―明朝
水原「」zzz...
―パシャ
水原「」zzz...
―ピロリン♪
水原「……ん?………は!」
石橋「おはよう。」
水原「……おはようございます。……先生、スマホ向けて何してるんすか?」
石橋「え?動画撮ってる。」
水原「Why?なぜ……」
石橋「いや体育館の変死体みたいでおもろいから」
水原「おおよそ学校の先生の発言じゃないっすね?……イタタタタ体のあちこちが痛い……」
―ピピッ(動画撮影終了音)
石橋「そりゃ体育館の床で寝てたら痛いやろうなぁ。せめて寝袋とかで寝れば良かったのに」
水原「だったら先生が言いに来てくださいよ……」
石橋「ゴメンゴメン。職員室で徹マしてて気付いたら今やってん」
水原「はあ……何やってるんですか……」
石橋「何って徹マや。徹夜で他の先生と麻雀してた。俺が国士4回で庄司先生が小四喜と大四喜1回づつ……」
水原「いや、詳細を聞いてるわけではなく……しかも庄司先生とかよく知らないですよ」
石橋「そうか。そういえば多分、委員会の奴ら真面目やから始発乗ってそろそろ来るで。」
水原「あー……もうそんな時間なんですね。まぁ作業はだいたい終わったしいいか……」
石橋「なんやったら今から学校始まるまでどっかで寝とくか?」
水原「どっかって保健室ですか?」
石橋「いや、まだ天原先生おらんから保健室はアカンな。宿直室使え」
水原「了解っす……では……」
―1分後
石橋「って言って素直にどっか行くからアカンねんなぁ……世の中は『そう見える』ってのが大事やのに」
みゆき「おはようございます」
石橋「お、おはよう。早いな」
みゆき「えぇ、お言葉に甘えたとは言えやはり気になってしまい……つい始発で来てしまいました」
石橋「ご苦労さん。」
みゆき「あ!ほとんどの作業が終わっています!これはすべて一晩の間に?」
石橋「まぁな。」
副委員長「おはようございます」
石橋「おぅ」
みゆき「おはようございます。見てください!作業のほとんどが……!」
副委員長「終わってるね!先生すごいなぁ……」
石橋「まぁ後は最後の仕上げだけやから委員会に任せて良いか?」
副委員長「はい!」
みゆき「はい、あとは私たちがやります!先生、本当にありがとうございました!」
石橋(ほらな。何もやってない俺が感謝されたやろ。まぁ俺は『自分でやった』とは言ってへんけどな)
―数時間後・教室
黒井「うーす。いよいよ文化祭やなー。自分ら高校最後のイベントやからなー終わったら卒業式くらいしか無いねんからキバりやー。今日はリハやから自分の関係あるイベント以外は自習やでー。自習なんはウチがめんどくさいからとかやないからなー」
こなた「いや~いよいよここまできたねぇ」
つかさ「そだね~」
みゆき「感慨深いですね」
こなた「結局、かがみが同じクラスになることもなかったね」
つかさ「お姉ちゃんそれ気にしてたよー」
水原「まぁ親類縁者は同じクラスになりにくいし仕方ないねぇ」
こなた「うわっ、久々にニュルって出てきたね」
水原「せやね。最近、仕事が多くて自然に入るのが難しかったのよ~」
みゆき「そういえば最近、目にする機会が多かったように思います」
水原「でしょー?自分とこのイベントと実行委の手伝いとでやたら動いてたもん。」
こなた「あーみずりんも委員会の手伝いしてたね~。そういえばさー話変わるけどさ」
水原「ん?」
こなた「文化祭とかイベントはフラグ乱立が基本じゃん~」
水原「まぁ画面の中ではね」
こなた「いや、現実でもあるべきだよ~。みゆきさんはなんかフラグとか立った?」
みゆき「フラグ?旗ですか?」
水原「あー今の質問を一般人に分かりやすい表現にすると『特定の男性とイイ関係になりたいと思った?』ってことで」
みゆき「い、いえ!私にはそのような方はいませんので……」
水原「あるいは『特定の男性から言い寄られたりしてませんか?』と」
みゆき「それも残念ですがありませんね~……」
水原「ふーん」
つかさ「無いんだ~意外~」
こなた「意外と気づいてないだけなんじゃない~?」
みゆき「そのようなことは無いと思うのですが……」
こなた(ヘタレめ)
水原(ヘタレだな)
こなた「みずりんは……何もないよねぇ?」
水原「ないよ。あのー、人様の心配も結構ですがご自分はどうなんです?え?おい?」
こなた「いや~それがさっぱり~曲がり角でパンをくわえたイケメンとぶつかったりとかしないんだよね~」
水原「でしょうね。」
こなた「結局、ここにいる皆は文化祭でも浮いた話は無いってわけだね~」
みゆき「そうですね」
つかさ「そだねー」
水原「ま、ある意味私ららしいんだろうねー。」
こなた「ある意味ねぇ。そういえばここにいないかがみと鈴木くんは?そろそろフラグ回収なんじゃないの?」
