今回から都駈斗は本当のデッキを使うことになります。
はてさてどんなデッキなのか・・・お楽しみに。
「ぁふ…もう朝かよ…」
午前6時10分…それが俺の起きる時間だ。
あれから3日…今日から俺はこの都市にある学園に通うことになる。
「都駈斗ー!一緒に行こうよー!」
…朝から面倒くせぇのが…
外にいるのは村雨 由…この都市で会ったやつで今一番面倒くさい奴だ。
「はぁ…適当に待ってるように言っておくか…」
俺は扉を開け、注意を呼びかけようとする。
…が
「?いねぇ…」
「都駈斗ー!一緒にご飯食べようよー!」
いつの間に家の中に…
「…面倒くせぇ…」
―――――
「都駈斗の寝癖凄いね、髪の毛がぴょーんって!」
「っ…朝起きたばっかなんだから仕方ねぇだろうが…」
「え!じゃあもう少し早く来れてたらもしかして都駈斗の寝顔が見れたんだ!」
こいつはマジで…
「あれ?これは都駈斗のデッキ?」
「ん?あぁ、自分でカードを探して組んでるんだ。」
ま、これぐれぇの会話なら大丈夫か…
「?じゃあ前のデッキは?」
「あれは仮にも親父からレンタルしてた物だったからな。いらない荷物と一緒に送った。」
「もっと見てみたかったなぁ、あのデッキ…」
しゃあねぇだろ…親父からの借りもんだったんだ…
あれ以上使う気も無かったがな。
「で、その都駈斗のデッキはどんなのなの?」
「教えるかよ…それに教えるにしても面倒くせぇし。」
「…都駈斗の料理美味しいね。反応はちょっとアレだったけどなんだかんだで作ってくれたし。」
仮にも客だからな。追い返すわけにもいかんだろ。
「特にこの卵焼き!適度な焼き加減にしっかりした焦げ付き、極め付きはよく効いた薄めの塩!
見た目もよくてどれもバランスよく仕上がってる!」
卵焼きを褒めてどうする。
「うーん、なんだかとろけちゃいそう♪都駈斗!」
「んだよ…」
「二人分のお弁当宜しく!」
「は?」
「だからぁ、私と都駈斗の分!」
何だよそれ…
「弁当くらい自分で作れよ…」
「嫌!私は都駈斗のお弁当を食べたいの!」
んだよこいつ…俺に倍の労力を使わせる気か…!
「それに都駈斗は私が認めた人だし…///」
「認めたって…何をだよ…」
「…都駈斗って鈍感なんだ…」
「何がだよ…」
「あーもー、あ、もう7時だ!」
まじか!てことはもう出る時間かよ…
俺はそばにある俺のデッキを腰のケースにしまう。
「く、あーもー面倒くせぇ!!」
俺は2階へあがり、着替えや歯磨き、荷物の準備や髪のセット・・・いろいろをする。
準備が終わったのは7時半くらいだった。
「おい、学園までの道を案内しろ!場所までは詳しく知らねぇんだ!」
「任された!体力はあるから走っていくよ!」
由は宣言通り、外に出るとすぐさま走り出す。
てかはえぇな……
―――――
8時10分……蒼海学園に到着した時間である。
「都駈斗は転校生だから……校長室に行くんだっけ?じゃあまた後でねー!」
出来ればそう何度も会たくねぇよ。
そんな訳もあって、俺は校長室の前にいる……最初は迷うかと思ってたが意外と近かった。
コンコン…
俺は校長室の扉を叩く。
「おう……氷夜 都駈斗だな……話は聞いている。さっさと入りな!」
バンッ!!
校長室の扉が一瞬にして開かれる。
んだよ…一種の自動ドアなのか……!?
「あーっと……失礼します。」
そして校長室に入るなり、また驚いてしまう……
なんと机に足をのっけてやがる……しかも左目の辺りには切り傷のような痕があった。
滅茶苦茶態度でけぇしよ……
「はんっ、随分と良い面構えじゃねぇか……俺はそういう奴を見ると燃えて来るんでなぁ…
おっと、俺がこの蒼海学園12代目校長、義勇 我帝(ぎゆう がてい)だ、以後宜しく頼もうか。」
随分と若い好調だな・・・まだ40も行ってねぇんじゃねぇか?
