―教室
鈴木「『誰かがどこかで、鈴木くんのことを待っているとは思わないんですか?』と保健室の先生に言われて教室に来てみたがもちろん誰もいなかった。というか保健室の先生の名前すら聞きそびれたな……。」
―シーン……
鈴木「というか俺、誰に説明してるんだ?……」
??「まったくですねぇ……。」
鈴木「!?何者!?」
水原「やだなぁ~。私ですよ。」
鈴木「なんだみずりんか……。まだ学校にいて何してるんだ?」
水原「黒井先生のパシリですよ。で労働報酬としてチ□ルチョコを貰い食べていたところ今度は石橋先生に校内の掃除を頼まれましてねぇ」
鈴木「チ四角ルチョコじゃ隠せてないぞ……。というか石橋先生って誰だ?」
水原「知らないなら知らなくて結構ですよ。で掃除というのは廊下に落ちてたりゴミ箱内に大量にあるラッピングゴミの回収でしてね。ハッハッハッ」
鈴木「目が笑ってないぞ……。」
水原「チ□ル1個で朝から夕方までこき使われ、さらに他人のチョコの後始末までさせられてね。うふふ」
鈴木(やべぇ……。怖い。みずりんがここまで怖く見えるとは……。)
水原「いやぁ……今だと不快な物を見たら何をするか分かりませんねハッハッハッ」
鈴木「お……。そうか……じゃあ俺は先帰るわ……。」(触らぬ神に祟り無しだ!)
水原「はい。お疲れ様です。」ニコニコ
鈴木「じ、じゃあ……」(目が笑ってねぇ!)
―ガラッ。スタスタスタスタ
水原(……ふぅ。ひっさびさに演技に使うオーラを使ったからしんどかったぜ……。)「もしもーし。鈴木くんはちゃんと走らせたよ。」
こなた(電話)「はいよ~。後はフラグが立ってればイベントだね!」
水原「だな。」
こなた(電話)「とりあえずありがとねー。じゃっ」プチッ
―ツーツーツー
水原「……。私何やってるんだろ……。掃除続けるか……。ハハッ……。」
―シーン……
水原「よく考えたら演技なんてしてないじゃん……。」
―バス停
かがみ「私ってば何してたんだろ……。こんなんだったらこなたやつかさと一緒に帰れば良かったわ……。素材用チョコを買うってよく考えたら、かなりおかしいし……。あいつら何企んでるんだか…」
―ブロロロ....
かがみ「おっ来た来た」
―プシュー。パタン。プシュップシュッ。ブロロロ....
―2分後
鈴木「よっこらせっと……。次のバスは……うわっ行ったところかよ……。」
―さらに2分後
みゆき「あ、鈴木さん。お疲れ様です。」
鈴木「ん?あぁお疲れ様。委員会?」
みゆき「ええ。今は結構忙しい時期なのですよ。」
鈴木「あぁ……大変だねぇ。」
みゆき「それでも今年は校内清掃をしなくていいので楽なんですよ。」
鈴木「へぇ……。校内清掃って委員会の仕事だったんだ?」
みゆき「ええ。ですが今年は石橋先生がやってくださるそうで私たちは早く帰ってよくなりました。」
鈴木「また石橋先生か。知らんけど」
みゆき「あ、そうでしたね。鈴木さんは2年になって転校してきたので知らないんですね。その石橋先生曰くチョコを渡したり、もらったりする人に気を遣ったそうです。鈴木さんは何をなさっていたのですか?」
鈴木「俺?俺はプリントで指切って保健室で絆創膏もらうついでに世間話して帰るところ。」
みゆき「そうなんですか?それは大変でしたね……」
鈴木「まぁ……大変と言えば大変だったかな……。保健室の先生にはちょっかいかけられるしバスは乗り逃すし……。」
みゆき「さらに誰かからチョコをいただけなかった」
鈴木「ちょっ」
みゆき「あれ?冗談のつもりだったのですが……。」
鈴木「いや、ごめんなさい。冗談に聞こえなかったもんで……。」
みゆき「すいません。もしかして誰かからもらえることを期待していたんですか?」
鈴木「いや、そういうわけじゃなくて冗談を言いそうにないからサ。ビックリしちゃった……。」
みゆき「そうですか?そんなに冗談とか言わなさそうに見えますか?」
鈴木「ま、まぁね……。あ、そんな気を悪くしないで。」
黒井「おーい高良ー」
みゆき「おや?黒井先生ですね?」
黒井「ちょっとええかー?お知恵拝借したいんやー」
みゆき「何か用事があるようなので失礼しますね。」
鈴木「お。了解。お疲れー」
―そして誰もいなくなった。
鈴木(冗談……冗談ねぇ……。俺はなんで一瞬冷や汗をかいたのかな……。)
-ラジオ放送-
あきら・白石「らっきー☆ちゃんねる」
あきら「はぁいナビゲーターの小神あきらです♪」
白石「アシスタントの白石みのるです。」
あきら「白石さん、今日が何の日か分かるー?」
白石「もちろんですよ!今日は何と言ってもバレンタインデーですよねー」
