ゼロライブ! サンシャイン!!   作:がじゃまる

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ウルフェスのコスプレ云々の話で自分の意見を一方的に押し付けてる連中だったりオーブダークのメタ発言を盾に懐古厨を批判してる連中に物申したい今日この頃。
Twitterでも始めてみようかなん?


それと、金曜にようやくウルフェス行ってきました。ダイナ、ガイア、アグル、ネクサス、ヒカリ、ゼロ様、ジードとグリーティングに俺の推しウルトラマンばっか来てちょー幸せ。
でも土曜に行けばよかったと後悔中。ルーブナイト行きたかった・・・。アサヒちゃんに「はいアメちゃん」してもらいたかった・・・・・・。アサヒちゃん可愛い。


八十八話 出逢いの意味

 

 

 

『梨子‼』

 

 ダイス星人シンの捕縛光線から抜け出したギャビッシュが、姑息な事にも梨子を目の中に取り込んでしまった。

 そうなると、先程から行方が分からない善子も恐らく奴の目の中だ。

 

「ぐっ・・・! この!」

 

『おい待て!』

 

 先程貰った一撃のダメージを引きずりながらも、シンは身体に鞭を打ってギャビッシュへと突進。ゼロも遅れてそれに続く。

 

「ふっ!」

 

『ッ!』

 

 シンが打ち出した銃弾をギャビッシュは跳躍して回避する。距離は決して遠くはなかった。それに反応できるという事は、かなりの瞬発力を備えているのが伺える。

 だが、

 

『デェェェヤ!』

 

 それを予め見越していたゼロは既にその上を取っており、袈裟懸けにゼロランスを振り下ろす。

 空中ならば持ち前の俊敏さも発揮できまい。加えてテレポートは使用するのにそれなりの溜め時間を要すると見た。

 だからこれは決まった。そう思ったはずなのに。

 

『っ・・・!』

 

 かわすのは無理だと判断したらしいギャビッシュが盾にしたのは自身の紅い瞳。

 その中には、気を失っている津島善子の姿が確認できた。

 

『ちぃ・・・!』

 

 いくら奴を撃退するためとは言え、善子ごと掻っ捌く訳には行かない。

 咄嗟に手を止めるが、それはギャビッシュから見たらどうぞ攻撃してくださいと言っているのも同然で。

 

『グキュゥゥウゥゥゥ‼』

 

『ごあっ・・・・・・‼』

 

 頭突きによって思い衝撃が腹部にもたらされる。

 当然空中では威力を受け流すことも不可能なので、敢無く吹き飛ばされて地面を事がってしまう。

 

『ぐ・・・・あ・・・・・・』

 

『グキュゥゥウゥゥゥゥゥゥゥゥゥ――――‼』

 

 咆哮と共に、ギャビッシュの青い身体がどんどん膨れ上がっていく。

 

『な・・・、何⁉』

 

「く・・・、地球の大気に適応したか・・・・・・」

 

 大地が揺れる。

 もうさっきまでの愛くるしい小動物は何だったのか、今のギャビッシュは体長七十メートル程に巨大化してしまっていた。

 

『まだデカくなりやがるのか⁉』

 

「・・・むしろ、アレが本来の大きさだ」

 

 身長の振り幅が大きすぎる。どうすればあんな巨大獣がハムスターみたいなサイズに縮むことが出来るのだろうか。

 

「おい、どうすんだあれ」

 

 とりあえずは身体の主導権が戻ってきた陸だが、どうしたらいいものか。

 変身するには人の目が多すぎる。その事すらも計算に入れてここで巨大化したとするならば、もはやこちらの予想を遥かに上回る知能の高さだ。

 対抗策を次々潰されていく陸とゼロが焦燥に駆られる中、その傍らのシンは逆に燃え上がっていく。

 

「・・・・・・出来れば二度と拝みたくなかった姿だな。ギャビッシュッ‼」

 

