千歌達が再度函館へと向かって行ったその日の夜。
「そろそろクリスマスだねー」
「そうだねー」
「そうだねー、じゃねーよ。何ウチで実家感醸し出してんだお前等」
ナチュラルに我が家へと上がり込んできた宇宙人二人の頭を引っ叩く陸。
だがそんなツッコミを受けてもその宇宙人―――カド―星人オウガとメトロン星人ルイズは気に掛けない様子で呑気に茶を啜っている。
「まあまあ、せっかく友達が来たんだからちょっとくらい歓迎する態度を見せてもいいんじゃない?」
「出てけ」
百歩譲ってルイズは友達認定してもいいとして、どうしてオウガが大親友みたいな顔を出来るのかが分からない。
「そんなこと言ってー。どうせAqoursの皆がまた函館に行っちゃって寂しかったんだろ?」
「適当につまめるもの買ってきたから、男だけで盃を酌み交わして語り合うのもたまには悪くないだろう? そりゃ可愛い女の子に比べればそっちの方がいいだろうけど」
「余計な気遣いだわ。あと未成年に酒飲まそうとすんじゃねぇ」
「大丈夫。眼兎龍茶だから」
「言っちゃなんだがもっと他になかったのか?」
なんだかんだ言っておいて結局追い出さず家の中に留まらせてしまう。
まあ、実際ちょっと寂しくなってたのは事実だし、ルイズの言う通りたまには野郎同士で集まるのも新鮮かもしれない。
もっとも、陸は普段野郎しかない男子校に通っているのだが。ついでに言うと家にはグレンとミラーナイトがいるから基本どこでも野郎と一緒にいるのだが。
「賑やかな友達だね・・・」
一連のやり取りを見ていた大地に、少し前に志満にされたものと同じ評価を下される。やはり傍から見るとそんな印象なのだろうか。
「皆クリスマスまで帰って来ないんだろ? 日頃あれだけ可愛い女の子に囲まれてるのにクリぼっちだなんて、君も奇妙な業を背負ってるねぇ」
「当日向こうでライブやるんでしょ? 私も現地入りして見てこようかな・・・」
「何でそこまで知ってんのお前等怖いんだけど」
今向こうにいる面子はともかく、陸とゼロ以外でそこの事を知っているのは大地くらいなはずなのだが・・・、恐るべし宇宙人のネットワークと言ったところか。
「それで? どうなんだい?」
「どうって、何が?」
「鞠莉ちゃんの事に決まってるだろ? 流石の君でも気付いていないって事はないだろうし、そこのところどう思ってるのか聞きたくてね」
こいつもか、と苦虫を嚙み潰したような顔になる陸。どうしてどいつもこいつも人の恋路に敏感でいちいち食いついてくるのだろうか。
『あー、やめとけやめとけ。コイツ鈍感な上に色恋沙汰の話に耐性がなさ過ぎて話にならん』
「あはは、やっぱそうなんだ。薄々勘づいてはいたけどねー」
「だったら最初から聞くんじゃねぇよ」
結局陸の辱められ損ではないだろうか。
「ったく・・・・・・」
気を紛らわすために何か見ようと思い、テレビのリモコンのボタンを押す。
適当にバラエティー番組でもつければこいつ等の気も逸れるだろうと思っていたのだが、何故かどの局もニュースしかやっていない。
「あれ・・・? どういうこ・・・・・・・・・」
函館に未知のウルトラマンが出現、という文字を目にし、思わず硬直してしまう。
せわしなく口を動かすアナウンサーの横で流れている映像。それはダークネスファイブの構成員であるグロッケン、そしてデスローグと対峙する巨人だった。
「エックス⁉」
勢いよく立ち上がった大地がその名を口にする。
そう、今函館に現れたのはウルトラマンエックス。寒いのを嫌がったゼロが使わせたサイバーウルトラマン。
それが今、陸達の宿敵とも言えるダークネスファイブのメンバーと睨み合っているのだから。
『アイツ等・・・鹿角理亞のリトルスターを狙ってきやがったな・・・・・・』
「え? え? どうなってるの⁉」
『ああ、えっとだな・・・!』
グロッケンを殴り飛ばしてからの着地という派手な登場をしておきながら、その直後に側頭部のヘッドフォンのような部分に手を当てて何やら慌てた様子を見せるエックス。
