自分なりに少しでも変えそうと思い立ったのが、(DDoS攻撃に対応してくれた)感謝のハーメルン運営ヤンデレ化小説
メタフィクションなので苦手な方はブラウザバックしてね
2024年6月16日
私はその時、アイデアが湧きしばらく休載状態であった小説の仕上げをしていた。
ちょうどヒロインが好きでもない男とキスをした後のヒロインの反応を描いていた。仕事の休憩時間、わずか15分(その間2回呼び出されたが)で後書きを書き上げ予約投稿をした。
いつも00分ちょうどの時間になるように投稿している。普段は夜に書き上げるので0時丁度に予約するのだが、12時前だったので正午に予約投稿をした。スマホを閉じ、椅子を戻して事務所を出る。
小説を書きはじめた時大学生だった私も、今では小売業で販売員をしている。
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「お疲れ様でーす」「はい、お疲れ様でした」
夜勤アルバイトと別れ、車に乗り込む。売上報告のメールを打ち込んだあと、ブラウザを開く。自分の小説のUAと感想はやはり気になる。自給自足でヤンデレを書いているとはいえ、評価も気になるのだ。ブックマークに保存したリンクからマイページに飛ぼうとしたのだが..
『サーバーに接続できません』
「へ?」
何回か試すが、同様のエラーが出た。電波が悪いのかと思ったのだが、バリ3だった。
私は通信障害なのかと思い、Xを開く。すると、ハーメルンがトレンドに入っていた
「対応中です」「ddosくらってる感じですねー.....」(運営Xをそのまま引用)
「DoS攻撃か..」
DoS攻撃
-サーバーに意図的に過剰な負荷をかけたり脆弱性をついたりすることでサービスを妨害すること(引用:wikipedia)である。
現在日本では各企業が様々なサイバー攻撃にあっている。個人情報を人質にして身代金を要求するものもあり、日経新聞によるとランサムウェアによるサーバー攻撃での身代金を支払う企業は半分以上にも及ぶという。
最近ではニコニコ動画で有名なドワンゴでも大規模なサーバー攻撃にあっている。
私は明日復旧するだろうと楽観視しながら家路についた。
「あ、お、おかえりなさい...ふひひ」
アパートに着くと、部屋には知らない女がいた。目には大きなクマがあり、髪が腰のあたりの長さがあった。何故か勝手に私のTシャツを着ていた。
「あ、お風呂沸いてるんで先入っててください...その間にごはん..」
「え?待って、君は一体..」
私はやっと正気に戻り、当然の疑問を目の前の彼女に投げ掛ける。すると、彼女は不思議そうに返した。
「な、何言ってるんですか。私たちずっと前から付き合ってるじゃないですか。こうして会うのは初めてですけど..ひひっ」
彼女は気味悪く引き笑いをする。私には覚えがなかった。マッチングアプリなんてここ数年使っていないし、ネトゲもチャットもしていない。女性との接点などほとんどない。私が戸惑っていると、
「ずっと、小説の感想書いてました...そ、それにしても恥ずかしかったですよ。私のこと小説にするなんて..あのヒロインの子が私だって思っても嫉妬しちゃいました...」
「いや、別に誰もモデルにしている訳じゃないけど..」
これはどう考えてもヤバい人なのではないか?
昔、ある有名なホラー漫画家の家にファンが訪れたとき、「どうして私のことを漫画にしてるんですか?」と言われてそれに恐れた漫画家がギャグ漫画に転向したという話を聞いたことがあるが、まさか私の趣味程度に書いている小説でもそんな人が現れるとは思わなかった。私は怖くなって話を替えた。
「そ、そういえば、今日小説を久しぶりに更新したんだけどなんかサイバー攻撃?で反応が見られないんだよね」
「あ、はい...それ私がしましたから」
「は?」「あ、でもちゃんと読みましたから..でももう私のこと書かないでくださいね..恥ずかしいですから」
彼女は私に近づき、抱きついてきた。
「でも、あのサイトはきっと復活しないと思いますから...もう書かなくても済みますよね?こ、これからはずっと私だけを見ててください..」
彼女は目を瞑り、顔を近づけてきた。私は彼女を突き放した。
「え...?」
「ふざけんな!お前の仕業か。俺はヤンデレの女の子は好きだけどヤンデレだからってやっていいことと悪いことがあるんだぞ!」
私は怒りを覚えていた。この数年間少しずつ書いてきたものが消されそうになっているのだ。小説は自分が満たされるために書いていたものだった。たまに酒を飲みながら読み返すのが楽しみだ。
また、自分でかくヤンデレヒロインたちは自分の娘のような存在だ。それが消されると聞いて黙ってはいられなかった。
「出ていけ」
「え?」
「出ていけって言ってるんだ!お前なんか俺のファンでもなんでもねぇ。とっとと出てけ!」
私は激昂した。それに驚いたのか彼女はおずおずと玄関へと向かった。
「きょ、今日のところは帰ります....でも諦めた訳じゃないですから。きっと"あの女"に毒されてるんです。私が目を覚まさせてあげますから...好きですよ..ふひひ」
バタン、と扉がしまる。私は脱力した。家に知らない女がいた事実に改めて恐怖を覚えた。腕には鳥肌が立っていた。Xでハーメルンの最新情報を確認するが特に新たな情報はなかった。
彼女の話が本当ならこれまでの小説のデータの復旧は難しいだろう。私が一から書き直せればいいのだが、勢いで書いているところがあり思い出しながら書くなどという芸当は到底できない。
運営頑張ってくれ....
