―マック
かがみ「なるほど。文化祭ラジオ放送ね」
つかさ「すごいねー」
水原「まぁ半ば押し付けられた形になるんですけどね。」
かがみ「またいつもの石橋先生に?」
水原「いえ、実行委という団体ぐるみで空き教室1つまるまる渡されたスタイルになります」
こなた「うわぁ……」
水原「よほど切羽詰まってるみたいですね」
鈴木「で、俺やここにいるみんなにまで助けを求めると……」
水原「私も切羽詰まってるんです」
かがみ「なんか切実ね……」
水原「まぁ最終的に埋まらない部分は時間調整枠にしてコマーシャル入れるつもりなんですが今の番組表はこの通りでして……」
こなた「え!?小神あきら様ってあの14歳のスーパーアイドル小神あきら!?」
水原「はい、あの小神あきら様です」
かがみ「よく呼べたわね」
水原「意外と暇らしいですよ。」
鈴木「それは芸能人としては良くない気がするな……」
水原「で、話がそれましたが……他の枠が空っぽなんです。なんとか助けてください」
こなた「それって……」
鈴木「番組に出ろってことらしい。俺も頼まれた。頼まれた時にちょうどこなたから電話が来た」
こなた「あちゃー……」
かがみ「……番組の内容とかは決まってるの?」
水原「まったく」
かがみ「はぁ!?それでよく急に話を持ち出したわね!?どういうつもりなのよ?」
水原「ご、ごめんなさい……」
鈴木「まぁそう言ってやるな。一昨日の晩にこの企画が決まったばかりらしいしな」
かがみ「あ、そうなの……ごめん」
こなた「まぁ急に持ち出してきたのには変わらないけどねー」
水原「グサッ……一応、考えついたのを言いますと……ミスコン終了後のこの枠は優勝者を呼んでトーク番組がしたいんですよ」
こなた「優勝者一人で?」
水原「いえ、出来ればメインパーソナリティーを一人置いてその人の進行で質問とかをインタビューするタイプで」
こなた「ほほぅ~。じゃあこれは鈴木くん担当だね」
水原「了解ー」
鈴木「よし分かった……ってなん↓で↑や→ねん!↓なんでサラッと俺なんだ!?」
こなた「おぉーナイスノリツッコミ!」
水原「まぁ関西弁のイントネーションとはだいぶ違いますけどね」
こなた「まぁそのあたりは言いっこナシだよー」
水原「はいはい。ということでよろしくー」
鈴木「よろしくーじゃねぇよ!何で俺なんだ!?」
こなた「だってこの雰囲気だと最低限、1枠は持たされる流れじゃん?」
かがみ・つかさ「え!?」
こなた「でも鈴木くんが演技アレなのは去年の文化祭で実証されてるし」
かがみ「去年の文化祭……あぁ、アレね」
鈴木「アレか……というか評価がアレなのか」
かがみ「いや、私はそこまでアレとは思わなかったわよ?」
こなた「まぁ過程がね~」
鈴木「まぁ……過程はな。本番それなりなら良いだろ!?」
水原「まぁね」
こなた「で、話戻すとミスコン優勝者インタビューってことは質問内容とかはみずりんが用意するんでしょ?」
水原「えぇ……えぇ?えぇ」
こなた「だったらただ単に聞いて番組進めるだけだから鈴木くんに適任じゃん。」
鈴木「そうか?」
こなた「私がこの番組やったら放送コードに引っかかって後で泣くことになるよ?主にみずりんが」
水原「それはリアルな方でご勘弁ください」
こなた「でしょー?だから鈴木くんなんだよ」
水原「私の交友関係から考えても適任なのですよ」
鈴木「みずりんの交友関係……って結局そこに行き着くのか」
水原「はい」
かがみ「……引き受けてあげたら?逃げられないなら台本も中身も決まっている方が良いじゃない」
鈴木「……仕方ないな。その番組は俺が引き受ける。何を話すかは考えといてくれるんだろ?」
水原「もちろんです。……あ、他のオファー先から連絡なので、ちょっと失礼します」スタタタ...