「エックス⁉ これなに⁉」
『す・・・スマン。とにかくすぐ解除を・・・・・・!』
『させると思ってんのか?』
『あたぁっ⁉』
周りを一切警戒せずに理亞に弁明するその隙だらけの姿は、戦闘中のこの状況ではどうぞ殴ってくださいと言っているようなもの。
先程の仕返しだと言わんばかりに後方から殴られ、エックスは俯せに転倒してしまう。
『グオオォォォォォォ‼』
『あぢぢぢぢぢぢ⁉』
続けデスローグの炎が頭部を燃やし、必死にそれを消しにかかる。
ゴロゴロと地面を転がって何とか鎮火した後、立ち上がっては二体の敵を睨みつけた。
『貴様等・・・・・・聖良とダイヤはどこだ・・・・・・!』
『ケケケ・・・・・・この状況でまーだ他人の心配する余裕がありやがるか・・・』
『いいから答えろ』
『へーへー。分かったよォ!』
グロッケンが右腕の刃を地表に突き立て、巨大な氷のオブジェクトを出現させる。
「あれって・・・・・・」
見覚えのあるその造形に目を見張る理亞。あれは彼女の部屋に置いてあったスノードームの模様であった雪の結晶と同じ形だ。
そして、その中央には―――、
「姉様⁉」
「聖良さん⁉」
同時に悲鳴に近い声を上げる理亞と千歌。
結晶の中心部には、気を失ってがくりと項垂れた聖良が磔にされていたのだ。
『ヒェヒェヒェ・・・、聖なる雪の磔刑ってとこか? ヒャハハハハ‼』
「そんな・・・・・・」
あの雪の結晶は、Saint Snowのシンボル。
グロッケンも狙っての事なのか。まるでSaint Snowの存在が、理亞の存在が聖良を束縛しているとでもいうかのような悪意がひしひしと伝わってくる。
『グウゥゥゥ・・・』
「お姉ちゃん⁉」
「「ダイヤ!」」
デスローグの背後で炎の柱が立ち昇る。
その炎が絡みつくように拘束していたのは、聖良と同じく気を失ったダイヤだった。
『グオオォォォォ』
『火の温度は調整してるから安心しろ・・・だってよ』
炎の色は真紅。ルビィの髪の色と同じ。
ルビィが、ダイヤの枷となっているとでも言いたげなものだ。
『どこまで彼女達の想いを愚弄したら気が済むのだ貴様等は‼』
『グオォォ‼』
エックスの放った矢尻型の光弾―――エックススラッシュをデスローグの火球が相殺し、パラパラと火花が宙を舞う。
『もう我慢ならない・・・・・・このまま行くぞ理亞‼』
「ええっ⁉」
戸惑う理亞を尻目に、エックスは地響きを轟かせながら突撃を開始した。
『ヒャハハ! 来やがれ!』
『グオオォォォォォォ‼』
紅眼の宇宙人達が発生させた熱風と吹雪をバリアで防ぐ。壁を介して熱気と冷気が衝突し、その影響で白煙が生じる。
『エックスクロスチョップ‼』
『があっ・・・!』
濛々と立ち込める白い世界から飛び出したエックスがエネルギーを集約させた右腕を振るい、その名の通りのX字になるよう手刀をグロッケンに叩き込む。
『イイィィィ・・・サッ!』
『グゥ・・・!』
立て続けに繰り出した回し蹴りはデスローグの扇状の巨大な右腕に阻まれてしまう。
『グオオォォォォォ‼』
『くっ・・・!』
身体ごと足を振り払われ、宙に浮かび上がる。
そして今相手取っている連中は、それを見逃すような事はしない。
『喰らいやがれェ‼』
『ぐああぁぁ・・・・・・!』
氷を纏って一回りも二回りも肥大化したグロッケンの刃がエックスの身体を強襲する。
『グオオォォォォォ‼』
『ぬうぅ・・・!』
何件もの建物を巻き添えにして吹き飛んだエックスは起き上がり様に反撃をしようとするが、迫りくる火球を防ぎきれずに再度地面と衝突する。
『フッ!』
牽制にエックススラッシュを飛ばし、グロッケンとデスローグが後退した隙に体勢を立て直す。
『『『オオオォォォォォ・・・・・・・・・!』』』
エックスが自身のエネルギーを高め、その余波で大地が震える。
それに反応したグロッケン達が迎撃体勢に入るよりも一歩早く、身体全体で左へ振りかぶって溜め込んだ力を一気に解き放つ。
