Aqoursはオリ楽曲の「君のこころは輝いてるかい」だったけど、何でRoseliaは「魂のルフラン」だったんだろ。Roseliaの持ち歌でも良かった気がするけどな。
でも相羽あいな様の歌唱力・・・3rdの時のあいにゃの「New Winding Road」並にヤバかった・・・(語彙力)
え? 口パク疑惑? 知らんなそんな事。
どうせ生で歌おうと口パクだろうとアンチは騒ぐんだから。
「えええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ⁉」
突然叫びを上げた鞠莉に全員の視線が集中した。
彼女の表情は驚愕に満ちており、皆ただ事ではない事を察する。
「今度は何?」
「良い知らせではなさそうですわね」
問いかけてくる果南とダイヤに、鞠莉は携帯を耳元から離し、陰った表情で答えた。
「実は・・・・・・学校説明会が一週間延期になるって・・・」
弱々しく吐き出されたその言葉に、千歌を除く残りのメンバーは戦慄を覚える。
「そんな・・・」
「一週間って・・・」
「翌週の日曜って事⁉」
「Yes・・・雨の影響で道路の復旧に時間がかかるかので、一週間延期にした方がいいと・・・」
ここに来て、天は更なる試練をAqoursに課してきた。
確かに強めに降っているなとは思っていたが・・・、まさか交通網に支障を来すほどだったとは。
「確かに、その考えは分かるけど・・・・・・」
「でも、よりによって・・・・・・」
深刻そうな雰囲気を醸し出しながら顔を俯かせる曜と梨子。
それは他のメンバーにも伝染し、皆どうしたらいいのか分からないと言った顔をする。・・・・・・ただ一人を除いては。
「ほっ・・・、ほっ・・・」
今の話のショックなどまるで受けていない様子の千歌が、危なっかしい動きで屋根の上を移動してくる。
「どうしたの皆~? その分もっといいパフォーマンスになるよう頑張ればいいじゃん!」
「・・・この馬鹿は・・・」
どうやら全く状況を理解していないらしい彼女に対し頭痛を覚え、額を押さえる陸。
「あのなぁ。ラブライブの予備予選が開催されるのはいつだ?」
「いつって・・・、学校説明会の次の日曜でしょ?」
そこは流石に分かっていたかと少しばかり安堵する。まあ、今の状況は全く安心できないのだが。
「・・・そんな時に説明会が一週間延期。ラブライブの予備予選の日程はこっちの都合で動くはずもない。さて、説明会に予備予選。二つが開かれるのはいつだ?」
『流石にこれで気付かなかったらただの馬鹿だよな』
「もー! 陸ちゃんもゼロちゃんも私の事馬鹿にしてるの⁉」
ぷんすかと効果音が付きそうな程度に怒って見せた千歌は、腕を組んで豊かな膨らみを備えた胸を張る。
「そんなの簡単だよ! ・・・・・・ん?」
ようやく千歌も事の重大さを悟ったらしく、余裕ぶっていた表情と身体のバランスを崩す。
「オイ⁉」
そしてついには地面に向かって落下を始めてしまう。
咄嗟に地面を蹴って予想落下地点に滑り込んだ陸の身体に、尻餅を付いた千歌の全体重×重力の衝撃が走る。
「重っ・・・・・・!」
思わずそう零してしまった陸だが、一番聞かれてはマズかった千歌はそれどころではないと言った表情でいる。
問一 ラブライブ予備予選の丁度一週間前に予定されていた学校説明会が雨の影響で丁度丁度一週間延期になってしまった。両者の元々の開催日時は日曜日とする。
前述の情報から予備予選と説明会。これらが開催される日程をそれぞれ答えよ。
さて、その答えは?
