ゼロライブ! サンシャイン!!   作:がじゃまる

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お帰り。鷲尾兄弟。

わりと切実に会いたかったよ。


四十話 正義無き力

 

 

 

 人々の視線が集まる中、黒い巨人と白いロボットが静寂を保ったまま睨み合っている。

 方やゼロダークネス。残忍かつ無慈悲な暗黒の戦士。

 方やギャラクトロンMK3。過剰なる正義の執行者。

 相反する様で、どこか似偏ったものもある両者が、今衝突する。

 

『ア˝アァァァァ‼』

 

 先に仕掛けたのはゼロだった。

 今までのゼロとはまるで違う。黒い何かを纏った拳が炸裂し、発生した闇が霧散していく。

 派手に転倒したギャラクトロンMK3の頭部パーツを豪快に蹴り飛ばす。

 起き上がったギャラクトロンMK3に突進し、今度は左腕を蹴る。負けじと振るわれた右腕を屈んで回避し、背中に一撃。

 続いて胸部に連続ラッシュ。前回全く歯が立っていなかったのが嘘の様に、今はゼロが圧倒していた。

 袈裟懸けに切り下ろされたギャラクトロンベイルを後方に飛びのいてかわすと、人間でいえば鳩尾にあたる部分に飛び膝蹴りを叩き込む。

 

『ヴオォォォォォ‼』

 

 威嚇でもするかのように低い唸り声を上げるゼロに飛んできた金色の戦斧をあっさりと受け止め、それを闇で包み込んでいく。

 

『シャァ‼』

 

 すっかり黒くなった後に投げ返された斧が、ギャラクトロンMK3の右腕を抉る。

 

『ッ―――――――』

 

 ゼロは背後に回ると、頭部のマスクに手を掛けた。

 背中に足の裏をあてがうと、力任せにそれを捥ぎ取る。ギャラクトロンMK3は火花を上げて再び倒れ伏す。

 そしてゼロがそのマスクを踏みつけている時だった。

 

「え・・・・・・?」

 

 そんな声が、遠巻きからそれを見守っていたAqoursの鼓膜に触れたのは。

 

「えっ? えっ⁉ ここどこですの⁉」

 

 先程までの無機質な声音ではない。

 きちんと戸惑いと言う感情が混ざった、人間の声。それがギャラクトロンMK3の拡声器に乗って聞こえてきたという事は。

 

「お姉ちゃん‼」

 

 ルビィが歓喜の声を上げる。

 ルビィだけでなく、他のAqoursメンバーも安堵するようにほっと息をついた。

 今のゼロの攻撃で、ダイヤの洗脳が解けたのだ。

 姿が変わっても、ゼロはゼロのまま。ダイヤを助けようとしてくれていた。

 Aqoursがそう思った時だった。

 

 ――――――本当の悪夢が始まったのは。

 

『・・・・・・・・・』

 

 ダイヤの意識が正常に戻った後、ゼロはおもむろにギャラクトロンMK3へと近づいていき、掌を翳す。

 

『ハアァ‼』

 

 ダイヤのいる胸部に、漆黒の光線、デスシウムショットを叩き込んだのだ。

 

「え・・・・・・」

 

 ルビィの口から掠れた声が漏れる。

 

『ァァ・・・』

 

 今の一撃で地面を転がり、マスクも捥ぎ取られたギャラクトロンMK3の頭を掴むと、それを地面に叩きつける。

 

「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼」

 

 聞こえるダイヤの悲鳴。だがゼロの攻撃は止まらない。

 

『デヤァァァァァァァ‼』

 

 マウントポジションを取り、黒く染まったゼロスラッガーで白いボディを何度も何度も切り刻んでいく。

 時に踏みつけ、時に拳を振り下ろし、その度にギャラクトロンMK3の機体から火花とダイヤの悲鳴が上がる。

 

「え・・・・・・、嘘・・・・・・」

 