『ザナディウム光線‼』
―――が、
『なっ・・・・・・⁉』
クロスした両腕から光線が伸びる事はなく、行き場を失ったエネルギーだけが周囲に霧散していく。
『これは・・・・・・、ッ⁉』
接近してくる嫌な気配に顔を上げるが時すでに遅し。
『ハアァァァァァァァァッ‼』
『グオオォォォォォォォッ‼』
『がッ・・・・・・ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ・・・・・・・・・‼』
冷気の嵐と灼熱の業火球がエックスの身体を飲み込み、次の瞬間に炸裂した大爆発の衝撃波が函館の街を疾走する。
『ぐ・・・・・・うぅ・・・・・・。理亞・・・無事か・・・?』
「え? あぁ・・・うん。何とも・・・」
『そうか・・・よかっ・・・・・・がふっ・・・・・・』
カラータイマーを赤く点滅させ、エックスはがくりと膝を付く。
『・・・やはり・・・、ユナイトが不完全か・・・・・・』
ザナディウム光線は一体化している相手とのシンクロ、つまりユナイトが最高潮になった時のみに放てる技。
それが不発したという事は、エックスと理亞がユナイトしきれていないという事に他ならない。
『おいおいどうしたぁ? その程度かよウルトラマンエックス』
『ぐっ・・・・・・』
心が完全にシンクロすれば、肉体の感覚も共有する事になる。
理亞に戦いのダメージが一体及んでいないのは、多少はエックスが請け負っているという事もあるが、ユナイトが不完全であるが故だ。
『どうすれば・・・・・・』
一度ユナイトを解除して再び出陣するのも手だが、奴等がそんな隙を与えてくれるとは思えない。
八方塞がりな状況に追いつめられたエックスは、確かなる戦慄を禁じ得ないのだった。
「ふ・・・・・・んん・・・?」
耳を劈く爆音に、泥濘の中にあった意識を引き戻される。
「ここは・・・?」
今自分がいる場所の高さにゾッとした後、腕と背中に冷たさを感じて確認してみれば、今自分は氷の結晶に磔にされているという事が分かった。
『ヒャハハハハ!』
「ッ⁉」
どこかで聞いたような声に視線を流し、さらに衝撃を受ける。
闇夜に煌いていたのは、二体の巨大な怪物の双眸。こんな事、六年前に現れたあの赤い角の怪獣以来一回もなかったというのに。
『ぐ・・・うぅ・・・』
更にそれと対峙しているのは、ゼロとはまた違ったウルトラマン。
だがそのサイバー感のある外見と、赤く点滅するX字のカラータイマーには見覚えがある。
『グオオォォォォォ‼』
『があっ・・・・・・!』
「っ・・・! エックスさん‼」
巨大な火球が直撃し、後方へ吹き飛んだ巨人を見て思わずその名前を叫んでしまう聖良。
『・・・⁉ 聖良⁉』
「姉様!」
だがエックスに対する心配は、全く別の衝撃によって上塗りされる事となる。
自身の叫びに反応したエックスの中から聞こえたのは、紛れもない妹の声。
「え・・・? 理亞・・・・・・?」
「理亞・・・⁉ 理亞なの⁉」
「姉様・・・よかった・・・」
目を覚まし、エックスの中にいる自分に呼びかける姉の姿を見て理亞はほっと安堵する。
「どうしてそんなところに・・・?」
『すまない。私が巻き込んでしまってだな・・・・・・』
ウルトラマンの威厳もなしに、エックスは事情を説明すると共に謝罪する。
そして、そんな中接近してくる銀色の影。
『呑気におしゃべりたぁまだまだ余裕だな‼』
『ぐあぁぁ!』
「理亞!」
強烈な刺突を叩き込まれた衝撃で巨人が再度倒れ込み、聖良の悲鳴に近い声が響く。
『結局何しに来たんだオメーはよぉ』
ぐりぐりとエックスを踏みつけ、嘲りの笑いを見せるグロッケン。
もう既に勝利を確信し、敵を嬲り甚振る姿勢に入っている事は見る者全員が理解できていた。
『そういや、今お前の中にはリトルスター保持者がいるんだったけか・・・・・・。丁度いいな』
