「じゃあ志摩くん、また困ったことがあったら連絡でも入れてくれな」
「はい、それでは」
そんな会話をした後、俺は家の中に戻った。
扉を開け、靴を脱ぎ、部屋に入った。やっぱり部屋は落ち着くものだ。
時計を見ると午前3時だった。
あまり時間が経ってないことに気付いた。
ということで、先ほどもらった箱を開けることにした。
その箱を開け、ポイっと投げ捨てた。中には折りたたまれた服が入っていた。
それらの服は何か恥ずかしいような服では無く、体にフィットするシャツとかに思える。
続々と出していくと、下着があった。いや、無いとやばいらしいとはいえ、これを身に着けることは少し恥ずかしい気もする。
だが、今まで男として生きてきて、女性の服とか下着とかの知識はわからないに決まっている。
では、どうするか。
検索するしかない!
まず、『女性 服』と検索した、のだが、通販サイトしか出てこなかった。
これじゃあどういうものかわからないじゃないか。
このワードだけで検索するのは止め、『種類』と付け加えると、幾つかの良い感じのサイトが検索できた。
一番上にあったサイトを開くと、いっぱい服の種類の名前が載っていた。
幾つかは知っている名前もあったのだが、ほぼ知らなかった。
これを見ながら、服を分類してみることにしたのだが、開始数分で諦めた。
何せ、種類が多すぎるからだ。だが、最低限上に着る物と、下に着る物と下着の三種類に分ける事にした。
何とか分けることができたのだが、その中にも凄く恥ずかしいものもあった。
だが、いずれ着なければならなくなるんだろうとも思っていた。
とはいったものの、今は無理だ。抵抗がある。
そう思った所で、思い出した。女子高校生って事は制服を着なければならないだろう。
制服。多分下はスカートと思われる。なので、スカートに慣れなければならないだろう。だが、正直他の先導してくれる者がいなければ、履ける気がしない。
まあ、この案件は放っておこうと思った。だが、後々それは、非常に浅はかな判断であったことを今の彼は知る由も無い。
そういえば、下着はどうしようか。今着ている物は、元々着ていた男性用のであると思うのだが、履き心地は悪くないのだ。とはいったものの、このまま着けたまま生きてると馬鹿にされかねないと思うので、女性用の下着の着用の必要性があることを確信した。
取り敢えず、中に入っていた中でも家着っぽい感じの出るものを着ようとも思ったのだが、店で買ってきた新品っぽいあの臭いがする。俺はその臭いが嫌いなので、着るのをやめて、先に洗濯しようと思った。
洗濯機にはなんにも入っていなかった。いや、昨日から洗濯機に何も入れてなかったんだと思う。
まあいいや。着れる奴は全部入れといた。
洗濯が終わるまでは特にする事もないので、下着について調べることにした。特にブラジャーの着け方なんかは、全くわからない。
ああ、何でこんなにもこの状況に適応できてるのだろうな。だけども、そう簡単に男だった事は忘れないと心に決めた。いずれ忘れてしまうんだろう。だけども、忘れるまでは忘れないでいたい。いや、どんな事でも忘れるまでは忘れてないだろ。と自分で自分をツッコむ。
閑話休題(それはさておき)、ブラジャーの着け方についても検索してみた。
すると、正しい着け方が紹介されているようなサイトが幾つか検索できたようだ。
そのサイトを開くと、バストの成長だとか、俺からすれば、「他の人のバストは成長してほしいものだが、俺が実際バストを持つことになっても、無関心だ」と言った模様である。
だが、正しく着けない方がデメリットが大きいので、仕方無く正しい方法でつけるように心がけることにした。
とはいえ、俺の現状の胸の大きさ、は、限りなく0に近い様子であった。
まあ、落ち込むような物ではない、逆に動きやすくていい気分ですらある。
検索していたら、いつの間にか洗濯が終わっているようだった。
洗濯機まで行って、その中に入れてあった衣類をかごの中に入れた。そして、それらを干す為にベランダまで持っていき、いつものように適当に干していった。