らき☆べる【Lucky★Bell】   作:あずきシティ

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[第37話]誤解

―昼休み

 

 

かがみ「そう言えばあんたの従姉妹って来年高校生になるんだっけ?」

 

 

こなた「そだよ~。うち(陵桜)受けて受かったって~。今日挨拶に来るよ」

 

 

かがみ「へ~。」

 

 

こなた「実家からだと遠いから4月からうちにくるんだよ。もともと妹みたいなものだし交流あったからあまり変わらないけどね」

 

 

かがみ「へぇーそうなんだ」

 

 

鈴木「でもこなたと比べたらどっちが妹か分かんないんじゃないか?」

 

 

かがみ「セリフ取られた……」

 

 

こなた「いやぁ、色んな意味で妹みたいなもんだから」

 

 

かがみ・鈴木(そんなにちっさいの!?)

 

 

つかさ「従姉妹さんここすんなり合格って頭良いんだね~」

 

 

かがみ「いやいや……それ自信過剰に聞こえるぞ?在校生なんだから……」

 

 

つかさ「あはは……私は多分ギリギリだったから……」

 

 

かがみ「にしても受験か~私たちもまた受験生なのよねー……」

 

 

こなた「受験か……するのかな?受験。」

 

 

かがみ「あんたはもう少し受験生の自覚を持った方がいいわよ……」

 

 

鈴木「すまん、ちょっとお手洗いに行ってくる……」

 

 

こなた「意外と何も考えてない人がもう一人いたね」

 

 

かがみ「そうね……。トイレ行くタイミングが良すぎだわ……。」

 

 

こなた「まぁ鈴木くんの場合はしっかり者が側についてるからかもしれないねー」

 

 

かがみ「何が言いたい?」

 

 

こなた「いやべっつにー」

 

 

 

 

―数日後 学校説明会・制服採寸

 

 

鈴木「何故皆は休みの日に学校に来なきゃならんのだ……。」

 

 

かがみ「知らないわよ……。私はたまたま風邪で休んだら当てられただけよ……。」

 

 

鈴木「俺はジャンケンで負けた……。まさか学校側のスタッフをさせられるとは……。」

 

 

かがみ「ホントにね……。」

 

 

水原「オイ!そんな仏頂面してちゃ新入生寄ってこないでしょ?」

 

 

鈴木「ちょっと待てや。お前ジャンケン勝ってたのになんでいるんだよ!」

 

 

水原「まぁなんだ……シード枠みたいなもんだよ……。」

 

 

黒井「コラァ水原!何しゃべっとんねん!石橋先生に言いつけるで!」

 

 

水原「はい!スイマセン!今行きます!」スタスタスタ...

 

 

かがみ「……大変そうね。」

 

 

鈴木「だな。というかアイツ、『教職員』とか書いた名札下げてたよな……。」

 

 

かがみ「きっと深く考えたら負けよ。」

 

 

??「あの……すいません」

 

 

かがみ・鈴木「はい?」

 

 

無口な子「視聴覚室はどちらでしょうか?」

 

 

鈴木「すまん、俺は知らん。」

 

 

かがみ「えーとこの廊下をまっすぐ行って突き当たりを右に行って真っ直ぐよ。」

 

 

無口な子「ありがとうございます。」

 

 

かがみ「どういたしまして。」

 

 

鈴木「視聴覚室か……視聴覚室で何があるんだ?」

 

 

かがみ「何だったかしら……?視力検査だったかしら?面談だったかしら?」

 

 

鈴木「なんか色々やるのか?」

 

 

かがみ「うん。クラス割りの参考にするために色々やるらしいわよ。ピアノが出来る人をクラスに一人は配置したりとか」

 

 

鈴木「なるほどな。大人の事情ってやつか」

 

 

かがみ「ただ、混雑しないようにバラけて行動するから順番とか場所は覚えてないけどね」

 

 

鈴木「ほぉー……でバラけた新入生の案内は生徒にやらせるのか……。一部は教職員の名札までさげさせて」

 

 

かがみ「あれは特殊な例だと思うけどね。」

 

 

鈴木「みずりんと石橋先生?ってどんな関係なんだ?」

 

 

かがみ「さぁ?私、そこまで水原くんと話すこともないし知らない。同じクラスのつかさなら知ってるかもだけど……」

 

 

鈴木「つかささんはジャンケン勝ってた気がする」

 

 

かがみ「今日は来てないから今すぐ聞くことは出来ないわね……」

 

 

??「あの、すいません。」

 

 

かがみ・鈴木「はい?」(ちっさ!……新入生の身内かな?)

 

 

小さい子「あの……人探ししてるんですけど」

 

 

鈴木「はぐれちゃったのかな?」

 

 

小さい子「そういう訳じゃないんですけど……新入生で背が高くてスラッとしたショートカットの女の子、見ませんでしたか?」

 

 

かがみ「新入生で?」

 

 

鈴木「背が高くて?」

 

 

かがみ「スラッとした?」

 

 

鈴木「ショートカットの?」

 

 

かがみ・鈴木「女の子……って、あ!」

 

 

小さい子「見たんですか?入試の日に借りたハンカチを返したいんですけど……」

 

 

鈴木「確かに見たな」

 

 

かがみ「そうね。視聴覚室に向かったわ。」

 

 

小さい子「ありがとうございます!……視聴覚室ってどこですか?」

 

 

鈴木(付いて行った方が良いんじゃないか?)アイコンタクト

 

 

かがみ(そうね)アイコンタクト

 

