俺「なんすか?」
陸「何で俺ここに呼ばれたん?」
俺「・・・・・・」
陸「・・・・・・」
俺「・・・もう、ここに書くことないんすよ」
陸「まだ九話だぞ・・・・・・」
ホントね、マジでここに書くネタがないんすよ。
『デェヤァ‼』
「ぐおぅっ・・・」
ゼロの拳がナックル星人の肝にヒットし、そのままナックル星人がくず折れた。
『ったく、時間かけさせやがって・・・・・・』
ナックル星人を倒したゼロは文句と共に再びウルトラ念力で周囲を探索するが、何も怪しい影は探知できない。
『クソッ・・・、奴はもう探知範囲内にいないって事か・・・・・・』
(どうすんだゼロ。桜内が・・・)
『ああわかってる。こうなりゃ町中虱潰しにするぞ』
一体何時間かかるか分かったものではないが、実際これしか方法が無いのも事実。早くしなければ梨子がどんな目に遭うか・・・。
『それといくつかマズイ事があるな・・・・・・』
(何がだ?)
『さっきのダダと、今のナックル星人。本来この二種族に関わりはないはずだ。それが今こうして手を組んでいるとなると、この計画自体がどっかのでかい組織ぐるみで動いている可能性が高い。それにナックル星人は陸を見て一瞬で俺だと分かっていた。恐らく俺達が一体化していることはもうバレてるんだろうよ』
(っ・・・・・・)
陸がゼロだとバレる事。
それは陸だけでなく、陸と関わる周囲の人間にも危害が及ぶ事。
それではゼロと一体化した意味が無くなる。
『とにかく急ぐぞ。奴らが動くのは恐らく夜だ。夜なら多少デカい宇宙船が飛来しても気付く奴は少ないだろうしな。そうなったら俺達の負けだ』
現在時刻は四時。
時期的に日没は六時頃から、完全に暗くなるのはおよそ七時だ。
タイムリミットは三時間。この間に何としても梨子を見つけなくては。
何もない内浦だが、想像以上に広い。この中を虱潰しにすると思うと気が遠くなりそうだが、それでもやらない訳にはいかないのだ。
『行くぞ』
(おう)
そうして探し回る事約一時間。いくらゼロの力を使っているとはとは言え、流石に疲れが見え始めた陸の携帯に着信が掛かった。
見てみれば渡辺曜。
「・・・もしもし?」
『あっ陸? 見つけたよ。桜内さんのいる場所。あの変な宇宙人? も一緒にいる』
ゼロから主導権が切り替わった陸の耳朶に触れた曜のセリフに、凍てつく氷を当てられたような戦慄を覚える。
何と曜はダダの居場所を見つけ出したと言うのだ。
「お前ら・・・・・・、千歌の家にいろって言っただろ!」
『ほっとけないよ! それに陸だって勝手に飛び出して言っちゃたでしょ?』
「アホか! 何のために・・・・・・」
家にいろと言ったのはゼロだが、それは陸の本音でもあった。
ダダを追う事で、二人にどんな危険が及ぶか分からない。だから残っていろと言ったのに。
「・・・・・・言い争ってても仕方ないか。今どこだ? 千歌も一緒か?」
『うん。場所はちょっと前に潰れた工場の跡――うあっ!』
『曜ちゃん!』
「曜!? 曜‼」
必死に曜の名前を呼ぶが、聞えるのは通話切れのツーツーと言う音だけ。
一体何が・・・、曜もダダのあの銃に打たれてしまったのか・・・。
〈行くぞ! 二人があぶねぇ! 場所は分かるか?〉
「ああ、大体ここからニ十分くらいだ。ゼロ。力を貸してくれ!」
〈あたぼうよ!〉
ゼロの力が宿り、人間の限界を超えた速度で走り出す陸。
「頼む・・・・・・、間に合ってくれ!」
翳みがかった空の下、陸の切実な呻きが霧散した。
町の外れにある、工場の跡地。
解体工事の最中であるそこは中まで日が差さず、薄闇が支配していた。
千歌と曜は躊躇い気味に足を踏み入れ、先程陸が飛び出していった原因である宇宙人。そしてその宇宙人に捉えられた桜内梨子を見つけ出し、陸に連絡を取ったまでは良かったのだが・・・・・・。
「曜ちゃん! 曜ちゃん!」
『まさか見つかるとはな・・・・・・』
通話の最中で宇宙人に見つかり、曜が青白い光弾を受けて気を失ってしまった。千歌が体を揺さぶるが、目を覚ます気配はない。
『まあいい。丁度人間標本を作ろうと思ってたのだ。あの方がこの星を滅ぼす前に、な・・・』
宇宙人――、ダダはそう言うと別の銃を構え、曜にその銃口を向けた。
千歌はその銃に見覚えがある、確か先程梨子を小さくして閉じ込めてしまった銃だ。
「やめろー!」
