こちらはまだハーメルンに投稿していなかったのですることにしました!pixivでは5話まで載ってます。
ちなみに投稿更新用のTwitter作りましたのでどうぞ。
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あー、俺死ぬんだな
俺、比企谷八幡は世間でいう虐待を受けている。妹の小町も受けていて俺たち兄妹は物心ついたときから殴られ、蹴られ、熱い鉄の棒を押し付けられていたりした。しかもばれないように服で隠れるところにしかやらないしな。
そんなこんなで今日は高校の入学式、なるべく家にいたくないのでさっさと出る。学校に行ってる間は受けなくても済むからな。
そんなときだった。
道路に飛び出してきた犬が車に轢かれそうだった。そしてなぜか助けようとして、自分が車に衝突した。 もう慣れているからそこまでは痛くなかったが、色々と疲れていたのか意識が網羅としてきた。やっぱ俺死ぬの?そんななか顔をなにかが舐めてる感触がする。助けた犬か?
でも、案外あっけなく俺の人生は終わりそうだな。心残りは小町を置いてくことだな。悪いな…せめて小町だけはあそこから逃せたかったのに…
ぼんやりと目をあけるとこちらを心配そうに見ている女の子がいた。 この子が車にのっていた子なんだろう。 ああ、迷惑かけちゃったな。こんなクズのせいで事故起こしちゃって…
八幡「…すまない…」
それだけ言ったところで俺は意識を失った。
・・・・・・・・・・・
私は今日から高校生である。新入生代表挨拶があるので早く車で出ていた。でももう少し後でもよかったのに…眠い。
そして事故は起こった。
都築「雪乃お嬢様、つかまってください!」
ドライバーである都築が、切羽詰まった声を張り上げた。 おそらく私も初めて聞いた都築の声にあわてて前座席と座席よこのハンドルをつかむ。
ドンッ!
何かにぶつかった音がした。
車内から外を見ると…人が倒れていた。
雪乃「都築早く警察と救急車の手配を!」
都築「はい!!」
そして私は携帯を取り出して電話をかける。
雪乃「もしもし、…ええ。私も救急車に乗って一緒に病院に行くわ。学校に連絡をお願い。じゃあまた後で…」
電話を切ると後は救急車が来るまで待つ。
ふと視界の端でなにかが動いた。どうやら車に轢かれた人物に犬が懐いているようだ。
なんだろうとそちらを見ていると、事故で倒れている少年と目があった。
少年の口が動いて、
…すまない…
と、言って彼は意識を失った。
なぜ彼はすまないと言ったの?謝らなければならないのはこちらなのに…
そんな事を考えていると遠くからサイレンの音が聞こえてきた。
・・・・・・・・・・
私は病院の待機室で待っていた。彼これ1時間だろうか。そこへ…
冬乃「雪乃、彼の容体は!?」
この人は雪ノ下冬乃、私の母だ。
雪乃「まだ、わからないわ。」
と、そこで先生がやってきた。
雪乃「あ、あの!彼は大丈夫なんですか!?」
先生「ええ、軽くあたっただけなので大丈夫ですよ。」
雪乃「よかった…」
本当によかったわ…
と、そこで母が先生にあることを聞いた。
冬乃「あの…彼のご家族は来てないんでしょうか?しっかりと謝罪したいと思うんですが…。」
先生「来てませんね。…というか呼んでいません。」
2人「「え?」」
冬乃「な、なぜですか?」
先生「それは…、ちょっとここでは何なのでこちらの部屋でお話しします。」
先生に言われ私たちは部屋へと入り椅子に座る。
冬乃「…で、なぜ彼のご家族を呼んでいないんですか?」
先生「…雪ノ下さん、こちらの写真をご覧ください。」
そうすると先生は写真を見せてきた。私も覗き込むと…
雪乃「な、なによこれ…」
そこには彼の上半身の写真が写っていたが、傷だらけなのだ。切り傷や打撲のあと、痣や腫れているところなどいろいろだ。
先生「…彼はおそらく、いや確実に虐待を受けています。」
冬乃「ぎゃ、虐待…」
先生「ええ、この無数の傷を見れば分かりますがそれだけじゃない。これは長年、長ければ十数年受けていたと思われます。それに身体だけではなく精神的にもかなり傷ついているでしょう。普通ここまでされて正気を失わないのはおかしいです。良くて発狂、悪くて死んでいたでしょう。」
先生が連絡しなかったのはこのため…
先生「おそらくご家族に電話すれば家に連れ戻されまた虐待されるでしょう。だから私は連絡をしなかったのです。」
冬乃「そうですか…、わかりました。彼の入院費は私が出します。元々私たちのせいなんですからこれぐらいは…」
なんで彼がこんな目に遭っているの…?
犬を自分のことを顧みず助けるこんな優しい人をどうしてこんな…
私はずっと彼が目覚めるまでずっとこう思っていた。