頭痛いし、喉痛いし、身体も怠いけど熱は出てないから学校を休ませてもらえなくてとってもしんどい(小説書いてる場合じゃないだろお前)
これからの季節、皆さんも風邪気を付けましょうね。
「二人共、選考会は頑張ったずらね」
無事選考会を終え、降り積もった雪で白く染め上げられた公園で一息つくルビィ達一行。
「クックックッ・・・・・・貴様に、リトルデーモン十五の称号を授けよう」
「ありがと・・・」
善子に獲たところでなんの得もなさそうな肩書きを授けられ、理亞は細目で適当な返事を返す。
『しかし理亞。あんな事言って本当に大丈夫だったのか?』
「仕方ないでしょ⁉ 絶対満員になるって言わないと合格できそうもなかったし・・・・・・」
二人の提案が通った決定打は別に二つのスクールアイドルグループが協力するからとかそういう事ではなく、理亞が放ったこの満員になるという言葉。
集客が肝となるイベントなのでそりゃ客の入りは重要だろうが、そんな確証もない事を豪語して本当に良かったのやら。
「しょうがないわね。いざとなったらリトルデーモンを召喚・・・」
「どこにいるずら~?」
カレーまん片手に善子の益体のない妄想に茶々を入れる花丸。
「・・・ずら丸。アンタまた食べてるの? こっち来てから食べ過ぎじゃない?」
「美味しいずら~」
『その食べ物には脂質などが多く含まれているし、何よりカロリーが高い。あまり食べ過ぎると太r――――――』
「うるさいずら」
『うおぉぉ⁉ ちょっと待てひっくり返すな何も見えない!』
食事に水を差すなと言わんばかりに端末をひっくり返され、視界を暗転させられてしまうエックス。
一応アイドルと言うからには体調管理も必要だろうし、気を使っての事だったというのに。
「クックックッ・・・・・・フラグが完全に立ってるわよ・・・」
真っ暗でどんな顔をしているのかは分からないが、いつもの堕天使イズムで花丸の体重増加を暗喩する善子。
『・・・・・・ん?』
ルビィに端末を持ってもらい、無事回復した視界で確認した彼女の姿に違和感を覚える。
『なあ、善子』
「うっさいわね! スクールアイドルは体重管理も大事―――」
「善子ちゃん」
『・・・その有り様では、お世辞にも体重管理が出来ているとは言い難いな・・・・・・』
皆の視線が集中する善子は今、シーソーの端に立っている。
だが注目すべきはその反対側。そこに花丸とルビィが座っているという事だ。
それだというのに、シーソーが善子側に傾いているという事は・・・・・・、
「フラグは、既に立っていたずらよ・・・」
「・・・・・・へ?」
余裕ぶっていた表情から一転、まさかの事実と対面した善子は口元を引き攣らせる。
「むしろ。見てて気が付いたんだけど・・・・・・」
さらに追い打ちを掛けるように理亞がつついた彼女の頬は、ぽよん、という効果音が相応しいほど見事に波打つ。
余分な肉がついている事は、火を見るよりも明らかだった。
『そういえば、君もこちらに来てから結構なカロリーを摂取していたな・・・・・・』
「あ・・・・・・あ・・・・・・あ・・・・・・」
もはやその恐ろしい現実から目を逸らすことが出来ず、小刻みに少しふくよかになった身体が震えはじめる。
「っ!」
「ぴぎっ・・・!」
「ずらっ・・・!」
善子がシーソーから飛び降りた事で板が逆側に傾き、盛大に尻餅を付くルビィと花丸。
「ぬああぁぁんでえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!????」
それすら気に掛ける余裕もなくなった善子は同じ公園の敷地内にある滑り台を逆走し、頂に到達すると共に涙声で叫びを上げた。
『善子の現在のたいじゅ―――――』
「言わんでええわい!」
「そういえば、先輩達には連絡したずら?」
「うん! さっき電話で。喜んで協力してくれるって!」