 

鈴木「じゃあ俺たちが案内するよ。」

 

 

かがみ「付いて来てくれる?」

 

 

小さい子「はい!ありがとうございます!」

 

 

―視聴覚室

 

 

小さい子「ありがとうございました!」

 

 

鈴木「いえいえ」

 

 

かがみ「どういたしまして。」

 

 

鈴木「……お姉さんを探しに来てたのかな?」

 

 

かがみ「そんな感じだったわね。でもそれにしてはしっかりしてたような……?」

 

 

鈴木「いやいやはぐれて迷子ならしっかりとは言わんだろ。」

 

 

かがみ「それもそうね……。何か違和感はあったけどね……。」

 

 

鈴木「確かに身内にしては情報が曖昧だったような……。」

 

 

―10分後

 

 

鈴木「お?」

 

 

かがみ「会えた?」

 

 

小さい子「それが……」

 

 

鈴木「あぁ……」

 

 

かがみ「残念だったわね……にしても時間かかってたわね?」

 

 

小さい子「ついでに面談を受けてきましたので……」

 

 

かがみ・鈴木「えっ!?……あ!」

 

 

小さい子「もしかして新入生の身内か何かと思われていたんですか?」

 

 

かがみ・鈴木「ごめんなさい……」

 

 

小さい子「いえいえ……私、背も小さいですし……」

 

 

かがみ「じゃあハンカチを返したいってのは?」

 

 

小さい子「入試の時にその子に親切にしてもらったんです」

 

 

かがみ「なるほどね……」

 

 

鈴木「よし、じゃあ探すか」

 

 

かがみ「え!?」

 

 

小さい子「そんな…悪いですよ」

 

 

鈴木「別にボケッと突っ立てても暇だし良いだろ?」

 

 

かがみ「ま、まぁ……そうね。探してあげた方が良いわね」

 

 

小さい子「良いんですか!?」

 

 

鈴木「事情聞いちゃったしな。俺は人探しにつきあうとするよ。かがみはどうする?」

 

 

かがみ「やるわよ。乗りかかった船だしね。」

 

 

鈴木「とりあえずまだ終わってないのを済ませながら探すか……。」

 

 

かがみ「そうね。まだ回ってないのはどこ?」

 

 

小さい子「後は視力検査だけです」

 

 

鈴木「ってことは……?」

 

 

かがみ「保健室ね。」

 

 

 

 

―保健室前にて

 

 

小さい子「ハンカチありがとうございました」

 

 

無口な子「それはあげたつもりだったから……それにまた会えるとは思ってなかったし」

 

 

小さい子「え~それって私は落ちてるって意味ですか?ハハハ」

 

 

無口な子「いや……なるほど。ここにいるということは同学年……。」

 

 

小さい子「あ、そういうことだったんですね……。先輩達もありがとうございました!」

 

 

鈴木「いやいや気にすんな~」

 

 

かがみ「かわいい後輩だしね、これくらいしてあげないと。」

 

 

鈴木「さて、俺たちは一応、持ち場に帰るからな」

 

 

かがみ「じゃあねー」

 

 

小さい子「ありがとうございました!」

 

 

無口な子「今日は家の車だから……」

 

 

小さい子「あ、はい。じゃあここで……あの!3年間よろしくお願いします!」

 

 

無口な子「よろしく」

 

 

小さい子(良かったぁ、さっそくあんないい人と友達になれたしいい先輩にも出会ったし……いい人!?名前聞いてない……)

 

 

 

 

―数日後・昼休み

 

 

こなた「でね、従姉妹のゆーちゃんが学校説明会でいい人と友達になれたんだって。」

 

 

かがみ「へぇ~良かったじゃない」

 

 

こなた「なんか仲のいいカップルの先輩が手助けしてくれたって~」

 

 

鈴木「へー。俺もスタッフにかり出されてたが仲のいいカップルは見てないなぁ~」

 

 

かがみ「新入生から見て仲のいいカップルって……新入生を手助けするのは良いとしても学校で何してるのって感じね……。」

 

 

こなた「と、言いながらもそんな学園生活を夢見てるかがみ萌え~」

 

 

かがみ「うるさいっ!私はそんな傍から見ても分かるようなバカップルにはなりたくないわ!」

 

 

鈴木「それは俺も同感。」

 

 

つかさ「でもそんなに仲のいいカップルなんて私たちも見たこと無いよね?1年なのかなぁ」

 

 

こなた「それがゆーちゃん、友達も先輩も名前を聞きそびれたらしくてね。ちょっと悲しそうだったよ。」

 

 

鈴木「あらあら……。」

 

 

かがみ「まぁ部外者は余計な詮索は出来ないってわけね……。」

 

 

こなた「学校始まれば会えるだろうとは思うけどね~。あ、せっかくだし春休み入ったらウチに来たら?ゆーちゃんにも紹介したいし」

 

 

かがみ「あ、良いわねソレ」

 

 

こなた「あ、鈴木くんはNGだよ。多分、誤解されるから。」

 

 

鈴木「あぁ……あれか。親にこなたの彼氏と誤解されるって意味か?」

 

 

こなた「そう。命の保証は出来ないからね。どうしても来たいなら止めないけど」

 

 

鈴木「なんかマジっぽいから俺は遠慮するよ」

 

 

こなた「それがいいよ。」

 

 

かがみ「さぁ、もうすぐ昼休みも終わるし春休みまであと数日頑張りますか。」

 

 

つかさ「お~!」

 

 

 

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