らき☆べる【Lucky★Bell】   作:あずきシティ

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今回は番外編。
京都の市バスで観光客がよくする失敗をネタにしました。
京都の市バスに乗る予定がない方はスルー推奨です。55話(ほぼ同時更新)を読んでください。


[第54話]市バス

―北野天満宮 バス停

 

こなた「うわっ……すごい数の人だね……半分くらいはうちの生徒みたいだけど」

 

みゆき「集合時間は同じですから半分くらい過ぎた今頃に人が集合するんですね……」

 

鈴木「あ、先生がいるな。おーい」

 

水野「おっ、何人かな?」

 

こなた「5人です」

 

水野「5人やね……えーと……はい、バス代1150円。『金閣寺道』ってバス停で降りるときに払ってね」

 

かがみ「分かりました」

 

鈴木「にしてもかなりいますね」

 

水野「そうだね……生徒の分散狙ったんだけど見事に裏目った……」

 

こなた「あ、バス来たよ」

 

水野「いや、多分に君らまで乗れないよ……」

 

つかさ「えっ?……あ、ホントだ、前の人たちだけで満員で乗れない……」

 

水野「うーん、どうしたもんかなぁ。時間ももったいないしなぁ……」

 

こなた「なんか他にルートないの?」

 

水野「うーん……あ!この道をまっすぐ行ったら突き当たりっぽい交差点に着くんよ。その交差点を渡って右に行ったら『北野白梅町』ってバス停があるから、そこから205系統の金閣寺方面行きバスに乗って行って。そっちの方が本数多いだろうし」

 

みゆき「分かりました。北野白梅町から205系統の金閣寺方面ですね?」

 

かがみ「今の雑な案内で分かったの?」

 

みゆき「はい」

 

こなた「さすがみゆきさん!やっぱり持つべきものはみゆきさんだね!」

 

水野「万一、迷子になりそうだったらここに電話して。先生のPHSだから」

 

こなた「みゆきさんがいるから多分、大丈夫ですよ~。というかPHSって先生、いつ時代の人間なんですか……」

 

水野「まぁ細かいことは言いっこ無しだよ。ほら早く金閣寺に行きなされ」

 

―10分後

 

こなた「さすがみwikiさん!迷子になるお約束展開を無視して普通にバス停に着いちゃったよ!」

 

みゆき「いえいえ~」

 

かがみ「それは褒めてるのか?」

 

こなた「もちろんだよ~」

 

―ブロロロロ

 

かがみ「おっ、良いタイミングでバス来たわね。」

 

―プシュー

 

バス「このバスは金閣寺から北大路バスターミナル、……」

 

みゆき「205番ですしこれですね」トコトコ

 

鈴木「乗るときは何もしなくて良いみたいだな……」トコトコ

 

かがみ「そうね」トコトコ

 

運転士「満員。発車。」

 

つかさ「え?」

 

こなた「え?」

 

かがみ「つかさ?」

 

―扉が閉まります扉が閉まります扉がピシャッ!

 

かがみ「ちょっ」

 

つかさ「……」

 

こなた「おいてかれたね……」

 

 

 

―ガァァァァァァァ

 

放送「次は衣笠校前、衣笠校前です……」

 

かがみ「どっ、どうしよ……つかさ置いてきちゃった……」

 

鈴木「とりあえず連絡だ。連絡してから後は金閣寺のバス停で待とう。いくらなんでも小学生じゃないんだし大丈夫だろう……」

 

かがみ「そ、そうよね?つかさ大丈夫よね?」

 

鈴木「あぁ、こなたもいるしみずり……あ!!!」

 

かがみ「どうしたの?」

 

鈴木「そういえばみずりんが最初からいなかった!」

 

かがみ「そ、そうね……?」

 

鈴木(つかさ姫のピンチに何やってるんだか……というのは口に出さないでおこう)

 

―ギュイイイイン↓ボゴォン!

 

みゆき「わっ」

 

かがみ「みゆき大丈夫?」

 

みゆき「は、はい。大丈夫なのですが……かなり刺激的な運転をしますね」

 

放送「ピッ次はわら天神前、わら天神前」

 

鈴木「確かに刺激的だな。しっかり手すりを握らないと……」

 

―ギュルルルルンガァァァァァァァズゴォン‼

 

鈴木「おっと……」

 

―ピンポーンピンポーンピンポーン

 

放送「次停まります。扉が開くまでそのままでお待ちください。」

 

鈴木「あ?俺、今降りるボタン押しちゃった?」

 

かがみ「押したわね……」

 

鈴木「だっ大丈夫……だよな?」

 

―ギュルルル↓キキィー プシュー

 

運転士「わら天神前ー」

 

鈴木(やべぇ……誰も降りない……)

 

運転士「出口は前ー」

 

鈴木(どうしよこの空気)

 

運転士「誰も降りひんの!?」

 