そう言うと右腕に冷気を集約し始め、先程と同じように巨大な氷の刃を作り出す。
『鹿角理亞もろとも、お前の身体を氷漬けにしてやんよ』
「っ・・・! やめてください!」
いざ腕を振り下ろさんとしたグロッケンを聖良が制止する。
「私はどうなろうと構いません! でも理亞には―――――」
『馬鹿な事を言うな!』
そしてそんな聖良を、エックスが一喝する。
『君の妹が失意から立ち上がり、壁を乗り越えようとしているというのに・・・・・・姉である君が諦めてしまってどうする‼』
『ぎいぃッ・・・・・・!』
立ちあがり様に繰り出した回し蹴りで冷気を退け、流れるような動作で連発したエックススラッシュが立て続けに炸裂。
『理亞。君の願いはなんだ?』
「え・・・?」
唐突な質問に目を丸くする理亞。
『もう一度口にしてみてくれ。どうして君はルビィの申し出を受け入れ、ライブをやろうと思ったのかを』
「それは・・・・・・姉様に一人でも大丈夫だって、安心してもらうため・・・」
『そうだ。私は君達のその美しい愛に感銘を受け、協力をしようと思った。だから今度は、君が私の願いを叶えるために協力してくれないか?』
「・・・・・・願い?」
『ああ、私の願いは』
しっかりと地面を踏みしめ、勇ましく構えを取ったエックスの願い。それは。
『君達の願いを、成就させることだ』
「っ・・・!」
その言葉に目を見開いた理亞の脳裏を過ったのは、今日この日までに重ねてきた努力。
エックスにルビィ。花丸や善子という仲間と一緒にやってきた事。
『・・・ゼロ達が到着するまでの少しの間でいい。共に戦おう。私達の願いの為に!』
「・・・・・・うん」
エックスのカラータイマーが黄色の光を放つ。
最高潮、とまではいかないが、二人の心が重なった瞬間だ。
『シャアァ!』
地表を蹴り飛ばし、エックスは猛然と二体の宇宙人に迫る。
『グウゥゥゥ!』
『フッ!』
殺到する攻撃を側転で回避し、一気に距離を詰めては渾身の力を込めた拳を突き出す。
『セエェェイヤ‼』
『ウウゥゥゥゥ・・・!』
威力の上がった一撃を貰い悶えるデスローグ。
『サアァ! イイィィィッ・・・クサ‼』
腕を取るとそのまま背負い投げ。更にマウントポジションを取り、鋭いチョップを何発もその骨のような身体に叩きこむ。
『チィ・・・・・・こんにゃろ‼』
『そう何度も・・・・・・喰らってたまるか!』
『うおおおおお⁉』
グロッケンの二度目の刺突を今度こそ受け止め、その勢いを利用した巴投げで後方へと放り投げた。
『凍りつけぇ‼』
即座に体勢を整えた氷の悪魔の口から吹き荒ぶ冷凍光線。だがエックスは回避行動に移らず、むしろ迎え撃つ構えに入った。
身体を振りかぶり、エネルギーを増幅させていく。
『オオォォォ・・・・・・』
もう先程とは違う、エックスと理亞の心は重なった。
今ならば、撃てる。
『ザナディウム光線‼』
X字に交差した腕から伸びた光線が極寒の冷気と衝突し、激しい衝撃が大気を震わせる。
始めは拮抗していた両者の力は、徐々に釣り合いが崩れていく。そして、
『がはぁぁぁぁ・・・・・・ッ‼』
押し合いを制したのは―――ザナディウム光線だった。
咄嗟に両腕を盾に防御姿勢に入るも、威力を殺しきれずに吹っ飛ぶグロッケン。
『ケケ・・・・・・本領発揮ってか・・・・・・』
ようやく戦況が優勢に傾く。人々がそう思ったのも一瞬だった。
『グオオォォォ‼』
『うがぁッ・・・・・・!』
流石に二対一では向こうに分がある。グロッケンを相手取っている内にデスローグはダウン復帰していた。
ガラ空きの横腹に叩きつけられた扇状の腕が身体を跳ね飛ばし、エックスはAqoursメンバーのいる函館山に激突する。
「「「わあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ⁉」」」
『残念だったなァ・・・、もうちょっと早くその力を発揮できてれば何とかなったかも知れねーのによ』
