らき☆べる【Lucky★Bell】   作:あずきシティ

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[第89話]こうしょう!

―放課後・校門

 

つかさ(最近、お姉ちゃんと帰る時間が微妙にずれるなー……)

 

唯「やっほ~」

 

つかさ「あ!唯ちゃん!?」

 

唯「そだよ~軽音部のみんなも一緒だよ~」

 

律「いぇーい!」

 

紬「久しぶり~」

 

澪「久しぶりだな」

 

梓「こんにちは…」

 

つかさ「ホント久しぶりだね~。今日は何しに来たの?」

 

律「なんかさわちゃんに来いって言われてなー」

 

唯「来てみたけどさわちゃんいないんだよね~。さわちゃん知らない?」

 

つかさ「さわちゃんって軽音部の顧問の先生?」

 

唯「そうそう」

 

つかさ「うーん……見てないかな?」

 

唯「えー!さわちゃんが来いって言ったのに~」

 

つかさ「あれ?先生と一緒に来なかったの?」

 

律「それがさー先生だけ車で行くって言うからさー。でもさわちゃんの車全員乗れないし。で、さわちゃんと楽器だけ車で運んでもらってるんだよ」

 

澪「ん?噂をすれば来たみたいだぞ」

 

さわ子「ごめーんお待たせー」

 

唯「遅いよさわちゃん~」

 

律「で、このあとどうするんだー?」

 

さわ子「さぁ?陵桜の生徒さんが案内に来るって聞いてるけど……もしかしてあなた?えーと柊つかささんだっけ?」

 

つかさ「はい、柊つかさですけど、話は聞いてないので……」

 

さわ子「えぇ?うーん……」

 

律「時間間違った、とかじゃないよな?」

 

さわ子「それはないわよ。……多分」

 

つかさ「どこに行くかとか聞いてないんですか?」

 

さわ子「えぇ。校門で待つようにって言われてるしね~」

 

石橋「すいませーん。」タッタッタッ

 

つかさ「あ、石橋先生だ。」

 

石橋「お忙しいところすいません。陵桜学園法律教務課石橋と申します。」

 

さわ子「あ、えーと桜ヶ丘女子高等学校の軽音楽部顧問の山中さわ子です」

 

律「さわちゃんが珍しくまt……ウグッ」←さわ子に足を踏まれてる

 

さわ子「えーと今日は水原さんに呼ばれてきたのですが……」

 

つかさ(あっみずりちゃんが呼んだんだ……)

 

石橋「ちょっと今、水原が別のお客様応対中でして申し訳ない。しばらくお待ちいただけますでしょうか?」

 

さわ子「あ、はい……」

 

石橋「あ、柊。今ちょっとええか?」

 

つかさ「え?あ、はい」

 

石橋「ちょっと軽音楽部の皆さんを3のBに案内しといてくれる?」

 

つかさ「え?あ、はい……?」

 

石橋「じゃよろしく!」スタタタタ...

 

つかさ「………」

 

さわ子「えーと……じゃあ3のB?まで案内してくれる?」

 

つかさ「あ、はい」

 

―3-B教室

 

つかさ「えっと、こちらです」

 

さわ子「ありがとう」

 

律「サンキューな」

 

唯「ところでさわちゃん、私たちなんで陵桜に来たの?」

 

さわ子「あれ?言ってなかったっけ?」

 

澪「聞いてないです。」

 

梓「ただ他校まで来てる時点で嫌な予感しかしないんですが……」

 

つかさ(もしかして……)

 

さわ子「それはね、ラジオに出てもらいます!」

 

つかさ(やっぱり)

 

唯・澪・律・梓「えー!!!!」

 

紬「長話になりそうだからお茶の用意を持ってくれば良かったわね……」

 

律「ムギ!ツッコムのはそこじゃねぇ!どういうことなんだよさわちゃん!」

 

さわ子「あら?りっちゃんには一応、了承いただいたわよ?」

 