鈴木「降ります!」(ハッつい……)

 

かがみ「鈴木くん!?」

 

鈴木「すまん、このプレッシャーに耐えられん……金閣寺のバス停で待っててくれ……」

 

かがみ「う、うん……」

 

運転士「はい、230円」

 

鈴木「え、えっと……、どこに」

 

運転士「ここや!」

 

鈴木「あ、はいすいません」ジャラジャラ

 

運転士「はい、はよ降りて」

 

―プシュー ギュルルルルガァァァァァァァ

 

かがみ「本当に置いてきて良かったのかしら……」

 

みゆき「にしても横柄な運転士さんですよね……」

 

かがみ「言われてみればそうね……」

 

運転士「チッ……降りる人いませんね通過します!」

 

放送「ピッ次は金kピッ次は千本北大路、千本北大路……です。」

 

かがみ「今思いっきり舌打ちしたわよ……」

 

みゆき「というかかがみさん、私たち乗り過ごしてませんか!?」

 

かがみ「え!?」

 

みゆき「さっき液晶に一瞬だけ『金閣寺道』と出たのですが誰も降りないから通過すると」

 

かがみ「うそ!?降ります!」

 

―ピンポーンピンポーンピンポーン

放送「次停まります」

 

運転士「チッ……はい、千本北大路」

 

―プシュー

 

かがみ「また舌打ち……」

 

みゆき「かがみさん降りましょう。」

 

運転士「……。」(貧乏揺すり)

 

―プシュー ブロロロロ...

 

かがみ「まったく何なのよあの運転士!」

 

みゆき「お気持ちは分かります。あのような方ばかりではないと願いましょう。それよりもやはり、一つ行き過ぎたようです。戻りましょう。鈴木さんが着いたときに私たちがいないのはあまりよろしくありません。」

 

かがみ「そうね!急いで戻りましょう」

 

 

 

―北野白梅町 バス停

 

こなた「う~ん見事に置いてかれちゃったね~」

 

つかさ「そだね……あ、お姉ちゃんからメールだ。『金閣寺道のバス停で待ってるから次のバスで来なさい』だって」

 

こなた「さすがかがみ~的確な指示」

 

―ブロロロロ...

 

つかさ「あ、バス来たよ!」

 

こなた「すぐ来たね。205番だしこれですぐかがみ達には追いつけるね」

 

―プシュー

バス「快速205系統」

 

こなた「いやぁ、今度はまぁ混んでるけどすぐ乗れたね」

 

つかさ「ホント良かった~。こなちゃんにまで置いてかれちゃったらどうしようと思ったよ~」

 

運転士「発車いたします。手すり吊革にお掴まりください。」

 

―ブロロロロ...

放送「ピッ次は衣笠校前、衣笠校前」

 

こなた「どっかの先生みたいに危険な運転しないしいいね~」

 

つかさ「そだね~あの運転、たまに酔いそうになるもん」

 

放送「ピッ今日も市バスをご利用いただきましてありがとうございました。次は使命感大学、使命感大学、終点です。」

 

こなた「ん!?」

 

つかさ「どうしたの?こなちゃん」

 

こなた「今、終点って言わなかった!?」

 

つかさ「ごめん、よく聞いてなかったや……でも205番は金閣寺には行くんだよね?大丈夫じゃない?」

 

―数分後

 

運転士「ご乗車ありがとうございました。使命感大学、終点です。お忘れ物ございませんか?」

 

こなた「やっぱり終点……」

 

つかさ「私、運転士さんに聞いてみるね。あの~すいません。」

 

運転士「はい?どうしました?」

 

つかさ「金閣寺に行きたいんですけど205番だから行きますよね?」

 

運転士「あ~すいません。このバスは『快速』205系統なんです。『快速』は金閣寺道には行かないんですよ。ごめんなさいね」

 

こなた「えぇ~!?じゃあ金閣寺へはどうやって行くんですか?」

 

運転士「うーん……ここからでも歩けるらしいですが……ごめんねーおっちゃん京都で遊んだことないから分かんない!」

 

こなた「は、はぁ……」

 

運転士「運賃230円です、こちらにお願いします。」

 

つかさ「はーい。」

 

運転士「ありがとうございました」

 

―プシュー ブロロロロ...

