1位:小原鞠莉
2位:渡辺曜
3位:桜内梨子
4位:津島善子
5位:国木田花丸
6位:黒澤ルビィ
7位:黒澤ダイヤ
8位:松浦果南
9位:高海千歌
俺「はい。ワースト3の方々負けヒロイン確定」
ダイちかなん「「「そんなぁっ⁉」」」
一年生ズ(((喜んでいいのか分からない・・・・・・)))
ようりこまり「「「・・・ッ!」」」(無言のガッツポーズ)
えー、まさかのここまでで最もヒロイン力を発揮しているちかっちと果南先輩がワースト1、2フィニッシュで作者も驚いてます。
まあ、こんな診断で今後の展開を決めるような事はしないので安心してください。
M78星雲、光の国。
『・・・どうだい?』
『・・・うぅむ・・・』
この蒼き巨人―――ウルトラマンヒカリ。
ウルトラマンタロウの依頼を受け、異常な成長を見せる仙道陸について調べを纏めていたのだが、どうにも行き詰っている様子だ。
『・・・・・・今のところは情報が少ない。異常だとは俺も思うが、まだ完全には判断しかねるな』
『・・・ベリアルの力・・・・・・か・・・』
同じくタロウに頼まれてヒカリを訪ねてきていたメビウスも小さく唸る。
『確かに教官の言う通り、あれ程の闇を地球人が制御できるとは思いにくいね』
『ああ』
かつてそのベリアルが闇に魅入られる切っ掛けとなった暗黒宇宙大皇帝、エンペラ星人と対峙した事のある二人には、その闇がいかに強大なものかが分かる。
『偶然その仙道陸と言う少年が、ベリアルやレイブラットとの親和性が高い存在だという可能性もある。・・・・・だが、あそこはアナザークライシスが起きた宇宙だ。何があっても不思議ではない』
ゼロが存在を再確認するまで、あの宇宙からは宇宙警備隊の監視の目が離れていた。
その間にベリアルの使いが何か仕込んでいても、何もおかしくはない。
『・・・なににせよ。この目で見るのが一番だな。メビウス。君も来てくれ』
『え? あ、あぁうん。・・・・・ていうかどこに・・・?』
白。
穢れのない純白が、肌に刺さる冷たさを誇る風と共に視界を埋め尽くしている。
「ここ・・・・・・どこ・・・?」
「なにも・・・・・・見えませんわね・・・!」
防寒具はつけてきたが、冷気の槍はそれすらも貫いてくる。
今まで体験した事もないような吹雪に、Aqoursメンバーは凍えを隠せないでいた。
「天は・・・ルビィ達を・・・・・・」
「見放したずら・・・」
「これがSnow White・・・・・・。Beautiful・・・・・・」
「ちょっと! しっかり!」
降雪量が少ない太平洋側に住んでいる故に体制の薄い少女達は、次々に寒さの前に屈していく。
「雪め! 甘いわ! ヨハネ! 避けるべし! 避けるべし! 避けるべ―――ぶぉわっ⁉」
抗いの意思を見せていた善子も一段と強く吹き付けた風に見舞われ、派手に後方へ転倒する始末。
「私もなんだか眠くなって・・・・・・」
「私も・・・・・・」
「駄目だよ! 寝たら死んじゃうよ! 寝ちゃ駄目!」
身を寄せ合ってへたり込む曜と梨子の肩を揺するのは、オレンジ色の覆面をつけて強盗のようになった千歌。
「これは夢だよ・・・ゆめ・・・・・・」
「そうだよ・・・。だって内浦にこんなに雪が降るわけないもん・・・・・・」
「じゃあこのまま目を閉じて寝ちゃえば、自分の家で目が覚め――――――」
「ないよ」
「だってここ・・・・・・」
淡白なツッコミと同時に吹雪は止み、視界が明瞭になる。
そして見上げた先に映ったのは、函館駅の文字が供えられた巨大な建物。
「「北海道だもーん‼」」
「・・・へ?」
時は少し遡り、静岡県の沼津。
『・・・行ったな。アイツ等』
「・・・・・・なんでわざわざ北海道なんだ・・・? もっと他に場所もあったろうに」
空港へと向かっていったAqours九人を見送った陸は、彼女達が乗り込んで行った電車を眺めながらそんな疑問を口にしていた。
『だがまあ、そのホッカイドーとやらに呼ばれるたぁ、アイツ等も有名になったもんだな』
「決勝進出して有名にならないってのも変な話だとは思うけどな」
何でもラブライブ北海道地区大会のゲストに招待されたとかそんな。
