小笠原ネタ
前作の村雨、ゲスト出演。
6月18日(月)
提督、白露姉に借りてた本をやっと読み終えました。明日返すことにします。
普段だったらとっくに読み終わってるはずなのに遠征とかでドタバタしてたから、なかなか集中して読めなかったんです。
でも、とてもおもしろい話でした。次に描く絵のテーマもみつかったし。無数の扉とその前に佇む猫の絵を描こうと思います。この小説知ってる人が見たらすぐわかると思いますけど、今までそんなシーンは描いたことないし、なんだか面白そうな絵になりそうです。
6月19日(火)
今日、白露姉にお礼を言って、次に描く絵のことを話したら「じゃあ私は冷凍睡眠から目覚めたての彼女の思い描いた風景でも描いてみようかな。心象風景描くの久しぶりだし」とか言って、その後あの小説のお気に入り場面の話で盛り上がりました。
絵を描くときはずっと海の絵ばっかりだったから、たまには息抜きもいいみたい。下絵もすんなり描けて今日はなんだか気分の良い一日でした。
6月20日(水)
今日は村雨姉の誕生日です。いつもお世話になっているのでプレゼントしたいと思って欲しい物を訊いたら自分を有名絵画の主人公にして自画像を描いてって言われちゃいました。……村雨姉ならアレしかないですよね。って思ってたらビーナスの誕生は駄目だからね。だそうです。むぅ、考えてたのに。他の題材を探します。
6月21日(木)
今日は夕立姉の誕生日です。夕立姉にもプレゼントを聞いたら夕立姉も村雨姉と一緒でした。……夕立姉に合う絵って意外と難しいんですよ。エミール・ビンの「アンドロメダを救うペルセウス」と言ったところでしょうか? アンドロメダを村雨姉にしてペルセウスを夕立姉に……。なんかしっくり来ません。フランツ・フォン・シュトゥックの「負傷したアマゾネス」は、私たち艦娘らしいんですけど。……もう少し考えてみます。
あ、昨日の村雨姉の題材は決まりました。ギュスターヴ・ドレの「アンドロメダ」を使います。似たような格好ですけど、ビーナスではありませんから良いですよね。……此方は書き終わるまで誰にも内緒にしておきます。でも、プレゼントになるかな?
6月22日(金)
明後日から旅行です。小笠原……。どんな所なのでしょうか。提督、提督は小笠原って行ったことありますか? 提督が世界中を旅していた頃は小笠原まで35時間掛かってたって聞きました。それだけ掛かると提督は別の場所に行ってますよね。提督が多分行ったことのない風景、私が初めて見るんですね。
あ、鎮守府へのお土産って何が良いんでしょうか。後で調べておかないと。
6月23日(土)
明日の今頃は宿です。お昼前に東京を出て、八丈島を過ぎた頃に夕暮れになりました。船の上から見る夕焼けって遠征などで見る夕焼けとは違った印象を受けます。提督、あなたと昔見た夕焼けとも……。
6月24日(日)
父島に到着しました。すごく暑いです。船を降りる時、村雨姉だけど鎮守府の村雨姉じゃない元気な村雨姉を発見しました。話を聞くと鎮守府はお隣の鳥島だそうです。夜中に立ち寄ったところですね。何というか、御愁傷様? 何処に行くのか聞いたら提督から山を奨められたそうです。山、ですか。この村雨姉は近いから長距離遠征の帰りに父島に来られるそうなんですが、私は来られないから海と山を1日づつ周ります。でも、422㎞って私達の速さでも7時間は掛かるので私としては随分長距離だと思うんです。私の宿は境浦という場所です。境浦に宿はそこの1軒しかないのですが、家族経営の瀟洒なペンションです。
ここには湧水が沸いていて、サイクリングの人達も立ち寄るそうです。早速ミラクルフルーツという酸っぱいのが甘くなる南国の面白いフルーツを貰っちゃいました。
ちょっと足を延ばしたら境浦って海に出られるんです。境浦には第4611船団にいた濱江丸が沈んでいるんで、ちょっと複雑な気持ちになりましたけど。
それにしても小笠原って海も空もすごく綺麗なんです! もう大感動です。まるで別世界!! 遠征や出撃で海は散々見慣れているのに、久しぶりにはめを外しちゃいました。こんな綺麗な海、提督と一緒に来たかったです。
誰かギュスターヴ・ドレの「アンドロメダ」、村雨で描いてくれないかなぁ……。
境浦ファミリーの写真は2008年撮影です。