―泉こなた&柊かがみ&水原チーム
水原「とりあえず挨拶に回りたいのですが……」
かがみ「うん、良いわね」
こなた「そだね~。こんな不審者丸出しのみずりんを招き入れてくれた人に挨拶くらいはしないとね~」
水原「不審者丸出しって……」
―移動先
かがみ「何?部室?というかなんで迷わずこれるのよ?」
水原「何度か出入りしてますので」
こなた「女子高に出入りって犯罪者じゃん」
水原「無視しますね。ノックしてコンコーンと」
―コンコン
三和「はい、あっ、お久しぶりです。」
水原「お元気そうで何よりです。お招きありがとうございます。あ、こちら差し入れです。」
三和「ありがとうございます。あ、少し話していきますか?」
水原「あーちょっと待ってくださいね。……少し話していきます?」
かがみ「うーん……」
こなた「せっかくだし良いじゃん。ちょっと気にならない?みずりんを招いた人に」
かがみ「確かにちょっとだけ気になるわね」(水原くんの好きな人かもしれないしね。)
水原「じゃあ少しお邪魔しましょうか」
三和「どうぞ」
―室内
水原「あ、ご紹介しますね。こちら三和さん。演劇部の人で……えーと、まぁ……」
三和「よろしくお願いします。何かお困りのことがあればお気軽にお声掛けください。えーと……水原さんの妹さん?」
水原「いえいえ同じクラスの泉こなたさんと柊かがみさんです」
かがみ「よろしくお願いしますー」
こなた「よろしく~。というか妹ってそんなに」
三和「あ、大変申し訳ありません。失礼しました。」
こなた「まぁ慣れてるから良いんだけどね~。そう言えば三和さん礼儀正しいけど何年?」
三和「1年ですよ?」
水原「え!?」
かがみ「なんで水原くんが驚いてるのよ……」
水原「いや、めっちゃしっかりしてるし同期かと……」
かがみ「あんたも知らんかったんかい……」
三和「あ、今日公演ありますのでもしよろしければ観に来てくださいね」
こなた「ちゃっかり宣伝……。気に入ったよ。観に行こう」
三和「ありがとうございます。」
水原「では、そろそろお暇しましょうか」
かがみ「そうね。色々見て回りたいし」
こなた「かがみの場合は食べ歩きでしょ」
水原「では、お邪魔しました。失礼します。」
三和「差し入れありがとうございました。ではまた」
―室外
こなた「みずりんを呼ぶくらいだからどんな変態かと思ったけど普通の人だったね」
かがみ「三和さんね。確かに美人だったし水原くんとなんで接点があるか謎だわ」
水原「同じ班だっただけですよ。で、どこに行きます?」
こなた「やっぱり食べ物屋さんかなぁ~。かがみが何か食べないと力が出ないでしょ?」
かがみ「私は昔のヒーローか!?……でもそうね~クレープは気になるかしら。いやクレープはデザートだし、まずはこっちのカレーかな……あ、陵桜で焼きそば食べてないし焼きそばもありかしら」
こなた「払いはみずりん持ちだから気にせず食べたまへ~」
水原「ぶへっ!?」
かがみ「え!?いいの?悪いわよ……?」
水原「…いやぁ……良いですよ。おごりますよ。」
かがみ「いいの?じゃあカレーに行こうかしら」
こなた「ん。了解」
水原「カレー屋は……近くですな」
こなた「こうすればかがみはみずりんに気を遣って食べ過ぎることもないし、みずりんの株も上がる。一石二鳥なのだよ」ひそひそ
水原「なるほど。後者はどうでも良いが前者は大事だね」ひそひそ
こなた「ということで私にも何かおごってね。」ひそひそ
水原「それが狙いか!?」ひそひそ
―柊つかさ&鈴木善治チーム
鈴木「うーん、どうする?」
つかさ「結構、たくさんあって迷っちゃうね。まだこの時間だと食べ物屋さんには早いし……」
鈴木「お?これなんてどうだ?」
つかさ「えっ?お化け屋敷……?それはちょっと……」
鈴木「もしかしてお化け屋敷とか苦手な人か?」
つかさ「う、うん……ちょっとだけ」
鈴木「そうか。ならどうしようか……。あんまりここで2人ではしゃぎすぎてもアイツに悪いような気がするし……」
つかさ「鈴木くん、心の声が漏れてるよ?それにその件は気にしなくても大丈夫と思うよ?」
鈴木「へ?あっ、すまんすまん。……って知ってるの!?」
つかさ「ま、まぁ……」
さわ子「あなたたち、ちょっといいかしら?」
鈴木「ん?ここの先生に話しかけられた?」
つかさ「気のせいじゃない?」
さわ子「気のせいじゃないわよ。ちょっと頼みたいことがあるんだけど?」
