ゼロライブ! サンシャイン!!   作:がじゃまる

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どうも。最近前書きが長いがじゃまるです。

去年ロードショーしていた劇場版ポケットモンスター君に決めたがテレビでやってたんで見たんすけど、EDのオラシオン省略したらダメでしょ。俺が劇場で見て一番感動したのあそこだよ? 俺達のタケシを返せ!

明日から「みんなの物語」か。見たいし、ゼラオラ欲しいけど金がない・・・・・・。
見る奴にウルトラサンとウルトラムーンのカセット持たせてもらって来てもらうか。

ポケモン知らない人には何言ってんだコイツ? 的な感じですよね。本編どうぞです。



六十八話 切り開く運命

 

 

 

「んん・・・・・・」

 

 身体に走る軽い痛みで目が覚め、千歌は横たわっていた身体を起き上がらせた。

 

「・・・・・・どこ・・・、ここ・・・?」

 

 周囲は竜巻の中のようになっており、自分は今浮遊島のように漂っている大地から切り離された地面の上にいる事が分かった。

 確かいきなり空中に放り出されたと思ったら、空に開いていた大穴に吸い込まれて、それで・・・・・・。

 

「皆―――ッ! どこ――――ッ‼」

 

 一緒に吸い込まれたはずのAqoursの皆に呼びかけるが返事はない。ただ自分の声だけが謎の空間に消えていくだけだ。

 

「・・・・・・⁉」

 

 今一度皆の事を呼ぼうと息を大きく吸った時だった。

 どさりと何かが落ちてきたような音が耳朶を打ち、反射的に音のした方へと視線を流す。

 

「ぐ・・・‥あ・・・」

 

 それはいたって普通の青年だった。

 まるで爆発にでもあったかのように服は焦げ落ち、全身からは火傷の跡が垣間見える。

 

「大じょ――――――」

 

 咄嗟に駆け寄ったが、倒れ伏す青年の顔に見覚えがある事に気が付く。

 

「・・・・・・この人・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 突如大空に開いた次元の裂け目の下で睨み合う六体の巨大な宇宙人。

 

『おいラッキョウ野郎‼ 話が違うぞ‼』

 

『何を仰るのやら・・・、私は彼女達を開放するとしか言っていません。どのような状況で・・・、とは一言も口にしていませんよ』

 

「テメェ・・・・・・。ふざけてんじゃねーぞ!」

 

 ヴィラニアスの電磁拘束を無理矢理振りほどき、スライ目掛けてゼロツインソードを振り抜く。

 

『おっと、貴方の相手は私ではありませんよ。私は陛下の魂をお迎えに上がらなければいけないので』

 

 スライはそれを素早く回避すると、永久追放空間に向けてその巨体を飛翔させた。

 

『待ちやが――――――ッ⁉』

 

 ゼロもそれを追って飛び上がろうとするが、右足が固定されてしまったように地面から離れない。

 ひんやりと足に伝わる感覚に視線を落としてみれば、足枷のように貼り付いた氷が右足を地面に縫い付けていた。

 

『ヒェヒェヒェ・・・、お前等の相手は、俺達だぜェ・・・』

 

 氷結のグロッケンの二つ名は伊達ではなかったらしく、いくら力を込めても足は動いてはくれない。

 

『フンッ!』

 

「『ぐおっ・・・・・・!」』

 

 ヴィラニアスが放った光弾も回避不可能。しかも吹き飛ぶ事すら出来ない為、攻撃の威力がそのまま全身を襲う。

 

『おいヴィラニアス! 人の獲物横取りしてんじゃねーよ!』

 

『こういうのは自由競争、早い者勝ちだと前に言っていたではないか』

 

『キョホホ! ならば私も参戦と行こうではないか! 何がブサイクだコノヤロー‼』

 

『グオオォォォォォ‼』

 

「『がっ・・・・・・、アアぁぁぁぁぁ‼」』

 

 冷気、爆炎、光弾、電撃を四方から集中砲火され、例えがたい痛みと衝撃に身体が消し飛びそうな感覚に陥る。

 

『この・・・・・・、クアトロゼロスラッガー‼』

 

