まあでも、乗り切れたし、一期の話も終わらせられたし、良しとしよう。
今回は急いで書いたのでかなり話の流れが雑です。本当に申し訳ございません。
ホントに、第一部最終話でこのテェイタラァクですか。
『フッ!』
地響きと共に着地した青い巨人が掌に乗せた少女を地面に下す。
『これで八人・・・・・・』
「・・・あと、千歌だけか・・・・・・」
永久追放空間内の激しい乱気流の中では流石に複数人を抱えて飛行する余裕はないので、こうして一人一人救出する事になってしまった。
無事に八人は救出することが出来たがかなり時間を食ってしまい、次元の裂け目は今にも閉じてしまいそうだ。
今から突っ込んでも間に合うかどうか・・・。
「なあゼロ。イージスを使って出入りできないのか?」
『・・・永久追放空間は俺達のいる次元とは完全に断絶されている。・・・・・・次元の歪みの中には、流石のイージスでも干渉できねぇ』
入ったはいいが閉じてしまったら意味はないだろう。
だが、こんな所で諦めるわけにもいかない。
『行くぞ!』
「・・・間に合ってくれ」
大地を蹴り飛ばし、弾丸が如し速度で大空へと飛翔した。
徐々に開けた口を狭めていく次元の裂け目だけに全意識を集中させ、速く、殊更に速く空へと昇る。
(千歌・・・・・・)
何でAqoursと一緒にいるのか。
あの時聞かれた時には答える事が出来なかったが、今なら言える。
――――だって、私が傍にいて欲しいって思ったから、陸ちゃんをマネージャーに誘ったんだもん!
あの言葉でようやく分かった。
千歌がそう思っていた様に、陸も彼女達と共に居たいのだ。
それが、ウルトラマンとして戦ってきた理由。今までも、これからだってそうだ。
「・・・だから・・・、失う訳にはいかないんだよ!」
他の誰にでもない、自分自身に檄を飛ばす。
陸のその想いに呼応し、ゼロは更に加速していき、
『よし! これならいけ――――――』
そしていざ大穴の中へと飛び込もうとした時だった。
『―――時間切れです』
「『があッ・・・・・・!」』
突如として腹部に衝撃が走り、地面に叩き落されてしまう。
『残念。あと一歩遅かったですね』
『・・・・・・ラッキョウ野郎・・・』
見上げてみれば、掌に何やら黒い霧のようなものを乗せたスライが剣の切っ先から煙を上げていた。
『無事、陛下の魂を回収する事には成功しました。このゲーム、我々の勝利です』
『テメェ!』
起き上がると同時に飛び上がり、ある一点目掛けて猛然と突進を仕掛ける。
『・・・おや』
身構えるスライの横を音速で通り過ぎたゼロが向かう先は、その奥で口を閉じようとしている永久追放空間。
『やれやれ・・・・・・、言ったでしょう? 時間切れだと』
諦めようとしないゼロと陸を嘲るようにスライが肩を竦めたその瞬間、光線干渉による余波のエネルギーが消失した空間の裂け目は遂にその入り口を閉ざしてしまった。
「あ・・・・・・」
真下でAqoursの誰かが声を漏らす。
『ッ・・・・・・』
真下でウルティメイトフォースゼロの誰かが絶句する。
『・・・・・・?』
真下でスライが不思議そうに首を傾げた。
『・・・・・・一体何を・・・』
ゼロは飛び続けていた。
今の今まで永久追放空間への入り口があったその場所のみを見据えながら。
『・・・・・・諦めないのか?』
「・・・・・・お前こそ、もう穴閉じちまってるぜ」
『アホ。諦めるなんて文字、俺の辞書にはねーんだよ』
「・・・そ。・・・・・・俺も同じだよ。諦めるもんか」
―――――――答えなんて、見つからなくて
―――・・・まあ、出来る範囲でいいなら協力してやるよ・・・・・・。
こう答えたのが全ての始まりだった。
今思えば随分と曖昧な返事だっただろう。実はこの時から少し迷いがあったのだ。自分がこの活動に関わってもいいのかと。
―――――――結局ほら、情けなくて
―――・・・・・・いらねぇじゃん・・・‥、俺・・・。
一時はそれが確信に変わり、本気で彼女達から離れようと思った事もあった。
―――――――それでも君が傍にいてくれた
