ゼロライブ! サンシャイン!!   作:がじゃまる

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ルーブ面白かった!初陣があんなグダグダなウルトラマン前代未聞でしょ(褒め言葉)

作者はロッソ押しです! 皆さまはどうでしょうか?
ちなみにうちの家族は俺以外皆ロッソもブルもデザイン認めない派でした。悲し。

あとサンシャインの劇場版情報が福岡公演で発表されましたね。
見た感じイタリアっぽかったですけど、留学した鞠莉さんの後追うんでしょうかね?
まあ、福岡公演の強引な開催にはちょっと思うところはありますがね・・・・・・。

つかAqours3rdライブ天災に見舞われ過ぎだろ。俺が行った埼玉Day2鬼寒かったぞ。
なんかいつだかのデレステの仙台公演思い出すなぁ・・・。別に作者Pじゃないけど。

そんな文句は置いておこう。うん。俺達サンシャイナーの運が悪いのがいけないんだ。

今回はルビィ回です! コイツ一年生好きすぎるだろ。


六十三話 夏の終わりの帰路の刻

 

 

『・・・・・・順調で何よりです。ヤプールの復活は予想外でしたが・・・、結果我々の役に立ってくれましたからね』

 

 ダークネスファイブが拠点とする宇宙船の中、メフィラス星人魔導のスライは空間ウィンドウに映し出された少女達の姿を見て鼻を鳴らした。

 夕焼けの海岸で飛び上がるAqoursの中の一人―――高海千歌には、より輝きを増した光が宿っている。

 

『これで計画を次の段階に移行できます。よくやってくれましたね、オウガ。・・・・・・オウガ?』

 

 スライが称賛の言葉を送っても、オウガは下を向いたままだった。

 

(光が強くなったから良かったものの・・・・・・)

 

 一時の感情に流され、千歌に施した暗示を解いてしまったあの時。

 結果的により強く光を発現させるという目的は達成したものの、あの時の自分の行動はベリアル復活計画自体を破滅に追い込みかねないものだった。

 少なくとも、前のオウガならこんな事はやらなかったはずだ。

 

(ホントに、不思議な子だよねぇ・・・)

 

 どうやら最近、あの高海千歌とか言う少女に毒されてきているらしい。

 

 

 

 

『もうしばらくは彼女を監視していてください。オウガ、マグマ、ババルウ、メトロン・・・・・・・・・メトロンは何処に・・・?』

 

 ただ一人メトロン星人がいない事に対しスライが顎に手を当てると、自身も信じられないと言った表情でマグマ星人が答えた。

 

『いや・・・・・・、それが・・・・・・』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お疲れ様~」

 

 沼津の商店街。

 陸とAqoursは翌日ここで行うライブステージでのリハーサルを終え、帰路に就こうとしていた。

 

「・・・・・・予選までそんなに時間ないんだよな・・・、ホントに受けて大丈夫だったのか?」

 

「まあ、普通にスクールアイドルやってるだけじゃ厳しいって分かっちゃったし、やれることはやりたいんだ」

 

 確かに陸も先日の入学希望者人数を見ているのでその気持ちは分からなくはないが、いくら何でもスケジュールが過密すぎやしないだろうか。

 それにしてもスカイランタンのPVと言い花火大会の時のライブと言い今回の事と言い、Aqoursの地域貢献度は中々のものだろう。

 

「・・・あの、すみません」

 

「はい?」

 

 帰ろうとしていた千歌に、不意に今回のイベント担当をしていた商店街の役員が声を掛けてくる。

 

「明日のイベントの事でお話がございまして・・・・・・、少しお時間頂けないでしょうか?」

 

「ああ、はい・・・」

 

 いくら一商店街のイベントと言っても、ラブライブ予備予選突破グループが歌うとなるとそれなりに話題になる。ここ最近注目を浴び始めたAqoursならば尚更だ。

 商店街としても威信が掛かってくるので、限界まで打ち合わせはしておきたいのだろう。

 

「ん~・・・、じゃー誰が・・・」

 

 リーダーである千歌が残るのは確定だが、流石に彼女一人に任せる訳にも行かないのでせめてあと一人は打ち合わせに参加せねばなるまい。

 しっかりしていて、自分の意見をハッキリと伝えられる人間と言ったら・・・、

 皆自然と、ある少女に向かって視線を集中させた。

 

