ゼロライブ! サンシャイン!!   作:がじゃまる

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R18小説を書く資格を得た男です(受験終わるまで書きません)

それはともかく新ウルトラマンの情報来ましたね。まさかタロウの息子とは。
とりあえずトレギア様のエロい仕草がTVで見られることを喜びましょう



それでは平成最後の、本編どぞ
今回の話、半分くらいは昨日一気に書いたので疲れました


百二十三話 温かさの先に

 

 

 

『・・・・・・随分と手荒い歓迎だね』

 

『・・・大方、他の宇宙人が地球に飛来するのを阻むためだろうがな』

 

 ウルトラマンメビウスに、ウルトラマンヒカリ。

 互いに良きパートナーと呼び合える二人の眼前には、蒼い水を湛えた地球と、大群をなして飛翔してくる大量の影。

 

『とにかく、アレを切り開かない事には地球にはたどり着けん・・・・・・行くぞ!』

 

『分かってるさ!』

 

 両者の腕に備わったブレスレットから光の剣を伸ばし、迫りくる宇宙怪獣の群れの中へと飛び込んでゆく。

 

『セアァァァァッ!』

 

『フウゥゥンッ!』

 

 突如として勃発した戦いによって静謐な無音は切り裂かれ、至る所で爆音が轟く。

 

『・・・・・・?』

 

 すれ違い様に宇宙有翼怪獣アリゲラの身体を両断し、立て続けに次の怪獣に斬り掛かろうとしたメビウスの視界に奇妙なものが映り込む。

 

『・・・オーロラか・・・? だが何だこのエネルギー量は・・・・・・』

 

 ぽつんと地球上空の宇宙空間に浮かんだ円盤から星を包み込むようにして広がっていく、光の膜。

 不可解な現象にヒカリは首を傾げているが、メビウスは強い既視感と、異様な胸のざわつきを覚えていた。

 

『ッ・・・! まさか―――ッ⁉』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――――ずっと陸の事・・・・・・好きだったから・・・!」

 

 

 物心ついた時には既に隣にいた。それが陸にとっての渡辺曜という存在だ。

 遊ぶにも、喧嘩するにも、何をするにも一緒にいた、それこそ兄妹のような存在。

 

 そんな彼女に今、自分は告白されている。

 

 ハッキリと、曜自身の口で、陸の事が好きだと。

 

「っ・・・・・・⁉」

 

 徐々に暗闇が広がってゆく夕空の下で、陸はたった今曜から伝えられた言葉を反芻した。

 好き。その意味を理解するのにはそう時間は掛からなかった。

戸惑いと共に、以前鞠莉にロックオン宣言された時と同じ様な熱が顔に広がっていく。

 

「・・・よ・・・・・・曜・・・・・・・・・・・・・・・?」

 

 どうしたらいいのか分からず、陸の胸元に抱き付いたままの曜に視線を向ける。

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

 そこで目が合った彼女と、数秒間無言のまま見つめ合う。

 ―――そして、

 

「っ・・・!!!??? ッっっ~~~~~~~!!!!」

 

 ふと我に返ったかのような顔になった後、告白された陸の数十倍動揺した様子で胸元から離れる曜。

 かつてない程に頬を真っ赤に染め上げては白黒させている瞳をこちらに向け、あたふたと盛大に取り乱している。

 

「・・・ああぁぇえと・・・! その陸これは違くて・・・いや違わないけど・・・! ええと・・・ええとぉぉ・・・・・・!」

 

 一瞬冗談か何かと考えたが、曜はそんなタチの悪い事はしないし、そもそも恋愛沙汰のネタが苦手な彼女が出来るはずがない。

 それに、この慌て具合で嘘だと言われても無理があるだろう。

 

「・・・・・・マジ・・・・・・なのか・・・・・・?」

 

 それでもまだ実感というか、今起こっている出来事が信じられず、改めて曜の顔を伺う。

曜もまた陸の顔を伺い、自分が告白してしまったという事実を受け入れたのか、覚悟を決めたように今にも湯気が立ち昇りそうな程上気した顔を首肯させた。

 

「・・・・・・・・・うん・・・」

 

「な・・・・・・・・・っぁ・・・・・・⁉」

 

 その頷きにより曜の気持ちが真実だという事が証明され、顔の熱りと鼓動が加速する。

 

「・・・・・・え・・・ちょ・・・・・・え・・・?」

 