『さあ今日は! クリスマスフェスティバル出場者の・・・・・・えっと・・・』
『Saint Aqours Snowです!』
『が、お越しくださいましたー!』
「・・・ド直球すぎんだろネーミング・・・」
函館の地域ラジオでライブの宣伝をすると聞き付けたので、携帯を使ってその様子を音だけで伺う陸。
ちなみに北海道からの電波をどうして内浦で受信できているかと言うと、エックスの力である。詳しくは知らない。
『北の大地、結界と共に亡者が蘇りし・・・・・・』
『ちゃんと告知するずら』
『うん♪』
道内放送にも関わらずいつも通りな善子を諫めた後、花丸は告知時間というものもあるのでさっさと説明に移ろうとする。
『クリスマスイブにライブを行います』
『よろしくず・・・じゃなくて、よろしくお願いするず・・・・・・じゃなくて・・・』
ルビィに続こうとするが、どうしても口癖である「ずら」が抜けない。
『お願いしますずら♪ ・・・・・・あ』
そのあたりでぶつんと通信が着れ、彼女達の出番と宣伝時間が終了した事を教えてくれる。
最後の最後まで口癖の訂正に時間を要し、肝心のライブの事をロクに話していない。
慣れていないとはいえ、スクールアイドルとして人前で歌っている彼女達ならばそこまで難しい事でも無かったはず。
「・・・・・・何も聞かなかった。いいな?」
『・・・お、おう・・・』
とりあえず、一瞬でも花丸に期待した自分が馬鹿だったという事にしておこう。
「はぁ・・・・・・失敗したずら・・・・・・」
深い溜息を吐きながら放送局から退散する花丸。一時とは言え偶然聞いていた人達にはいい笑いのネタを提供してしまった事だろう。
「大丈夫だよ、花丸ちゃん」
『別に告知に失敗してもライブが失敗するとは限らないからな・・・・・・ん?』
微妙に慰めにならない言葉で慰めようとするエックスだが、不意に視界に入り込んだ人影に意識の注目が寄せられる。
〈・・・理亞。もしかしてあの二人、君の知り合いか?〉
「え・・・?」
テレパシーで投げかけた問いに反応し、理亞と、それにつられた残りの三人も一斉に同じ方向へ目線をやる。
その先にいたのは選考会の時にエックスが見かけた、聖良や理亞と同じ制服に身を包んでいる少女。
「どなた?」
「・・・・・・クラスメイト」
逃げるようにルビィの背後に隠れた理亞は、聞こえるか聞こえないかくらいの声でそう答える。
「どうして隠れるの?」
「だって、ほとんど話した事ないし・・・・・・」
大人数でいるのが好きではないとか、人見知りするとかは本人の口から聞いてはいたが、学校でもそれは健在、むしろより顕著に発揮されてしまっているらしい。
であればこの反応も頷ける。話した事もないような。けどもお互いに認知している者と偶然会ってしまえば、どうしたらいいのか分からなくもなるだろう。
〈・・・学校での課題か。それは確かに、ルビィ達とだけじゃ厳しいかもな〉
理亞はまだ、完全に自分の世界の殻から抜け出しきれていないらしい。
ルビィ達とも仲良くなり、面接官に勇気を出して自身の想いをぶつけることも出来た。
けれども今回の相手は普段話すような事もないクラスメイト。互いに気まずいと認識している以上、どちらからか動くということは難しいかもしれない。
「Saint Snowのライブです! 理亞ちゃん出ます!」
無言が続き、重くなっていた空気をぶち壊したのは、ふとルビィが言い放ったその一言だった。
それにより張りつめていた空気が緩和し、相手側二人の表情が幾ばくも朗らかになる。
「理亞ちゃん・・・・・・」
「私達も行ってもいいの?」
「えっ・・・・・・うん・・・」
戸惑いながらも頷いた後、申し訳なさそうに目を伏せる理亞。
「それと・・・今更だけど、ラブライブ予選は・・・・・・ごめんなさい」
緊張と罪悪感で委縮する彼女に、二人は柔らかな態度を保ったまま首を横に振る。
