山風の日記   作:fire-cat

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(生菓子の)水無月を食べる(艦娘の)水無月の絵ってないかな……。
両方の水無月を知ってる人いないかなぁ……。


6月25日~7月1日

6月25日(月)

 今日はさっそく一日ドルフィンスイムとホエールウオッチングに行ってきました。ちょっと波があるって船長さんのお話だったんですけど、私も艦娘です。これくらいの波ならへっちゃらです。でも、南島では波が荒くて船が鮫池に入れず接岸できませんでした。こういう時は扇池という所から泳いで上陸するそうなんですけど、私達はそのままガイドさんを連れて水面を走って上陸。船に戻ってきたら船長さん達が私達が艦娘だという事を忘れてたと大笑い。みんな水着で艤装を展開していなかったから仕方ないですよね。ガイドさんも良い体験ができたって大はしゃぎでした。

 その後兄島瀬戸というところでお昼を取って暫く海の中を楽しんでから、クジラ探しに出発です。なかなか見つからないというので、皆で艤装の水中聴音機を使ってクジラを発見。船長さんを誘導して会いに行っちゃいました。ホントはこんな事に使っちゃ駄目なんですよ? 提督、内緒ですよ。でも一日海に居て楽しかったです。イルカさん達も人懐こくて私達の周りをぐるぐると長い間周ってたので一緒にいた伊26ちゃんが一緒になってぐるぐると楽しそうに遊んでいました。羨ましかったです。そう言えばイルカさんがこんなに寄ってくるのは珍しいって船長さん達も吃驚してました。

 

 

6月26日(火)

 今日は西海岸まで片道3時間掛けてトレッキングツアーに行きました。西海岸は船では行けない浜辺という事で宿の人に勧められたところです。鳥島鎮守府の村雨姉達と途中でばったり。村雨姉達は千尋岩っていう昨日海から見たところへ行くそうです。暫く一緒に行動していたんですが、途中の分岐点でお別れ。そこから私達はガイドさんにこれがタコノキとかこれがオガサワラビロウとかあそこにいるのがアカポッポとか教えてもらいながら森を進んでたんですけど、面白いものがたくさんありました。ガジュマルの木で作ったブランコとか、ガジュマルの家とか。後は壊れた陸軍の車とか交通壕の跡とかもありました。最後の坂が急だったけど、その前に見た景色、絶対に忘れません。深い吸い込まれそうな青い空と真っ青な海。小笠原の海の青さをボニンブルーって言うそうですけど、確かに単なる「青」って言葉じゃ収まりません。青葉さんからカメラ借りてくればよかったです。帰ったら絶対にこの景色描きます。海に降りたら砂浜の色が他とは違ったんですよ。提督、ここでクイズです。砂の色、何色だと思いますか? 正解は、緑。そう、緑……ウグイス色って言った方が良いのかな? 不思議でしょ? そう言えば浜の端に大きなエンジンがあったんですけど、あれって誰のエンジンだったんだろう。戦争中のエンジンだと思うんですけど。

 丁度3時ごろに小港海岸に到着。大村というところで鎮守府へのお土産を探しました。村雨姉には小笠原月桃の練り香水。白露姉にはって色々さがしてたら、裏道に入って雑貨屋を見つけました。面白そうだったので寄ってみたら、白露姉向けの物発見。【一番じゃないとダメ? 二番でも良いじゃない!】というポップと一緒にあった「二番」って書かれたメタルオーナメント。これだけだと寂しいので一緒に売ってたハルク・ホーガンというレスラーの「ハルク・ホーガン / 一番」という怪しいレコードも買っちゃいました。それにしても、二番のメタルオーナメントってこんなの誰が買うんでしょうか? 白露姉にお土産って渡したら怒られるかな? これとは別に白露型の皆にってことでサメの歯のブレスレッドも買っておきます。鎮守府へは鳥島の村雨姉お勧めのラム酒ゼリーとパッションフルーツジュースで良いや、パッションフルーツの詰め合わせも農協さんで買ったし。島レモンとタコノキの苗もお土産に買って帰ります。育てばいいけど……。

 

 

6月27日(水)

 いよいよ本土に向けて朝11時に出港しました。出港のちょっと前からお見送りの人達が太鼓を叩いて南洋踊りを披露してくれました。この踊り、私が艦だった頃も艦内で踊っていた人がいましたけど、戦前からずっと続いているんですね。護衛の父島鎮守府の艦娘と一緒にお見送りの船が沢山並走してくれて、船からは飛び込みする人まで出たんです。話を聞くとお見送りの時の名物だって。湾の外ではイルカさん達が追いかけてきてくれてひょっとしてお見送りしてくれたの? 