ちなみに交通費宿泊費等を運営が負担してくれるAqoursメンバーとは違い、公認のマネージャーでも無ければ浦女でもない陸には当然そんなものはない。よってお留守番だ。
『まーしかし、最近寒くなってきたよなー』
「お前が北海道行き拒んだのもそれだったよな」
そう。別に陸達も行こうと思えば行けなかった訳じゃない。ゼロに変身すれば北海道までの距離程度一瞬である。夜もコンビニ等に籠っていれば越すことは出来る。
ならどうして陸達は向かわなかったのか、その理由はゼロにある。
『当たり前だろ。寒いって分かってる場所に用もなくわざわざ行くかってんだ』
光の国には冬という季節がなく、大半のM78星雲出身のウルトラマンは寒さに弱い。
ゼロとて例外ではないために、今回の北海道行きを断固拒否したのだ。
「まあでも、寒いのは同意。さっさと帰ってグレンであったまるか」
『暖房代わりにすんのはやめてやれよ・・・・・・。つか、その前にやる事があんだろ』
「・・・ん。そうだった」
気だるげにブレスレットを叩き、ウルトラゼロアイをその手に掴む。
陸とゼロが離れるとなれば、その隙を狙ってダークネスファイブがAqoursを狙ってもおかしくない。
なのでゼロは今回、自分の代わりに助っ人を向かわせると言っていた。
「・・・ところで俺等どこ行くんだ?」
『それはついてのお楽しみだ』
「お前いつもそれだよな」
もったいぶって教えてくれないし、陸自身さっさと帰って温まりたいのでさっさと済ませるとしよう。
周りに人目がない事を確認してからゼロアイを装着し、赤と青の巨人に姿を変える。
『そんじゃあ・・・・・・、行くぜェ‼』
飛び上がると共にウルティメイトイージスを身に纏ったゼロは。大空に開けた時空の穴の中に飛び込んで行った。
陸達がいる宇宙とはまた別の宇宙。
この宇宙にも地球が存在し、人間が住まう。
『イィィッサァ‼』
『フォッフォッフォッフォッフォッフォッ・・・・・・』
そしてこの地球もまた、邪悪なる魔の手からの侵略の危機に晒されているのだ。
「何なんだコイツ⁉ デバイザーでも言語が翻訳できない!」
『どちらにしろ、侵略目的である事に変わりはなさそうだな。サアァ‼』
近未来的な戦闘機が舞う前で戦闘を繰り広げる巨人と、蝉のような頭部と両腕の鋏が特徴的な宇宙人―――バルタン星人。
『フォッフォッフォッフォッ・・・・・・』
『ジヤァァァ!』
バルタン星人の振り下ろした鋏を回避すると、右足を軸に身体を回転させて回し蹴りを叩き込む。
『ハヤト!』
「了解! 喰らいやがれ! ファントン光視砲!」
戦闘機から放たれた光弾が直撃し、怯んだところを巨人はタックルで畳みかける。
更に追撃の裏拳を叩き込み、バルタン星人の身体を薙ぎ払った。
『トドメだ! 大地!』
「ああ!」
巨人の胸に備わったX字のランプが強く光り輝き、発生したエネルギーの余波が地面を捲れ上がらせていく。
左足で踏ん張る動作を見せながら両腕を左側に振りかぶり、流れるようにX字に組んで溜め込んだ力を開放する。
「『ザナディウム――――――」』
『ファイナルウルティメイトゼロ‼』
が、その光線が炸裂する前に突如上空から迸った光矢によってバルタン星人の身体は打ち抜かれ、爆散してしまう。
「・・・・・・え?」
『な・・・なんだ・・・?』
呆気にとられる巨人が見上げた空には、手元に戻ってきた矢を鎧に変えて装着するもう一体の巨人―――ウルトラマンゼロの姿があった。
「『ゼロッ⁉」』
『よー。久しぶりだなお前等』
地上に降り立つと、まだよく状況が飲み込めていない巨人の方に歩み寄っていくゼロ。
「え? あぁ・・・うん。久しぶり・・・」
『久しぶり・・・・・・なのはいいんだが・・・・・・・・・どうして君がここに?』
『ああ、ちょっとお前等に用があって来たんだよ』
そう言って巨人の肩を掴み、再び空へと飛びあがる。
「はぁ⁉ ちょ・・・え? どういう事⁉」
『おい待てゼロ⁉ 一体何なんだ⁉』
『ちょっとコイツ等借りてくぜ~』
思う存分場を掻き回した後、大空に次元の穴を開けたゼロはその中に飛び込んで巨人を誘拐していった。
「いやぁ~! はるばる来たね! 北海道!」
吹雪も収まり、あの茶番をする必要もなくなる程度には視界がハッキリしてきた。