「そう堅くなるな。この学園では自由がモットーだ。学則なんて堅いルールは無視しちまいな!
さて……尼草 明利(あまそう めいり)!さっさと来な!!」
校長が呼びかけると、一人の女性が現れる。
「ほぅ?お前が氷夜 都駈斗か……初めましてだな、私が尼草 明利……お前の行くことになるクラスの担当教師だ。」
見た感じ落ち着いてやがるな・・・ていうかここの教師は若い奴ばかりなのか?
「では早速、お前のクラスへと案内しよう。私に着いて来い。」
―――――
で、今3階にいる訳だが……この学園、とことん広いな……下手したら安い豪邸は軽く越えるんじゃねぇか?
「この学園はこの都市の中部を担う巨大コンピューターのような物でもあってな……この都市に来るやつの詳細は全てこの学園で知ることができるんだ。
そしてこの都市の技術力もこの学園を中心に大きくなる。」
成る程な・・・だから校長室のあの扉もあんな一瞬で開いたのか…
「因みにあの扉は校長が気迫だけでこじ開けた。あの人は技術の法則も無視しかねない人だからな…」
とんでもねぇ化けもんじゃねぇか!!
「っと、ここがお前のこれから世話となる1学年Dクラスだ。」
へぇ、ここが…
生徒は教師の来る時間を把握しているのか、既に全員着席していた。
…ん?俺はふと、見覚えのある奴を目にする。
「……マジかよ……」
そこにいたのは紛れもない、村雨 由だった。
あいつ、このクラスの奴だったのかよ…
「ほぅ?知り合いがいるのか。だったら問題ないな。
では私が先に入るから合図をしたら教室に入れ。」
俺にはそれが絶望へのカウントダウンにしか聞こえねぇんだが……
―――――
「はいはいお前ら揃ってるな?
では出席を取る……の前に、まずは良い通知がある。
このクラスに一人、転校生がやって来ている。」
その言葉でクラス内は歓喜に満ちていた。
「先生!その人は男ですか!女ですか!」
「安心しろ、お前と同じ男だ。」
今度は女子だけが歓声をあげる。
逆に男子のテンションはだだ下がりだった。
「その人はイケメンですか!?」
「個人の判断によるがな。さて、廊下に立たせておくのも悪いしな。
おーい、入ってこい。」
その時間が来た…俺は覚悟を決め、しぶしぶと入る。
…なんというか……女子がなんか凄い目で見てるんだが…
「…あー、俺の名は氷夜 都駈斗……今日からこのクラスに通うことになった訳だが、まぁ宜しく頼む。」
「都駈斗は親の都合でこっちへ来ることになってな。少なくともこの学園生活中はこちらにいるだろう。
都駈斗への質問がある奴は後でこいつに聞け。
都駈斗は……そうだな、由の横が空いてるからそこに座れ。」
……最悪だ……
「いいなー」
「都駈斗さーん!」
「きゃーきゃー!」
女子たちがなんか騒ぎ出す。男はなんだかつまんなそうな顔ばかりしてやがる……
「都駈斗!一緒のクラスで嬉しいなぁ♪」
「俺は最悪の気分だ…」
「では始めよう。
皆、デュエルディスクを持って戦いたい奴と戦え。
この学園ではデュエルがすべてだ!強さを相手に証明する為に戦え!
では……開始とする!」
その言葉とともに女子たちが一斉に俺の所へ集まりだす。
なんだこいつら…!