 突然の事にしばらく呆然としていたAqoursだが、ここでようやく目の前で何が起こっているかを理解することになる。

 ゼロは攻撃を続けているのだ。ダイヤの無事が確認できてからも、執拗に、過激に、まるで中にいる少女の事などどうでもいいように、ただただ目の前の怪獣を破壊している。

 暴走している。それは素人目から見ても明らかだった。

 あれは守る為の戦いではない。殺す為の戦いだ。

 

「辞めてぇぇぇぇぇぇぇ――――――――っ‼」

 

 ルビィの叫びも、ダイヤの悲鳴も、そんなもの一切意に介す様子もなくゼロは猛攻を続けている。

 

「ねえゼロ⁉ 辞めてよ‼ ねえってば‼ ダイヤさんがいるんだよ⁉」

 

 千歌も必死に訴えるが、やはりゼロは耳を貸そうとしない。

 いつの間にか奪い取っていたギャラクトロンベイルを振り回し、殴打を繰り返す。

 

『ヴアァァァァァァァァァァァァァァァ‼』

 

 紅い稲妻がギャラクトロンMK3を打ち、一際大きい悲鳴と爆発音が響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・流石にこれは想定外だったなぁ・・・。まさしく、帰ってくれウルトラマンって感じかな? はは・・・」

 

 遠方から暴走するゼロダークネスを眺めながら、やはりオウガは笑っていた。

 内心、冷や汗を掻きながら。

 

「・・・陸君なら制御できると思ったんだけど、まだって事か・・・・・・、参ったな・・・」

 

 このままではマズイ。陸は言うまでもなく、ゼロも意外と繊細な部分がある。

 自分自身で守るべきものの命を奪ったとなれば、彼らは戦う事を放棄するかもしれない。それだけは何としても防がなければいけないのだ。

 陸にベリアルの力を植え付けるのはスライの計画の一端だったが、時期を早まったかもしれない。ここでゼロと陸に戦意喪失してもらっては、オウガの計画がすべて潰れてしまう。

 復活したベリアルを相手取るのは、彼らしかいないからだ。

 

「・・・・・・ん・・・?」

 

 ふと仰いだ空に、光が一閃。

 人間ならば決して見る事は出来ないが、人間ではないオウガには目視可能だ。

 それを見て、オウガは再びいつもの笑みと平静を取り戻す。

 

「・・・ここで来てくれるなんて、やっぱりウルトラマンは救いのヒーローだね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 呆然と、その光景を眺める事しか出来なかった。

 

『ダアァァァァァァァァァ‼』

 

 内浦に響く、殺戮の咆哮。

 何も出来ず、ただ涙を流し、黒い巨人が暴れ狂う様を。

 友人の命が、零れゆく様を。

 ただただ残酷に、時だけが過ぎてゆく。

 

「・・・・・・」

 

 周りの被害を一切顧みず、満身創痍の怪獣にも一切容赦せず、相手の息の根が止まるまで攻撃を辞めない暴虐舞人な姿。

 もはやそこに、人々の心に希望を灯したウルトラマンはいない。

 悪意などないはずなのに止まらない。力のままに相手を破壊する、もう一体の怪獣。

 Aqoursがゼロに向ける感情はただ一つ、恐怖だけだ。

 

『ダアァァァァ‼』

 

 故障部位から噴出したオイルで純白のボディを黒く染め上げたギャラクトロンMK3を、ゼロは乱暴に投げ飛ばす。

 転がるギャラクトロンMK3から漏れる悲鳴など、今のゼロには聞こえていない。

 それを示す様に、ゼロは黒いゼロスラッガーをカラータイマーの左右に装着した。

 黒い光が収束していくのを見て、人々はゼロが何をしようとしているのかを悟った。

 あの怪獣に、止めを刺そうとしているのだと。

 ギャラクトロンMK3の中にダイヤが囚われている事を知らない人々は早くも歓声を上げるが、Aqoursは必死にゼロを止めようと声を張り上げる。

 