「まさか地区大会のゲストに・・・」
「招待されるなんてね・・・!」
果南の手にもつチラシには、北海道地区大会予選の案内要項が記載されていた。
夏大会の際とは違い、今大会は北海道予選が東海予選よりも後に行われる。
そういう事もあり、先に決勝進出を決めたAqoursがこうして招待されたのだ。
「・・・うぅ・・・、寒い・・・・・・」
グレンファイヤーがいれば簡単に暖を取れたのだろうが、陸同様グレンも呼ばれる訳がないのでここにはいない。
よって、各々自前の装備でこの寒さを凌がなくてはいけない訳で。
「曜ちゃん。もうちょっと厚着した方がいいわよ?」
梨子があと一枚くらい羽織った方がいいと促したその時、彼女と曜の間に割って入る者が一人。
「さあ、行くわよ! リトルデーモン! リリー!」
「ええ・・・・・・」
地元ではまず見ない白銀の世界に興奮気味の善子がいつものポーズで堕天し、幼子のように目を輝かせながら眼前を見据える。
「レッツ・・・ニューワールどわぁっ⁉」
だが駆け出した瞬間、凍った路面でスリップし、派手に尻から転倒してしまう。
「雪道でそんな靴履いてちゃダメだよ」
「その通りデース!」
「そんな時こそ、これ!」
テレビショッピングの販売員の要領で自分達の装着している靴を見せつけてくる鞠莉とダイヤ。
「「じゃーん!」」
二人の履いている靴は、靴裏に滑り止めが施された代物だ。何でもこの日に備えてノリノリで用意していたそうな。
「これでバッチリデース!」
「流石お姉ちゃん!」
性能を披露したいのか、二人は雪が降り積もった小山に登り始める。
「「これでこのような雪山でも、ご覧の通―――うぷっ⁉」」
「ピギィ⁉」
そう言いながら頂点に到達した瞬間、雪山が陥没してできた穴の中に吸い込まれていった二人に冷たい視線を注ぐ面々。
「お待たせずら~」
「「「・・・・・・」」」
次にその視線が向けられたのは花丸だった。
よほど寒かったのか、過剰な厚着をして元の体型より何回りか膨らんだ巨体をこちらに向けて進行させてくる。
「やっと温かくなったずら~♪」
どういう訳か、声音もくぐもっている。
「花丸ちゃん⁉」
「まるは丸々っと丸くなったずら~♪」
「ちょっと・・・!」
直後にその厚着が仇になり、花丸は大きく身体のバランスを崩す。
そして―――、
「「「わああぁぁぁぁっ⁉」」」
不幸にもその前方にいた曜、ルビィ、善子を下敷きに派手に倒れ込んだ。
「あはは・・・・・・」
『・・・ん? ここでいいのか?』
「え?」
苦笑する千歌達の耳に、この中の誰のものでもない声が滑り込んできた。
『・・・って、あれ? おーい! 何も見えないぞ⁉』
「え? 何・・・?」
声がするのは千歌のポケット。その中にあるスマートフォンからだ。
『おいゼロどういう―――あぁ、明るくなった』
突然の事に警戒心と畏怖を抱きつつも取り出した彼女のスマホの画面には、人型のシルエットが映し出されていた。
その姿はまるで、これまでAqoursが何度も触れてきた光の巨人達のようで―――、
「・・・何コレ」
『・・・ん? あー・・・、君達が、Aqoursでいいのか?』
画面に移る向こう側も千歌の存在を確認したのか、スマホのスピーカーを介してそう問いかけてくる。
「えぇ? あ、うん。・・・・・・そっちは・・・・・・?」
『そうかそうか。無事にコンタクトできて何よりだ』
混乱するAqoursとは対照的に、随分と落ち着いた様子で納得する謎の存在。仮称を存在Xとでもしようか。
「えっと・・・・・・、あなたは? ゼロちゃんのお友達?」
『ん? ああスマン。自己紹介が遅れたな。ゼロに頼まれてここに来たんだ』
マイペースな印象を受けさせる存在X。その名は、
『私はエックス。ウルトラマンエックスだ』
【悲報】北海道編、まさかの主人公君お留守番。
陸と観光スポットで二人きりになろうと奮闘するAqoursメンバーの姿を期待されていた方々、申し訳ございません。
その代わり?と言っちゃなんですが、今回の北海道編にはウルトラマンエックスが参戦しますよ。
尊さがマックスハザードオンしていた八、九話にエックスが介入するとどんなことが起こるのか、お楽しみに。
それでは次回で!