―――・・・私達は、皆でウルトラマンなんだよ・・・。
それでも今もこうして彼女達の傍にいれるのは、この言葉があったからだ。
ずっと支えられてきた。
ずっと寄り添われてきた。
彼女がいたから、今の陸がいる。
だから今度は、陸が守る番だ。
「『守るべきものがある・・・・・・」』
『俺は・・・・・・』
「俺は・・・・・・」
終わらせてたまるか。
彼女達の可能性を、希望を、未来へとつなげるために。
そう。まだ飛べる。遥かなるこの空へと。
「『―――――――ウルトラマンだッ‼」』
刹那、ゼロの身体が金色に煌き出した。
遥か空に浮かぶ太陽に負けない程強く、温かい光が世界を照らし、ダークネスファイブの面々はあまりの眩しさに目を覆う。
「・・・・・・シャイニー・・・」
その姿を見た鞠莉が思わず声を漏らした。
絶えず眩い光を放ち続ける金と銀の肉体は、神秘的なまでに神々しい。
これが陸の魂に呼応したゼロが、自身の内に秘められた偉大なる光の力を開放した姿―――――シャイニングウルトラマンゼロ。
「『オオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッッ!!!!」』
天を貫かんばかりの勢いで掲げられた右掌に光が集約していき、小さい太陽のような光球が生成される。
そしてその光球から放たれた光が内浦の空を満たした時、再び永久追放空間へと繋がる次元の裂け目が口を開き始めた。
『時間が巻き戻っている・・・・・・! これは以前陛下を蘇らせた際の・・・・・・!』
輝きのゼロとも呼ばれるシャイニングウルトラマンゼロの最大技―――シャイニングスタードライヴ―――時間逆行能力。
『グロッケン! デスローグ! ヴィラニアス! ジャタール! 既に我々の目的は達成されました。撤退しますよ!』
スライが声を張り上げると共にワープゲートを出現させ、他のダークネスファイブと一緒に内浦の町から退く。
その一方でゼロは更に輝きを増していた。
「『ハアァァァ・・・・・・!」』
ゼロの身体から発生した光の膜が新たな空間―――シャイニングフィールドを生成し徐々に次元の裂け目をゼロ自身の空間へと塗り替えていく。
そして永久追放空間が完全に中和された時、中から一体の巨大な影が姿を現した。
頭部の赤い角に巨大な黒い翼。そして何より目を引くのは胸部の禍々しい意匠。
つまりは、ベリアル融合獣だ。
「・・・オウガ・・・」
『よう。陸君ゼロ君。随分と眩しい事になってるじゃないか』
『・・・・・・まだ闘る気か?』
『まさか。もう君とやり合うつもりはないよ。・・・決めたのさ。運命に抗うって』
『・・・何?』
『・・・・・・運命は自分で描くものだって教えられちゃったからね。彼女に』
怪獣―――ストロング・ゴモラントの掌には、目を閉じて横たわる千歌の姿があった。
『目の前で変身したらびっくりして気絶しちゃってさ。悪い事したなぁ・・・』
そう言って笑いを漏らすオウガの声音は、以前と比べて随分と晴れやかになっている気がした。
『ほら、そんなところで惚けてないで早く行くよ。もうライブまで時間ないんだろ!』
「ッ⁉ オイ!」
ストロング・ゴモラントはいきなりその翼をはためかせ、千歌を手に乗せたまま北東の方向へ飛び去って行ってしまう。
『そういや今日ライブだったな・・・。俺等も急っ――――――ぐぁ・・・』
後を追おうとしたゼロだが、シャイニングを維持できなくなって一度地面に降り膝を折る。
シャイニングゼロは他の形態にはない破格の能力を多数使用できる反面、ゼロへの負担も他の形態とは比べ物にならない。
特に今のシャイニングスタードライヴは膨大な量のエネルギーを消費する故、こうして反動で動けなくなってしまう事もあるのだ。
「っ・・・、っ・・・、っ・・・」
今回はシャイニング復活直後に無茶な能力酷使を執行したために身体への負荷も半端ではなく、変身すらも解除された陸は荒い息を吐き続けている。
「陸!」
「ちょっと、大丈夫⁉」
曜と果南が不安気に駆け寄ってくるが、全く身体に力が入らず立ち上がることすらままならない。
