあたしには、そうまでしなければならなかったあの人の気持ちがわかるの……」

 

 

柿本(鈴木)「僕の気持ちはどうなるんだ!?」

 

 

はるか(こなた)「ごめんなさい……でもあなただって、別の誰かと出会わなかったの?」

 

 

柿本(鈴木)「出会ったよ」

 

 

はるか(こなた)「結婚は?」

 

 

柿本(鈴木)「ぎりぎりセーフってところだった。」

 

---

 

つかさ「ゆきちゃんかわいそう……」ひそひそ

 

 

かがみ「そうね、ヨシノさんは気の毒ね……」ひそひそ

 

 

かがみ(男の人って好きじゃなかったらあんな風に捨てちゃうのかな……)

 

 

 

---

 

 

ヨシノ(みゆき)「それなら1年だけ戻ったら?結婚する直前に」

 

 

柿本(鈴木)「10ヶ月しか戻れないんですよ……」

 

 

ヨシノ(みゆき)「10ヶ月しか戻れないのは滞在時間が1時間だからよね?もし1年戻ったら滞在時間は?」

 

 

サルマル(水原)「滞在時間は1時間って決まってるんですよ!」

 

 

ヤマノウエ(モブ)「トラベラーが迷子になって、2時間や3時間ってのはよくある話です。短くなったって問題は無いでしょう?」

 

 

サルマル(水原)「規則は規則だろっ!」

 

 

ヨシノ(みゆき)「1000万で1年戻るとしたら、滞在時間は?」

 

 

ヤマノウエ(モブ)「きっかり45分!」

 

 

ヨシノ(みゆき)「柿本くん……」

 

 

柿本(鈴木)「……ヨシノさん」

 

 

ヨシノ(みゆき)「成功なんか祈らないからね」

 

 

柿本(鈴木)「行ってきます。1年前の3月へ」

 

---

 

つかさ「ゆきちゃん切ないね……」ひそひそ

 

 

かがみ「……そうね」ひそひそ

 

 

つかさ「…お姉ちゃんどうしたの?」ひそひそ

 

 

かがみ「何もないわよ」ひそひそ

 

 

 

---

 

 

ヤマノウエ(モブ)「わかりました。でも、本当に一言だけですよ?」

 

 

柿本(鈴木)「春山はるかさんですね?」

 

 

はるか(こなた)「……ええ」

 

 

柿本(鈴木)「はじめまして。柿本光介です」

 

 

ヤマノウエ(モブ)「さぁ、もういいでしょ?」

 

 

柿本(鈴木)「好きでした!会うのは今日が初めてだけど、ずっとずっと好きでした!」

 

 

ヤマノウエ(モブ)「柿本さん!」

 

 

柿本(鈴木)「僕はただ、あなたと出会いたくて―

 

 

ヤマノウエ(モブ)「さぁ!」

 

 

はるか(こなた)「あたしのこと、知ってるんですね」

 

 

柿本(鈴木)「秋山の黄葉を茂み迷ひぬる―

 

 

ヤマノウエ(モブ)「いきますよ!」グイグイ

 

 

 

はるか(こなた)「―妹を求めむ山道知らずも」

 

---

 

つかさ「凄いね……本当に恋人さん同士みたい……」ひそひそ

 

 

かがみ(問題のシーンはここだったのか……何よ、本当に問題無いじゃない……本気でこなたが好きみたいに見えるわね……)

 

 

 

---

 

 

柿本(鈴木)「春山はるかさんですか?」

 

 

はるか(こなた)「……ええ。」

 

 

柿本(鈴木)「はじめまして、柿本光介です」

 

 

はるか(こなた)「初めてじゃありません。1年前にお会いしました」

 

 

柿本(鈴木)「覚えてたんですか?」

 

 

はるか(こなた)「ええ」

 

 

柿本(鈴木)「失礼ですけど、今、結婚してらっしゃいますか?」

 

 

はるか(こなた)「いえ」

 

 

柿本(鈴木)「しなかったんですか?どうして?」

 

 

はるか(こなた)「1度はしようと思ったんです。でも、誰かが待っているような気がして」

 

 

柿本(鈴木)「……待っていたんです。1年前から。いや、3年前から。いや、もっともっとずっと前から。あなたに出会うために。」

 

 

 

―パチパチパチパチ

 

 

こうしてクラス劇は終幕となりました。

 

 

つかさ「すごかったねー私、感動してちょっと泣いちゃった」ウルウル

 

 

かがみ「……」

 

 

つかさ「…お姉ちゃん?」

 

 

かがみ「別に泣いてなんか無いわよ!さっクラスの仕事しなきゃっ。つかさ、また後でね!」

 

 

つかさ「……うん。」(いくら何でもハンカチを持ちながら言われてもなぁ……)

 

 




この作品には続編がありまして…
そこではるかは若くして亡くなっていることが判明しています…
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