―2月14日 朝 バス車内
こなた「やふー」
つかさ「こなちゃん、おはよー。はい、これ!ハッピーバレンタイン!」
こなた「うぉ!中身まで丁寧にラッピングしてある……ハート型だし」
つかさ「あははーちょっと頑張っちゃったー」
かがみ「つかさはこういうトコ凝り過ぎなのよねー。朝までかかっていくつもいくつも作ってさぁ~どうせ義理なのに」
こなた「つかさー義理でも男子にはあげない方がいい。ここまでしてあると絶対、勘違いされるから」
つかさ「大丈夫だよ~。はい、鈴木くんの分」
鈴木「おおっサンキュ!……なるほど星型か……。今の流れ見てたから分かるけど、これでも十分勘違いされるぞ……」
つかさ「そ、そうかな……?」
鈴木「うん。とにかくありがとな!」
かがみ「ちょっと鈴木くん、まさかアンタ『つかさは俺のことが好きなのか?』とか考えてないでしょうね!?」
鈴木「考えてねぇよ!つかささんには俺なんかよりお似合いな奴がいるだろ多分」
かがみ「ホントにそう思ってる?鼻の下デレ~ってのばしてさ」
鈴木「まぁ……それは相手を問わず義理でも貰えたら嬉しいからだ!深い意味はない」
かがみ「ホントかしら……」
こなた「朝から元気だね、お二人さん」
かがみ・鈴木「どこがだ!?」
こなた「ほら」
水野「はい、お待たせしました。発車します。」
こなた「というかこの声は先生だね。もうバイト隠す気無いんじゃないかなコレ……」
水野「手すり吊革しっかりお持ちください動きます。」
鈴木「一応、会話が聞こえててもスルーらしいな。」
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無線「全車に交通情報です。××交差点故障車のため渋滞しています。関係路線はお客様に早めのご案内をお願いします。」
水野「はぁぁぁ……」
鈴木「どうしたんです?」
水野「いや折り返しで渋滞に当たるなぁ……って話しかけないでもらえますか?」
鈴木「あ、すいません……」
こなた「あくまでも先生は営業モードだね。まぁ良いじゃん。私たちは渋滞関係無いみたいだし。」
かがみ「そうね……」
こなた「かがみ、バス乗ってから元気ないみたいだけど大丈夫?」
かがみ「ん?何でもないわよ……。」
―教室
かがみ「しかしまぁこの普通を装いつつも緊張感が見え隠れする空気はこそばゆいわねー」
つかさ「あ、でも少し分かるなぁ。こういう誰もが特別って思える日に告白したりされたりして想いが通じ合ったらすごく素敵だなって思うもん」
かがみ「は~つかさは乙女ですなぁ。私もお菓子会社の陰謀とまでは言わないけど」
鈴木「とは言え現実にそういうカップルは見たこと無いけどな。」
こなた「まぁゲームでは卒業式とか文化祭とか学校行事の方が大事だしね」
かがみ「TVの特集もどちらかというと義理チョコや自分用チョコの特集が増えたわね。」
こなた「で、かがみは美味しいチョコを食べまくってると。」
かがみ「そんなことないわよ!つかさが作ってるのを味見させてもらっただけなんだから!」
こなた「バラしてるバラしてる」
つかさ「そう言えばお姉ちゃんもチ」
―キーンコーンカーンコーン
かがみ「あっといけない!教室戻らなきゃ」トタトタトタ……
黒井「うーし席つけー。チョコのやり取りはまた後にしいやー」
―ガラッ
水原「ふぅセーフ!」
黒井「アウトや。どないしたんや?」
水原「いやぁ……バスが大渋滞で……。」
黒井「ふーん。ほな水原は今日1日雑用な」
水原「えぇ!?」
黒井「遅刻した罰や。それにどうせチョコもらったりする予定もないやろ?」
水原「そんなこと言ってるから結婚出来ないんじゃ……」
黒井「なんか言ったか?」
水原「いえ何も!」
こなた「みずりんも気の毒だねぇ~」
鈴木「まぁ……そうだな……。」
こなた「ところでチャイム鳴る寸前につかさが言いかけたことが気になるね~」
鈴木「……そうか?」
こなた「素直になりなよ~」
鈴木「だいたいこなたは何を期待してるんだ……」
こなた「なんだと思う?」
鈴木「……。無いだろ。いい加減にしないとかがみから怒られるぞ?」
こなた「鈴木くんは怒らないの~?」
鈴木「なっ!?」
黒井「コラァそこ!いつまでしゃべっとんねん!!」
こなた「ひぇ、そっちから怒られた・・・」