ゼロライブ! サンシャイン!!   作:がじゃまる

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新ウルトラマンが発表されてテンション爆上がり中のがじゃまるです。

俄然二次創作の意欲も上がるってもんですよ。

・・・・・・文章力が上がるとは言ってないけど(泣)


二十二話 廃校と迷走

 

 

『またリトルスターがゼロの手に・・・・・・』

 

『あのゼットン星人、大口を叩いた割には大したことなかったではないか』

 

『どーすんだ? まだ例のリトルスターも見つかってねーし』

 

『ゥゥゥゥゥゥ・・・』

 

『見つかるまでは気長に待てばいい。それ以外は私が出向いてブロンズ像にしてしまえばいいだけの話ではないか』

 

『まだ我々が出向くには時期早々ですよ。ここは一旦彼に戻ってきてもらうとしますか』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっと・・・・・・、どういう状況・・・?」

 

 浦の星女学院スクールアイドル部部室にやってきた陸の目に映ったのは、善子を抱えて社交ダンスの様なポーズをとる千歌の姿だった。

 

〈新しいフォーメーションか?〉

 

(だとしたらどんな・・・・・・、駄目だ否定しきれねぇ‥‥)

 

「あっ! 陸ちゃん! 聞いてよ聞いて! これで舞台が整ったよ! 私達が学校を救うんだよ! そして輝くの! あのμ‘sのよ―――むぐっ・・・・・・」

 

「誰か、説明よろしく」

 

 興奮した様子で言い寄ってくる千歌の口を塞いだ後、妙に暗い顔をしたAqoursの面々に問いかける。

 すると曜が答えた。

 

「それがね・・・・・・」

 

* * * 

 

「はぁ・・・、統廃合・・・・・・」

 

 陸が曜から聞かされた話は、浦の星女学院は沼津の高校と合併して統廃合になるかも、と言うものだった。

 

「で? 何で千歌はこんな事になってんの?」

 

 ぴょんぴょんと跳ねたり、校内を駆け回っている千歌はショックで壊れたとしか思えない。

 

「だって! 廃校だよ! 音ノ木坂と、一緒だよ~!」

 

 遂にここまで馬鹿が進行してしまったかと額を抑える陸。

 

「・・・・・・つか、浦女はまだその話持ちあがってなかったのな」

 

「あー・・・、そういえば陸の学校はもうとっくに廃校決まってたんだっけ」

 

 陸が今通っている学校は元々田舎な上に少子化による生徒不足が重なり、新学期早々に沼津の高校との統廃合が決定したばかりだ。

 恐らく浦女も同じ理由なのだろう。

 

「一応、来年の入学希望者数の数を見て、どうするか決めるらしいんですけど・・・・・・」

 

「それならまだ幸せな方だろ。うちなんか問答無用で統廃合だぞ」

 

「まあ、この辺女の子の方が多いしね」

 

「だから! その廃校を私達で止めるんだよ!」

 

「簡単に言うけどな・・・・・・、お前それがどんだけ大変か分かってんのか?」

 

「~・・・・?」

 

 アホ面のまま首を傾げる千歌を見て、偏頭痛を感じる陸だった。

 

「花丸ちゃんはどう思う・・・・・・?」

 

「・・・と、統廃合~~‼」

 

「こっちもか・・・」

 

 先程からやけに静かだった花丸も、千歌と同じぐらいに目を輝かせていた。最も、花丸の場合は千歌とは別の理由だろうが。

 

「合併という事は、沼津の高校になるずらね! あの街に通えるずらね!」

 

「お・・・おう。そうだな・・・」

 

「うわぁぁぁ~・・・・・・♪」

 

 クニキダ原人が反応したのは、やはり沼津と言う都会だった。そこに通える事に歓喜を覚えているらしい。

 この文明に置いて行かれた少女が、その生活に適応できるかは置いておいてだが。

 

「相変わらずね、ずら丸。昔からこんな感じだったし」

 

「そうなの?」

 

「ええ、幼稚園の頃、人が近づくと反応して点灯するライトを見た時も、未来じゅら~・・・って、興奮してたしね」

 