「都駈斗さん!私とデュエルしてください!」
「いいや、まずは私からよ!」
「あの…まずは私と…」
はぁ……面倒くせぇ…
「コラコラ……都駈斗が困ってるじゃないか…」
と、女子の間をぬって一人の男が現れる。
「クラスの女子達が迷惑をかけているようだな……失敬する。」
その男は医者のような恰好をしていた。こいつ、他の奴と雰囲気が違うな…
「自己紹介と行こう…俺の名は妖英寺 空(ようえいじ くう)だ。早速だが俺と手合わせをしてほしい。」
見た感じ、こいつから妙な気はしない…別に大丈夫だろう。
「…ま、面倒くせぇが、始めるぞ。」
俺は席を立ち、デュエルディスクを装着し、腰のデッキを装填する。
さて、どうなったか試してみるか…
(ほう、いきなり妖英寺と氷夜の戦いか…これは見ものだな。)
妖英寺 V Lp4000
Lp4000 S 氷夜
「「デュエル!」」
「都駈斗、大丈夫かな……妖英寺さんのデッキ、かなり特殊なんだけど…」
「どうだろうねぇ…」
「俺のターン、ドロー。
さて、今日も妖怪実験の開始と行こう。」
「妖怪実験?」
「俺は永続魔法、ブラックベルを発動。
このカードがある限り、私は場のアンデット族モンスター1体を永続魔法扱いとして魔法・罠カードゾーンに置くことで、エクストラデッキから同じレベル・属性を持つ融合モンスター1体を融合召喚扱いで特殊召喚できる。
まずは1体…ナイトホラー・パンプキンを召喚する。」
ナイトホラー・パンプキン
効果モンスター
Lv4/闇/アンデット族
ATK 1200/DEF 600
妖英寺の奴が召喚したのはお化けカボチャ…
「私はブラック・ベルの効果を使い、ナイトホラー・パンプキンを魔法カード扱いとして移動…
融合召喚…ブラックナイト・ヴァンパイア。」
ブラックナイト・ヴァンパイア
融合モンスター
Lv4/闇/アンデット族
ATK 2600/DEF 1900
ブラックベルの力が妖英寺のフィールドにおよび、1体の吸血鬼が姿を現す。
レベル4であの攻撃力かよ…
「ブラックナイトは特殊な融合モンスターでな……ナイト……もしくはブラックと名のついたカードの効果でないと融合召喚できないんだ。
だが攻撃力等は優秀でな……ブラックナイト・ヴァンパイアの効果発動。
こいつが融合召喚に成功した時、ナイトホラーと名のついた魔法カード1枚を墓地へ送り、デッキから新たなナイトホラー1体を手札に加える…
俺は永続魔法扱いのナイトホラー・パンプキンを墓地へ送り、デッキからナイトホラー・スライムを手札に加える。
更にナイトホラー・パンプキンの効果発動……こいつがブラックナイトと名のついたモンスターの効果で墓地へ送られた場合、俺のエクストラデッキからモンスターを1体墓地へ送り、デッキからカードを2枚ドローする。」
な、上級クラスのモンスターを展開しただけじゃなく、手札を増やしやがっただと!?
「俺のデッキは実験を重ねて強くなる…俺は魔法カード、ホラーデットコネクトを発動。
俺の墓地に存在するアンデット族モンスターを2種類以上デッキに戻し、戻したモンスターの種類に合うリアクトモンスター1体をリアクト召喚する。」
な、墓地のモンスターを使ってのリアクト召喚だと!?
