―文化祭初日・自販機前
水原「ほい、メロンソーダ」
つかさ「ありがとうー」
水原「うーん、1日目は意外と店も少ないよね」
つかさ「そうだね。やっぱり一般公開の明日がみんな本番って感じなのかな」
水原「多分ねぇ。にしてもよくOKしてくれたね。私が」
つかさ「私のこと好きなんでしょ?」
水原「はい。だから何するか分からないよ?もしかしたらそのメロンソーダに体がポカポカする薬が入ってたり……」
つかさ「しないよね。そういうことはしないって信じてるから」
水原「だよねー。やるならもっと早くやってるだろうし、なんやかんや言ってこの摩訶不思議な関係を1年やってきたもんねぇ」
つかさ「そだね~。そういえばどこ行くか決めてる?」
水原「いや、まつたく。近くから適当に~って感じかな。」
つかさ「そっか~」
―かがみたちの教室
桜庭「じゃあ次は15時30分の点呼だ。それまで自由。逝ってヨシ」
鈴木「だってよーどうするー?これ行ってみるか?」
かがみ「これ?あぁ……悩み相談ね」
鈴木「全部ひらがなでオマケに『やさしい』まで書いてるから怪しいことこの上ないがまぁある意味、面白そうじゃないか」
かがみ「ある意味ね」
―廊下
鈴木「なんか列が出来てるな。」
かがみ「もしかしてコレ?大盛況じゃない!」
鈴木「この先には……JKが1人」
かがみ「あの子だけでこの行列をさばいてるのね……」
モブB「あの……ここ1人ずつでしか並べませんよ?」
かがみ「え?」
鈴木「あ、あぁすまんすまん。じゃあ俺、後ろに並び直してくるから」
かがみ「え?あ、そう……」(別にそのまま2人連続で並べばいいのに……って聞かれたくない相談なのかしら)
―数分後
モブA「最近、体重が増えちゃって……」
悩み相談「あ~あるある」
モブA「え?」
悩み相談「体重が増えるのはよくあることです。」
モブA「あ、はい……」
悩み相談「10円。」
モブA「」チャリーン
悩み相談「次の方ー」
かがみ「はい、えーと……その……」(周りに知り合いいないわよね……)
悩み相談「お気がるに」
かがみ「そのー……最近ね、友達とか姉とか妹とかに○○くん好きなんでしょ?とかよく言われるんです」
悩み相談「……。」
かがみ「確かにその○○くんというのはよくしてくれるし良い人だし」
悩み相談「それが問題なの?」
かがみ「いや何も問題は無いけど変な噂がたったら彼に迷惑だと思うんです」
悩み相談「なるへそ。そのまるまるくんに変な噂がたったら迷惑か聞いてみよう。」
かがみ「いや、それはちょっと……」
悩み相談「まるまるくんは迷惑とは思わないかも。それに人の噂は何十何日って言うし長く続くようなら噂じゃないかも。10円。」
かがみ(噂じゃないって私が本当に鈴木くんが好きだって意味よね……まったく結局そうなるのね)チャリーン
―さらに数分後
悩み相談「次の方ー」
鈴木「あーどうも」
悩み相談「お気がるに。」
鈴木「うーん……なんというか、最近よく俺がある人のことを好きだと言われるんだが実際どうか分からないようになってきたんだ……」
悩み相談「否定しないってことは答えは出てるんじゃない?以上」
鈴木「えっ、それだけ?」
悩み相談「あ、忘れてた。10円。」
鈴木「………はい。」
―さらにさらに数分後
かがみ「どうだった?」
鈴木「なんというか、すげぇ斬新だな」
かがみ「そうよね。あっさり片付けるわよねぇ」
鈴木「俺なんか一言で終わったぞ」
かがみ「へぇー何を聞いたのかしら?」
鈴木「あ、いやぁその……」
かがみ「いや、聞かないでおくわ。」
鈴木「あ、うん……」(言えば良かったかもしれないな……)
かがみ(聞かれたくないから離れたかもしれないのに聞くんじゃなかったわね……)
鈴木「かがみは何聞いたんだ?いや言いたくないなら無理にとは言わないが」
かがみ「え!?いや、私は……まぁ他のみんなと同じこと言われたわ」
鈴木「そうか……じゃあ実際そうなんかもしれないな。何のことかは知らないが」
かがみ「んー……鈴木くんまでそう言うのね…」
鈴木「あぁごめんごめん。ちゃんと考えて発言すべきだったな。すまん。」
かがみ「いや、まぁいいわよ。自分の問題だから自分で考えてみるわ」