 軋む身体に鞭を打って放った四本の刃は、弧を描きながらそれぞれ四体の宇宙人の膝裏に命中して体勢を崩れさせる。

 更に足元に引き寄せた銀色の剣線は足枷となっていた氷塊を粉砕した。

 

『バルキーコーラス‼』

 

『『『『ハアァァァァァァァァ‼(グオオォォォォォ‼)』』』』

 

 距離を取ったゼロが出現させた八つの球体から伸びる光の線と四体の合体光線が衝突し、閃光と爆風が内浦の町を疾走する。

 

「『ぐ・・・・・・おぉ・・・」』

 

 だがさしものゼロビヨンドと言えど、一対四では流石に分が悪い。徐々にバルキーコーラスは押し戻されていき、

 

「『ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼」』

 

 やがてはゼロを直撃。激しく火花を散らしながら巨人の身体が吹き飛んで行く。

 

「っ・・・・・・、ごあっ・・・・・・!」

 

『く・・・そ・・・』

 

 あまりのダメージ量にゼロビヨンドは解除され、手足に力が入らずすぐには起き上がることが出来ない。

 そんな中でも、紅い眼の宇宙人達は悠然とゼロに歩み寄ってくる。

 

『ヒャハハ! 情けねーなーオイ!』

 

 これで止めだと言わんばかりにグロッケンが右腕の刃を掲げ、冷気を纏わせる。

 絶対零度の冷気で大気中の水分を凍らせて更に巨大な氷の刃を作り出し、ゼロ目掛けて振り下ろした。

 

『ぐっ・・・・・・』

 

 いくらウルトラマンでもあんなものを受けたらひとたまりもない。

 だが回避する術もなく、苦し紛れに両腕でガードを取ろうとしたその瞬間。

 

 

『ファイヤァァァァァァアアァァァァァ‼』

 

 

 暑苦しい叫び声と共に上空から獄炎が迸り、氷刃を全て蒸発させたうえでグロッケンを薙ぎ払った。

 

『あっちぃぃぃぃぃぃぃぃッ⁉』

 

 氷使いであるグロッケンは当然炎への耐性は薄く、悲鳴を上げながら全身を包む炎を掻き消している。

 

『何奴!』

 

『シルバークロス!』

 

『『ダブルジャンナックル‼』』

 

 咄嗟に顔を上げた残りの三人にも光の刃とロケットパンチの雨が降り注ぎ、それと同時に新たな四体の戦士が地上に降り立つ。

 

『よー、危なかったなゼロちゃんよぉ!』

 

『グレン・・・・・・!』

 

 その中の一人、どこかチンピラ然とした赤い巨人がゼロの腕を掴んで立ち上がらせた。

 

『遅くなりました。ゼロ』

 

『全く、相変わらず世話が焼ける』

 

『リーダーがそんなでは、僕達の顔も立たないぞ』

 

 各々好きに言葉を吐く四体の巨人はゼロを庇うように立ち塞がり、名乗りを上げた。

 

『燃える炎の戦士! グレンファイヤー‼』

 

『鏡の騎士、ミラーナイト』

 

『ジャンボット!』『ジャンナイン!』

 

『『我等、鋼鉄のジャン兄弟‼』』

 

 炎を体現したような姿をしている者、鏡のような凛々しさを纏う者、鋼鉄の身体を持つ者達。

 彼等こそがアナザースペースでゼロと共に戦った戦士たち――――、

 

 

『俺達はウルティメイトフォースゼロ! 宇宙のワルは、全部―――』

 

『お前等、どうしてここに⁉』

 

『ああ、そこ遮っちゃうのねー・・・・・・』

 

 たまには俺にも言わせろよなー、と文句をぼやくグレンファイヤーを尻目に、ミラーナイトは爽やかな感触でゼロへと言葉を掛けた。

 

『私達は仲間でしょう? それ以外に理由が必要ですか?』

 

 それが答えだと言わんばかりに鏡の騎士は背中で語り、炎上のデスローグと対峙する。

 

『行けゼロ。友の危機なのだろう?』

 

『ここは僕達に任せろ』

 

『まあ、そう言うこった』

 