 当時から既に花丸は時代に置いて行かれていたらしい。

 

「・・・・・・津島はどうなん? お前一応沼津の方から通ってんだろ?」

 

「そりゃ統廃合した方がいいに決まってるわ! 私みたいに流行に敏感な生徒も集まってるだろうし!」

 

「良かったずらね~。中学の頃のお友達に会えるずら~」

 

「統廃合絶対反対!」

 

 見事なまでの手の平返しだった。

 きっと善子は、中学の頃の黒歴史を無かった事にするために浦女に来たのだろう。

 陸がそう思ったその時、ばしんと机を叩く音が部室に響いた。

 自然と皆が音のした方を向くと、そこにはやる気に満ちた千歌の顔があった。

 

「とにかく! 廃校の危機が学校に迫っていると分かった以上、Aqoursは学校を救うため、行動します!」

 

 千歌のその言葉に、皆口角を上げる。気持ちは一つだ。

 

「ヨーソロー♪ スクールアイドルだもんね!」

 

「で? 具体的にはどうするつもりなの?」

 

 笑顔で問いかけた梨子に対し、

 

「・・・・・・え?」

 

 チーンと言う音が、聞えた気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「内浦のいい所を?」

 

「そう。東京と違って、外の人はこの町の事知らないでしょ? だからまずはこの町のいい所を伝えなきゃって」

 

「それでPVを?」

 

「うん! μ‘sもやってたみたいだし、これを公開してみんなに知ってもらう!」

 

「知識の海ずら~」

 

 練習後、廃校を阻止するためにμ‘sがやった事を再確認した結果、μ’sはスクールアイドルのランキングに登録をして、ラブライブに出て有名になって生徒を集めただけだった。

 当然それだけでは田舎の内浦に人は集まらない。

 そこでこの町の事を良く知ってもらおうとPVを作る事になったのだ。

 

「というわけで、一つよろしく」

 

 千歌の指示で、曜がビデオカメラを花丸に向けた。

 

「あっ! いやっ、まるにはむりずr・・・いや、無理・・・」

 

 花丸が逃げたので、今度はルビィにカメラを向ける曜。

 

「・・・・・・ピギィッ!」

 

 するとルビィの姿が一瞬で消えた。

 

「あれ・・・・・・」

 

〈馬鹿なっ! テレポートだとっ!? ルビィの奴、また新しいリトルスターを?〉

 

(普通に逃げただけだと思うぞ)

 

 とは言っても、ルビィの姿は周囲に見当たらない。

 まさかゼロの言う通り本当に新しいリトルスターが、と思ったその時、善子が近くの木を指さした。

 

「見えるわ! あそこよ!」

 

「違います~! ピィ~!」

 

 すると反対側に会った看板からルビィが姿を現した。曜が再びカメラを向けると、慌てて逃げていく。

 

「おお! なんだかレベルアップしてる!」

 

「言ってる場合じゃねーからな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなこんなでようやく撮影が始まった。

 

 

 TAKE1

 

 花丸のカットの後、千歌が富士山を背後にひょこりと姿を見せる。

 

「どうですか? この雄大な富士山!」

 

 

 TAKE2

 

 今度は梨子がカットを切り、内浦の海を背に再び千歌が現れる。

 

「それとこの綺麗な海!」

 

 

 TAKE3

 

 ルビィがカットと同時に逃げ、大量のミカンの入った段ボールを抱えた千歌が現れる。

 

「更に、ミカンがどっさり!」

 

 

TAKE4

 

 今度は町を背に、

 

「そして町には・・・・・・特に何もないです!」

 

 千歌のサムズアップと共に撮影が止まり、陸の手刀が千歌にヒットする。

 

「それ言っちゃ駄目だろっ!」

 

「痛い!」

 

 

TAKE5

 

 千歌の代わりに今度は曜が、今度は沼津。何もないだなんて言わせない。

 

「バスでちょっと行けば、そこは大都会。お店もたーくさんあるよ!」

 

 大都会かはちょっと怪しいが、まあ良しとしよう。

 

