12月 3日(月)
今日は奇術の日です。遠征から戻ってきたら街で催物があるって聞いて五月雨姉や雪風ちゃん達とお出かけしてきました。広場に行ったら赤城さんと加賀さんが松輪ちゃんや占守ちゃん達と一緒に大道芸を見物していました。帰ってくる途中、駅近くのお洒落なレストランの前で、ウエディングドレスを着た女の人を見かけました。すごく綺麗でした。多分結婚式の2次会だったんだろうなって思います。……いいなぁ。私も提督と結婚(仮)を挙げたときは綺麗なウエディングドレスを着ましたけど……。今日は妻の日だし、提督にやさしくしてもらいたいなぁ、夢の中だけでも。ダメですか?
発表まであと3日。……私の作品、どうなるかな。もし入賞したら真っ先に
12月 4日(火)
明後日がいよいよ閑院宮展の発表会の日です。朝から落ち着かなくて彼方此方ウロウロしていたら、今日は聖バルバラの日だと響ちゃんから教わりました。稲妻から身を守ってくれる守護神であり、砲撃手や鉱山で働くとかの危険な仕事に携わる人々の守護聖人だそうです。
響ちゃんが明石さんに連れられて桜桃の枝を切っていたので理由を聞いたら、今日桜桃を花瓶に挿してクリスマスの頃についた花の数で幸福を占う占いがあるそうです。響ちゃんにやり方を聞いて私も真似しちゃいます。あ、そういえば、ヤン・ファン・エイクの作品に聖バルバラという絵がありました。お礼に後で模写して響ちゃんにあげようかな。
12月 5日(水)
明日の閑院宮展、結果が気になって仕方がありません。心を落ち着かせるために今日はモーツァルト忌だからって村雨姉におねだりして『鎮魂曲』を夕食の時間まで聴かせてもらいました。
12月 6日(木)
閑院宮展、ダメでした。入選ならず、です。私の中では結構自信作だったんですけど。もしかして、なんて思ってたんですが、世の中そんなに甘くはないですよね。白露姉や秋雲ちゃん達もだめでしたから。
今日は姉の日だったので日頃心配かけている姉妹達に私はもう大丈夫だからって言えると思ったのに……。
12月 7日(金)
那智さんがアトリエにやってきて「どうして、いつものように海の絵にしなかったの?」って私にきいてきました。海の絵は描かないって決めた私の理由を説明するのは長くなるし、話しても解って貰えないだろうから適当に答えをはぐらかしちゃいました。
「私は山風の描く海の絵が好きだったんだが。山風がいつもの力を出していれば、ひょっとしたら入選してたかもしれないなぁ」なんて言われちゃいました。「ムーミン谷の冬」の絵はいつもより下手に見えたんでしょうか? 少しショックです。
12月 8日(土)
今日は太平洋戦争の開戦日です。朝から色々と報道されていましたけど、今の私にはどうでもいい事かも。昨日の事で落ち込んでいたら白露姉が「残念会やろう」って声をかけてくれたんだけど、体の調子が悪いって嘘ついて部屋に籠っちゃいました。そんな気分になれなかったから……。
12月 9日(日)
一昨日の那智さんの言葉が引っかかっちゃって……。私は自信があったんだけど、提督のことを想って描く海の絵の方が、見る人にもなにかが伝わるのでしょうか? 海でしか自分を表現できないのかな、私。……私は、海の絵しか描けない私から卒業したかったんです、海の絵しか描けない訳じゃないって。いい思い出だけで描ければいいけど、どうしても思い出したくないことも頭に浮かんでしまうから。
それに、提督、貴方という存在から早く自立したかったんです。いつまでも貴方にばかり頼っていられないから。それなのに……。
那智さんごめんね。こういうこと言う娘じゃないのは判ってるんだ、うん。提督に台詞言わせようと思ったんだけど、提督に言わせると今後の展開がおかしくなることに気づいて……(´人`)ごめんな