 エンカウント時当初の冷静なイメージを根っこから打ち砕くほど声を荒げ、光線銃を奴に向けて連射する。

 だが人間サイズの片手銃が人の数十倍もの体の大きさを誇る怪獣に通用するはずもなく、ヒットはするがギャビッシュは意にも介していない。

 

「クソッ・・・・・・!」

 

「オイ! 落ち着け!」

 

 陸の制止も聞かずに飛び出すシン。鬼気迫るその表情からは、まるで過去にギャビッシュとの間に何かあったかのように伺えた。

 だがいくら何でもあの大きさ相手に生身で突っ込むのは無謀だ。

 

「・・・貴様はいつもそうだな。そうして優しき人間の心に取り込み、散々利用した挙句に殺す。・・・・・その娘たちを私の娘のように殺させはしない‼」

 

「え・・・・・・」

 

『・・・お前、娘をアイツに・・・・・・』

 

「ギャビッシュゥッ‼」

 

 残酷な過去の告白に一瞬とはいえ呆然とするゼロを尻目に、シンは銃を乱射する。

 いくら機械とは言え、ギャビッシュの感覚的には虫にたかられているようなものなのだろう。

 

『グキュゥゥウゥゥゥ‼』

 

 人間ならば虫にたかられた時はその虫を振り払う。それは人間とはかけ離れた図体を持つ奴とて変わらない。

 

「危ねぇ‼」

 

 羽虫を叩き潰すかの如くギャビッシュが長い尾をしならせ、シン目掛けて勢いよく振り下ろす。

 さしものゼロとて人間の姿のままではどうにも出来ない。

 そして復讐者を標的の凶撃が押し潰そうとしたその時、

 

『フッ‼』

 

 万物を反射する閃光と共に出現した銀色の巨人によってそれは防がれた。

 

『シェェェイ!』

 

『グゥゥウゥ⁉』

 

 鋭い上段回し蹴りを側頭部にもらい、ギャビッシュは悲鳴と共に転倒する。

 

『ミラーナイト‼』

 

『間一髪でしたね』

 

 シンの窮地を救った銀色の巨人―――ミラーナイトは、戦闘中にもかかわらずこちらに向かって挨拶なのか頭を下げるという余裕を見せている。

 

『グレンはどうした?』

 

『あのお馬鹿さんなら大いびきかいて寝ていますよ。一応声は掛けたのですが、起きる気配がないので置いて来ました』

 

 淡々とそう言うが、声音には確かな苛立ちも含まれていた。

 

『すぐに戻って小一時間ほど説教したい気分なので、早めにカタをつけるとしますか』

 

『待て! 善子と梨子がそいつに捕まってる‼』

 

 お得意の刃乱射でギャビッシュを八つ裂きにしようとしていたミラーナイトを攻撃に移る寸でのところで止める。

 

『・・・なるほど・・・・・・レディを人質に取るとは感心しませんね』

 

 聞く話によると彼はエスメラルダという星の王女に使える者らしい。いちいち女性に対する言動が気障なのはそれが一因してるとか。

 

『それで、私はどうすれば?』

 

 流石グレンと違って話の理解が早くて助かる。あの馬鹿ならばとりあえず燃やすとか言い出していただろう。

 

「とりあえずそいつの動きを抑えてくれないか?」

 

 対処法を挙げたのはシンだった。ミラーナイトの介入により冷静さを取り戻したのか、熱気はすっかり抜けきっていた。

 

「その隙に私が彼女達を救出する」

 

『・・・・・・了解です』

 

 シンの存在にツッコまない辺り、味方であることは理解してくれたようだ。片腕から繰り出す光の刃―――ミラーナイフでギャビッシュを牽制しつつ、勇ましくその巨体に掴みかかる。

 

『グキュゥゥウゥゥゥ!』

 

『出来ればもっとスマートにやりたいところでしたが・・・・・・、これでいいでしょうか?』

 

「十分すぎるくらいだ。感謝する。行くぞゼロ」

 

「え―――おぅわっ⁉」

 

 シンに肩を掴まれたと思った次の瞬間、周りの景色が一変する。

 辺り一面真っ赤に染まり、足元にあったコンクリートの歩道などは消え失せている事から今の今までいた場所ではないのは確かだ。

 