「・・・はぁ・・・、仕方ありませんわね・・・・・・」

 

 黒澤ダイヤは諦めたように溜息と吐くと、すぐにその翡翠色の瞳を陸に向けてくる。

 

「少し遅くなりそうなので、ルビィは先にお帰りなさい。・・・仙道さん、お手数ですがルビィを家まで送って頂いてもよろしいでしょうか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 二人並んで歩く黒澤家へと続く道に、ヒグラシの鳴き声が溶け込んでいく。そろそろ夏休みも終わりか。

 

「・・・何だかんだで、ルビィちゃんと二人きりになるのって初めてだよな・・・」

 

「・・・・・・ですね・・・」

 

 無言が続くこの状況が地味に辛く何とか話題を振ったが、それもすぐに終わってしまう。

 普段あれだけAqoursに関わっておきながら、実はルビィとちゃんと会話をした事はほぼ皆無に等しい。

 よって、今この状況がものすごく気まずい訳で。

 せめて花丸か曜がいれば・・・‥。

 

(おいゼロ。なんか話題ないのかよ。お前俺より懐かれてるだろ)

 

〈懐かれてるってだけで俺も話した事ほぼねーよ。お前が自分で何とかしろ〉

 

(頼りにならねーなお前・・・・・・)

 

〈それを言ったらお前もだろうが!〉

 

「あの・・・・・・」

 

 陸とゼロが脳内で口喧嘩を始めたその時、ルビィがおずおずと口を開いた。

 

「・・・ずっと・・・、聞きたかった事があるんですけど・・・・・・」

 

「聞きたかった事・・・・・・?」

 

 陸が聞き返すと、ルビィは首を縦に振った。

 

「・・・はい。・・・前に怖い宇宙人さんに花丸ちゃんが捕まちゃった時があったじゃないですか」

 

「ああ・・・、うん」

 

 彼女が言ってるのは、まだルビィと花丸がAqoursに入る前の事。

 その時ルビィに発現していたリトルスターを狙ってガッツ星人が現れ、花丸を人質に取った時の話だ。

 あの時ルビィは自らの意思で前に進み、ガッツ星人から花丸を助け、ダイヤに本当の想いを伝える事で念願のスクールアイドルにもなることが出来た。

 確かルビィに勇気を与えるきっかけになったのは・・・・・・、

 

「あの時ルビィの事を励ましてくれたのって・・・・・・、仙道先輩ですよね?」

 

 疑問形でありながら、その声音には確信が含まれていた。

 

「まあ、そうだが・・・、よく分かったな」

 

「花丸ちゃんの事国木田って呼んでたのと・・・・・・、あと声で・・・」

 

「声で分かったのか? すげぇな・・・・・・」

 

 小さい頃からずっと一緒にいる曜に言われた事は何度かあったが、まだ出会ってさほど時間も経っていなかったルビィが気付くのは凄いだろう。

 

「・・・ルビィ、小さい頃からアイドルの曲とかいっぱい聞いてたから、音にはちょっと敏感で・・・」

 

 少し誇らしげに無い胸を張るルビィ。

 次の瞬間には話が逸れた事に気付いてハッと目を見開き、陸に向けて深々と頭を下げてきた。

 

「ああああの時はありがとうございました!」

 

「ああいや別に、俺はそんな大層な事は・・・」

 

 そう言って陸は両手を振る。

 確かに陸はあの時ルビィを叱咤したが、最終的に勇気を出して一歩踏み出したのはルビィ自身なので、陸の協力など微々たるものだろう。

 

「それに、それより前にもルビィと花丸ちゃんを怪獣の攻撃から庇ってくれたりして、ルビィ、先輩に助けられてばっかりで・・・」

 

「それは俺が勝手にやった事だから気にしなくていいぞ⁉」

 

『そ、そうだ! それにあれはベロクロンの行動パターンを見切れなかった俺にも責任がある!』

 

 俯いて目尻に涙を溜めていくルビィを、ゼロと共に必死にあやす。

 自責の念に駆られる彼女を見たくないというのもあるが、何より今の状況。

幼気な少女と二人で歩いているという事だけでも周りからの視線は痛いのに、その上少女が泣いているとなったら通報待ったなしだ。

 

「でも先輩、その時に一回死んじゃったって―――――」

 

「はいストップ」

 