私は祈るしかなかった。アクセスをするとサーバーに負荷がかかるだろうから心配ではあるがその日は開くことはしなかった。台風が来てるなか田んぼを見に行く高齢者とはこんな気持ちなのだろうか。
その日は祈りながら眠りについた。
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次の日、私は目を覚ましスマートフォンを開く。Xを開くと対応結果が投稿されていた。ブラウザのブックマークに登録しているマイページを開くと作品一覧にたどり着いた。
昨日投稿したものも無事に残っていた。運営ありがとう...!
「でも、またこんなことにならないように別のサイトでも投稿しようかな...」
ずっと前から他のサイトでも同時連載を考えてはいたが、会員登録が面倒というのとそもそも小説から離れていたこともありずっと先送りにしていた。だが、今回を期に別のサイトでバックアップをとるのはいいかもしれない。そう思い、ネットサーフィンをしていると
ピンポーン
チャイムが鳴る。まだ朝の8時くらいだ。宅配などではないだろう。私は昨日の女ではないかと身構えながらドアの覗きから外を見る。そこには昨日の女...ではなく、金髪ショートのピアスをした女性が立っていた。スーツを着ているようだ。私はドアを開けた。
「よーす!少年元気ぃ?」
「あのどちら様ですか?」
「ええ。ご挨拶だなぁ。まぁ知らなくてもしょうがないか。私、ハーメルンっていう小説投稿サイトの管理人してるんだけど。」
「管理人?!」
私は驚いた。まさか管理人がうちに来るとは。頭が追い付いていないが、とりあえず部屋に案内した。
「昨日さ、少年の家にハッカーが来てたよね?うちのサイトにDDoSアタックしかけた」
「は、はい」
「やっぱりあの女か..チッ...まぁまだあの女がうちに攻撃しかけるかもしれないからアクセス遮断したから」
「ありがとうございます。ずっとハーメルンでしか投稿してなかったので本当に助かりました」
「いやいや、礼を言われるほどのことはしてないよ。実は私も少年の小説を読んでるんだ。昨日のもとても面白かったよ。」
管理人は私の隣にいつのまにか移動し、私の頭を撫でてきた。
「で、こうして頑張って復旧させたんだからさ。これからは毎月書いてくれるんだよね?」
「えっと、それは仕事とかあるので難s...」「あとさ、少年。他のサイトでも投稿するって言ってたよね?ねぇなんで?」
撫でていた手が止まる。目を見ると、管理人の目は怒っていた。
「うちのサイトが使いやすいって少年言ってたよね?どうして、もしかして今回のことで心配になっちゃった?大丈夫だよ。もう二度とあんなことさせないから。まぁまだあの女がしつこくうちに攻撃つづけてるけど少年の作品には指一本触れさせないから安心しなよ。だからさ、他のサイトで書くなんて言わないで」
管理人は俺の顔を引き寄せ、キスをしてきた。口の中に下を突っ込まれる。大人のキスだった。
「あの女は自分がモデルなんて自惚れを言ってたけど、本当に勘違いもいいところよね。私がモデルに決まってるのに」
管理人もヤバい人なのかもしれない...
なんとか有言実行できました。
ヤンデレハッカーvsヤンデレハーメルン運営小説。ずっと書きながら「これ誰に需要あるんだ?」と思いながら書いてましたが、これはあくまでハーメルンへの謝意!感謝の正拳突きと同じなので誰のためとかではないのでこのまま出しました!
根暗ヤンデレって実は初めて書きました。ドMなのでSっ気のあるヤンデレの女の子が好きなのであまり出す機会がなかったのでここで消化できてよかったな..と。ヤンデレハーメルン運営に「少年」って言われたいですね。なんかデアラの二亜っぽくていいですよね..