 他の三人も答えは同じらしく、それ以上は何も言わずにそれぞれ戦闘へと突入していった。

 これがゼロの紡いできた絆の形。ウルティメイトフォースゼロなのだ。

 

『はっ・・・・・・、やっぱ最高だぜお前等! ・・・・・・ここは任せた!』

 

『『『『おう‼』』』』

 

『シェアァ‼』

 

 互いにリーダーの欠けたウルティメイトフォースゼロとダークネスファイブの戦闘が始まったのを合図に、ゼロは永久追放空間へと飛び込んで行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いつつ・・・・・・」

 

 火傷の痛みで意識が呼び覚まされ、ゆっくりと開いた瞼から光が飛び込んでくる。

 確かゼロとの光線の押し合いに負けて、一体化していたゼガンが爆散して、それで・・・・・・、

 

「っ・・・! ここは・・・・・・!」

 

 周囲では次元の断層が歪み、竜巻のように渦巻いている。

 

「・・・永久追放空間・・・、そうか、爆発した衝撃でここまで飛ばされたのか・・・・・・」

 

 自分で開けた次元の裂け目に吸い込まれるとは間抜けな話だ。生まれた境遇と言い、自分は本当に運が悪いらしい。

 

(・・・・・・スライもそろそろ来るだろうしボクの仕事も終わりか・・・、さっさと脱出するとしますかね)

 

 何か飛行能力を持ったベリアル融合獣にフュージョンライズしようとし、すぐ近くに人の気配がする事に気が付いて腕を止める。

 

「・・・・・・どうして君がいるんだい? ・・・千歌ちゃん」

 

「・・・なんかあなたが降ってきたから・・・」

 

 横たわる自分の傍らでちょこんと座っていた少女の姿を見て、真っ先にその言葉が出てきた。

 スライの策略でここに放り込まれたのはすぐに理解できたが、それでも彼女が自分の近くにいるのはおかしい。

 何故なら自分は彼女に――、

 

「・・・君、前にボクがやった事を覚えていないのかい? ボクは―――」

 

「でも、怪我してる人は放っておけない」

 

 言葉の途中でそう言い返され、思わず拍子抜けしてしまう。まさか前に自分を襲った者を介護しようとするとは。

 

「・・・・・・こうすることで、何か君に危険が及ぶ可能性は考えなかったの?」

 

「全然」

 

 またしてもあっさりそう答えられ、危うく間抜けな声を上げそうになった。

 

「・・・確かに前に私にヒドイ事したけど・・・、悪い人には見えないから。・・・それにファーストライブの時、いたよね?」

 

 まさか覚えられていたとは。またしても驚きだ。

 しかも危うく曜との友情を瓦解させかけたオウガを悪い人には見えないなどと言うなんて、お人好しなのか、それともただの間抜けなのか。

 

「・・・・・・」

 

 ただ。

 ただ少し、今まで光の継承者としてぼんやりとした興味しか抱いていなかった彼女の事を、知ってみたくなった。

 

「ねえ、千歌ちゃん。どうしてスクールアイドルを始めようって思ったんだい?」

 

 そう思った時、自然と口がその疑問を紡いでいた。

 どうして彼女は光に選ばれたのか。

 絶大な輝きを誇った先代の少女から、光が受け継がれたのか。

 先代の子、そして千歌に共通するのはスクールアイドルをやっていた事だ。

 ただの偶然か、はたまた――――、

 

「・・・どうして、かぁ・・・」

 

 その問いに、千歌はしばらく顎に手を当てて考え、

 

「・・・・・・ずっと普通だったから」

 

「・・・ほぅ・・・」

 

「・・・私は普通星に生まれた普通星人なんだって。どんなに変身しても普通なんだって、そんな風に思ってて、それでも何かあるんじゃないかって、思ってたんだけど・・・・・・、気付いたら高校生になってた」

 

「・・・普通ね・・・」

 

 今までAqours、そして千歌が辿ってきた軌跡を考えれば普通だなんて事はあり得ない。

 友と心を重ねる事も、輝きなどと言う形のない曖昧なものを追い続けるのも、簡単にできるものではない。

 だがその事を口にはしなかった。言うのは野暮だと分かっているからだ。

 