そう気づくや否や、千歌は恐怖を押し殺してダダに突進した。千歌の体当たりを食らったダダはバランスを崩し、縮小光線は曜を逸れて詰まれていた廃材に当たった。廃材は縮小され、梨子がそうなったように銃に装填されたカプセルの中に吸い込まれていく。
『クソッ、こんなモンコレクションにしても悲しいだけだろ!』
ダダは縮小された廃材が入ったカプセルを開け、廃材を外に放り出した。カプセルから排出された廃材は元のサイズに戻り、ずしんと重い響きで床に落ちる。
(カプセルから出せば元に・・・・・・、そうだ! 桜内さんは・・・)
千歌が捕まった梨子を探そうと辺りを見渡すと、積み上げられた廃材の上に置かれたカプセルを見つけた。
その中には梨子が。
「桜内さん!」
「っ!? 高海さん!?」
千歌が名前を呼ぶと、すでに意識を取り戻していた梨子が反応した。ひとまず梨子が無事だった事に安堵しつつ、千歌はカプセルに向かって走り出した。
「待ってて! 今助けるから!」
『させるか! スライ様の命令だ!』
駆け出した千歌の肩をダダが掴み、乱暴に投げ飛ばす。
「うあっ!」
「高海さん!」
ずしゃぁと派手に音を立てながら千歌が転がり、見ていた梨子が悲鳴を上げる。
だが起き上がった千歌は今度はダダへと向かって行った。
『うおっ! ちょ、辞め、放せ!』
「がうー!」
『痛い痛い噛むな! このクソガキ!』
「ぎゃうっ・・・・・・」
千歌は再び投げ飛ばされて地面を転がるが、起き上がるとまたダダに向かっていく。
『おらっ!』
「あぁっ!」
『このっ!』
「でっ・・・」
『おうらっ!』
「う・・・」
『・・・・・・』
「くっ!」
『ええい! しつけぇっ!』
「う・・・あ・・・・・・」
何度も何度も起き上がっては突進してくる千歌にダダが痺れを切らし、遂に千歌の腹部を蹴り飛ばす。
『全く・・・、コレクションに傷がついたら困るから少し手加減してやってたら調子に乗りやがって・・・』
ダダが銃を拾い上げて再び構える。が、千歌はまだ起き上がり、ふらふらになりながらもしっかりと双眸にはダダを捉えている。
「桜内さんを・・・・・・、返せぇ・・・」
「高海さんもうやめて! 私はいいから逃げて!」
「やだ!」
梨子の言葉を強く否定し、もう何度目かもわからない突進をするが、結果は変わらず地面を転がる事になる。
『娘! なぜそこまでする! 何故他人の為に自分を犠牲に出来る?』
あきらめない千歌に徐々に恐怖を覚えてきたダダが千歌に問うと、千歌は屈託なく答えた。
「だって、友達だもん!」
「ッ・・・・・・」
『友達・・・・・・、そんな事の為に・・・、くだらん』
「くだらなくなんかない‼」
よろよろと傷だらけの足で立ち上がり、千歌らしからぬ鋭い眼光でダダを睨みつけた。
「友達なんだもん! 力になりたいとか、助けたいとか、そう思って当然だよ!」
「高海さん・・・」
「だから助けるんだ! 誰がどう言おうが、絶対絶対助けるんだ! 桜内さんを・・・・・・、梨子ちゃんを返せぇぇぇぇ‼」
もう既に満身創痍の体で、なおも力強く吠える。だが叫びに反して限界を迎えている体は言う事を聞かない。何とか前へとは進むが、その足取りは普段の歩行速度よりも遅い。
『だからって、はいそうですかと返す訳にはいかないんだよ! 喰らえ‼』
「あぁっ! くぁ‥‥‥」
「ッ! たかっ・・・、千歌ちゃん‼」
それを見逃さないダダは千歌に光弾を放ち、それを受けた千歌の体には電撃が走って気を失ってしまった。
『ったく・・・、さっさと捕まっておけばいいものを・・・・・・』
「辞めて! 二人だけは!」
『黙っていろ』
「あぁぁ‼ ぅ・・・・・・」
カプセル内に迸った電撃が再び梨子の意識を奪い、静けさがこの場を支配した。
『・・・人間というのは何故どいつもこいつもこううるさい連中ばかりなのだ・・・』
ダダはぶつくさ文句を言いながら気を失った千歌に縮小光線を放ち、梨子と同じくカプセルに閉じ込めた。それと同じように曜も捕まってしまう。
『多少計算が狂ったが・・・・・・、いい標本が二体も手に入った事だ。嬉しい誤算だったな・・・』
千歌と曜が入ったカプセルを見ながら、表情は一切変えずに愉快そうに笑うダダ。そもそも奴に表情があるかが謎だが。
やがてダダはカプセルやら銃やらの荷物をまとめ始めた。
そんなダダに近づく一つの影が、