「ゼロさん辞めて‼ お姉ちゃんが・・・・・・、お姉ちゃんが死んじゃう‼」

 

「お願い‼ いつものゼロに戻ってよ‼」

 

『ヴ・・・・・・、グゥ・・・・・・』

 

 Aqoursの悲痛な叫びに、ゼロはようやく我に返ったように動きを止めた。

 必死に何かに耐え、悶えながらもゼロスラッガーに掛けたその腕を下そうとする。

 が、

 

『ギギ・・・・・・、ガ・・・・・・』

 

 ただではやられないと言わんばかりにギャラクトロンMK3が放った光線がゼロを直撃してしまう。

 その抵抗が、ゼロの戻りかけていた理性を吹き飛ばしてしまった。

 

『ディィィヤアァァァァァァァァァァァァ‼』

 

 消えかけていた黒い光は再び邪悪に煌き、破壊本能の塊と化して放出された。

 

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼」

 

「ダイヤァァァァァァァァァ‼」

 

 鞠莉と果南の絶叫も、もはや何の意味も持たない。

迸るダークゼロツインシュートが、この世の理不尽を体現するかの如くギャラクトロンMK3に直撃――――、

 その寸前、光が駆け抜けた。

 

『デュゥゥゥゥゥワッ‼』

 

 ギャラクトロンMK3を、中にいるダイヤを庇うように、虹色の光線がダークゼロツインシュートと衝突。やがてその光線は漆黒の殺意を押し返し、ゼロを直撃した。

 

『「がああぁぁぁ・・・・・・‼』」

 

虹色の光線がゼロを飲み込んだ後、小規模な爆発と共に闇が弾け飛ぶ。爆炎が収まった後に現したゼロの姿は元に戻っていた。

禍々しい邪気はもうない。暴走が止まった事にひとまず安心するAqours。

 

『っ・・・・・・⁉』

 

理性を取り戻したのか、自身のやっていた事に気が付くとせわしなく周囲を見渡し、ある一点で固定された。

自然と、Aqoursの視線もその方、七色の光線の発生源へと流れる。

 

『フゥゥ・・・・・・』

 

 そこには、一体の巨人が立っていた。

 スラっとした肉体。黒と銀の中に、赤色のラインが走るシンプルな体色。

 頭部に走る四本の意匠と、白く、形のいい双眸。胸に輝くOの字のランプ。

 何よりも特徴的なのは、右腕に持った赤い大剣。

 その巨人が、ゼロと同じ者だと理解するのに時間はかからなかった。

 

「ウルトラマン・・・・・・?」

 

 千歌が呟く中で、その巨人は膝を折るゼロに手を伸ばした。

 

『大丈夫ですか? ゼロさん』

 

『・・・・・・オーブ・・・。あぁ、大丈夫だ・・・・・・』

 

 その手を取り、ゼロが立ち上がる。

 

『闇の力を使っていたって事は、もうアイツに光の技が通用しない事は分かってるみたいですね』

 

 ゼロと並び立つとその巨人、ウルトラマンオーブはギャラクトロンMK3へと大剣を構え直した。

 

『待て・・・、あの中には人がいる・・・・・・』

 

『なるほど、ギャラクトロンらしい・・・・・・。ゼロさん。まだ動けますか?』

 

『え? あ・・・、あぁ、行ける』

 

 ゼロの返答を聞くと、オーブは首を縦に振った。

 

『なら・・・・・・、協力してください‼』

 

 刹那、オーブのカラータイマーから光が溢れる。

 

『ゾフィーさん! ベリアルさん! 光と闇の力、お借りします‼』

 

[フュージョンアップ! ウルトラマンオーブ。サンダーブレスター!]