「俺は墓地の効果モンスター、ナイトホラー・パンプキンに、
融合モンスター、ブラックナイト・スノーガールをサモンコネクト。」
妖英寺の場に色の違う2つの人魂が出現し、一つとなる。
「怨霊従える仮人よ、その札で真実を示せ…リアクト召喚。
亡霊科学者 ヘルナイト…!」
亡霊科学者 ヘルナイト
リアクトモンスター
-/光/魔法使い族
ATK 2000/DEF 2000
素材:効果モンスター+融合モンスター
そして現れたのは先程までのモンスターとは違い、魔法使いだった。
何だあのモンスターは…
「更に魔法カード、埋葬呪印式を発動。
俺のデッキからアンデット族モンスターを2体、エクストラデッキからアンデット族モンスター1体を墓地へ送る。」
さっきからデッキに戻したり墓地へ送ったりの繰り返しか…何を考えてやがる…
「お前に俺の動きがとらえられるか?俺はカードを2枚セットし、ターンエンド。」
「いきなりヘルナイトが来ちゃった……」
「妖英寺の奴、いきなり本気かよ…」
あいつがどんなモンスターか知らねぇが、俺は俺のやることをやるだけだ。
「俺のターン、ドロー!」
「俺は君がドローした瞬間に墓地のアンデット族の効果モンスターとアンデット族の融合モンスターをデッキとエクストラデッキに戻し、ヘルナイトの効果発動。
相手がカードをドローした時、そのカードをすべて確認し、その後、そのカードと君の手札のその種類のカードをすべて破壊する。
ブラック・サーチ。」
ヘルナイトは1つの鏡を取り出し、それに俺の手札を映しこむ。
「……モンスターカードか……ではそのカードと君の手札のモンスターをすべて破壊しよう。」
その瞬間、俺の手札の一部のカードは爆発を起こし、3枚のカードが破壊される。
っ!なんて効果だ……!
「更に君の手札を3枚以上破壊した事で、ヘルナイトの更なる効果が発動する。
俺のデッキからナイトホラーを1体、守備表示で特殊召喚する。
来い、ナイトホラー・ヒトダマ。」
ナイトホラー・ヒトダマ
通常モンスター
Lv5/炎/アンデット族
ATK 1500/DEF 1500
更に妖英寺の奴の場には1つの炎の物体が現れる。
ナイトホラーは残すわけにはいかねぇな。
「そして君の手札を確認したが、どうやら残りは皆、魔法カードのようだ…さて、どうするかな?この状況…」
「妖英寺の奴、何もさせる気がねぇな…」
はっきり言って状況は最悪か……だがこの手札ならまだなんとかなる!
「俺は速攻魔法カード、デストロイドローを発動!
このターン、相手によって効果破壊された俺のモンスターの数だけ、デッキからカードをドローし、
この効果でドローしたカード1枚につき、俺は500ポイントのダメージを受ける。
お前によって破壊されたモンスターは3体!よってデッキから3枚のカードをドローする!」
俺がカードをドローすると、俺の体に衝撃が襲い掛かる
「ぐ……!」
Lp4000→2500
「自分のライフを削ってでも手札を増やしたか……無難な一手だ。
だがこの瞬間、俺もこのカードを発動しよう。
永続罠、ナイトベル。」
そのカードが発動すると、ヒトダマの姿がゆがみ始める。
「相手の墓地に魔法・罠カードが墓地へ送られた場合、1ターンに1度、俺の場のナイトホラー1体を魔法・罠カードゾーンに永続魔法扱いとして移動させ、
俺のデッキから同じレベル・属性を持つアンデット族融合モンスター1体を融合召喚扱いで特殊召喚出来る。」
な、相手ターンで呼び出す気かよ!?
「俺はナイトホラー・ヒトダマを魔法・罠カードゾーンに移動させ、ブラックナイト・カシャを融合召喚する。」
ブラックナイト・カシャ
融合モンスター
Lv5/炎/アンデット族
ATK 2800/DEF 1900
今度は炎に包まれた亡霊の乗り物が姿を現す。
状況がどんどん悪化してやがる…
「ブラックナイト・カシャが融合召喚に成功した時、効果が発動。
俺の場のナイトホラーと名のついた永続魔法扱いのモンスター1体を守備表示で特殊召喚し…
更にその特殊召喚したモンスターの元々の守備力分のダメージをお前に与える。」
「何だと!?」
「永続魔法扱いのナイトホラー・ヒトダマを特殊召喚。
そしてヒトダマの元々の守備力は1500……お前にダメージを受けてもらおう。
ブラックバーナー。
ヒトダマを乗せたカシャがその口から炎を発射し、俺はその炎に包まれる
「ぐあぁ……!!」」
Lp2500→1000
「っ……くそっ……」
「都駈斗のターンなのにもうライフが1000に……!」
「妖英寺……本当に手加減って物を知らねぇな……」
「く……こりゃあ様子見ってのもする暇がねぇな…
俺は墓地のモノクライズ・ウィスプの効果発動!