律「へ?」

 

 

―数日前・回想

 

さわ子「りっちゃん、お願いがあるんだけどー」

 

律「変な衣装以外ならいいぜー」

 

 

 

―回想終了

 

さわ子「ほらね」

 

律「悪徳詐欺師か!!」

 

さわ子「まぁまぁ何事も経験よ♪」フッ

 

律「何ちょっと良いことした風なんだよ!」

 

唯「あ!澪ちゃんが!」

 

澪「」

 

律「ショックで気絶してるな……」

 

さわ子「まぁとにかくあとは陵桜の水原さんから詳しく話を聞きましょ」

 

律「誰だ!?『水原さん』って!!」

 

つかさ「あ、今回のラジオを企画した人……。」

 

律「つかさは知ってるのか?」

 

つかさ「うん。それに私もお願いされたし……」

 

唯・律・梓「えー!!!!」

 

澪「そんなこと受け入れたのか!?」

 

唯(いつの間にか澪ちゃんが復活してる)

 

つかさ「うん。よっぽど困ってたみたいだから……」

 

律「あー……」

 

さわ子「まぁ他校のウチにまで電話してくるくらい困ってたからね。あなたたちの経験と人助けのつもりで引き受けたのよ」

 

律「本心は?」

 

さわ子「面白そうだったから」

 

律「オイ!」

 

―ガラッ

 

水原「失礼します。大変遅くなって申し訳ありません。水原と申します。」

 

律(この人か……)

 

水原「あれ?なんでつかさんがいるの?石橋先生は?」

 

つかさ「石橋先生に頼まれて……『3のBまで案内しといて』って」

 

水原(あのオッサン余計なことを……)「お忙しいとこ、ごめんなさい!もう帰って大丈夫です!ホンマごめんなさい!」

 

つかさ「うん、いいよー。久しぶりにみんなと話せたし~。今からやるのってラジオの打ち合わせ?」

 

水原「はい。」

 

つかさ「せっかくだし私も一緒にいていいかな?」

 

水原「え!?あ、はい。私は良いですけど……なんで?」

 

つかさ「みずりちゃん軽音部のみんなとあまり話したことが無いだろうし私がいた方が軽音部のみんなが話しやすいかな~って」

 

水原「なるぺそ……お願いします」

 

つかさ「軽音部のみんなもいい?」

 

律「いいぜー!というかそっちの方が助かる!」

 

澪(なんとかして断ったり出来ないかな……)

 

 

 

―数十分後

 

水原「ということで企画しております。お願いします。」

 

律「って言われてもさすがになー……」

 

澪「」コクリコクリ

 

律「さわちゃんどうするの?スゴいの引き受けちゃって」

 

さわ子「まさかココまでマジとは思わなかったわ」

 

律・水原「え?」

 

さわ子「いや、ラジオを口実に女子校生と仲良くしたいから協力してほしいって意味かと思ってたんだけど……ここまでマジに考えてたのね」

 

律「オイ」

 

水原「……失礼ですがおたくの顧問さん頭おかしい?」

 

梓「聞かないでください……」

 

水原「まぁとにかく……皆様へ説明不足があったことは申し訳ないのですが引き受けていただけませんか?」

 

律「と言われてもなー。」

 

唯「ねーねー!ラジオってさ、曲とか流すじゃん?それも私たちの曲流すの?」

 

澪「ひ」カクカクカクカク

 

水原「……それも先生から聞いてませんか?一応、伝えたはずなんですけども……」

 

さわ子「……スケベ心にあふれた男子への人助けくらいにしか考えてなかったからあんまり真剣に聞いてなかったわ……何だっけ?」

 

律「オイ」

 

水原「まぁいいですよ。先ほどまでラジオ番組30分のお話をさせていただいたのですが、このあと30分も尺取ってましてね。そこでミニライブも企画してるんですよ。先生にはお話しましたけども」