オウガの口ぶりからして向かったのはきっと東京だ。もうやり合うつもりはないと言っていたが、まだ信用は出来ない。
だからこんな所で膝をついている場合ではないのに。
今すぐ自分達も東京に向かわなければいけないのに。
でなければ千歌の身が危ないし、何より皆のこれまでの努力が無駄になってしまう。
「ぐ・・・」
ブレスを叩くが、いつもの様にウルトラゼロアイは出現してはくれなかった。
『・・・・・・スマン、陸・・・、もう・・・、エネルギーが・・・・・・』
途切れ途切れのゼロの声音には、いつもの覇気がない。
それほどまでに余力が底をついているのだ。
「く・・・、そ・・・・・・」
いくら呼吸を整えようとしても、疲弊しきった身体はもっとよこせと酸素を求めてくる。
これではオウガに追い付く事も出来ないし、予選にも間に合わせる事も出来ない。
その時だった。
『諦めんのかよ。坊主』
自分達を取り囲む、四体の巨大な気配を感じ取ったのは。
『どんな時でも諦めない。それが貴方の信条でしょう? ゼロ』
『これしきの事で挫けてしまっては、姫様に幻滅されるぞ』
『何のために、僕達仲間がいると思っているんだ』
『・・・・・・お前等・・・』
突然身体が浮かび上がり、陸とAqoursはそれぞれウルティメイトフォースゼロの四人の掌に乗った。
『なんだ? そのトーキョーってとこに行けばいいのか?』
『・・・グレン・・・、いいのか?』
『ナインの坊主が言ってたろ? たまには仲間を頼りやがれ、大将』
自身を掌に乗せる炎の戦士は、胸に拳を当てながら屈託なくそう言った。
グレンの言葉に賛同し、他の三人も首を縦に振る。
『・・・ああ。そうだったな』
ゼロが今までの戦いの中で紡いできた絆が、思わぬ場所で形になった。
『じゃあ、ちょっくら頼むぜ!』
『おうよ! そんじゃ飛ばすぜお前等!』
『なぜ貴方が仕切っているのかは分かりませんが・・・・・・、そうですね』
『彼女達の為だ。仕方ない』
『素直に従うのは少し癪だが・・・、兄さんの言う通りだな』
『・・・素直に返事出来ねーのかお前等・・・・・・』
何かいまいち締まらない形で、Aqoursを連れたウルティメイトフォースゼロの四人はストロング・ゴモラントの後を追うべく東京へとその速度を上げた。
「おーい! 皆ぁ―‼」
『やれやれ、やっと来たか』
いつの間にか意識を取り戻していた千歌は、何事もなかったかのようにストロング・ゴモラントの掌に乗って腕を振っている。
「千歌! 怪我とかしてないか⁉」
「うん! この人が守ってくれたから!」
しかももうすっかり仲良くなっている様子である。一体永久追放空間の中で何があったのやら。
それは置いておき、とにかく千歌に怪我が無かった事に一安心だ。
『やる事はやったかな? じゃあね千歌ちゃん。君達の輝き、期待しているよ』
千歌を地上に返すと、禍々しい風貌の怪獣は徐々にその輪郭をぼかしていく。
『・・・・・・陸君、ゼロ君。この後少し時間を貰えるかい? 話がある』
声音が一変して低いトーンに切り替わった後、ストロング・ゴモラントは完全にその姿を消した。
「・・・・・・よりによって今呼び出しやがってあの野郎・・・」
ライブ会場付近にある、人気のない路地。
オウガに呼び出された陸は、半ば不貞腐れ気味に仁王立ちしていた。
〈・・・・・・そろそろか、アイツ等の出番〉
「だろうな。ホントによくここまで来たモンだ」
数々の偶然という名の奇跡があったからこそ、今のAqoursがある。
楽しい事だけじゃなかった。苦しい事や辛い事もたくさんあった。きっとそれはこれからも変わらない。
けれども彼女達は、それすらも楽しんで前へと歩み続けるのだろう。
楽しむことこそが輝く事。今この瞬間を精一杯楽しみ抜いた先に、輝きはあるのだから。
―――――イチ!
熱気の籠る会場から声が聞こえた。
―――――ニ!
―――――サン!
―――――ヨン!
―――――ゴ!
―――――ロク!
―――――ナナ!
―――――ハチ!
―――――キュウ!