 

 TAKE6

 

 千歌と梨子の番で、事件は起きた。

 

「そして・・・ちょっと・・・」

 

「自転車で・・・・・・坂を超えると・・・、そこには・・・・・・伊豆長岡の商店街が・・・・・・」

 

 どう見てもちょっとじゃない長さの坂を自転車で登った二人の息はすっかり上がっていた。カメラを見る余裕すらなく、セリフも途切れ途切れである。

 

「全然・・・ちょっとじゃない‥‥」

 

「っ・・・、っ・・・、沼津に行くのだって・・・、バスで五百円以上かかるし・・・・・・」

 

「・・・・・・ちょっと・・・いい加減にしてよ・・・」

 

 自転車で坂を上って疲労困憊のAqoursは、マイナスな事ばかり吐いていた。

 

「・・・・・・だめだこりゃ・・・」

 

 ゼロのおかげで息切れすらしていない陸は、その凄惨な光景に目を覆った。

 

 

TAKE7

 

 堕天使コスプレをした善子が、意味ありげなポーズを取っている。

 

「ふふ・・・、リトルデーモンの貴方! 堕天使ヨハネです。今日はこのヨハネが墜ちてきた地上を紹介してあげましょう。まずこれが・・・・・・、土‼」

 

 土の山を指さすと、高笑いを始める善子。

 

「やっぱり善子ちゃんはこうでないと」

 

 上機嫌なのは花丸だけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一通り撮影を終えた陸達七人は、松月と言う喫茶店に来ていた。

 

「はーい。お待ちどおさまー。こんな大人数だなんて珍しいわねー。ごゆっくり―」

 

「で? どうして喫茶店なわけ?」

 

 注文の品が到着した後、善子が怪訝に眉を寄せた。

 

「もしかして・・・、この前騒いで家族の人に怒られたり・・・」

 

「ううん違うの。梨子ちゃんがしいたけいるなら来ないって」

 

「別に行かないとは言ってないでしょ? 繋いでおいてって言ってるだけ!」

 

「ここら辺じゃ放し飼いにしてる人の方が多いかも」

 

「そんなぁ‥‥」

 

 田舎の常識に都会っ子の梨子が落胆する。

 

「ワン!」

 

「またまた・・・」

 

「ワン!」

 

「え・・・?」

 

 梨子が油の切れたロボットの様な動きで声のする方を向くと、そこには小さな黒い子犬が。

 

「ひぃぃいぃぃぃぃ!」

 

 がたんと椅子を揺らしてその子犬と距離を取ろうとする梨子。

 

「こんな小さいのに!?」

 

「大きさは関係ないの! その牙! そんなのに噛まれたら・・・・・・、死!」

 

 流石に極端すぎると思う。

 

「噛まないよー。ねーわたちゃん」

 

「ワン!」

 

 その子犬、わたちゃんを抱き上げた千歌を見て、梨子の警戒心が更に強くなる。

 

「あ・・・、危ないわよ! そんなに顔を近づけたら‥‥」

 

「そうだ! わたちゃんで少し慣れるといいよ!」

 

「ひっ・・・」

 

 千歌がわたちゃんを梨子の顔に近づけると梨子の表情が恐怖のあまり引きつり、軽い顔芸を披露してくれた。

 そしてわたちゃんがその顔を舐めた瞬間、

 

「ああぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 爆ぜる様に飛び出した梨子がトイレの中へと非難してしまった。

 

「おーい。桜内ー?」

 

「話は聞いてるから早く進めて!」

 

 梨子が子犬に敗北した瞬間だった。全員がトイレに向けてジト目を向ける。

 

「しょうがないなぁ・・・・・・、出来た?」

 

 千歌がパソコンで撮影した映像を編集していた善子の顔を見る。

 

「簡単に編集してみたけど・・・・・・、お世辞にも魅力的とは言えないわね・・・・・・」

 

 やれやれと言った表情で善子が肩を上げた。

 

「やっぱりここだけじゃ難しいんですかね・・・・・・?」

 

「うーん、だったら沼津の賑やかな映像を混ぜて―――」

 