こなた「……意外とあっさり引き受けたね」
鈴木「まぁだいぶ困ってそうだったしな。あまりゴネてもらちがあかんだろ」
こなた「どちらかというとかがみに言われた瞬間手のひらを返したように引き受けたように見えたけど……」
鈴木「まぁなんだ。俺一人でイケるとは思わんが誰かに後押しされたからイケるのかなって思っただけだ」
こなた「ふーん」
鈴木「なんだよその顔」
こなた「べっつにー。そういえばみずりんは鈴木くんにだけ頼むだけじゃないよね?」
つかさ「確かに私たちにも話をしたってことは……」
かがみ「え゛……でも言われてみれば有り得るかも……」
こなた「どんなことを言い出すかある意味楽しみだけどね。」
水原「すいませーんお待たせしましたー」
こなた「おかえりー。なんの話だったの?」
水原「出演OKの話ですよ~」
かがみ「え?他校よね?それでOKする人がいたの?」
水原「顧問の先生に依頼出してたんですけど、なんか『あの子たちには話してないけどおもしろそうだから参加させてもらうわ!』って」
かがみ「本人の意思はないような……」
こなた「まぁ最近の若者は自分から積極的に行動出来ないって言うし先生が多少強引な方が良いかもね~」
鈴木「最近の若者って……こなたもだろ」
こなた「まぁ細かいところは言わないのさ~。で、私たちを呼んでこの話をしたのは私たちもラジオ出てほしいって意味なんでしょ?」
水原「ええ。分かっていただけてありがたいです。特に柊さんお二人にはお願いしたいところで」
つかさ「あーやっぱりかな?」
水原「まぁ色々ありますけど単純なお話からさせてもらいますとね、双子って珍しいじゃないですか」
かがみ「そうかしら?マナカナとかザたっちとか結構いるじゃない?」
水原「まぁそれ言い出したらそうなんですけども……一応、お調べしましてね。校内に双子でしかも2人とも在校生って柊さんお二人だけなんですよね」
こなた「さすがみずりん……それで大義名分揃えてきたか」
水原「あ?大義名分ってなんぞ?」
こなた「だってさー双子どうのを持ち出すとかよりみずりんの事情なんじゃないの?」
水原「そう言います?まぁ実際、頼める人がそんなにいないって意味では私の事情になりますけども」
こなた「むぅ。あくまでそのスタンスか」
かがみ(それ以外に私たちにラジオ頼む理由なんてあるのかしら?)
水原「まぁ現状、なんとかして回転させないと詰むんですよ。いろんな意味で」
鈴木「ふと思ったんだが、みずりんは自分が出る時間帯以外はどうするんだ?」
水原「え?放送スタッフですけど?」
鈴木「それ……お前文化祭の間、ほぼずっと缶詰めじゃないのか?」
水原「ですね」
鈴木「ですねって……それいいのか?」
水原「何が?」
鈴木「文化祭で遊んでる時間が無いじゃないか」
水原「ん?まぁ……暇な時間があってもぼっちですから」
こなた「言ってて悲しくならない?」
水原「なる。……まぁそうなるのが分かってるから予定でがんじがらめにしたんですよ」
鈴木「……。なんかこっちが悲しくなるな。」
こなた「聞いた私たちが悪いみたいな気がしてきたよ。」
水原「それが私です☆」
つかさ「なんでいきなりダソヌ☆マソ風?」
水原「なんとなく。というかよくダソヌ☆マソって分かったね」
つかさ「えへへ~」
水原「ということでお願いします。どうでしょう?」
かがみ「そう言われても……」
つかさ「う~ん……」
鈴木「まぁみずりんの事情も分かるがそれこそ難しくないか?俺の時より漠然とし過ぎだぞ?」
かがみ「そうよね。いきなりしゃべってって言われても難しいわよ?」
つかさ「確かに……」
水原「そう言いたくなるのは分かります。ので台本とかコーナーは私が用意しますよ。」
つかさ「う~ん……じゃあ……」
かがみ「思ったんだけどそこまで水原くんが用意するんだったら私たちに頼まなくても自分で出来るんじゃないの?」
水原「まぁずっと私がしゃべりっぱなしは出来ますよ。出来ますけども」
こなた「イケメンでもイケボでもない男が永遠に話し続けるって誰得でしかないからねぇ~」
かがみ「あぁ……確かに」
鈴木「それは言えてるな」
水原「でしょ。だからお願いしてるんです。なんとかなりませんか?」
つかさ「……じゃあいいよ」
かがみ「え!?つかさ?」
つかさ「だって困ってるみたいだし……それにこんな機会はもう無いかなって」
鈴木「確かにラジオとかをやることは普通無いだろうな。せっかくだし人助けのつもりでかがみもやったら?」
かがみ「わっ分かったわよ。でも勘違いしないでよ!私は単につかさが1人じゃ心配だからやるんであって水原くんがかわいそうとか、鈴木くんが言ったからやる訳じゃないんだからね!」
水原「分かってる」
こなた「後者は嘘くさいよかがみ」
かがみ「だっ!うるさいわね!」
水原「まぁまぁとにかく承諾いただけてありがとうございます。さて話もまとまりましたしマックから出ましょうか」
こなた「ちょっと待って!このタイミングで私にだけ何も言わないのはおかしくない?」
水原「バレたか」
こなた「バレバレだよ。私は台本無しで良いから!…う~ん、みゆきさんと2人で私がみゆきさんにセクハラトークとかどう?」