『おい、ここは一体―――』

 

 どこだ、とゼロが続けようとした時、とある存在が視界に入った陸はすぐさまそれに向かって駆けよった。

 

『善子・・・・・・つーこた、ここは奴の目の中か・・・・・・』

 

「ああ。テレポート装置を使った」

 

 ミラーナイトにギャビッシュの動きを抑制するよう頼んだのはこのテレポートの座標がズレないようにするためだったようだ。

 

「・・・桜内梨子は私に任せろ。お前はその娘の安全を確保してくれ」

 

「言われるまでもねーよ」

 

『・・・つか、随分と梨子を気に掛けてるみてーだな』

 

「・・・・・・偶々だ」

 

 そう短く返答すると、シンはテレポート装置を使って善子を抱き上げた陸をギャビッシュの体外へと転送した。

 

 

 

 

 

「・・・・・・はは・・・、偶々か・・・」

 

 誰もいなくなった眼球の中で、首から下げたペンダントを開く。

 その中の写真に写されているのは、かつてギャビッシュによりその命を奪われた娘の姿。

 

(・・・きっと、そんな事はないのだろうな)

 

 彼女も津島善子と同じように優しさを利用されたのだ。唯一違ったのは、その挙句に命を奪われたどうか。

 思えばあの日から自分はギャビッシュ殺しに奔走するようになったのだったか。

 復讐を果たすことだけを胸に、奴の同族を始末し続けてきた。

 ・・・まさかここに来て、別の思いが芽生えるとは思ってもいなかったが。

 

(・・・二度と・・・、同じ思いはしてなるものか・・・!)

 

 ペンダントを強く握りしめ、シンは梨子の捕らえられているもう片方の眼球へと自身の身体を転送した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うおおぉぉぉおぉぉぉぉッ⁉」

 

 気を失っている善子を抱えながら、陸は続々と背後から襲い掛かる雷撃を回避する。

 

『おいコラミラーナイト! ちゃんとそいつ抑えてろよ‼』

 

『流石に尻尾まで抑えられる訳ないでしょうが! それくらい自分で何とかしなさい!』

 

『んだとコノヤロォ‼』

 

「こんな時に喧嘩してんじゃねぇよお前等!」

 

 ウルティメイトフォースゼロらしいといえばらしいが、時と場所ぐらい考えて欲しいものだ。ミラーナイトがこうなるのは珍しいといえば珍しいが。

 

「つーかしつけーなあの野郎」

 

 善子を奪われた仕返しだと言わんばかりにこちらを狙ってくるギャビッシュ。知能が高いが故か、どことなく人間臭い怪獣だ。

 

『全くだ。絶対友達いねーだろアイツ』

 

とにかく奴の目の中に行っている間に町の人々の避難が終わったのは幸いだった。

 ゼロと身体能力を共有している今の陸だからこそ避けられるものの、ここにまだ一般人が残っていたら大惨事だっただろう。

 

『ぐっ・・・!』

 

『グキュゥゥウゥゥゥ‼』

 

「うおあっ・・・・・・⁉」

 

 強引にミラーナイトに光弾を叩き込み吹き飛ばしたギャビッシュが地面に突き立てた尻尾から電撃が放たれ、衝撃で道路が大きく捲れ上がった。

 

「あがっ・・・・・・!」

 

 それにより吹き飛ばされてしまったが、咄嗟に自分を下敷きにしたので善子に怪我をさせずに済んだ。

 だがマズイ。ギャビッシュが捉えていた少女を奪われた事に怒りを覚えているのなら狙われるのは確実だ。それに加えミラーナイトもまだ起き上がれそうにない。

 地面を転がった今なら尚更・・・‥、

 

『グゥゥゥゥゥゥ・・・・・・』

 

 だがギャビッシュの瞳はこちらを見ていない。

 

「がぁ・・・‥」

 

『ッ! お前等‼』

 