こいつは俺のライフが2000以下の場合、デュエル中に1度だけ墓地から特殊召喚出来る!
来い!モノクライズ・ウィスプ!」
モノクライズ・ウィスプ
Lv4/炎/炎族
ATK 1000/DEF 0
俺の場に1つの灰色の燈火が出現し、フィールドをさまよい始める。
「モノクライズ……?」
「モノクライズ・ウィスプの効果発動!こいつが自身の効果で特殊召喚に成功した時、デッキまたは手札からモノクライズ・ウンディーネを守備表示で特殊召喚できる!
来い!モノクライズ・ウンディーネ!」
モノクライズ・ウンディーネ
効果モンスター
Lv4/水/海竜族
ATK 0/DEF 1000
その炎の光に導かれたのか、1体の小柄な灰色の人魚が姿を現した。
「モノクライズ・ウンディーネの効果発動!1ターンに1度、俺の場の他のモノクライズモンスター1体の種類をエンドフェイズまで変更する事が出来る!
俺はモノクライズ・ウィスプの種類を儀式モンスターに変更する!」
ウンディーネはその手から水色の光を放ち、ウィスプは水色に彩られる。
モノクライズ・ウィスプ
効果モンスター→儀式モンスター
「!来るか……!」
「まだだ。俺はモノクライズ・シルフィーネを召喚!」
モノクライズ・シルフィーネ
効果モンスター
Lv3/風/天使族
ATK 200/DEF 1800
そして一陣の風により、一人の灰色の女天使が現れた。
「モノクライズ・シルフィーネの効果発動!
こいつの召喚時に他のモノクライズモンスターが2体以上存在する場合、このカードと別の種類のモンスター1体を墓地へ送り、更にデッキからモノクライズ・デビルを特殊召喚する!
俺はデッキから儀式モンスター、モノクライズ・テクスチャーを墓地へ送り、モノクライズ・デビルを特殊召喚する!」
モノクライズ・デビル
効果モンスター
Lv3/闇/悪魔族
ATK 1800/DEF 200
シルフィーネの力で更に、灰色の悪魔が現れる。
「成る程……すぐには終わらなそうだ……」
「モノクライズ・デビルの効果発動!こいつがシルフィーネの効果で特殊召喚された場合、デッキからこのカードとは別の種類のモンスター1体を墓地へ送り、エンドフェイズまでこのカードを墓地へ送ったモンスターと同じ種類に変更する!
俺はデッキから通常モンスター、モノクライズ・ペインターを墓地へ送り、モノクライズ・デビルを通常モンスターに変更!」
モノクライズ・デビルは黄色く染まり、その種類を変えた。
モノクライズ・デビル
効果モンスター→通常モンスター
モノクライズは一定の条件でモンスターの種類を変更できるモンスター達……
ただその条件は手札やデッキからその種類を墓地へ送るものばかりだから難しいんだよな……
まぁ、特殊なやつもたまにいるがよ・・・
「俺は効果モンスター、モノクライズ・ウンディーネに
儀式モンスターとなったモノクライズ・ウィスプをサモンコネクト!」
2体のモンスターは光となり、1つとなる。
その光は混ざりあい、蒼色の光となる。
「無色の世界に色は染みわたり、更なる力を呼び起こす……その魔力は沈黙を貫く物となる。リアクト召喚!