『ウルトラマンゼロに居場所はバレているようだし、早めに場所を移すとするか・・・』
「おっと、それは困るなぁ・・・」
『っ? 誰だ?』
その影が声を放つと、それに反応したダダが声のする方を振り向く。そこには一人の男がいた。
見た目は普通の地球人と変わりないが、ダダが思わずたじろぐ程の異質さを秘めていた。
「良いねー君・・・。まさか友達の為にそこまで必死になれるなんて・・・、ボクは感動したよ。漫画とかアニメでもよくあるけど、やっぱり友情って美しいねー」
その男はかなり軽い口調で話しながらダダの方へと歩み寄っていく。腰から下げたキーホルダー等でカチャカチャと音を鳴らすその姿には全く緊張感がない。
『貴様・・・、地球人ではないな? 何者だ?』
その男とは真逆に、警戒心を深めるダダ。それに対し男は、
「お、せーかい。やっぱわかっちゃうかなー? ボクってそんなに有名人?」
全く緊張感のない声音で答えた。
『ふざけるな! お前など知らん。この状況でへらへらしている奴が地球人な訳ないだろう!』
「つまんないなー。もうちょっとノリが良くてもいいと思うよ?」
『うるさい! 貴様もこの娘たちが目的か? それともゼロの仲間か?』
「うーん・・・・・・、どっちでもないけど・・・、今その子、高海千歌チャンだっけ? まあ、とにかくその子を連れていかれると困っちゃうんだよね。何かゼロ君と関りのある子みたいだし。それにせっかく面白いものが見れそうなんだ」
『やはりゼロの仲間か! 死ねぇ!』
「まあまあ落ち着いて、ボク達会話が出来るんだから。平和的に解決しようよ」
ダダが銃を構えたのにも関わらず、男は一切表情を変えずに歩き続ける。悠々と歩くその姿は、まるで撃たれても問題がないと言っているようだった。
『ぐ・・・・・・』
ダダの警戒心がますます強くなる。もしかして自分は何かとんでもない奴を相手取っているのではないかという恐怖感がダダを襲う。
『ッ・・・・・・』
その瞬間、ダダの脳裏に浮かんだのはとある人影だった。
今回自分を地球にけしかけた者が使える邪悪の象徴にして、かつて全宇宙を己が手中に収めようとした帝王。
アレに比べれば、こんなスカした優男などへでもない。
『喰らえっ!』
覚悟を決めて、ダダは男に向けた銃を構えなおし、トリガーを引いた。
その刹那銃口から電撃弾が放たれた。その電撃弾は真っ直ぐと男に向かっていく。
「ふっ・・・・・・」
だがダダの不安が的中するように、男は得意げな顔をしてそれをかわそうともしない。
それを見たダダが諦めて銃を下げるのと同時に、電撃弾は男に着弾し―――、
「ぎゃああああああああぁぁぁぁぁぁ‼」
バリバリと男の体に電撃が迸り、千歌達よりも派手に悲鳴を上げた。
そして―――、
「おっふ・・・・・・」
男はビクビク体を痙攣させた後、情けない声を漏らしてその場に倒れ伏した。
『・・・・・・・・・・・・は?』
失われていたはずの静寂が再び訪れ、ダダはしばらく何が起こったのか分からずに呆然と目の前の光景を眺める。
その後目の前で起こった事を認識し、銃を構えたまま硬直して脂汗を垂らした。
目の前には自信ありげに登場しておいて結局電撃弾一発でやられ、無様に地を舐めている謎の男の姿が。
『え・・・・・・? あれ? 何? この状況・・・・・・』
これで正しかったのか分からなくなり答えを求めて周囲を見渡すが、いるのは先ほど捕らえた三人の娘。全員気を失っているので当然答えなんか返ってこない。
「アハハ・・・・・・、結構やるねぇ・・・君・・・」
ようやく電撃のダメージから回復したらしい男が起き上がろうとして・・・、結局起き上がれずに再び倒れる。気を失っていない所を見ると、やはり地球人ではない様だ。
『え・・・、ちょ、どうしたらいいのコレ・・・?』
もはや誰が一番可哀想なのか分からなくなっているこの状況。だがその空気を打ち破る者がいた。
その者は、
「『お前等! 無事か!?』」
ようやく廃工場にたどり着いた、仙道陸とウルトラマンゼロだった。
俺「今後はここで物語の内容とか世間話とかしていきますわ」
陸「ローテンション組んで?」
俺「まあ、そんな感じです」
陸「・・・それさあ」
俺「はい」
陸「ウルトラゼロライブの内容でやる事じゃ無くね?」
俺「だから書くことないんですって・・・・・・」
ホントにすみません。コミュ障なもんで。