 何か言おうとするルビィの口を手で塞ぐ。

 

「あんとき言ったろ? 出来る出来ないは関係無い、やりたいかどうかだって。・・・・・・俺が助けたかったから助けたんだよ。だからお前は気にすんな」

 

 そこまで言った辺りで、ようやく気が付く。

 口元に陸、つまり男子の手が触れているルビィの顔がどんどん青くなっていくことに。

 

『あ』

 

「あ―――」

 

「ピギュワァァァァァァァァァァァァ⁉」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・頭がガンガンする・・・」

 

 未だ頭の中で高い周波数の音が鳴り響いている。

 隣では申し訳なさそうにルビィが頭を下げていた。

 

「・・・うゅ・・・、ゴメンナサイ・・・」

 

「いや、いいよ。忘れてたの俺だし・・・」

 

 陸の言葉でルビィは頭を下げたまま僅かに顔を上げ、こちらの様子を伺う様に視線を向けた。

 

「あの・・・・・・、怒ってないですか?」

 

「・・・何で俺が起こらなきゃならんのだ。悪いのは俺、ハイ、この話終わり―」

 

 陸が強引に話題を断ち切ると、ようやくルビィの表情が緩んだ。

 

「・・・・・・優しいですよね、先輩は・・・」

 

「・・・・・・そうか?」

 

「・・・はい。花丸ちゃんも先輩はすごくいい人だっていつも言ってるし。善子ちゃんも頼りになるって」

 

 確かに一年生には他の学年の連中よりも甘く接している部分はあるが、果たしてそこまでだっただろうか。

 

『まあ、コイツお人好しだからな』

 

 ゼロが冷やかす様に言葉を重ねてくる。

 

「・・・二人共、先輩と一緒にいると安心できるって言ってました」

 

 ・・・・・・いつの間にそんなに頼りにされるようになっていたのか。

 そもそも頼りになる云々の話なら、ゼロの方がよっぽど信用できると思うのだが。

 

『・・・お前はもう少し、周りの奴の事に敏感になった方がいいぞ。刺される前にな。なあルビィ?』

 

「ですね」

 

「? どゆ事?」

 

 ゼロとルビィの二人は通じ合っているようだが、陸には全く理解が出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「『っ・・・・・・?」』

 

 ふと何者かの気配を感じ、陸は咄嗟にウルティメイトブレスレットに手を掛けた。

 

『そこにいる奴! 隠れてねぇで出て来い‼』

 

 ゼロが人格を表に出し、電柱の裏に隠れていた者に人差し指を向ける。

 

「ひょえ⁉」

 

 ビクンと身体を震わせて出てきたのは、恐らく陸と同年代であろう女の子だった。

 制服を着ている事から学生だろうが、浦女のものではない。

 

(・・・普通に女の子だったな・・・)

 

〈・・・・・・何か、もっと別なものの気配に感じられたんだが・・・・・・〉

 

「・・・あ、あの・・・、何かルビ・・・、私達に用ですか・・・?」

 

 決して身体には触れずに陸の影に隠れたルビィが問いかけると、彼女は意を決したように口を開いた。

 

「あ、あの! Aqoursの黒澤ルビィちゃんですよね⁉」

 

「は、はいぃぃ⁉」

 

 声を上擦らせながらルビィが答えると、緊張した面持ちであるものを取り出す。

 

「やっぱりそうだ・・・! ・・・その・・・、サインしてください‼」

 

 震える手で差し出されたのは色紙だった。

 どうやらAqours、そしてルビィのファンらしい。

 

「ぴ・・・ぴぎ・・・・・・、え、えと・・・そのぉ・・・・・・」

 

 突然の事に困惑し、どうしたらいいか分からないと言った様子で陸に視線を向けてくる。

 

「・・・・・・ここまで来てくれてたんだし、書いてやれよ」

 

 せっかくのファンなのだ。無下に扱う訳にもいくまい。

 ルビィは陸の言葉を聞くと、可愛らしい丸っこい文字でサインを書き始めた。

 前に果南もサインを求められ、ルビィ同様戸惑いながら書いていたが、まず皆自分のサインを持っているという事が驚きである。

 やがてサインを書き終わったルビィが色紙を返すと、少女は嬉しそうに目を輝かせた。

 

「ありがとうございます! これ、大事にしますね!」

 

「・・・・・・う、うゆ・・・」

 