蒼色、ブルーモノクライト・セインス!」
ブルーモノクライト・セインス
リアクトモンスター
-/水/魔法使い族
ATK 1900/DEF 2200
素材:効果モンスター+儀式モンスター
そして誕生したのは青い魔導服を身に包んだ魔法使い…
「更に通常モンスター扱いのモノクライズ・デビルに、
効果モンスターのモノクライズ・シルフィーネをサモンコネクト!」
シルフィーネが光となり、デビルに取り込まれると、
そのままデビルも光となる。
「色無き世界に明るい色が彩られ、その力を導く、その斧は敵を凌駕する。
リアクト召喚!轟斬、イエローモノクライト・ウルヴァン!」
イエローモノクライト・ウルヴァン
リアクトモンスター
-/光/戦士族
ATK 2800/DEF 1000
素材:通常モンスター+効果モンスター
次に姿を現したリアクトモンスターは巨大な斧を掲げ、黄色い装甲をまとった重戦士…
「セインスの効果発動!こいつがいるときに1ターンに1度、このカード以外のモノクライトの名を持つリアクトモンスターのリアクト召喚に成功した時、デッキからモノクライズのモンスター1体を手札に加える。
俺はこの効果でモノクライズ・プラントを手札に加える。
更に墓地の効果モンスターと儀式モンスターをデッキに戻し、セインスの効果発動!
この効果で手札に加えたモンスターを俺の場に特殊召喚する!
来い!モノクライズ・プラント!」
モノクライズ・プラント
デュアルモンスター
Lv4/地/植物族
ATK 1000/DEF 1000
セインスの放った魔力により、新たなモノクライズが姿を現す。
「更にその後、デッキもしくはエクストラデッキからモンスター1体を墓地へ送り、そのモンスターをその種類に変更できる!
俺はエクストラデッキからしんくろモンスター、モノクライトカラー・ホワイトを墓地へ送り、プラントをシンクロモンスターとする!」
モノクライズ・プラント
デュアルモンスター→シンクロモンスター
因みにこの場合でもデュアルとしての機能は失われない事を念のため教えておく。
「ほぅ……なかなかの展開能力だ……」
「そして俺は魔法カード、キュアリアクトを発動!
手札を1枚捨て、フィールド全てにいるリアクトモンスターの数×500ポイント、俺のライフを回復する。」
突然現れたその白い光が俺を包み、俺のライフを回復させる。
Lp1000→2500
「墓地の通常モンスターと効果モンスターをデッキに戻し、ウルヴァンの効果発動!
1ターンに1度、この2種類をデッキに戻す事で、フィールド上に存在するモンスター2体を破壊する!」
「!」
この効果を使えば厄介な効果を持つヘルナイトを破壊できる!
「ぐ……させん…!俺はカウンター罠、リアクトバーストを発動!
互いの場にリアクトモンスターがいるときにモンスターの効果が発動した時、その効果を無効にし、
更に互いの場に存在するリアクトモンスター以外のモンスターをすべて破壊する!」
万能なリアクトモンスター専用のカウンター罠か……だが…
「俺の場で破壊されるのはモノクライズ・プラントだけだ。」
「……俺の場のヘルナイト以外のモンスターは破壊される…」
自分の他のモンスターを破壊してまでヘルナイトを守ったか…
「だが戦闘破壊すりゃあ問題ねぇ!
バトルだ!
ウルヴァンでヘルナイトを攻撃!
イージス・アックス!!」
ウルヴァンの斧による一撃はヘルナイトを捕え、そのまま真っ二つにする。
それにより、ヘルナイトは爆発を起こし、破壊された。
「ぐっ……」
Lp4000→3200
「だがヘルナイトはリアクトモンスターとの戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、次の俺のターンに効果を無効にして攻撃表示で特殊召喚出来る効果がある……ヘルナイトを破壊しようと無駄な事だ。」
「無駄かは分からねぇだろうが……ブルーモノクライト・セインスでてめぇに直接攻撃だ!
ブルーウォール・バッシュ!」
セインスがその杖から水の障壁を放ち、それを拡散させる。
その攻撃は妖英寺に襲い掛かった。
「やるな……」
Lp3200→1300
「形勢逆転だな。俺はカードを2枚セットし、ターンエンドだ。
面倒くせぇ事はすぐに終わらせるに限るな。」
「すぐに終わらせられたらいいがな……」
「すげぇ……妖英寺相手に2000以上のライフを削るなんて……」
「でも妖英寺さんのデッキって……」
「あぁ……あいつのデッキはヘルナイトが存在する限り回り続けるんだよ……たとえ効果が無効になろうとな……」