少女達の悲鳴などには耳も貸さず、グロッケンはもう一度氷の刃をエックスに突き付ける。
いくら力を発揮できるようになったとはいえ、残されたエネルギー自体が少ないのでそう早くは立ち上がれない。
『こいつで終わりだ‼』
死の宣告がなされ、残虐なまでに冷徹な氷刃が動き始める。
思わず目を瞑る者、大事な人の名前を叫ぶ者。それらすべての絶望の色を楽しむように、グロッケンはエックスにトドメを刺さんとし―――、
『ぐはあぁっ⁉』
桜内梨子の首から下げられたペンダント―――ダイス星人の遺品であるそれから伸びる光の線に吹き飛ばされた。
「え・・・?」
『オオラアァ‼』
『何⁉』
『フウゥン!』
『グウゥゥゥゥ・・・!』
そしてその光から飛び出した二つの巨大な人影がタッグを組んだ宇宙人へと強襲を仕掛ける。あれはグレンファイヤーとミラーナイトだ。
「間に合ったか!」
更に飛び出る二つの影。
「陸ちゃん!」
「大地さんも・・・」
今度は仙道陸と大空大地。内浦にいたはずの彼等が、ウルトラマンへ変身もせずに遠く離れた函館の地に現れたのだ。
「え・・・? なんで梨子ちゃんのペンダントから・・・?」
「まさか・・・リリーと主従契約を・・・・・・」
「そそそそんなまさか・・・」
「ミラーナイトの力だよ。アイツ鏡同士を繋げられるし」
陸は困惑する面々に説明を入れた後、大地と共によろよろと起き上がったエックスを仰ぐ。
「エックス! まだいけるでしょ⁉」
ジオデバイザーを向け、大地は声を上げる。
それを受け、エックスも力強く頷いた。
『ああ、了解した!』
身体をデータに変換したエックスが、一度理亞をルビィ達の元に戻してから大地の持つジオデバイザーの中へと入り込む。
『理亞。巻き込んでしまって本当にすまない。そして、いいユナイトだったぞ』
装飾が銀から金に変わったジオデバイザー―――エクスデバイザーの中から理亞に称賛の言葉を贈った。
『あとは、我々に任せてくれ』
エックスの言葉の後、二人の男がそれに同調する意を背中で語る。
「行くぞエックス。ユナイトだ!」
『よし! 行くぞ!』
エクスデバイザーを構えた大地が、その上部に備わったスイッチを押して側面パーツをX字に展開する。
そしてその時出現したエックスのスパークドールズを手に取り、デバイザーに読み込ませた。
[ウルトラマンエックスと、ユナイトします]
そしてデバイザーを掲げ、叫ぶ。
「エックスゥゥゥゥゥゥゥゥゥ――――――‼」
『イイィィィッ・・・・・・サアアァァァァァッ‼』
[エックス、ユナイテッド]
『陸。俺達も』
「おうよ」
それとほぼ同時に、陸もウルティメイトブレスレットから取り出したウルトラゼロアイを目元に装着した。
「『シュア‼」』
函館山の山頂を、二つの眩い閃光が包み込んだ。
『ウルトラゼロ――――――
『エックスクロス――――――
――――――キック‼』』
『『オオォォォッ⁉』』
取っ組み合っていたところに痛烈な飛び蹴りが命中し、地響きを立てて横転するグロッケンとデスローグ。
『彼女達の努力は無駄にはさせない』
それとはまた別の地響きが轟き、二体のウルトラマンが降臨する。
そのウルトラマン―――ゼロとエックスは、様々な想いを背負い、同時にファイティングポーズを取った。
『聖夜の捌きを受ける時だ』
『さあ、ここからが・・・・・・クライマックスだぜ‼』
ひっさびさにルイズを出しましたな。多分もう存在を忘れてた人も多いはず。
理亞がエックスとユナイトしてゼロと共闘するのを望んでいる声もあったのですが、そうするとただでさえ長くなりそうな今回の戦闘がとんでもなく長くなってしまいそうだったのでなくなくカットさせて頂きました。流石にここまで扱い散々の大地の出番を作らない訳にはいかないので・・・。あとエクシードエックス出したいし。
短いですけどちゃんと心はユナイトさせたので許してくださいm(__)m
それでは次回で! 色々カットしてるけど多分あと三、四話は使いそうです・・・。