「そんなの詐欺でしょ!」

 

 トイレの中から梨子がツッコミを入れる。

 

「何で分かったのっ?」

 

「だんだん行動パターンが分かってきたのかもな・・・、って・・・」

 

 そこまで言った陸の目に映ったのは、一日数本しかないバスがバス停に止まる光景だった。

 

「津島、終バス来てるぞ」

 

「うそっ!?」

 

 善子が青ざめた表情で荷物をまとめ始める。ここから善子の家までは歩くと結構かかるので、このバスを逃したら悲惨なことになるのは確実だ。

 

「ふふ、ではまた」

 

 最後だけ余裕を見せると、善子はバスに乗り込んでいった。

 

「曜ちゃんはいいの?」

 

「陸と言うタクシーがあるので!」

 

「置いて行ってもいいんだからな」

 

「またまた~♪」

 

 そう言う曜の表情はそんな事するはずないと確信しているようだった。まあ、実際やったら殴られるのでやらないのだが。

 だがまだ曜は知らない、この後陸による地獄のウィリー走行祭りが待っている事を。

 

「なぁぁあはぁぁぁあぁ‼」

 

 涙目になる曜の姿を想像して陸がほくそ笑むと、今度はルビィが奇声を発しながら立ち上がった。

 

「こんな時間! 失礼します! ほら花丸ちゃん、口にあんこついてるよ!」

 

「んふ~~~・・・」

 

 まだスイーツを堪能している花丸を引きずってルビィが退場していった。

 残されたのは二年生四人。

 

「・・・意外と難しいんだなー・・・、いい所を伝えるって・・・」

 

「住めば都、住んでみないと分からない良さもたくさんあるだろうし」

 

「PVじゃそれは通用しないけどな・・・」

 

「まあでも、梨子ちゃんのいう事も一理あると思うよ」

 

「うん・・・」

 

 わたちゃんを抱き上げると、千歌はその頭を優しく撫でた。くぅーんと言うわたちゃんの声が、静かな店内に溶け込んでいく。

 

「でも学校が無くなったら、こういう毎日も無くなっちゃうんだよね」

 

「そうね・・・」

 

「スクールアイドル、頑張らなくちゃ‼」

 

 千歌がわたちゃんを放すと、わたちゃんは店の奥に駆け込んでいった。それを見計らって梨子もトイレから出てくる。

 

「今更か?」

 

「だよね・・・。でも、今気づいた。無くなっちゃ駄目だって」

 

「「「・・・・・・」」」

 

 三人の沈黙が重なる。

 しばらくして、千歌は持ち前の明るい笑みを作り、

 

「私、この学校大好きなんだ!」

 

「・・・・・・うん!」

 

「ヨーソロー♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・おやぁ・・・?」

 

 日が傾き、薄闇が支配し出した淡島神社の階段中腹。

 その男は自分を取り囲む数人の気配に気が付き、緊張感無く口角を吊り上げた。

 

「ボクのファンかな? 見た感じ皆男みたいだけど、囲まれるなら女の子が良いなー?」

 

 この状況にも関わらずヘラヘラと笑うその男に、取り囲む者の一人、マグマ星人が前に出た。

 

『ふざけるのも大概にしてもらおうか』

 

 首筋に鋭利なサーベルを当てつけられ、笑顔は崩さないまま男はホールドアップする。

 

「で? 実際何の用だい? 生憎ボクを攫っても誰も身代金は出してくれないよ?」

 

『・・・ダークネスファイブ。理由はこれだけで十分だろう。さあ、我々と共に来い』

 

「・・・・・・」

 

 マグマ星人がその名を口にした瞬間、男の表情が変わる。

 

「いいよ。連れてってよ」

 

 




ウルトラマンルーブ。登場するのはブルとロッソでしたっけ?

今までのウルトラマンとは一線を画す斬新なデザイン。今から楽しみです。

ゼロ「おい! ところでその作品に俺の出番はあるのか⁉」

俺「ジードで散々主役食い気味だった人が何言ってんすか」



まあ、出てくれても嬉しいけど。

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