あきら「……チッ」
白石「あれ……?あきら様?違いましたっけ?」
あきら「えー?白石さーん、今日2月14日は……」
白石「一般に女性から男性にチョコを贈るとされてる日ですよね?」
あきら「はぁぁん!?今日2月14日は私!小神あきらの誕生日でしょうが!!」
白石「あ、あぁそっちですか!」
あきら「あんた今知ったでしょ?」
白石「い、いえ!ですが一般には今日は女性から男性にチョコを渡す日ですよね……?」
あきら「何?アンタもしかしてあたしからもらえるとか思ってるのー?」
白石「いえいえそんな恐れ多い!」
あきら「てゆーかさー、女の子の方が甘いもの好きだったりするんだし女の子がチョコもらう日にすれば良いじゃん。男性だと食べ残したりとかしちゃうけど女性だったらそれも無いし」
白石「でも僕はファンのみなさまからいただいた分はちゃんと食べますよ。食べ残したりとか誰かにあげたりはしませんよ?」
あきら「ふーん……。まぁそう言っても実際もらってないんでしょー?」
白石「いやぁありがたいことにね、今年はこんなに頂いちゃって」
あきら「ゲッ……チョットシライシサンソレマジッスカー」
白石「いやぁありがとうございます。あきら様もそんなにチョコ食べたいなら買ってきたらどうですか?番組終わったくらいにはだいたいのチョコが値下げされてますよ?」
あきら「いや、それってむなしくないですかー?」
白石「今時は結構、そういう方もいますし大丈夫ですよ?自分用チョコとか流行りですし。変じゃないですって!」
-柊家
かがみ「ふーん……。自分用チョコも変じゃないかー……。せっかくだし何か買ってこようかな?」
つかさ「でもさーかがみお姉ちゃん、1つ余分に作ってたんじゃなかったっけ?」
かがみ「え?あぁ……そう言えばそうね。でもいいわ。せっかくだし何か買ってくる。」
まつり「やけ食い?そんなんだからいつまでもダイエット失敗するんじゃない?」
かがみ「うるさいなー!今日くらい良いじゃない。だいたいやけ食いって何よ?」
まつり「だってかがみがわざわざ一つ余分に作るっておかしくない?そもそも作らない年もあるのに」
つかさ「そう言えばそうだね」
まつり「もしかして男?渡せなかったからやけ食いとか?」ニヤニヤ
かがみ「そんなんじゃないってば!じゃあ出かけてくるね!」バタバタバタ
まつり「あーあ行っちゃった」
つかさ「お姉ちゃんなんか今日は様子が変だな~」
まつり「まさかマジで男?つかさは知らない?」
つかさ「んー。ちょっと分かんないかな……」
まつり「まぁかがみに限ってそれはないか。どうせお菓子を食べる大義名分が出来て浮かれてるだけでしょ」
―バス車内
運転士「申し訳ありません。この先で接触事故があったそうでこの先、渋滞が予想されますのでお急ぎのお客様は次でお降りください。」
鈴木(と言っても俺は急ぎの用は無いし大丈夫か……。)
―1時間後
鈴木(とか思ってるうちに車内は俺一人になった。)
運転士「お客様は大丈夫ですか?」
鈴木「あっ大丈夫ですー」
運転士「降りたいときには言ってくださいね。」
鈴木「はい、ご丁寧にどうも」
―さらに1時間後
鈴木「運転士さんはいつも渋滞の時どうしてるんですか?」
運転士「それが……とても言いにくいんですけど私、今日がお客様乗せて走るの初めてでこういう時にどうしたらいいか分からないんです。」
鈴木「えぇ!?へぇー……1日目からこれって大変だね……。」
運転士「お客様に比べたら私は座ってるんでまだ大丈夫ですよ……」
鈴木「なんか……嘘臭いですよ……。」
運転士「そんなことありません!あ、今は他のお客様もいませんしラジオとか聞いていただいても結構ですよ?」
鈴木「良いんですか?って言ってもあまりラジオは聞かないからなぁ……。なんかオススメとかあります?」
運転士「この時間だと『らっきー☆ちゃんねる』とかかなぁ?」
鈴木「なるほど」
あきら(ラジオ)「女の子の方が甘いもの好きだったりするんだし女の子がチョコもらう日にすれば良いじゃん。」
鈴木(なるほどなぁ。それも有りなのかー。バス降りたら買いに行ってみるかなぁ)
運転士「あっ、渋滞抜けたんでここからは普通に走りますよー。気をつけてくださいね。」
鈴木「あっはい。」
―15分後
運転士「ご乗車ありがとうございましたー」
鈴木「どうもー……」(すっかり夜だな……。どっかチョコでも買いに行ってみるかな。もう安くなってる時間だろうし)
ラブコメ タグをつけときながらそれっぽい話がようやく出てきましたね。
すれ違う二人…そもそもすれ違ってる意識すらないよ!?バレンタイン編 次回 最終