鈴木「えーと、俺たちですか?」
つかさ「私たち、桜高の生徒じゃないんですが……」
さわ子「だからよ。うちの生徒には頼めないことなの……」
鈴木「うーん……」ひそひそ
つかさ「なんか深刻そうだし話くらいは聞こうよ」ひそひそ
鈴木「だな……」ひそひそ
さわ子「話はまとまったかしら?」
鈴木「はい、一応は」
さわ子「ねぇ?どちらか裁縫とか得意?」
鈴木「俺は残念ながら」
つかさ「私は得意ってほどじゃないけどちょっとくらいなら」
さわ子「よし!ついてきて!」
つかさ「え?」
鈴木「行くしかなさそうだな……」
―被服室
さわ子「この浴衣の防寒バージョンが作りたいの!」
鈴木「ちょっと待ってください先生!それ別に他校の生徒にやらせなくても良いですよね?」
さわ子「ふふふ……これはステージ衣装よ!だからうちの生徒にはギリギリまで内緒にしておきたいの!」
鈴木「俺たちが見に行く可能性は考慮してないんですか?」
さわ子「あっ……」
つかさ「鈴木くん、私はお手伝いしたいけどどうかな?」
鈴木「いいのか?出店とか回らなくても」
つかさ「こっちも楽しそうだしいいよ~」
さわ子「ありがとう!」
鈴木「仕方ない。なら手伝うか。俺は中学校の家庭科レベルしか出来ないけど。」
さわ子「十分よ!私が2着、あなたが2着、そこの少年は1着でいいわ!急ぐわよ!」
つかさ「お~!」
鈴木「了解」
―しばらくして
つかさ・鈴木・さわ子「完成~!」
鈴木「ちなみに何のステージ衣装なんですか?」
さわ子「軽音部のバンド演奏よ!」
つかさ「へぇ~かわいい衣装だね!私、バンドと言えば怖い感じだと思ってたから~」
鈴木「そんな歴史の遺物みたいなの今時いないだろ」
さわ子「……。」
つかさ「では、私たちはこれで。ステージ楽しみにしてます」
鈴木「だな。」
さわ子「ちょっと待ちなさい。せっかくだし軽音部に挨拶くらいしていってよ?」
鈴木「ん?いや……」
つかさ「そんなにおじゃまして良いんですか?」
さわ子「良いわよ。たまには全く知らない人が来た方が刺激になるだろうし」
鈴木「な、なるほど……。」
―コンコン
さわ子「どうぞ」
??「失礼します。ヤッホーさわちゃん」
鈴木「さわちゃんって?」ひそひそ
つかさ「先生のことじゃない?」ひそひそ
さわ子「こっちの2人が衣装を手伝ってくれた……えーと名前なんだったかしら」
鈴木「自己紹介がまだでしたね。陵桜学園2年の鈴木善治です。」
つかさ「同じ陵桜2年の柊つかさです。」
唯「桜高2年で軽音部の平沢唯です。よろしく~」
鈴木・つかさ「よろしく~」
さわ子「じゃあ軽音部のみんなに御披露目に行くわよ!」
鈴木「着替えるなら俺、一旦出とくわ~」
―数分後
唯「どうかな~?」
鈴木「お~」
つかさ「似合ってるよ、かわいい~」
唯「どうも~」
さわ子「さぁ唯ちゃん、部室に行くわよ!」
鈴木「じゃっ俺はこの辺で」
唯「え~!もうちょっと顔出していきなよ~。みんなにも紹介したいし」
つかさ「じゃあせっかくだしお邪魔しようかな~」
鈴木「店とか回らなくていいのか?」
つかさ「うん!」
鈴木(なるほど、姉とは違うな……)
―音楽準備室
さわ子「ちゅいーす」
律「空気読め!……って後ろの2人はどなた?」
さわ子「鈴木くんとつかさちゃんよ。」
律「そんなお客さんのカップル連れ回して何してたんだよ!」
鈴木「いや、カップルじゃ」
つかさ「ないよ~」
律「そうなんですか……でさわちゃん何してたの?」
さわ子「ふふふ……あの浴衣の防寒バージョンを2人に協力して作ってもらってたんです!」
律「部外者に何頼んでるんだ……」
さわ子「そしてこれがその衣装です!」
唯「失礼します~」
律「唯!」
澪「来てたんなら真っ先にうちに来い!」
律「ずっと待ってたんだぞ!」
紬「間に合って本当に良かった……」
唯「えへへ心配おかけしました」
鈴木「なんか感動の再会みたいになってるな」
つかさ「だね~。」
梓「最低です。こんなみんな心配してたのに」
澪「梓が一番心配してたんだからちゃんと埋め合わせしろよ」
唯「え!?あずにゃん……」
梓「……まったくダメすぎです……だいたい風邪をひいたときに」
唯「あずにゃん、ごめんね。心配かけて。私精一杯やるよ、みんなと一緒に、ね?最高のライブにするから。」ぎゅ
梓「……特別ですよ?」
唯「仲直り~むちゅちゅちゅ~」
―パチン!