 どう反応したらよいのか、どんな言葉を返すのが正解なのか、答えは見つからずただただ狼狽えるばかり。

 すぐに返しが浮かぶ訳でもないのに、間が開けば開くほど答えづらさは増してゆく。

 つい数分前まであんな事言っておいてこの有り様だ。不格好もいい所だろう。

 

「・・・・・・あはは・・・っ!」

 

 そんな息苦しい空気を打ち破ったのは、陸の情けない面を拝んだ曜の口から漏れた緊張感のない笑い声だった。

 

「・・・なんか変だよね。今更こんな感じになるの」

 

 まだ少しだけ先程の錯乱の余韻を残しつつも、幾分か落ち着いた様子でほうっと息をつく。

 再度こちらに向けてきた表情が熱っぽく思えてしまうのは、きっと気のせいではないのだろう。

 

「変に気にしてくれなくても大丈夫だよ。別に、付き合って欲しいとか、そう言う関係になりたいとか、今はそんな事思って無いから」

 

 この場の空気や彼女の気持ちがそうさせているのか、普段ならば言い淀んでしまうはずのニュアンスを連ね、そう伝えてくる。

 

「・・・・・・私だって女の子だし、憧れとかない訳じゃないんだけどね。でも変に今陸とそういう事になって皆とギクシャクしても困るし、ラブライブ決勝も近いしさ」

 

 以前陸の事が好きだと言った鞠莉や幼馴染の千歌や果南に関わらず、このタイミングで陸と曜がくっ付けば多少なりAqoursの皆も動揺を見せるかもしれない。

 その事を懸念しているのか、今は積極的にはならないと、曜はそう言う。

 

「・・・まあ、でも・・・・・・」

 

 不意に一歩後ろに下がると、スクールアイドルの練習で磨いた綺麗なターンを披露し、その場で一回転。

 そして次に彼女が見せたのは、ビシッと背筋を伸ばした敬礼のポーズという、最も渡辺曜らしい仕草だった。

 

「少しは意識してくれたりすると、嬉しいであります‼」

 

 照れ隠しか、調子に乗っている時の船乗り口調で紡がれたアプローチの言葉。

 昔からずっと変わらない屈託のない笑みがいつになく眩しく映って、言葉に詰まる。

 

「・・・さ、戻ろっか。もう始まってるよね?」

 

 長引かせてゴメンねと付け足しつつ、もうじき始まるであろうキャンプファイヤーに向かおうと陸に促してくる曜。

 これも些細なアプローチのつもりなのか、すれ違い様に陸の手を握り、階段の方へと早足で歩を進めていく。

 

「・・・・・・」

 

 曜と手を繋ぐなど、一体いつ以来だろうか。少なくとも最後にこの手を握ったのは十年以上前だったはずだ。

 やんちゃだった曜が手を引き、陸が渋々それに着いていく。この構図はあの時と何も変わらない。

 

 でも、今この瞬間ここから見える曜の顔はあの時とは違う。

 背も伸びた。髪型や顔付きだって多少なり変わったし、女の子特有の膨らみだって立派に出ている。けれどそんな事、互いに成長の過程を見てきた陸と曜からしたら変化の内に入りはしない。

 

 

 決定的に変わったのは―――今、陸が曜を一人の女の子として意識しているという事。

 

 

「・・・照れてる?」

 

「・・・・・・うるせぇ」

 

 恥ずかしくて、照れくさくて。

 曜の揶揄いに対し過剰に反応してしまう程常心を保っていられないというのに、不思議と悪い気はしない。

 

 懐かしいような、それでいて新鮮な所感と温かさを覚えつつ、少しだけ握り返す手に力を籠めた。

 

 

 その直前、唯一の目撃者である少女が逃げるように階段を駆け下りて行ったとも知らず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごめんなさい」

 

 校庭に辿り着いた時には、既に閉校祭はその幕を下ろそうとしていた。

 学校への感謝を込めて、学校を愛してくれた皆への感謝を込めて、途中ジャタールの乱入もあったものの、皆が笑顔で過ごしていたこの閉校祭。

 だからこそ、全校生徒や、来校した父母の方々に頭を下げる鞠莉の姿は異色に映った。

 

「・・・鞠莉・・・さん?」

 

「・・・ごめんなさい・・・・・・ごめんなさい・・・・・・!」

 

 状況が飲み込めずに首を捻る陸、事を悟った聴衆の眼前で、嗚咽に震えた謝罪の言葉だけが孤独に霧散してゆく。

 そして数拍置き、陸もその理由を理解する事となった。

 