 

『へアァァァァァァァ‼』

 

 再び登場したオーブの姿は、先程までとは打って変わっていた。

 体色は変わらず、赤、黒、白の三色だが、体格が元のオーブからは考えられない程に膨れ上がり、マッシヴなものとなっている。

 両肩に施された意匠、鋭い爪の様な黒い指先。

 ベリアルを彷彿とさせる、赤くつり上がった目。

 ゼロダークネスと同様に禍々しい雰囲気だが、その意思が邪気に満ちていないのは感じ取れる。

 

『闇を抱いて、光となる‼』

 

 ファイティングポーズを取ると、地響きを轟かせながらオーブを分析していたギャラクトロンMK3へと突進していく。

 

『ダアァラァ‼』

 

 掴みかかると即座に胸部の赤いコアパーツに手を掛け、強引にそれを引き千切る。空いた穴からはダイヤの姿が確認できた。

 

『ゼロさん、今です‼』

 

『ッ‼』

 

 一瞬遅れてゼロが飛び出し、ルナミラクルへとタイプチェンジ。以前善子を救出した時の様に身体を光の粒子へと変え、ギャラクトロンMK3の体内へと侵入する。

 一拍置いて青い光が飛び出してきたのを確認すると、オーブの周囲のエネルギー量が爆発的に上がり始める。

 

『オオォォォォォォォォォォ‼』

 

 右腕に闇、左腕に光、反発し合う二つの力がO状の輪を作り、互いのエネルギーを高め合っていく。

 そして腕を叩きつける様に十字にクロスし、放たれた光と闇が輪を貫く。

 螺旋状の闇を纏った光の線はギャラクトロンMK3の土手っ腹を穿ち、盛大に大穴を開けた。

 

『ッ―――――――――ッ‼』

 

 サンダーブレスター最強技、ゼットシウム光線によって、行き過ぎた正義の執行者は爆散していった。

 同時に八人の元へと降り立つ青い光。

 ようやくギャラクトロンMK3から解放され、そっと地面に下されるダイヤ。

 

「「「ッ――――!」」」

 

 そんなダイヤに何か言うよりも早く、ルビィ、果南、鞠莉の三人が約二日ぶりに見るその少女に抱き付いた。

 

「お姉ちゃん・・・・・・。ひぐっ・・・、お姉ちゃん・・・、よがったぁぁぁぁぁ‼」

 

 ルビィは東京帰りのあの日以上に盛大に泣き続ける。

 果南と鞠莉は何も言わないが、顔を埋めて嗚咽を漏らしているのは確認できた。

 抱き付かれたダイヤは照れ、他の五人も涙を浮かべながらその光景を見守る。

 今まで張りつめていた緊張や不安から解放され、やっと笑えるようになった。

 Aqoursを見下ろしている、ただ一人を除いては。

 

『・・・・・・・・・』

 

 無言でゼロがAqoursに背を向ける。

 

『・・・・・・オーブ。助かった』

 

 声音はいつになく重々しく、その中にどれだけの自責の念や罪悪感が込められているかは伺い知れない。

 

『・・・・・・・・・すまなかった』

 

 短くそう言うと、ゼロはオーブを残し、九人の少女から逃げる様に空へと飛び立っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 数時間後。

 

「とにかく、無事でほっとしたよー」

 

 Aqoursは検査を終え、一時的に入院したダイヤを見舞うために病院の一室を訪れていた。

 

「ええ、心配かけましたわ・・・」

 

 布団に突っ伏して眠るルビィの頭を撫でながら、ダイヤは千歌達に微笑みかけた。

 ダイヤは多少衰弱していたものの目立った外傷はなく、翌日には退院できるらしい。

 その事は千歌達、そしてゼロには何よりも救いだっただろう。

 ここで話がゼロに切り替わる。

 

「・・・皆はどう思う? ゼロの事・・・・・・」

 

 その話題を切り出したのは千歌だった。

 ギャラクトロンMK3の中にダイヤがいた事を知っていたのは千歌達Aqoursと陸。そしてゼロだ。

 知っていたのに、ゼロはダイヤの救出よりもギャラクトロンMK3の殲滅を優先した。

 