 

つかさ「こなちゃんどうする?」

 

こなた「バスで来た道を戻るしかないよねー……」

 

つかさ「……そだね」

 




あんらき☆しすた

ひなた「ひなたと」

ひかげ「ひかげの」

ひなた・ひかげ「あんらき☆しすた!」

ひなた「あんらき☆しすた始まりでーす!司会の宮河ひなたと」

ひかげ「同じく司会の宮河ひかげだよ!」

ひなた「この番組がよくわからない方はPS2かPSPのゲーム『陵桜学園桜藤祭』をプレイしてみてくださーい」

ひかげ「YouTubeの動画だけ見るのは無し!ちゃんとプレイしてね!」

ひなた「さて本日のお題は!」

―京都市バス 205系統―

ひかげ「お姉ちゃん、帰っていい?」

ひなた「だめよ~ひかげちゃん!」

ひかげ「だって京都行くことなんかないもん!」

ひなた「まぁまぁ視聴者の方に京都に観光に行く方がいるかもしれないから~。それにわからなかったら適当に相槌をうっておけばいいのよ」

ひかげ「……」

ひなた「ということで今回のゲストは陵桜学園のバイト講師で元京都市バスの運転士、水野先生でーす」

水野「どうもー」

ひなた「ということで早速、205系統とは何か教えてください。」

水野「はい、京都市バス205系統は九条車庫から観光客の玄関口、京都駅、繁華街で百貨店なども多い四条河原町、さらに下鴨神社、大徳寺から有名な金閣寺、北野天満宮からも近い北野白梅町、最近の新たなテーマスポットである京都鉄道博物館の近く、梅小路公園、京都水族館を巡り京都駅、九条車庫まで戻る循環系統になっています。東山文化の銀閣寺、八坂神社、永観堂など以外の有名スポットを抑えた王道たるような路線で行楽シーズンには非常に非常に多くの観光客で賑わいます。」

ひなた「なるほどぉ。観光客に優しい路線なんですね。」

水野「いえ、それが意外に裏がたくさんありまして。」

ひかげ「?」

水野「まず一つ目。循環系統と言いながら九条車庫で一旦、入庫するためずっとグルグル回っているワケではありません。つまり逆方向を乗り間違えたら目的地には着かず車庫で降ろされます。」

ひなた「あら……」

水野「さらに途中の一部分しか走らない区間便が設定されていてアナウンスをよく聞かないと目的地手前で降ろされる可能性もあります。」

ひなた「あらあら……」

水野「あとこれは205系統に限らずで、ごくごく一部の運転士さんですが運転がヤバいほど荒いです。」

ひなた「ごくごく一部ですか?」

水野「ええ。1日ずっと市バスに乗ってて一回、当たるか当たらないかですが急加速、急減速に停留所の旅客を無視しての通過や停車ボタンを押すと舌打ちをする運転士はいます。もちろんシートベルトなんて息苦しいものは装備しません。アナウンスを流し忘れて気付いたら降りたい停留所を過ぎていることもあるかもしれません。」

ひかげ「それってどうなのよ」

水野「アウトですね。最近はかなり減りました。ほとんどの運転士さんが親切丁寧な運転、接客をしてくれますよ。」

ひなた「なるほどぉ。」

水野「それと今日は205系統の話題ですので泉さんと柊さん(妹)が引っかかった快速205系統についてもお話します。」

ひかげ「快速だから飛ばすだけなんじゃないの?」

水野「いえ、単に停留所を飛ばすだけではありません。快速205系統は市内にあるR大学(作中では使命感大学)へのアクセスを主として九条車庫から京都駅、七条通を西へ進み西大路通を北進して私鉄線からの旅客も乗せて大学に向かう経路でして観光客の多い金閣寺手前で普通の205系統の経路を外れ大学方面、一部の便はキャンパス内まで乗り入れます。」

ひなた「快速とは言うものの観光客の多い金閣寺をスルーするということですか……」

水野「金閣寺に寄ると遠回りですし混雑を避けるために通学客と観光客を分離させる狙いもあるのです」

ひかげ「ふーん、でも同じ205だから分かりづらくない?」

水野「分かりづらいですね。ですので彼女たち2人のような誤乗車が時折、あるみたいです。」

ひなた「あらあらあら……」

水野「まぁ快速205系統に限らず京都市バスの快速はだいたいが通勤、通学を狙ったものであり観光客とは縁がないところへ向かうのも多いです。ライトユーザーは快速を使わない方が良いでしょう。」

ひなた「逆にライトユーザーオススメはありますか?」

水野「番号が100番台の急行系統は観光地や主要駅を結ぶことを主としてますから分かりやすいですね。あとは数字の無い系統かな?」

ひなた「数字の無い?」

水野「関係者間で臨206系統とか。お客様への案内は『楽洛東山ライン』『東山ライトアップ号』ただの『臨時バス』など適当に色々なパターンがありますが。京都駅から国立博物館、三十三間堂、清水寺、祗園の八坂神社、三条京阪前、四条河原町を結ぶ一番、おいしいとこだけを結ぶ系統ですね。便数が不定期なので利用客がバラつきがあり乗りやすいです。」

ひなた「なるほどぉ」

ひかげ「お姉ちゃん!時間!」

ひなた「おっとここで時間のようですね。ゲストは水野先生でした~」

水野「ありがとうございました」

ひかげ「続いて本編!金閣寺編で次の話へ!」




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