 夜の8時頃に父島鎮守府の艦娘と一緒に鳥島に到着。鳥島の村雨姉達を降ろしたり、本土への荷物を載せたりするそうです。ここで父島の艦娘とはお別れ。これから夜通し本土に向けて航行するそうで、鳥島から青ヶ島までは鳥島の艦娘が護衛に就いてくれるそうです。

 

 

6月28日(木)

 15時ごろ東京に無事到着。何とか今日中に鎮守府に戻れました。

 白露姉たちにお土産を渡したら、白露姉はやっぱり複雑な表情。それを見ていた時雨姉や夕立姉たちが大笑いして白露姉と追いかけっこしていました。

 それにしても、なんだか慌ただしい旅行でした……。また機会があったら、今度はもうちょっと時間をとって、ゆっくりしてみたいです。あそこで絵なんか描いてもいいかなって。

 島レモンとタコノキの苗を提督(パパ)に見せたところ、島レモンは地植えでも問題ないそうですが、タコノキは地植えにすると枯れるから鉢植えにして温室に置くように言われました。それと、この苗の世話は私がすることになりました。枯らさないように気を付けなくっちゃ。

 

 

6月29日(金)

 旅行から帰って早速遠征に行ってきました。帰ったら早速旅行前から描いていた絵の続きを描いてます。海以外の絵を描くのは、すごく気分転換になってます。お気楽な感じで描けるから本当に楽しいんですよ。それに今まで自分の中になかったタッチや雰囲気が生まれたりするから、色んな考え方ができるような気になっているんです。色んな絵を描くと自分の為になるような気がしてすごく気分がいいです。

 

 

6月30日(土)

 今日は夏越しの節句です。私たち艦娘にとっても半年間の心身の穢れを祓うとても大事な行事の日。近所の神社でも直系2mを超えるくらいの大きな茅萱の輪が設けられて夏越の祓がありました。茅萱の輪をくぐったり人形を作ってそれを分身として罪や穢れを移して川に流しました。提督、ここの加賀さんに教わったんですけど、夏越の祓って半年間の穢れを払うだけじゃなかったんですね。長寿を祈る行事でもあったそうです。

 ……もっと早く知ってれば、あの鎮守府で夏越の祓をした時に提督の長寿を祈ったのに。

 そして今日のおやつは、粒あんと外郎を重ねて固めて三角形に切り出した水無月。夏越の祓の後で食べる定番のおやつですよね。提督の鎮守府では水無月は抹茶色でしたけど、ここは透明に近い白色です。涼しそうなのは……こっち、かな。ごめんなさい。でも、提督(パパ)の鎮守府の水無月はクズの根から作った本物の葛粉を使っているから他の外郎より少し色が薄いそうです。葛粉は冬に採集するそうなので私も冬になったら参加することになりそう。

 

 

7月1日(日)

 無数の扉とその前に佇む猫の絵、完成! 思った以上の速さで描きあがりました。自分で吃驚です。白露姉に見せたら「その絵、どうするの?」って訊かれました。気分転換で描いたので考えてなかったんです。そしたら、自分の絵の参考にするから頂戴って言われました。いつもお世話になっているから上げちゃいましたけど、あんまり上手くない私の絵が参考になるのかなあ? 

 




グーグルショッピングで一番って検索したら、一番上じゃなかったけど、何であのレコード出てくるの……?
2018/05/31追記:この小笠原への艦は特別チャーター艦(平均速度24ノット)です。通常は直行便で24時間かかる(三代目基準)ところ鳥島を経て24時間程で到着しています。
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