「もう少し・・・・・・もう少し頑張れれば・・・・・・!」

 

 きっと鞠莉の脳裏には、今も焼き付いて離れない景色がある。

 学校が好きで、学校にいる皆が好きで、多くのものを犠牲にしてまで浦の星女学院を守ろうと奮闘した日々、その努力をあざ笑うかのように全てを掻っ攫っていった、あの瞬間。

 

 あと二人が届かず、廃校に屈した、あの一瞬が。

 

〈鞠莉・・・・・・〉

 

 掛ける言葉など見つかるはずもなく、気詰まりな空気が場を支配する。

 きっと鞠莉はあの時からずっと自分を責め続けてきたはずだ。明るく振舞う笑顔の裏で、一人。

 

 そんな彼女に、どう言葉を掛けろと言うのだろうか。誰もがそう考えていたであろうその時、

 

 

「あーくーあっ! あーくーあっ!」

 

 

 どこからか飛び出し、沈黙を切り裂いたその声が呼ぶ名は―――˝Aqours˝

 鞠莉だけでない。学校の為に、皆の為に多くの想いを背負って歌い、これからも輝こうとする九人の名前。

 

「「「あーくーあっ! あーくーあっ!」」」

 

 その声に感化され、次第に一つ二つとAqoursと唱える声は重なってゆき、

 

「「「「「あーくーあっ! あーくーあっ! あーくーあっ‼」」」」」

 

「「「「「あーくーあっ! あーくーあっ! あーくーあっ‼」」」」」

 

「「「「「あーくーあっ! あーくーあっ! あーくーあっ‼」」」」」

 

 やがて津波のように大きく、一つとなった声がキャンプファイヤーの火に照らされる校庭に響いた。

 誰も、ここに鞠莉の事、強いてはAqoursの事を責めている者など一人もいない。

 むしろ諦めかけていた皆の心に光を灯し、学校の廃校が決まった今でも輝きを見せてくれる事に対する感謝。Aqoursのやってきた事は決して無駄ではなかったという証明。

 

 このAqoursコールは、その気持ちの表れのようにも思えた。

 

 その想いを受け、雁字搦めに巻き付き、鞠莉を苦しめていた戒めの鎖も解かれてゆく。

 

「っ・・・! みんなぁー! ありがとぉぉ――‼」

 

 自身もまた感謝の言葉を返す鞠莉の笑みに、陰ったものは感じられなかった。

 ようやく、鞠莉が自分のやってきた事を肯定出来た瞬間、だったのかもしれない。

 

「じゃあラストに、皆で一緒に歌おう! 最高に明るく! 最高に楽しく! さいっこうに声を出して‼」

 

 

――――――勇気はどこに? 君の胸に!

 

 

 重なる歌声に囲まれ、閉校祭の、学校の最期を告げるように、燃え尽きた薪だけとなった暖火が燻る。

 

 だがその名前は消えない。浦の星女学院も、Aqoursも、形として存在し得なくなるその日が来ても、人々の胸に刻み込んだその名前と輝きの証は消させやしない。

 そのための戦いは、まだ終わっていないから。この先の未来へ走り続ける。

 

 

 皆で誓った奇跡を起こすために。

 

 やり残した事などない。

 いつの日か、笑ってそう歌えるように。

 

 

 色も形も違う、各々の奏でる想いが、これから空っぽになる浦の星女学院を彩っていのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『・・・美しい歌ですね・・・』

 

 船底のヴィジョン越しに調和した想いを見下ろし、スライは感嘆の息を漏らす。

 芯に同じものを通した者達が魅せる感謝と激励の歌・・・地球人とは離れた価値観を持つメフィラス星人の自分としても素晴らしいものと感じるものだ。

 

『永遠に存在し得ないからこそ魅せる輝きが美しい、ですか。・・・そんな輝きを私の手で消してしまう事になろうとは・・・・・・運命とは残酷ですねぇ』

 

 だがあの場にその事を嘆く者はいない。いたとしても一部の特異な者のみだろう。

 あの想いは人々の胸に保たれたまま消えるのではなく、最初から存在しなかった事になるのだから。

 

『ふふ・・・』

 

 予め整えてあった仕掛けを作動させるだけの簡単な作業を、これほど愉快に感じた事があっただろうか。

 あの方の復活が目前に控えているのだ。興奮するなという方が無理がある。

 

『・・・人が悪いですね、私も』

 