 

さわ子「え!?だから知らないわよ!?」

 

水原「えぇ!?……じゃあ同じ時に今日楽器持ってきてくださいって言ったはずなんですけどそれも……」

 

唯「ううん。楽器はさわちゃんの車で運んできたんだよね?」

 

さわ子「ええ」

 

水原「その時に『ミニライブの音響チェックしますんで火曜に楽器を持ってくるよう頼んますー』って言いましたよ?」

 

さわ子「え?」

 

律「さわちゃん!」

 

さわ子「あぁ……うぅ……」

 

水原「まぁ先生経由のみで連絡とって本人さんたちへ連絡いってるものだとばかり考えていた私にも問題はあるかもしれませんが……」

 

律「いや一切、さわちゃんが何も言ってなかったのは流石に君のせいじゃ……」

 

水原「あ、水原です。言いにくいならみずりん(敬称略)で良いですよ」

 

律「お、おう……で、みずりん?だっけ?そもそもなんでウチらなんだよ」

 

水原「ホントにそもそもですね。このラジオ企画をやると決めたのは実行委から教室一つ丸投げされたときからなんですが、まぁー私には出演をお願い出来る人がすごい少なかったんです。ただまぁやるならリスナーの心を掴みたい。ただ私がずっとパーソナリティーしてるんじゃそれは無理」

 

律「それで私たちに?」

 

水原「そそ。仲が良くて楽しい人たちだって聞いてたから」

 

梓「誰から聞いたんですか……」

 

つかさ「ごめん、私……まさかラジオやるとは思ってなくて……」

 

水原「まぁその話聞いたのはだいぶん前やからね。私もあの時はラジオやるつもりじゃなかったんで……でラジオ企画決まってから、三和さんと連絡とって聞いてみたら同じクラスの中野さんがいるという『放課後ティータイム』さんを紹介されまして。で、職員室に電話したら先生が引き受けてくださったということなんです」

 

梓「はぁ、三和が……」

 

水原「で、改めてそういうことでお願い出来ませんかね?」

 

梓「そう言われても……」

 

澪「私たちも文化祭が近いし……」

 

水原「えぇえぇそういう季節なのは重々承知しております。が、そこをなんとかお願い出来ませんか?」

 

唯「それって私たちがダメだったらどうなるの?」

 

水原「うーん……まず一つ前の番組を30分延長をお願いして残り30分は私が永遠に『税込♪100円♪カレーパン♪』と歌いながらコマーシャルを流し続けるという事態になりますね。」

 

律「あちゃー……」

 

つかさ「もしかして前の時間って……」

 

水原「はい。左様です。柊姉妹さんの番組に延長お願いしないといけなくなります……」

 

つかさ「それはちょっと……」

 

水原「ですよね。ごめんなさい……」

 

つかさ「私は良いんだけどお姉ちゃん説得するのが大変だと思うよ?それに……」

 

水原「それに?」

 

つかさ「さらに30分の台本考えるのってみずりちゃんが大変じゃない?」

 

水原「……はい、そうですね。」

 

律「ちょっと待て。打ち合わせとかオファー以外に台本も作ってんの?」

 

水原「えぇ」

 

律「一人で何役やってるんだ?」

 

水原「パーソナリティー以外は一人でほとんどの仕事を回してますよ?」

 

律「……そりゃ大変だな……」

 

水原「大変なんですよ。で、同情で釣るようで申し訳ありませんがお願い出来ませんかね?」

 

梓「そうは言っても…ウチの高校も文化祭前ですし……」

 

澪「うんうん。それに……恥ずかしいし……」

 

律「まぁ確かにどれだけの人が聞いてるか分からないとなると澪にはハードル高いかもな……」

 

水原「あ、文化祭の時期は今年も近いんですか。ちなみに桜高さんの文化祭では何しはるんですか?」

 

紬「クラスの劇で『ロミオとジュリエット』をやります。」

 