「マズッ! このままじゃ本当にこのままだぞ! 普通星人を通り越して、普通怪獣ちかちーになっちゃうーって! がおー」

 

 芝居っぽく慌てた後、普通怪獣ちかちーはオウガの眼前で顔を綻ばせた。

 更にここで彼女に親近感を覚えた。

 自分も似たような事を考えていたからだ。

 彼女が普通を脱したいと思っていたのならば、自分はベリアルの力の呪縛から逃れたいと思っていた。

 どちらも現状を変えようとしたことに変わりはない。

 だが根本的に違うのは千歌は自分自身を変えようとし、オウガは周囲の環境を変化させようとした事だ。

 オウガも一時期は自分を変え、光になろうと考えた事もあった。だが次第にベリアルを恐れ忌み嫌う者達の心に当てられ、ベリアルの圧倒的なまでの闇を知り、いつしか無理だと思っていた。

 それは彼女も同じだったはずだ。彼女の周りにも、普通とは言い難い力を秘めた人間が多くいる。

 自分が普通だと思っている彼女なら、尚更劣等感は強くなったはずだろう。

 

 なら、どうして。

 どうして彼女は、今こうやって普通だった自分を変えることが出来たのか。

 

「・・・そんな時出会ったんだ。あの人達に! μ‘sに!」

 

 力強くなった千歌の声音に反応し、下に向けていた顔を上げる。

 μ‘sと言うと、あの伝説のスクールアイドルの事だろう。

 どうやら彼女がスクールアイドルを始めたいと思ったのは、輝きたいと思ったのはμ‘sが切っ掛けだったらしい。

 

「・・・・・・皆私と同じような、どこにでもいる普通の高校生なのに、キラキラしてた。・・・・・・それで思ったの。一生懸命練習して、皆で心を一つにしてステージに立つと、こんなにもカッコよくて、感動出来て、素敵になれるんだって。スクールアイドルって、こんなにも、こんなにも、こーんなにも、キラキラ輝けるんだって!」

 

 熱弁のままに顔を近づけてくる彼女に気圧されつつも、しっかりとその瞳に視線を重ねた。

 迷いのない。純粋な瞳だ。

 

(この目・・・)

 

 そう言えば、かつては自分も同じような目をしていた事を思い出した。

 それはゼロと出会った時だ。

 力強く、雄々しく、逞しく、あのベリアルすらも退ける光の力を秘めた青年。

 オウガの心に憧れという光を指し、失望という影を落としたのも彼だ。

 最初は自分も彼のようになりたいと思い、それが故に追いかけた。

 だがその内気付いてしまった。その背中を追うだけ無駄だと。

 ゼロが光や多くの仲間との絆を持っているのに対し、オウガが持っているのは誰にも受け入れられないベリアルの力のみ。

 そこで悟った。それが自分の運命なのだと。

 どんなに光に焦がれようとも、『ディザスト・スマッシュ』によって誕生した自分は決してそれと相容れる事は出来ないのだと。

 そこからは今のように自身を認めさせるべく奔走してきた。

 

「・・・・・・千歌ちゃんは、決められた運命を変えられると思うかい?」

 

 何故今更こんな事を聞いているのだろうか。

 もう既に自分の中で答えは出していたはずなのに。

 

「・・・・・・」

 

 その問いには、答えは帰って来なかった。

 

「・・・やっぱりね」

 

 心のどこかでとある答えを求めていた自分が馬鹿々々しくなり、溜息と共に期待もすべて吐き出す。

 

「・・・変えられる訳ないか」

 

「変えられるよ!」

 

 言葉そのものが光っているかのような澄んだ声音が耳に滑り込む。

 

「・・・そんな簡単に言わないでくれるかな」

 

 自分から聞いておいて、楽観的にものを言っているように思える彼女に少し腹が立ち、ついきつく当たってしまう。

 

「君程光に恵まれた子が、分かったような口を―――」

 

「だって自分で決めていくのが運命でしょ?」

 

 途端、がんじがらめに纏わりついていた影が光に照らされた気がした。

 

「生まれた時から決められてるとかそういうのじゃない! 自分で描き続けるから運命なんだよ! 自分の信じた道を進み続けるから奇跡が起こるんだよ!」

 