それに続く声も。
「・・・・・・・・・ジュウ」
『・・・・・・・・・ジュウイチ』
この声が聞こえていたかなど聞くまでもない。
それは今の自分達のとって些末な事だから。
――――――届けぇ――――‼
姿なんか見えなくても、声なんか聞こえなくても気持ちは繋がっている。
それが先代スクールアイドルや、先輩ウルトラマンから学んだことだから。
――――――Aqours‼
だから今は、彼女達の輝きを信じるだけだ。
――――――サーン・・・シャイーン‼
―――――――MIRAI TICKET
まだ見た事のない場所へ。
まだ見た事のないステージへ。
自分達だけの輝きを見つけるために。
その想いを胸に、九人の少女は歌う。
胸から溢れだす夢も輝きも、諦めない事で今へと繋がる。
悩み続けた末にある今だからこそ、迷わずに前へと進むのだ。
自分達だけの新世界がきっとあると信じて。
Aqoursは今、未来へと羽ばたく。
「うおおぉぉぉぉぉッ‼ なんだこれ⁉ なんかすっげーキラキラしてっぞオイ‼」
「落ち着きなさい。周りの方々に迷惑ですよ。・・・・・・けれども、確かにこの輝きは鏡の美しさに勝るとも劣らない・・・、素晴らしいですね」
人間態に変化して地球に残ったグレンファイヤーとミラーナイトも、その輝きを目に焼き付けていた。
国も言葉も、星すらも問わずに全てを魅了するのがスクールアイドルだから。
「ああ? そういや陸とゼロはどこ行ったんだよ? こんな時にいねーなんて勿体ねー」
「貴方は・・・、聞いていなかったのですか? 先程少し用があると言っていましたが・・・・・・」
「・・・・・・で? 何の用だよ? つかこんな時に呼ぶんじゃねーよ。嫌がらせか」
ようやく来たオウガに、陸は不機嫌なのを隠すこともないまま愚痴を吐きつける。
だがオウガはいつも通りそれを一切意に介す様子もなくヘラヘラと笑っていた。
「あはは、ごめんよ。ちょっと彼女達に聞かれるとマズい話だったもんでね。でも出来るだけ早く話した方がいいと思って」
その笑みは普段と同じ、無遠慮で、どこか鼻に触って、殴り飛ばしたい衝動に駆られる笑みだ。
だが、前のような底の知れない闇は感じない。
「・・・・・・千歌と何があったんだよ」
「別に、ただ運命をひっくり返す勇気をもらっただけさ。凄いね彼女は。ボクの闇すら取っ払うなんて、あんな子そうそういないよ。・・・・・・だからこそ、ベリアルの脅威から守らなくちゃいけない」
「・・・・・・どういう事だ?」
ボルテージが最高潮となった会場の傍らに、不穏で息苦しい空気が舞い降りた。
都会特有の強いビル風が吹き抜けても、重苦しさは依然としてこの場に居座っている。
「・・・・・・君達がこの話をどう捉えるかは分からない。・・・けど、今からする話は紛れもない真実だって事は心に留めておいてくれ」
「『っ・・・」』
目の前にいるオウガはいつものお調子者ではない。
それを見て、ずしりと地球の重力が増したかのような感覚が身体にのしかかってくる。
陸が汗の代わりに溢れてきた生唾を飲み込んだ後、オウガは口を開いた。
「まず、君たちの知っている情報から整理しようか。アナザークライシスの事は当然もう知っているよね?」
「・・・ああ」
かつてウルトラマンベリアルが引き起こした戦争、オメガ・アーマゲドン。
その過程でベリアル軍はクライシスインパクトという現象を起こし、二つの地球を破壊した。
一つは朝倉リクことウルトラマンジードがいた地球、サイドアース。
そしてもう一つがここ、今陸達が住んでいる地球だ。
「伏井出ケイがカレラン分子を散布し、リトルスターの発現が確認されたのが二つの地球の共通点さ。・・・・・・けど逆に言うと、これしか共通点がないって事だ」
『・・・・・・何?』
「・・・この地球はウルトラマンキングによって修復されたものではないという事」
サイドアースではクライシスインパクト後にウルトラマンキングが宇宙全体と一体化した事で崩壊は免れたらしいが、キングは二人もいない。よってこちらの地球は他の誰かによって修復されていた。
それ自体は分かってはいたが、誰がやったのかは分かってはいなかった。
『・・・・・・お前は知っているのか?』
「そして」
『聞けよ』
ゼロのツッコミを認識した上で無視したオウガは構わず続けた。
「この地球でのベリアル軍の狙いは、リトルスターじゃないって事だ」
『・・・なんだと? じゃあなんで奴等はリトルスター発症者を狙った?』
「万が一に備えての事だよ。計画が順調に進まなかった場合は回収したリトルスターを利用するつもりだったんだ。・・・・・・けど、奴等の真の目的はそこじゃない」
そこまで言って、どこか陰った表情になる。
「・・・先に回答発表だけしちゃうと、ダークネスファイブの狙いは千歌ちゃんさ」