「同じ日曜だ!」
Q.E.D.証明完了。つまりそういう事である。
「ここが、ラブライブ予備予選が行われる会場」
「ここ?」
その日の放課後。
浦女の体育館に召集されたAqoursと陸は、床に広げられたこの地域の地図と睨めっこしていた。
予備予選の特設ステージは山の中、それに対し浦の星女学院は海沿い。
常識的に考えると移動手段は陸路か海路だが・・・・・・。
ハッキリ言おう。滅茶苦茶遠い。短時間で移動できるような距離じゃない。
「こっちの方角だけど・・・・・・、バスも電話も通ってないから・・・」
「じゃあ、そっちに向けて、電車を乗り継いで・・・・・・」
「ああもう! ごちゃごちゃごちゃごちゃしてきましたわぁ~~~!」
以前東京駅の路線図を見て取り乱していたダイヤは、ここでも頭を抱えている。
「到底、間に合いまセーン」
鞠莉の言う通り、まず間に合わない。
「空でも飛ばなきゃ、無理ずらね・・・」
「ふっふっふ・・・・・・」
ふと花丸が口にした言葉に反応するように、いつの間にか壇上に移動していた善子が低い声で笑う。
「なら、この堕天使の・・・翼―――」
「無理だから」
「ツッコミ早⁉」
徐々に堕天使の行動パターンが見極められつつ合って悲しい。
「そうだよ! 空だよ!」
「ああ?」
何を思ったか、今度は千歌が頓珍漢な事を言い出した。
「鞠莉ちゃん家ならヘリコプターくらい簡単にチャーター出来るよね⁉ という訳で鞠莉ちゃん! ここらで一つ・・・」
「オーウ! さっすがちかっち! その手がありましたー! すぐヘリを手配して・・・・・・と言えると思う?」
最後だけやたら流暢な日本語のノリツッコミを見せた鞠莉に、千歌が残念そうに聞き返す。
「だめなの?」
「Off Course! パパには自力で入学希望者を百人集めると言ったのよ⁉ 今更力貸してなんか言えると思う?」
強めの語気で千歌へと詰め寄る鞠莉の足元で、何やらぐしゃりと音がした。
「・・・・・・ちょっと、地図踏んでるよ」
「Oops・・・。とにかく! All or Nothing! だとお考え下さい!」
小原家の力が借りられない以上、状況はいよいよ絶望的になってきたかもしれない。
「だったらゼロちゃん! 空飛んで私達の事学校まで運んで~!」
金持ちがダメなら今度はウルトラマンの力。もう藁にも縋る思いなのはひしひしと伝わってくる。
『無理だな。俺達ウルトラマンはあまり文明に干渉しちゃいけねー決まりがある。本来の仕事は発展途上文明の観測。未知なる脅威が迫った時のみその力を貸すのが基本的な規則だ。・・・まあ、その規則破ったウルトラマンもいるけどな。親父とか、マックスとか』
「・・・なんか難しいこと言っててよく分かんないけど・・・そこを何とか!」
『んなことしたら滅茶苦茶目立つし、下手しい俺が陸と一体化してる事がバレかねないんだよ。そうなったらもうこの地球にはいられねぇ』
「そうなの?」
『残念ながらな。混乱を避けるためにも、人類に正体がバレたウルトラマンは光の国に帰還しないといけなくなる。・・・・・・実際、それが原因で地球を離れざるを得なくなった先輩もいる』
「・・・・・・それじゃあ、流石に無理は言えないね」
皆も事情を察してくれたらしい。
陸が前までゼロの事を明かしていなかったのは、勿論戦いに巻き込みたくなかったというのもある。
だが、下手な事をして地球人類全体に正体がバレる事を恐れたゼロからの頼みでもあったのだ。
『悪いな。・・・ベリアルが関わっている以上、俺はここを離れる訳には行かねーんだ』
「・・・ベリアル?」
『ああ。光の国で唯一の犯罪者にして・・・悪夢を具現化したような闇の権化――――ウルトラマンベリアル』
「え・・・・・・?」
ゼロがベリアルの名を口にした瞬間、何故か千歌が驚いたように目を見開き、肩を揺らした。
「・・・どうかしたか?」
「んえ⁉ ああいや、何でもない・・・。ああそうだ! 海からなら会場からショートカットして学校まで行けるじゃん!」
それを訝しく思った陸が顔を覗くと、誤魔化すように別の提案をする。
「船ですわね」
自然と皆一斉にダイビングショップの子である果南の方を向く。
「・・・・・・ウチは無理だよ? 日曜仕事だし」
「じゃあ曜ちゃんは? お父さん船長さんでしょ?」
「・・・・・・流石に私情で借りる訳にはいかないよ・・・」
「むぅ~・・・。だったら陸ちゃん! お父さんとお母さん漁師さんでしょ⁉」
「太平洋のど真ん中にいる漁船呼び戻せってか。そもそも連絡手段がねーよ馬鹿」
あと船を持っていそうな家は鞠莉の家くらいだが、先程の事を考えると期待は出来ない。
という訳で海路での移動も無しである。
「・・・現実的に考えて、説明会とラブライブ予選、二つのステージを間に合わせる方法は・・・一つだけ」
一人集団から歩み出たダイヤがくるりとターンし、表情筋を引き締める。
「一つ・・・」
「あるんかい」
『あるんなら早く言えよポンコツ』
「黙らっしゃい。・・・予備予選番号を一番で歌った後、すぐであればバスがありますわ。それに乗れれば、ギリギリですが説明会には間に合います」
トップで歌を披露した後に急いで会場を出て、すぐ近くのバス停でバスに乗り込み学校へと向かう。
確かに、それならば少なくとも遅れる、という事はないだろう。
だが逆に言ってしまえば、これぐらいしか現実的な方法が残されていないのだ。
「・・・ただし、そのバスに乗れないと次は三時間後。つまり、予備予選で歌うのは一番出ないといけません」
「それって・・・、どうやって決めるの?」
「・・・・・・そ「それは!」ん?」
せっかく長く溜めを置いていざ言おうとしたのに、痺れを切らした妹によって阻害されてしまったダイヤであった。
「抽選ですか・・・・・・」
〈完全に運頼りだな・・・〉
件の抽選会が行われる会場近くのカフェテリア。
そこに入れるのはスクールアイドル当人達とそれらの正式な関係者だけなので、他校の陸は当然必然当たり前が如し結果待機組である。
〈運営も冷たいよな。ちょっとばかしこっちの都合を汲んでくれてもいいじゃねーかよ〉
(つっても勝負の世界だ。人情一つでどうにかなる程甘くないんだろ。・・・・・・つか、それはお前が一番よく分かってるよな?)