「いいんだよ。私達の方こそ、嫌われてるのかなって・・・・・・。会場にも行けずに、ゴメン」
「理亞ちゃんや聖良先輩が、皆の為に頑張ってたのは知ってるよ」
直接形にはせずとも、聖良と理亞のこれまでの努力や想いはきちんと学校の皆にも伝わっていたという事。
普段思っていても言葉にして伝えない事だからこそ、直接口に出した気持ちというのはより強く心を打つ。
「Saint Snowは学校の・・・・・・私達の誇りだよ!」
「クリスマスフェスティバル出るんでしょ! 皆も来たいって! いい⁉」
「・・・うん・・・! うぅ・・・!」
図らずとも遠ざけていた級友からの言葉。自分達の、Saint Snowとして積み重ねてきた軌跡が無駄ではなかった事。今理亞が流す涙には、これら全てに対する感情が滲んでいるのだろう。
『・・・・・・やれやれ・・・』
それにつられて瞳を潤わせるルビィを見て、エックスは感心半分呆れ半分の溜息をつく。
選考会の時の花丸と善子といい、今回のルビィといい、よくもまあ他人の成長や幸福などを涙を流して喜べるものだ。
だが決して悪い意味ではない。それが出来るのは互いの事を心から思い合い、深くその絆を繋げる、自分風に言うならばユナイトさせているからだ。
『この数日間で君達は確実に大きく成長し、自分で進む道を切り開いた。・・・ダイヤや聖良がどんな顔をするのか楽しみだな』
「・・・はい。早く、お姉ちゃんに会いたいです」
「・・・あら」
その夜。函館山の麓と展望台を繋ぐロープウェイの中。
とある事情で再び函館の地へと赴いたダイヤは、隣立つ人影の正体に気が付いた。
「聖良さん?」
「あら、どうしてここに?」
同じくダイヤの存在に気が付いたらしい聖良は意外そうに眉を上げる。
「いえ、ちょっとここに来るように言われまして」
「えっ・・・? 実は、私もです」
ダイヤがここに来たのは、陸、そして果南と鞠莉越しにルビィ達を函館まで迎えに来て欲しいという依頼を受けたから。
それでここ函館山に呼ばれるのはどうしてだろうとは思っていたが、聖良もいるとなるとより一層疑念は深まる。
「そちらでお世話になっている間、ルビィがなにかご迷惑をお掛けしたりしていましたでしょうか?」
その疑問は直接妹たちに会えばわかるとして、このまま頂上に着くまで無言のままというのも気まずい。
何か話題を振ろうと、とりあえずはここ数日間妹たちが何か粗相を仕出かしていないかの確認を取る。
「いえ、そんなことは全く。むしろ理亞とも仲良くして頂いたみたいで、姉としては嬉しい限りです」
「そうですか・・・」
とりあえずはほっと安堵し、窓枠の外で流れていく景色を見やる。
「・・・・・・ルビィさん達。こちらにいる間は理亞と一緒にずっととあることを頑張っているみたいでしたよ」
「? 何をですの?」
「さあ? 私には分かりません。仙道さんは何か知っているようでしたが・・・」
函館に残ると言い出した時、ルビィ達は理亞を元気づけるためだと言っていた。
その頑張っている何かが、理亞を励ますために必要な事だったのだろうか。
「ここに呼び出された事も、何か関係しているのでしょうか?」
「・・・仙道さんもそれらしきことは言っていたので恐らくは・・・・・・」
先日に続きまたもや聖良の口から陸の名前が出てくる。どうやらまた連絡を取っていたらしい。
何故だか心が穏やかではないが、そんなものを聖良に晒す訳にもいかないので顔には出さない。
「まあ、とにかく頂上に着けばわかるで・・・・・・・・・?」
そう言いかけたところで違和感を感じ、首を振ってその正体を探る。
「どうかしまし・・・・・・?」
聖良もそれに気が付いたらしく、怪訝そうに眉を顰める。
「・・・何ですか? これ・・・・・・」
違和感の正体は異様な冷気。