水原「却下です。」
こなた「え~!スリーサイズとかきっと男子も女子も聞きたいだろうし需要はバッチリじゃん!」
水原「需要があってもダメなものはダメなんです。そんな放送しちゃったら副委員長とか教師とかそういう権力機関にぶっ○されてしまう」
こなた「そんなに?」
鈴木「まぁそこまでならなくても停学くらいは覚悟したほうがいいだろうな。こなたもみずりんも」
こなた「ムムム……さすがに停学の危険を冒してまでやりたくはないなぁ。個人的に聞けば良いわけだし」
かがみ「個人的には聞くんかい!」
こなた「それがマロンってヤツだよ~」
かがみ「訳が分からん」
水原「まぁ現実問題、お願いはしたいんですけども……お願いしてもいいですか?」
こなた「まかせたまへー。でどんな話をどこまでならいいの?」
水原「もし良かったら好きなアニメやゲームを語ってもらっても大丈夫ですが、エロゲなどR18はお控えいただければ」
こなた「いや、いくらなんでもそのあたりは分かってるよ。みゆきさんにうまくネタ振りだけお願いしたらいい感じかな~?」
水原「それもご勘弁いただけませんか?彼女も相当にヤバいと思いますので」
かがみ「え?みゆきから直接聞いたの?ヤバいって?」
水原「いえ、直接聞いた訳ではありませんが……委員会は有志1団体につき1人、管理役の委員を置いてますから」
かがみ「有志が多い今年は委員も忙しいというわけね?」
水原「イエス。委員のブラック化も進んでいるようで……」
つかさ「面倒事が嫌だから委員になりたくないって人も多いよね」
水原「そう。結果、人員が自然に削減され少なくなった人員に多くなった仕事が押し付けられることになり……」
かがみ「なんというか現代社会の縮図ね……」
水原「それに、ちょっと怖い話がありましてね」
つかさ「え?」
鈴木「お前怖い話するキャラじゃないだろ」
こなた「そうだよみずりん。みずりんの話し方じゃ恐怖は誘えないよ?」
水原「まぁまぁとにかく。こないだ夜遅くまで学校に残って作業してたときの事なんですけどね」
こなた「ありきたりだね」
鈴木「ありきたりだな」
かがみ「ありきたりね」
つかさ「お化けとかじゃないよね?」オロオロ
水原「まぁ私は休憩がてら真っ暗な廊下をウロウロしてたんですよ……そしたら」
鈴木「誰もいないはずの教室から人の気配がした……とか?」
水原「えぇ」
こなた「声が聞こえてきた、とか?」
水原「えぇ」
かがみ「子供の声で『助けて……』って言うんでしょ?」
水原「いいえ。」
かがみ「え?違うの?王道はこのあたりじゃない?」
水原「まぁ続きを聞いてくださいよ。声が聞こえてきたんですが……『いつまで経ってもお仕事が終わらない☆なのに新しいお仕事はドンドン増えちゃう☆しかも皆様サボってばかり☆かくなる上は……私は優等生をやめるわー!!!!!!』と……」
鈴木「うわっ」
こなた「頭のネジが飛んだ的な意味で怖いじゃん!」
つかさ「お、お化けじゃなかったんだ」ホッ
かがみ「確かに変な人って意味では怖い話だったわね」
水原「いや続きがありましてね。私は恐る恐る声がした教室の中を覗いてみたんですよ」
こなた「事案」
水原「事案言うな。……まぁ見てみたらその中には……」
かがみ「白いワンピースを着て青白い顔した髪の長い見たこともない女がいた……とか?」
水原「いえ。髪の長い女性ではありましたが……ウチの制服を着ててメガネをかけたよく見知った方だったように見えたんですよ」
こなた「それってもしかして……」
水原「私は怖くなってそれ以上の確認はしていません。ですがあの時間、既に終電も終わってたはずですので……」
つかさ「終電に乗れないほど忙しくて」
かがみ「ウチの制服ってことはウチの生徒よね?」
こなた「で、髪が長くてメガネで……」
鈴木「『お仕事』とか『皆様』とか丁寧な言葉遣い……」
水原「まぁ誰かは予想がつくでしょ。だからもうこれ以上お願いしたくないんですよ」
こなた「……確かに今の話聞いてからお願いはできないね……」
水原「ということでネタ振りも含めてソロかネタ振りは誰かを捕まえてきてください。もしあれだったら私がやりますし」
こなた「あ、そう?じゃあネタ振りはみずりんでいいや」
水原「了解」
こなた「台本とか堅苦しいのは用意しなくて良いからねー」
水原「分かりました。詳しいこと決め次第、みなさまへ連絡いたします。では今日の私の目的は終わりましたしこれにてドロンしますね」
こなた「そだねー今日はこれにて解散かなー」
鈴木「了解。じゃまた明日なー」
-らっきー☆ちゃんねる
あきら「おい」
白石「はい…」
あきら「これどういうことだ!?おい!!」
白石「いや僕にも……」
あきら「小神あきらは意外と暇だぁ~?」
白石「それは……あくまで僕が言ったわけではありませんので……」
あきら「ふーん」
白石「あれは同じクラスの水原が言っただけで僕は関係ありません!」
あきら「じゃあ次回は水原連れてこい」
白石「え?」
あきら「どういうことかみっちり聞いてやる」
白石「あぁ水原くん……ご愁傷様…」