「・・・・・・ところで・・・」

 

 少女の表情が一変し、訝し気に陸とルビィを交互に見始めた。

 

「・・・何か・・・?」

 

「・・・お二人は、恋人同士だったりするのでしょうか?」

 

「ぴぎっ・・・⁉」

 

「・・・・・・どうしてそうなる」

 

「いやーなんか。並んで歩く男女とかもう付き合ってるカップルにしか見えなくて・・・」

 

 傍から見たらそうだったのだろうか。

 それはさておき、この誤解は早く解いておいた方がいいだろう。

 変な噂が立てば今後のAqoursの活動に影響が出かねないし、何よりルビィに迷惑だ。

 

「ああ。それは――――――」

 

「別に付き合って無いです‼」

 

 陸の弁明を遮り、ルビィが少し大きめの声でカップル疑惑を否定した。

 

「仙道先輩はAqoursのマネージャーで、今はお家まで送ってもらってただけです!」

 

 よほどカップルとして見られるのが嫌だったのか、究極の人見知り故にうまく初対面の人と話せないはずのルビィの口調がやたら流暢でハッキリしている。

 女子高生は納得して帰って行ったが、陸としてはいまいちスッキリしない。

 

「? どうかしました?」

 

 ルビィにそのつもりはなかったのだろうが、あそこまで全力で否定されると少しくるものがある。

 

「・・・・・・ルビィちゃんは・・・、俺の事が嫌いですか・・・?」

 

「えぇっ⁉」

 

 一瞬戸惑ったルビィだが、すぐに陸の言葉の意味を理解したのか慌てた様子で腕を振った。

 

「ああいや、さっきのはそういう意味で言ったんじゃなくて・・・・・・、その・・・、仮にそう言う噂でも立ったら花ま・・・・・・、困る人がいるだろうから・・・・・・」

 

「困る人? 誰が?」

 

「えっと・・・、それは・・・」

 

『おい陸。そういうのは聞くもんじゃねーぞ』

 

 返答に困っているルビィを見て、ゼロが陸を諫める。

 気にならないと言ったら嘘になるが、嫌われてなかったと分かっただけでも良しとしよう。

 

「・・・・・・ルビィは、・・・・・・先輩がマネージャーで良かったと思いますよ・・・」

 

 再び歩き始めた陸の耳を、ほとんど音になっていないルビィの声が撫でた。

 

「? なんか言った?」

 

「・・・何でもないです」

 

 柔らかに微笑みかけてくるルビィ。

 いまいち釈然としないが、下手に詮索して嫌われても困るので聞かない様にしておこう。

 

「・・・けど、まさかこんなとこまでサインもらいにくるようなファンが付くなんてな」

 

 少なくとも結成したばかりの頃のAqoursでは考えられまい。

 最初は千歌の気まぐれで始まったものかと思っていたが、いつの間にか九人になって学校を救うために奮闘している。

 本当に、未来とはどんな方向に転がるのか分からない。

 

『あの時感じた気配は一体・・・?』

 

「・・・気のせいだったんじゃねーの?」

 

『だがあの感じ・・・・・・、前にどっかで・・・』

 

『それは私の事じゃないかな?』

 

「『っ⁉」』

 

「ピギィ⁉」

 

 ゼロの疑問に答える様に声が発せられ、反射的にその方に視線を流す。

 音もなく現れたのは、以前千歌を攫おうとAqoursの前に現れたメトロン星人だった。

 そしてメトロン星人は、ルビィの前に仁王立ちしている。

 

『ルビィ‼』

 

 ゼロランスを取り出して地を蹴ろうとするが、メトロン星人はそれよりも早く手に持った何かをルビィに向けて突き出した。

 それは、白くて平たい紙だった。

 

 

 

『・・・サイン。下さいん』

 

 

 

 




てな訳でメトロン星人再登場! ちゃぶ台は、そして眼兎龍茶は出てくるのか?

ちょこっとだけ先の話の事を言ってしまうと、今回の話のベースになってるのは言うまでもなくギンガSの「君に会うために」です。
あと少しだけオーブの「ニセモノのブルース」の要素も入れてますね。


鞠莉「・・・ところで前に言ってたマリーの個人回はどうなったの?」

俺「・・・・・・(視線逸らし)」


何とか三年生の個人回も書かなくてはですね。

それでは次回で!
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