寒冷地である函館なのだから寒いのは当たり前だろうが、それでも暖房設備が備わっているこのロープウェイの中で凍えそうになる程の寒さを感じるのはおかしい。
『ヒェヒェヒェ・・・・・・見つけたぜェ・・・・・・!』
「「っ⁉」」
突如二人しかいなかったはずの空間に第三者の声が入り込み、弾かれた様にその気配のする背後を振り向く。
そこにいたのは、全身が銀色の刃で構成された、確実に人間ではない存在で―――、
『まずは・・・・・・一人・・・‼』
剣呑な光が煌いたと思った次の瞬間には、ダイヤと聖良の意識は既に暗闇の中にあった。
「クリスマス―――」
「―――プレゼントです」
頂上までやってきた自分達の姉に、それぞれ手作りの封筒を手渡すルビィと理亞。
「クリスマスイブに、ルビィと理亞ちゃんで、ライブをやるの!」
「姉様に教わったこと・・・全部使って、私達だけで作ったステージで!」
「自分達だけの力でどこまでできるか!」
「見て欲しい!」
遂に自分達で計画し、準備したサプライズをお披露目する時が来た。
もう自分達はこれから、自分達自身の力だけで前に進める事を見せるため。それが今までずっと寄り添ってくれてきた姉への恩返しだと思うから。
「あのー・・・・・・」
ルビィ達が目と目を重ね合う中、頭上から花丸の声がする。
目線を上げれば、そこには―――、
「私のリトルデーモン達も見たいって!」
「誰がリトルデーモンよ!」
函館山の山頂に備わったデッキの上で今の光景を見守っていた、他のAqoursメンバーの姿が。
「千歌ちゃん! 皆!」
「来てたの?」
「鞠莉ちゃんが飛行機代出してくれるから、一緒にトゥギャザーだって!」
「あったり前デース! こんなイベント見過ごすわけないよー!」
「流石太っ腹!」
「太いのは善子ちゃんずら~♪」
「うにゃああああぁぁぁぁぁぁぁ‼」
笑いが場を包む中、ルビィと理亞は改めてダイヤと聖良と向き合い、自分の中に募った気持ちを全て伝える。
「姉様」
「お姉ちゃん」
「「私達の作るライブ、見てくれますか⁉」」
「・・・・・・」
ダイヤに先んじ一歩前に歩み出た聖良が、妹の顔を見据え―――
「・・・・・・やーだねェ!」
―――その口元を醜悪に歪めた。
「「えっ・・・?」」
『っ・・・‼』
「ケケ・・・」
想定外の拒否に面々が驚愕を覚え、騒然とする中、腕を高々と振り上げる聖良。
『ルビィ! 理亞! 離れろ‼』
「遅せぇんだよ‼」
「えっ・・・!」
エックスの警告を切り裂くように、氷の刃に変形した拳が理亞の胸元に迫る。
『理亞ァ!』
「ッ・・・・・・‼」
防ぐ術もなく、無情にも氷刃がその身体を貫こうとしたその時、理亞の胸で赤い光が煌く。
「ぐおおぉぉぉっ・・・⁉」
吹き出した炎が襲いかかり、聖良は怯んだように二、三歩後退した。
だが少しも嫌な顔はせずに、むしろ喜ぶように笑う。
「ケケ・・・・・・、やっぱビンゴか・・・・・・」
『貴様等・・・・・・ダイヤと聖良ではないな・・・』
ここ数日触れてきた穏やかな雰囲気が一変したエックスが、理亞のコートの胸ポケットから敵意と警戒心を向ける。
「・・・・・・チッ・・・・・」
「・・・・・・」
ニセ聖良が鈍い響きで舌を打ち、ずっと無言のままのニセダイヤが鋭い眼光でルビィと理亞を睨む。
「・・・バレちゃぁ仕方ねぇなァ!」
「グウゥゥゥゥ・・・」
「ピギッ・・・・・・!」
刹那ひび割れるニセ聖良の顔と、解け落ちるニセダイヤの身体。
ルビィが短く悲鳴を上げた後、氷が砕け散るような音と共に莫大な冷気と熱気が山頂を駆け抜けた。
「何・・・・・・?」
そして次の瞬間、ルビィ達の視界に映ったものは―――、
『ヒャハハハハハハ‼ 久しぶりだなァ‼』
『グオオオォォォォォォォォォォォォ‼』
巨大化した夜景の光を受けて燦然と輝く銀色の宇宙人と、夜空に咆哮を轟かせる骨肉反転の宇宙人。
かつてAqoursが遭遇したダークネスファイブが一角、否二角、氷結のグロッケンと炎上のデスローグは、呆然とする理亞を見下ろした。