鈴木(自分で考える……か。俺も人に聞いてばかり言われてばかりじゃダメだな……俺はかがみを好きなのか嫌いなのか。いやまぁ好きなんだがどの意味で好きなのかをな……)
かがみ(なんか感じ悪かったかしら……でもそうよね。他の人がどう見てるかより自分がどう思ってるかよね、彼のことを……)
鈴木「そうだ、次はどこ行く?明日は忙しいだろうし今日くらいゆっくり見て回ろうぜ」
かがみ「うん!そうね、じゃあまずここのカレー屋さん」
鈴木「明日本番だけど大丈夫か?」
かがみ「分かってるわよ!カレー屋さんは無しにしてって言うつもりだったの!」
鈴木「ハハッそうかそうかすまんすまん」
かがみ「とにかくじゃあえーと……」
鈴木「とりあえず体育館でステージをずっとやってるみたいだし言ってみるか」
かがみ「そうね、そうしましょ」
鈴木「あとは行きたいとこが見つかれば……だな」
かがみ「そうね。まぁ……今日やってるの食べ物屋さんが多いからアレだけどね」
鈴木「明日に気合い入れてるなぁ」
かがみ「ま、まぁ……鈴木くんも手伝ってくれたのに前日に無駄にはしたくないわよ流石に……」
鈴木「まぁ俺はそんなに何も……」
かがみ「まぁ私がそう思ってるだけだからね。ただそれだけだから!ほら体育館行くわよ!」
鈴木「お、はいよっ」
―体育館
鈴木「さて今は……」
かがみ「バンドのライブ演奏みたいね。軽音楽部は明日だから今日は有志かしら。そういえば鈴木くんはやらなくてよかったの?」
鈴木「まぁな。一応、かじってたってくらいのレベルだし組むメンバー集めてまでやろうって気は無かったからな」
かがみ「へぇ~。あっ次のバンドが出てきたわよ」
鈴木「だな。ん?キーボードとドラムはウチの制服着てるJKだが……あのギターとベース……」
かがみ「何?こなたみたいにどっかの団長と宇宙人だとか言うの?」
鈴木「ちげーよ。ってかどっかの団長と宇宙人ってどっちもギターだったろ」
かがみ「アンタ何気に詳しいわね。で、何がおか……あっ」
鈴木「どう見てもおっさんだよな。」
かがみ「そうね、どう見てもおっさんね」
鈴木「他校からも呼ぶとかがあったし……ってどう見ても同世代に見えないよなぁあのおっさん……」
かがみ「っていうかあれよ。あの人、駅前の商店街で魚屋やってる人じゃない」
鈴木「言われてみれば、あのベースは魚正の……でギターのおっさんは商店街の会長さんか?」
かがみ「うーん……言われてみれば……」
―♪~
かがみ(ボーカルはいないのかしら?洋楽とかかな?よく分からないわね。鈴木くんはこういうの詳しいのかしら……私はよく分からないけどなんか下手に聞こえるわ……)
鈴木「このバンドはリズム隊がいい感じだな」
かがみ「えっあっ……」(って結構、鈴木くん通じゃない……ここで変な質問して引かれたくもないわね……どうしよう……)
鈴木「かがみは知ってるか?」
かがみ「え!?あっあっうんもちろん知ってるわよ!」(あっつい勢いで知ってるって言ったけど何のことだろ……)
鈴木「なんだバレてたか……」
かがみ「あ、え、うん……」
鈴木「『あのバンド、リズム隊が良い』って言うと通っぽく聞こえるんだぜ。まさか俺が実は通でもなんでもないとすぐ見抜かれていたとは……」
かがみ「あっ……え?」
鈴木「ちなみに俺は通でも何でもないからよく分からんが……ヘタクソだと思わないか?」
かがみ「あ、うん……私もよく分からないけどそう思ってたわ……」
モブα「うぉぉぉ!」
モブβ「うぉぉぉ!おい!おい!おい!」
モブθ「うぉぉぉ!うぉぉぉ!」
鈴木「確かにヘタっぴだが文化祭でこの盛り上がりは成功なんだろうな」
かがみ「そうね。おっちゃんたちも楽しそうね」
鈴木「まさかおっさんたちもここで青春時代に戻るとは思わなかっただろうな。地域との交流を深めるとかそういう意味ではこういう誰彼構わず呼び込むのはある意味、効果的かもしれないな。」
かがみ「そうね。最近、学校とかに騒音とか言う時代だし地域との交流は大事かもね。」
鈴木「まぁヘタクソなのは変わりないがな。」
―数分後
白石(司会)「はーい、ありがとうございましたー!次は有志『カンパニースレイブス』でーす!」
鈴木「うわっスーツに馬の被り物とスーツに能面、スーツにミ○キーの着ぐるみを頭だけって……」