 紅い双眸が煌くと同時に、スライの放つ波長と共鳴した宇宙船が膨大なエネルギーを地球に向けて照射する。

 

『・・・さあ、ゲームの始まりです・・・・・・!』

 

 

 悪夢の始まりは、この後だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くぁ・・・!」

 

 閉校祭から一夜明けた翌日。

 がちゃりと仙道家のドアが開き、くっきりと目の下にクマを作った陸が欠伸と一緒に朝日を浴びる。

 

「・・・・・・結局一睡も出来なかったな」

 

『相変わらず反応はウブだなお前・・・・・・』

 

 眠れなかった陸の心配など微塵もせずに小言を飛ばしてくるゼロ。聞けばコイツはとっくに曜の好意には気付いていたそうな。

 

『で? どうすんだ曜の件は』

 

「どうもこうも・・・・・・まずまともにアイツの顔見れるか怪しいわ・・・」

 

 出会ってまだ一年も経っていない鞠莉にですら自分に好意があると分かってからは変に意識してしまってまともに接せていないというのに、約十七年の付き合いのある曜に告白された今どう接しろというのか。

 ラブライブ決勝や、陸自身の事など、色々問題もあるというのに。曜もまた立て込んでいる時期に告白してきたものだ。

 

「・・・・・・そういやアイツ遅くねーか? いつもならとっくに来てんのに」

 

『・・・昨日の件が恥ずかしくて引き籠ってんじゃねーの?』

 

 あり得なくはない、となってしまうのが渡辺曜の悲しいところである。

 仕方ない。都合よく起きれている事だし、今日は陸の方から出向くとするか。

 

「・・・って、出てきたか・・・」

 

 と思っていた矢先、向かいにある渡辺家の戸が開き、制服姿の曜が姿を見せる。

 どうしても昨日の光景が想起されてしまい声を掛けるのを躊躇ってしまうが、それではいつまで経っても始まらない。

 

 とりあえず珍しく起きている事を示して驚かせてみよう。そうしよう。

 

「おー曜。おは―――」

 

「・・・・・・」

 

 多少ぎこちなくはなりつつも、普段通りに近い形で声を掛ける。

 だが曜はそれに反応せず、陸を置いてスタスタと歩き去って行ってしまう。

 

「え・・・ちょ・・・・・・」

 

 確かに見気付いていたはずなのに、曜はまるで陸を無視するかのように通り過ぎてしまった。

 仮に本当に気付かれていなかったとしても、陸を呼びにくるはず。少なくとも黙って一人で行ってしまうなんてことはまずないはずだ。

 

「お・・・おい! 曜!」

 

 どこかおかしく思い、先程まで抱いていたドギマギも忘れて曜へ詰め寄る。

 するとようやく彼女はこちらへ振り向き、陸を視界に入れた。

 

「・・・・・・何?」

 

 いやに冷たい瞳が向けられる。

 今まで見た事もなかったようなその視線に気圧されつつも、陸はどうにか言い返す。

 

「・・・いや何ってお前・・・・・・。いつも頼んでもねぇのに俺の自転車乗ってくくせして何で今日はまた・・・」

 

「・・・は?」

 

 再び突き刺さる、熱と言うものを全く感じない瞳。

 

「・・・何言ってるのか分かんないけど、用もないなら話しかけてこないでよ。そっちがどう考えてるかは知らないし、知りたくもないけどさ――――――」

 

 

 次の瞬間、戦慄などと言う表現も生温い程の悪寒が陸の全身に迸る事になる。

 

 

 

 

 

「―――私は陸の事、嫌いだから」

 

 

 




まさかの展開で二部を終わらせ、そのまま休載に入ろうとする鬼畜
一応Aqours5th前に一回更新するつもりなので1年このまま放置はしません。ご安心を

まあ今回の話、もうすっかり忘れられてたメビウス&ヒカリ再登場、Aqoursコール、絶対何かやりやがったスライさん、手のひら返しヨーソロー等色々ありましたけど、とりあえず作者が勇君信者って事だけ覚えてもらえればいいです(ダメです)

真面目に言うと、スライさんが何やったかはメビウスのメフィラス回が元ネタです

そして次回からオリジナル長編の第三部開幕でーす。といっても本格始動は受験が終わった一年後でーす(ごめんなさい)
これまで張った伏線とか謎は大体回収するつもりです。乞うご期待


それでは5th前にもう一度。令和もよろしくお願いしまーす
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