唯「私は"木G"だよ!」フンス

 

律「それと放課後ティータイムでライブだな」

 

水原「なるほど……では逆に文化祭本番前のウォームアップが出来ると思いません?」

 

律「確かに人前にでる練習には……なるか?」

 

澪「え」

 

紬「確かに澪ちゃんの恥ずかしがり屋も少しは直るかも」

 

梓「いやそれは……」

 

唯「そうだよ!リハーサルにもなって一石二鳥だよ!」

 

澪「いやいやラジオと劇じゃ違うし!なんでそうなるんだよ!」

 

律「だってさー正直、引き受けなきゃ帰してくれなさそうじゃん」

 

水原「いえ、そんなことは……」

 

紬「それに確かに文化祭前だけど人前で演奏出来るしマイナスになることはないと思うのよ」

 

水原「そう言っていただけると助かります。」

 

紬「他校で何かさせてもらえる機会ってそうそうないし、いい思い出になると思うの」

 

唯「つかさちゃんがいるから怪しいのじゃないと思うし~」

 

つかさ「えへへ~」

 

唯「それに面白そうだし!」

 

水原「さて、そろそろ結論をお聞かせいただけますか?もし辞退されるならされるで私は咎めたりはしませんから」

 

律「……じゃあ参加でいいか?」

 

唯「いいよ!」

紬「いいわよ」

 

梓「……せっかくですしじゃあ……」

 

澪「う、うん……じゃあ……」

 

律「参加でいいな?」

 

水原「はい、ありがとうございます。」

 

澪「台本の通りしゃべるだけなんだよな?」

 

水原「はい、できる限りそれに近いように当日までに作りますので」

 

律「ライブは何やればいいんだ?」

 

水原「そこなんですよね。私はそれを決めてくれてるものだと思ってましたが……まずセトリから決めましょうか」

 

唯「ねぇねぇあずにゃん」小声

 

梓「なんですか?唯センパイ」

 

唯「セトリって何?」

 

梓「」カタッ

 

水原「オリジナル曲とかあったらそれ演奏していただけるとありがたいんですがね~」

 

律「うーん……オリジナル曲は何曲かあって文化祭のために新曲も用意してるけど」

 

水原「では新曲は自分とこの文化祭で披露するから置いといて、何曲か……30分ミニライブならだいたい4~5曲くらい?音響チェックも兼ねて演奏とか出来ます?」

 

唯「ここで演奏していいの?」

 

水原「いっすよ。というかまぁ本チャンもここでやってもらう予定なんで」

 

つかさ「ねぇ、私もここで聞いていっていいかな?」

 

唯「いいよ~!せっかくだし聴いてって~」

 

水原「そしたら準備してお願いしますー」




-らっきー☆ちゃんねる

あきら「おはらっきー!!始まりました、らっきー☆ちゃんねる!今日もプリティーナビゲーターのあきらです☆」

白石「アシスタントの白石みのるでーす。よろしくお願いいたします。」

あきら「さぁ今回は私たちも陵桜学園に打ち合わせに行ってきたんですよねー」

白石「そうなんです。ちょっとお話長引いてしまって軽音部をお待たせしたみたいですけど」

あきら「まっ良いんじゃない?水原的には」

白石「そうですね。彼的にはいいかもしれませんね」

あきら「ま、でも進展はなしなんだろうなぁ~」

白石「ㇵッハッハw」

あきら「そのあたりは厳しめだよね~」

白石「それもあずきシティの持ち味なんじゃないかぁ」

あきら「白石、ゴマすっても出番増えねーよ」

白石「いや、僕はそんなつもりは!」

あきら「この番組かって最近じゃ尺短くなったし」

白石「え?」

あきら「ほら、もう終わる時間だ」

白石「なんと!?」

あきら「じゃー」

あきら・白石「ばいにー!!」

白石「ってえぇー!」
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