かがみ「シュールな光景ね……」
白石(司会)「それでは聞いてください!カンパニースレイブスで『働いて』……」
―♪『働いて 働いて 働いて ツラいよー』
鈴木「楽器持ってるけど演奏してねぇぇ……ゴールデ○ボ○バーみたいなエア演奏か」
かがみ「というかそもそもゴー○デン○○バーの替え歌じゃない」
鈴木「言われてみれば……」
―♪『僕の給料安かったの、あんなに残業したのに』
かがみ「これ、歌ってないわよね?」
鈴木「多分、歌ってないな。被り物とかお面して踊りながらでここまで歌えるとは思えない……歌までエアとはある意味、ゴール○ンボ○○ーを超えたな……」
―♪『ほんとはサビ残したくない、カラカラに乾いた財布(こころ)を労基の美しさで潤して』
鈴木「というかなんなんだよこの歌詞……」
かがみ「カンパニー=会社、スレイブ=奴隷、ス=複数形……って事かしら」
鈴木「なるほど……歌詞的にもそんな気がするぞ。要は社畜か……」
モブα「おい!おい!おい!おい!」
モブβ「うぉぉぉ!おい!うぉぉぉ!おい!」
鈴木「なんだかこの盛り上がりも歌詞をまじめに聞くと切ないな……」
―数分後
―♪『働いて働いていざたどり着いた給料日はもう……働いて働いて働いてツラいよ』
鈴木「なんだかんだ最後まで聞いちまったな」
かがみ「そうね、というかこの歌詞でよく実行委もOKしたわね……」
鈴木「というかこれ多分、歌ってるのウチの教師だろ。声に聞き覚えがあるぞ」
かがみ「うわぁ……」
鈴木「引く気持ちは分かるがやめてやれ。顔を隠して誰か分からないようにしてるんだから」
かがみ「この歌詞だもんね……校長先生とかにバレたらマズいわよね」
モブα「いえーい!いえーい!いえーい!」
モブβ「フゥー!フゥー!フゥー!」
モブθ「ベイベ!ベイベ!エイベ!」
鈴木「いやいや盛り上がりすぎだろ」
かがみ「お祭り気分で浮かれてるのかしらねー」
鈴木「まぁ文字通りお祭りだもんな。俺もいつもより浮かれたいもんだな。」
白石(司会)「はーい!ありがとうございましたー!次はラブクライシスの皆さんです!」
かがみ「次はどんな変なのが……」
鈴木「いや、次はそうでもないらしい」
かがみ「え?」
鈴木「ピンク色のマイク。恐らくマイマイクだ……彼女たちは本気の方だ。」
かがみ「へぇそんなところを見てるのね……そういえばさっきまでマイマイクどころか普通のマイクすら無かったもんね」
鈴木「言われてみれば確かに無かったな。口パクで歌ってないって公言してるようなもんじゃねぇか……」
―数分後
鈴木「いやぁすごかったな」
かがみ「そうね、迫力というかなんというか」
鈴木「さっきまでイロモノだったのにいきなりマジだもんなぁ」
律「なぁ、すげぇだろー」
鈴木「あぁ……って」
かがみ・鈴木「ええぇっ!?」
律「おっす。今のバンドのドラム、私の中学の時の友達なんだ」
かがみ「へぇ~」
鈴木「っていうかなんでいるんだよ!?今日平日だろ!」
律「明日のこともあってなー、部長の私だけ公欠とって来たんだけどまさかマキちゃんたちの演奏が見れるとはなー」
鈴木「なるほどな」
かがみ「ねぇ、次ちょっと別のところ行かない?」
鈴木「お、了解。じゃまた明日な」
律「じゃーなー」
―校舎
鈴木「で、どっか行きたいところ見つけたのか?」
かがみ「え?あー、うーん……あ!ここなんてどう?」
鈴木「お、いいな。行ってみるか」
-らっきー☆ちゃんねる
あきら「おはらっきー!!!ナビゲーターの小神あきらです!。今日は白石さんが文化祭ステージのバンド演奏で司会をしているので今日は私だけのワンマンなのだー!」
あきら「まぁ一人でしゃべるってのもアレなのでせっかくだから作者からの情報~!サブタイトルの『ヘタクソ』ってあるでしょー?」
あきら「あれってー、JKとおっさんたちの演奏のことを指してるようで、実は作者がこういう普通に平和なのを書くのがヘタクソって意味なんですよー♪」
あきら「それと作中内に出てくる『働いて』はフルバージョンの歌詞があるんですね♪」
あきら「いろいろとあって公開はできないんですけどね♪」
あきら「と、いうことで今日はこれでおしまーい♪ばいにー!」