「はぁ⁉」
あまりにも予想外な答えに、思わずそばまで歩み寄ってしまう。
オウガの言う事を信じるのなら、千歌には何か狙われる理由があるという事だ。
「・・・・・・正確には、彼女の宿している光、だけどね」
「・・・千歌の、リトルスターって事か?」
首を横に振って陸の言葉を否定する。
「いいや。もっと強くて眩しいもの。・・・・・・かつてこの地球を崩壊の危機から救った伝説の超人―――――ウルトラマンノアの光」
『なっ・・・⁉』
雷に打たれたような衝撃が走る。
ウルトラマンノアと言うと、以前内浦に現れたウルトラマンネクサスの真なる姿。
ゼロにウルティメイトイージスを授けた、神と呼ばれし存在。
そのノアがアナザークライシスから地球を救って、しかもその光が千歌に宿っているという。
「前にダークザギがこの地球に飛来したのも、ノアを追っていたからだよ。ザギはノアを模して造られた存在だからね」
言われてみれば、確かにあの時ダークザギは復讐のために誰かを追っていると言っていた。
『・・・だが、それと千歌にノアの光が宿っている事に何の関係がある?』
「いくらノアとは言え、宇宙の崩壊を食い止めたんだ。キングと同じ様な状態になるのも無理はない」
『・・・・・・本来の力を失っているって事か?』
「ああ。そこで人の絆の力を借りる事にしたのさ。ノア・・・、いや、ネクサスは人から人へと受け継がれながら輝きを増していく光の巨人だからね。だからこそネクサスが千歌ちゃんを選んだことは頷ける。彼女は人との絆を糧に成長していっている。現にもう始まりの光であるアンファンスは開放したからね。・・・そして、ダークネスファイブが狙っているのはその光って事さ」
いまいちピンとこないが、それらしい心当たりは確かにある。
前にダークネスファイブの使いが徒党を組んで千歌を狙った事。そして何より、陸は千歌の光を二度目の当たりにしている。
確かにあれは千歌が仲間との絆を深めた際に光り輝いていた。
「・・・君達とダークザギの戦いに乱入したネクサスは、千歌ちゃんが曜ちゃんとの絆を取り戻した際に発現したアンファンスの光、そして彼女自身を媒介にして復活したってこ――――――」
「ちょっと待て」
聞き捨てなら無い事が耳に滑り込み、咄嗟に待ったをかける陸。
「・・・お前、その言い方だとまるで・・・・・・」
戦慄く陸に、オウガはその心境を見透かすように首肯した。
「・・・・・・多分君達の思っている事で間違いないと思うよ。・・・彼女にあの時の記憶はないみたいだけどね」
「っ・・・・・・」
脂汗が額を伝い、灼熱の太陽に照らされているというのに悪寒を覚える。
いや・・・、確かに千歌は間近にいたはずなのにネクサスの事を覚えていないと言っていたが・・・、そんな馬鹿な・・・。
『・・・・・・じゃあ、あの時のネクサスは・・・・・・』
あの時曜を助け、ゼロに光を分け与えた光の巨人は・・・、
「・・・・・・・・・千歌・・・?」
未来は誰にでもやってくる。
それが幸福に満ちたものであろうとも、その反対であろうとも、切り開くのは自分自身だ。
ならば運命とは、望む未来を切り開くために与えられる試練なのかもしれない。
課せられた運命を乗り越える事こそが、人間の使命なのだから。
・・・・・・例えそれが、どれほど残酷なものであろうとも。
陸が千歌の衝撃的かつ残酷な運命を知った丁度その時。
それは千歌達Aqoursのいる会場で、予選の結果が発表された瞬間だった。
うむ。終盤の話が衝撃的過ぎてシャイニングゼロの登場が翳んどる。話の構成下手やなワシ。
ダークザギ戦に乱入してきたネクサスが、何とちかっちだという衝撃展開。
ネクサス本編と似たような感じで、アナザークライシスによる宇宙崩壊を食い止めたノアが本来の力を失い、人から人へと自身の光を受け継がせて力を取り戻している、っていう設定です。
ということは、必然的にちかっちの前にも適応者がいたという事ですが・・・、それはまた別の機会に。
ネタバレに繋がるのであまり詳しい事は言えないのですが、ちかっちは姫矢准や千樹憐のようなデュナミストではないという事は言っておきます。
まあ、デュナミストと言えばデュナミストなんだけど、結構特殊な分類? って言うのかな? 要するにオリジナル設定って事です。
なにか説明が抜けてたら今後の後書きで説明入れます。
後書きでも全くシャイニングに触れないって言うね、ゴメンゼロさん。
とりあえず一期分の話はここで終了という事で、ここまで読んでくださった方々には感謝しかありません。
今後ともウルトラゼロライブサンシャインをよろしくお願いいたします!
あと流石に疲れたので明日は投稿しません。また火曜日にお会いしましょう。
それでは次回で! Secondseasonのstartデース!