 一迅の風が心を駆け抜ける。

 

(・・・ああ、そうか。ジードがやった事は、たったそれだけの事だったのか)

 

 ずっと彼は正義の味方としての道を進む者。生まれた時から用意されていた、運命に抗うヒーローとしての道を進んでいるものかと思っていた。

 しかしそれは少し違う。彼はがむしゃらに前へと突っ走っていただけなのだ。

 他の誰でもない。彼自身が信じた道を、ただただ全力で。

 ベリアルによって決めつけられていた、自分の運命に抗うために。

 ジードだけじゃない。どんな偉業を成し遂げた者も、始めは皆何も持ってはいなかった。

 だが何もなかったからこそ、何か掴みたい思いで自分の道を切り開いてきていたのだ。

 

「・・・決められている運命も確かにある。ゼロ君も、陸君も。・・・ベリアルだってそうだった」

 

 ああ、そうだ。

 光の者に生まれながら、闇に落ちて自分の運命どころか他人の運命すら狂わせた傍迷惑なウルトラマンがいたじゃないか。

 

(・・・なるほど、これが千歌ちゃんが彼に選ばれた理由か・・・・・・)

 

 ずっと自分の中に存在していた何かが音を立てて崩れていくのを感じると、オウガは妙に自分でも不思議なくらい晴れやかな表情で立ち上がった。

 

「・・・・・・何かするの?」

 

 首を傾げる千歌に柔らかに微笑む。

 こんな素直に、心からの笑みを作れたのはいつ以来だったか。

 

「・・・別に、ちょっくら抗ってみようかなって、・・・運命って奴に!」

 

 魔人態に変化すると懐からライザーを取り出し、ナックルに装填した二つの怪獣カプセルを読み取った。

 スライが永久追放空間を開いたのは、この中にいるベリアルの魂を回収するためだろう。

 千歌達Aqoursがここに放り込まれたのは、ゼロに次元の裂け目を閉じられないため。

 中にAqoursがいるとなればゼロは 彼女達の救出を優先するだろう。その隙にスライはベリアルの魂を見つけ出そうとしていた訳だ。

 運命に抗うと決めた今、みすみすそうさせる訳にもいくまい。

 

『脱出するよ。千歌ちゃん、ちょっと離れててね』

 

[ゴモラ! タイラント! ウルトラマンベリアル!]

 

 ライザーから解き放たれた禍々しい光がオウガを包み込んでいき、巨大な怪獣へと姿を変えていく。

 

[ストロング・ゴモラント!]

 

『キヴヴゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ‼』

 

「えええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ⁉」

 

 オウガが変身した怪獣が猛々しい咆哮を上げ、空間が揺れる。

 

『さあ、行こうか千歌ちゃ・・・・・・、あら・・・』

 

 いざ脱出しようと千歌の方に視線をやると、彼女は目を回して倒れていた。まあ、いきなり目の前で恐怖の対象である怪獣に変身されれば無理もない。

 

『はぁ・・・・・・、やっぱりゼロ君に変身するのとじゃ違うのかね?』

 

 重力操作で横たわる千歌の身体を浮かび上がらせ、掌に乗せる。

 

『じゃ、さっさと行きますかね!』

 

 巨大な翼を振るい、緩慢な動きで地面から飛び立つ。

 だが次の瞬間には一気に速度を上げ、空間の奥に見える次元の裂け目へと突き進んでいった。

 

 

 




ここに来てオウガがダークネスファイブから決別するっていう。

彼は進むべき道を誤ったジードっていうイメージで書いて来ましたね。
割とジードと似たところもありますが、自分ではなく世界を変えようとしたと言う相違点があります。その結果ゼロと敵対する事になってしまいましたが。

プロット段階ではベリアルの遺伝子を持っているという設定はなく、レイオニクスにするつもりでした。それを改めた結果今の変態紳士オウガがいる訳です。

一応次回でアニメ一期の話は最後ですね。
千歌達は無事に永久追放空間から脱出し、東京で歌う事が出来るのか?


それでは次回で! 守るべきものがある・・・、俺は・・・・・・ウルトラマンだッ‼
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