つかさ「フラグ回収?」
水原「つまりそろそろ付き合う時期じゃない?ってこと」
みゆき「あのお二人はそういう関係なのですか?」
水原「いや、なんとなくそんな気がするだけ。でも最近、やたらあの2人一緒にいるような気がするし」
みゆき「言われてみれば……」
こなた「両想いだよねアレ」
つかさ「そうだっら素敵だよね~。でもお姉ちゃん、鈴木くんが好きとは言わないんだよね」
こなた「それはお馴染みツンデレ効果なんじゃないの?」
水原「あるいは鈍感とかね」
みゆき「鈍感……ですか?」
水原「一般的に鈍感は『自身が好意を寄せられていることに気付いていない』でしょ?」
みゆき「えぇ、そのような方はたまにいらっしゃるかと……」
こなた(それはみゆきさんのことだよ……)
水原「それよりアレというか厄介なのが『自身が好意を寄せ"ている"ことに気付いていない』パターンなのよ」
つかさ「お姉ちゃんもそうなのかな?」
こなた「あー可能性はあるかもね~」
みゆき「ちなみにそういう時はどうすればいいんですか?」
水原「分からん!……自覚させられたら楽なんだろうねぇ」
こなた「うわっ投げたw」
水原「まぁ無意識に好きなら意識したら気づくんじゃねぇかな?」
つかさ「だと良いよね~」
水原「さて、私はそろそろ用事があるので失礼しますわ」
こなた「はいはーい」
つかさ「じゃーねー」
みゆき「あ、私も委員会のお仕事があるので失礼しますね。」
―同じ頃
鈴木「はっくしゅん!」
かがみ「どうしたの?風邪?大丈夫?」
鈴木「いや、大丈夫だ。風邪とかじゃ無いんだが何故か、くしゃみがな」
かがみ「そう?……くしゅん!」
鈴木「かがみこそ大丈夫か?ここんとこ無理してるんじゃないか?」
かがみ「そんなことは無いはずだけど……くしゅん!」
鈴木「ってオイオイ……はっくしゅん!」
みさお「二人仲良く風邪なんじゃねーの?」
あやの「もしくは二人とも噂されてるとかかしらね?」
かがみ・鈴木「あっ」
あやの「?心当たりがあるの?」
かがみ(つかさが昨日のことをこなたとかに話してたりして……)
鈴木(こなたもみずりんも昨日のこと知ってるんだっけ……)
かがみ「いやー……無いわね。ね?」
鈴木「あ?うん、心当たりは無いな」
みさお「ヴァ?」
あやの(やっぱり何かはあったのね?)
みさお「なんか今、変な間がなかったかー?」
あやの「みさちゃん、特に何もなかったわよ?」
かがみ(峰岸!?)
あやの「さぁ私たちは私たちの文化祭準備をしましょ」
みさお「あやの?え?ちょっどこ連れて……」
あやの(柊ちゃん頑張ってね?)
かがみ(なぜにウインク?)
鈴木(峰岸さんは何かを察したような態度……か)
かがみ「あ、そうだったわ。私ミスコンのリハがあるんだった。」
鈴木「お、そういえばそうか」
かがみ「うん、ちょっと行ってくるわ」
鈴木「おぅ、頑張ってこいー」
かがみ「何を頑張るのよ……じゃあまたね!」
―1年教室
石橋「いよいよ明日やな」
水原「ですね。」
ゆたか「先生、良かったんですか?自由時間にして……」
石橋「ええんちゃう」
ゆたか「でも……」
みなみ「ごく一部のやる気のない男子が教室の端でスマートフォンゲームをしていますが?」
石橋「別にええよ。こういう時にそういうことしてる奴は所詮その程度ってだけやから。」
ゆたか「もしかして成績を下げたりするんですか!?」
みなみ「今、サボるのは悪いことですがそれは……」
石橋「そんなことせぇへん。俺が個人的にその程度の奴やと思うだけや」
水原「それって意味ないんじゃ……」
石橋「まぁな。ただ大概あぁいうやつは進路で失敗するで」
ゆたか「そうなんですか?」
石橋「あぁ、なんでかしらんけどな。だいたいそうなる。あ、進路って大学だけちゃうで。その後も含めてやけど」
ゆたか「その後?」
みなみ「……就職とかですか?」
石橋「そやな。学歴だけやないからな。就職とかのときにこういう時に適当やってるようなヤツは薄っぺらい人生がバレてまうってわけや」
ゆたか「へー……」
水原「見てきたみたいに言いますね。」
石橋「実際、いろんなヤツ見てきたからな。学歴は必要やけど、学歴だけあっても仕方ない」
水原「あ、学歴は必要なんですね。」
石橋「まぁな。ちなみに俺は高学歴やで」
水原「へーどこなんですか?」
石橋「いや言わんけど。まぁアレや。司法試験合格者数でトップ10に入るようなとこや」
ゆたか「すごいですね!」
水原「わぁ……意外ととんでもない大学出てますね」
石橋「そんな俺が今はなんでこんなとこで働いてるか分かるか?」
みなみ「こんなとこ……」
石橋「あっ、その言い方は良くないな。スマンスマン。」