唯「本当に私のこと心配してたのかな……」
澪「多分。」
鈴木「いやはや仲良きことは良いですなぁ」
つかさ「そだね~」
鈴木「では、そろそろ俺たちは失礼させてもらうよ」
つかさ「唯ちゃんまたね~」
唯「またね~つかさちゃん」
律・澪「あ、ありがとうございましたー」
唯「あれ!?ギー太は?ここに置いていったよね!?」
律「あ、あれ憂ちゃんが持って帰ったぞ!」
鈴木「なんか……トラブルみたいですね……」
つかさ「もしかして楽器を忘れちゃったの?」
唯「……うん」
さわ子「しょーがないわね。これ(さわ子のギター)、使いなさい」
唯「さわちゃん……」
律「ギー太じゃなくて良いのか?」
唯「というか……ギー太以外のギター弾けない」
律・澪「だろーなー」
唯「おっしゃー!取りに帰ってくる!」
律「さて、メインのギター&ボーカルが消えた。ステージに間に合うかどうかは怪しい。どうしようか。」
つかさ「代わりの人とかいないの?」
律「ボーカルは澪がやって」
澪「ひぃ!」
律「仕方ないだろ。」
澪「う…うん…」
律「リードは梓、出来るか?」
梓「は……はい」
律「となると後は梓のパートを誰かが代わりにやってくれると良いんだが……」
さわ子「教師が生徒のイベントに参加するのは望ましくないしね……」
紬「あの!お二人はギターとか出来ますか!?」
鈴木「やっぱりそうなるよな……」
つかさ「ふぇっ!?でも私、ギターはちょっと……」
律「ですよねー。」
鈴木「もし見つからなかったらどうなるんだ?」
紬「演奏が少し残念な感じに……」
鈴木「したくないんだよな?」
律・澪・紬・梓「はい!」
鈴木「なら仕方ない。俺に参加させてもらえないか?」
つかさ「えっ?」
梓「ギター出来るんですか?」
鈴木「歯ギターとか特殊なのは無理だが少しくらいなら……練習出来る時間はどれくらいあるんだ?」
澪「ちょうど30分くらい……。」
鈴木「よし、1曲だけならなんとかする!それで良いかな?」
律「はい!」
鈴木「じゃあつかささんは悪いが先に講堂に行くなり他のみんなと合流するなりしといてくれ」
つかさ「うん。」
鈴木「せっかくなのにすまんかったな」
つかさ「いいよ~。頑張ってね!みんなで見に行くから!」
鈴木「了解!かがみたちにもよろしく!」
律「よーし!じゃあ臨時メンバーでやるか!」
澪「おー?」
紬「おー!」
梓「先輩……」
―昼過ぎ・講堂
こなた「そろそろ演劇部だねぇ~」
水原「楽しみだなぁ~」
つかさ「あっ!お姉ちゃ~ん!」
かがみ「つかさじゃん。どうしたの?というか鈴木くんは?」
つかさ「それがね、かくがくしかじかなの」
こなた「えぇ~!」
水原「軽音部は演劇部の次……。つまり私たちは」
かがみ「しばらく講堂から動けないわね。」
こなた「面白くなってきたぜー!」