「私は・・・、許せないかな・・・」

 

 果南がそれに答える。

 

「どういう事情があったのか知らないけど、ダイヤの事殺そうとしてたんだよ? あのウルトラマンが来てくれなかったら今頃どうなってたか・・・・・・」

 

 果南の意見はもっともだ。それは到底看過できるものではない。

 

「・・・でもゼロさんは優しい人ずら。何回もまる達の事助けてくれたし・・・」

 

 花丸が苦悶の表情でそれに言い返す。

 花丸の言っている事も正しい。Aqoursの中に、ゼロに命を救われた事が無い者はいない。

 だからこそ、今こうして目の前に突き付けられた現実をどう対処したらいいのか分からないのだろう。

 それは千歌も同じ。だから皆に意見を求めたのだ。

 

「・・・・・・ダイヤはどう思う?」

 

 鞠莉の問いに、全員がダイヤの返答を待つ。

 ダイヤがゼロを許すか許さないかで自分達の意見が決定される訳ではないが、それでも彼女の意見は聞いておきたい。

 

「・・・・・・分かりませんわ」

 

 複雑な表情を浮かべるダイヤ。

 

「・・・・・・ゼロさんが何を考えてああなったかは分かりませんわ。わたくしを救おうとした結果なのかもしれませんし、そもそも助ける気なんか無かったのかもしれませんし・・・・・・、けど・・・」

 

「・・・けど?」

 

「・・・・・・あんな悲し気に『すまなかった』と言われてしまっては、とても責める気にはなれませんわ・・・」

 

 誰もそれに言い返そうとはしなかった。

 恐らくゼロも、あの力を使う事の危険性を理解していたのだろう。

 苦渋の決断であの力を行使し、結果暴走に至った。

 それがダイヤを助けようとした故なら、一概に悪者とは言えない。

 

「・・・・・・陸ちゃんはどう思・・・・・・、陸ちゃん・・・・・・?」

 

 部屋にはもう一つベッドがあるが、そちらは空だ。

 ダイヤと同室であったはずの陸が、何故かいなかった。

 

「・・・・・・陸ちゃんは・・・?」

 

「・・・数時間前に出て行ってから帰ってこないと、看護師の方が言っていましたわ」

 

「え・・・? あの体で一体どこ行っちゃったの・・・・・・?」

 

 千歌と曜が探しに行こうとすると病室のドアが開き、ふらふらと陸が入って来る。

 

「もう! どこ行ってた・・・・・・」

 

 叱ろうとした曜だが、陸の顔を見た瞬間、その言葉は声にはならなくなった。

 その顔には魂が抜けてしまったかのように生気が無く、瞳からも光が失われている。

 千歌も曜も、こんな陸は始めて見る。

 

「陸ちゃん・・・・・?」

 

 ただならぬものを感じた千歌がその肩に触れようとするが、陸は千歌を一切見ずにその横を通り過ぎた。

 そしてダイヤの傍らに立つ。

 

「・・・・・・・・・仙道さん・・・?」

 

 ダイヤも陸の様子が普通ではない事を感じたのか、不安気にその顔を覗く。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・すみませんでした・・・・・・」

 

 消え入りそうな声でそれだけ言い残し、幽霊の様に再び病室から出て行こうとする。

 

「陸ちゃん!」

 

 千歌の呼び止めにも応じず、陸はその場から消えた。

 不穏な気に押され、誰もその後を追おうとしない。

 

 

 

 

 

 

 それ以降、陸がAqoursの前に姿を現すことは無かった。

 

 




ようやくオーブが登場。ジードはいつ来るんでしょうね。
さあ、とんでもない事をやらかしてしまった陸とゼロですが、ここからどうやって立ち直っていくのやら。
参考にしたのは言うまでもなくオーブのあのトラウマ回ですね。



それでは次回で!  光の力、お借りします!
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