〈それはそうだが・・・・・・。あぁ! 落ち着かねぇぇぇぇ‼〉
(止めろ頭に響く・・・・・・)
ジーっとしててもドーにもならない。が最近Aqoursの中で流行りつつあるが、そもそもジーっと出来ない奴がここにいた。
まあでも、ゼロがこうなるのも仕方ない。表面は平静を装っている陸でも内心そわそわしているのだ。
もしこの抽選会で一番を引くことが出来なかった場合、予備予選と学校説明会の両立の実現は絶望的なものになる。
(運次第ってのがホントに心臓に悪い・・・・・・)
こうなるともう信じるとか応援するとかそんな話ではなくなってくるのだ。
咥えたストローから甘ったるい飲料を流し込むが、一度落ち着きを失った心はそう簡単に平常を取り戻してはくれない。
あと一体何分このもどかしさに耐え抜けばいいのだろうか。
(ていうか、そんだけ落ち着かねーなら会場行ってくりゃいいだろ。お前ならAqoursの誰かに憑依すりゃいいんだし)
〈一人で残すのは可哀想だから付き合ってやるよ〉
(・・・そりゃどうも)
一人会場に入れない事への嫌味に聞こえなくもないが、そういう事を言う奴ではないので素直に気を遣ってもらっていると捉えていいだろう。つくづく変なところで優しいウルトラマンだ。
「・・・何か口にしてないと落ち着かないんだよな・・・」
とにかく落ち着かなくて飲み物ばかり飲んでいたら容器が空になってしまった。
もう一つ注文しようと腰を上げた時、陸のケータイが音を鳴らす。
「っ! 来たか⁉」
『おい陸! さあ出ろ! 早く出ろ! 今すぐ出ろ!』
傍から見たら一人でテンションがおかしなことになっている痛い少年としか思われてしまうのだろうが、今はそんな事気にする余裕もない。
慌てて危なく携帯を落としそうになりながらも何とか耳に当てるが、何も音は聞こえない。
「・・・? ・・・あ、メールか」
『・・・お前な~・・・・・・』
「悪い悪い・・・・・・」
電話とメールで着信音は変えているはずなのに間違えるとは、本当に落ち着きを失っているらしい。
気を取り直して、いつになく指を素早く動かして開いたメールの内容は。
件名 り゛ぐぢゃ~~~ん゛・・・・・・(泣)
もう不安しかない件名のメールに添付されていた画像に映っていたのは、鳥のように腕を広げる善子と・・・・・・、
・・・・・エントリー番号二十四番という、学校説明会でのライブ終了のお知らせだった。
「どうすんのさ! 二十四番なんて中盤じゃん! ど真ん中じゃん!」
会場を後にし、陸の待つカフェテリアにてAqoursが合流した瞬間に喚き出す千歌。
「し、仕方ない。堕天使の力がこの数字を引き寄せたのだから・・・・・・・・申し訳なーい‼」
始めは何とか言い訳しようとしていた善子だが、お約束の堕天使芸に誰も反応してくれないのを受けて素直に頭を下げる。
「善子ちゃんだけが悪いんじゃないよ」
梨子はこういうが、そもそもどうして壊滅的に運の悪い善子にそんな大役を任せたのだろうか。
「でも、こうなった以上、本気で考えないといけないね」
「説明会なのか、ラブライブなのか・・・」
重々しく開かれた果南とダイヤの口から発せられた言葉に、場の空気が変わる。
「・・・・・・そのどっちかを選べって事?」
「そうするしかありません」
もう説明会とラブライブ、双方でライブをやるのはもう諦めるべきだろう。
これ以上この事項を実現させることを画策していても時間の無駄だ。説明会にしろラブライブにしろ、あまりその事に時間を掛け過ぎるとパフォーマンスに影響が出る。
「そうなったら説明会ね」
「今学校を見捨てる訳にはいかないもんね・・・」
「今一番必要なのは入学希望者を集める事。一番効果的なのはラブライブではありませんか?」
「たくさんの人に見てもらえるし・・・」
「注目されるし・・・」
意見は見事に真っ二つに分かれてしまっている。
学校説明会に、ラブライブ。どちらも学校のPRとなる事は間違いないのだ。
どちらの主張も間違った事を言っている訳ではないので、すぐにどうするかを決める事は出来ない。
それにどちらも大切なのだ。学校の存続も、ラブライブに出て輝くという事も。
結局この日は何も決められず、そのまま解散となった。
原作パートだと何か解説する事もないな・・・。
というか二期に入ってからロクな戦闘描写がない・・・・。そろそろ書きたいな。
それでは次回で!