水原「まぁ確かに生徒にとって良い学校でも先生にとってどうかは確かに謎……」
ゆたか「水原さん?『生徒にとって良い学校でも』ってどういう意味ですか?」
水原「だって週休0,5日で朝から終電まで働き詰めの残業代0って……」
石橋「残業代は0じゃない。たまに出る!」
みなみ「たまに……というのは良くないのでは……」
石橋「まぁだいたい水原が言ったとおり。で俺がこんなとこで働いてるんはなんでやと思う?」
みなみ「分からないです」
石橋「俺はな、就活に失敗したからや」
水原「わぁストレートに言ったなぁー……」
ゆたか「でも!でも!先生は今は先生してて良かったとかは思わないんですか?」
石橋「まぁ……この学校は嫌いやけど前におった学校よりマシやし、教師っていう仕事自体は好きやからな」
ゆたか「好きな仕事が出来たらそれは良いことだと思いますよ!」
石橋「そやなぁ」
水原「まぁ教師は好きだが社畜は嫌ってのが結論ですね。」
石橋「せやな。社畜やな。ウチ私立やし会社やから社畜社畜!」
ゆたか「しゃちく?お姉ちゃんがたまに言ってるけどどういう意味なんですか?」
水原「あぁいや、知らない方がいいかなぁ……」
ゆたか「?」
石橋「水原、言っとくけどな」
水原「はい?」
石橋「お前も社畜の素質あるで!」
水原「えぇ!?いやいやいやいや何をおっしゃいますやら……」
石橋「だってお前昨日の晩、お楽しみも捨てて徹夜で誰も見てへんのに文化祭の準備をやってたやろ?」
水原「まぁ……お楽しみは不慮の事故により召し上げられたのと、徹夜作業は先生にうまく丸め込まれたのが原因なんですよ?」
石橋「理由はともあれあれだけ出来れば社畜の素質十分!」
水原「私は認めませんよ?」
ゆたか「でも徹夜で文化祭準備はすごいですね!ありがとうございました!」
水原「いやいやそれほどでも~」
石橋「今の小早川の一言で、徹夜したんも『まぁええかなぁ』って思ったやろ?」
水原「……ええまぁ少しは……」
石橋「だから社畜の素質があるねんで」
水原「……。」
石橋「まぁ、安心せぇ、就職先無かったらお前の推薦状くらいは書いたるわ。俺が前おった学校くらいは入社させたる」
水原「いまの、ブラックトークを聞かせたうえでですか……」
石橋「ところでお前等は暇なんか?」
水原「あ!私は用事あるんでした!失礼します」
みなみ「私は何かやることがあるかと思って……」
ゆたか「あ、私もです」
石橋「じゃあ岩崎と小早川はとりあえず明日のための紙とか職員室に置いてるから頼むわな」
ゆたか・みなみ「はい」
石橋「さて俺は……まぁ適当にするかな」
らっきー☆ちゃんねる
あきら「おはらっきー!!ナビゲーターの小神あきらです!」
白石「アシスタントの白石みのるでーす!!!」
あきら「さぁ夜が明けましたね!!」
白石「きましたね!!やっぱり手柄を持っていかれる水原ww」
あきら「まぁ……あれは逆に配慮なんじゃない?」
白石「確かに。委員会が水原一人に仕事を投げて帰ったなんてなったら委員会の精神的な負担はでかいですもんね」
あきら「それを防ぐために石橋先生は『先生がやった』ように見えるようにした…?」
白石「まぁ……実際はそこまで考えてるか怪しいですもんね」
あきら「だっよねー!!」
白石「っていうか……これ水原分身してないですか?」
あきら「言われてみれば……3年の教室と1年の教室の二か所にいる……」
白石「こ、こぇぇ……ってこれはさすがに3年の教室を出て1年の教室に行っただけですよね?きっと」
あきら「多分な、まぁー分身しててもおかしくないけど」
白石「いきなり出てくるあたりもそうですね」
あきら「あれ?この作品ってほのぼの日常系ですよね?」
白石「そうですよね?まぁ番外編でゲーム世界に行ったりするので何とも言えませんけど」
あきら「あ、そっかー」
白石「ちなみにゲーム世界に行く番外編は鈴木善治不参加らしいですね」
あきら「柊かがみとキャッキャウフフの間の話だもんね」
白石「ってことは水原が代理主人公ですし異世界でイキイキする展開ですかね!」
あきら「ま、世界は変わっても人間の本質は変わんないよ」
白石「なんか深そうなこと言いますね」
あきら「私だって芸能界に入っていなくてもどうだったかなーとは思うもんねー」
白石「そうなんですねー。進路って大事ですね」
あきら「今回ちらっとだけ進路とか将来とか石橋先生の過去とか出てきたもんな―」
白石「他人だけじゃなく自分に対してもバッサリでしたね。」
あきら「おっと!話は良いところですが、今日はこのあたりでお時間みたいです!」
白石「そうですね!お相手は白石みのると」
あきら「小神あきらでした!!」
あきら・白石「ばいにー!!」