『俺達の狙いはお前の持つリトルスターなんだよ。大人しくついて来てもらうぜェ・・・』
「姉様は・・・?」
『あん・・・?』
「姉様はどこ⁉」
呼び出したはずの聖良とダイヤがグロッケンとデスローグになり替わっていたという事は、今二人にも何か危害が及んでいる可能性がある。
『・・・・・・ヒェヒェヒェ・・・、こんな時でも姉様姉様・・・、美しい姉妹愛だねェ…・・・』
そんな理亞の懸念を一蹴するグロッケン。
『ま、今のお前が知る必要はな―――』
『貴様等は・・・・・・』
その時、低い声が冷たい言葉を遮った。
『貴様等は分かっているのか? ルビィと理亞が、どんな思いで今日この日のために努力してきたかを⁉』
カタカタと端末が震え、如何にエックスが憤りを感じているかが伝わってくる。
『んだテメェは? そいつ等が何を考えてたかなんて知ったこっちゃねーよ。俺達が求めてるのはそいつのリトルスターだ』
それを飄々と受け流し、嘲笑を漏らすグロッケンは腕を広げて言い放つ。
『どうせ陛下が復活すればこんな星すぐに滅ぶんだ。一夜の思い出なんざ塵になる。全部無駄なんだよ』
『無駄な訳があるか‼』
荒々しい怒声と共に携帯端末から放たれる幾筋もの光の束。
周囲に衝撃波を迸らせた後それは一度端末に集約し、今度はX字の光を展開する。
そしてその中央から飛び出した、一体の巨人。
『イイィィィィィィッ・・・サアァァァァァァァッ‼』
『がはぁぁぁぁっ・・・・・・⁉』
吹き飛ばされたグロッケン、着地した巨人によって引き起こされた二つの地鳴りが函館の町に轟く。
自身のエネルギーで発生した余波を振り払った後、巨人は土煙を舞いあげたまま二体の宇宙人に対しファイティングポーズ取った。
『確かに思い出とは脆く儚く、簡単に掻き消えてしまうものなのかもしれない。だが、たとえ形としては存在し得なくなろうとも、その想いはいつまでも心に残る!』
『テメェは・・・・・・!』
メカニカルな印象を受ける外見と、スリムかつマッシヴな体格。
そして何より胸部に備わったX字のカラータイマーが、その巨人がウルトラマンであることを示してくれる。
『それを否定し、剰えは踏み躙ろうとする貴様等を・・・私は決して許さん‼』
あれがウルトラマンエックス。
こちらにいる間ずっとルビィ達に寄り添っていた存在の、真の姿だ。
『行くぞ! 下衆ど―――――』
「え・・・⁉ ここどこ⁉」
飛び出そうとしたエックスに水を差した、慌てているような声。
『え?』
「「「「「「「「え?」」」」」」」」
『え?』
『グゥゥゥゥ?』
敵味方問わず、同時に首を傾げる一同。
この声は理亞のもの。だがそれが発せられているのは明らかにエックスの方から。
「ちょ・・・! どうなってるのコレ⁉」
Aqoursメンバーは似たようなものを何度も目にしている。これは陸とゼロが一体化して戦っている時と同じだ。
つまりは、今理亞はエックスの中にいる訳で・・・・・・、
『しまったああぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ‼ つい大地とユナイトする流れでぇぇぇぇッ‼』
「「「「「「「「ええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!!????」」」」」」」」
カッコ良く登場したと思ったらとんでもないポンコツをやらかしていくスタイルのエックスさん。このネタやろうか迷ったんですけど、エックスが苦戦する(ネタバレ)時、何かしらのハンデかアクシデントがないとエックスが弱く見えちゃうかなぁ・・・と。
そのバトルシーンは次回で描きますよ。結構久々な気がするな戦闘描写。
にしても、本当に俺は感動シーンをぶち壊すのが得意だなぁ・・・・・・。
それでは次回で!