 凶獣が狙いを定めたのは見た目中年の男と紫檀髪の少女の二人。つまり奴の内部から脱出したシンと梨子だ。

 

「ちょ・・・大丈夫ですか⁉」

 

 梨子の方は意識を失っておらず、苦しそうに悶えるシンを前にどうしたらいいか分からないといった様な表情をしている。どうやらシンも陸と同じように自身を下敷きにしたらしい。

 

「・・・・・・私はいい・・・、逃げろ・・・」

 

「・・・! そんな事出来る訳―――」

 

『グキュゥゥウゥゥゥゥゥゥゥゥゥ‼』

 

 二人が揉めている今を好機ととったのか、邪悪に微笑んだギャビッシュは梨子目掛けて鋭い鉤爪を振りかかった。

 

「ッ! 桜内ッ‼」

 

 反射的に飛び出すが、当然間に合うはずもない。

 必死の形相で四肢を動かす陸の眼前で、無情にも紅い鮮血が迸った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 本当に死んだと思った。

 自信目掛けて腕を吹き翳した怪獣を前に死を悟り、目を瞑ってその時を待った。

 

「っ・・・・・・!」

 

 生々しい音が耳に届く。きっと肉が引き裂かれたのだろう。

 だが、痛みはない。違和感といえば生暖かい感覚が顔の一部に広がっていくぐらいだ。

 

「・・・え・・・・・・」

 

 何が起こったのかと恐る恐る目を開き、そこで言葉を失う。

 

「っ・・・! っ・・・・・・!」

 

 顔に掛かった生温い液体の正体。それは、梨子を庇ってギャビッシュの攻撃を受けたシンの吹き出した血潮だった。

 

「っ・・・・・・! な・・・なんで・・・・・・」

 

 震えが止まらない手で、俯せになって倒れるシンの身体に触れる。その背中にある思わず目を逸らしたくなってしまう程深く痛々しい傷から夥しい量の血が溢れ出ていた。

 

「・・・・・・・無事で・・・、良かった・・・・・・」

 

 シンは途切れ途切れに口を開く。弱々しい声音の反面呼吸は荒く、早急に手を打ったところで助かるか怪しいのも明らかだ。

 

「・・・なんで・・・、助け・・・・・・」

 

 梨子の方はどこも怪我は追っていないはずなのに、うまく言葉が出せない。

 理解が追い付かなかった。どうして縁もゆかりもなく、今日会ったばかりの、しかも先程までシンの事を敵だと誤解していた自分を庇ったのか。

 

「・・・・・・私が、助けたかったから・・・・・・助けただけだ・・・・・・」

 

 そんな梨子の心境を汲んだのか、慰めるように口を動かすシン。

 

「喋っちゃダメです! 死んじゃ―――」

 

「・・・もういいさ。どちらにしろ・・・、もう間に合わない・・・」

 

 そう諭す表情は妙に晴れやかで、致命傷を負い、死が迫っているとは思えない。

 背中に傷があるにも拘らず仰向けになると、胸のペンダントを引き千切って震える梨子の手の中に握らせた。

 

「・・・・・・君は・・・、死んだ娘に似ている・・・・・・。丁度・・・、あの個体に殺されたんだ・・・・・・」

 

「・・・・・!」

 

 開かれたペンダントの中で佇む写真には、確かに梨子とよく似た少女と、その隣で笑うシンの姿があった。

 

「・・・まさか・・・、それで私を・・・・・・?」

 

 虚ろな瞳を梨子の視線と重ね、微かに微笑む。

 

「・・・君の顔を見た時・・・、ギャビッシュに殺された娘の事が頭を過った。・・・・・それと同時に、もしまた誰かが、ギャビッシュに寄って娘と同じ道を辿ってしまったらと思うと・・・、たまらなく胸が痛んだんだ・・・・・・」

 

「・・・・・‥」

 

 それはつまり、シンにこうさせてしまったのは梨子のせ―――、

 

「・・・・・・私は、ギャビッシュを殺すことしか頭になかった・・・」

 

 そう思いかけた梨子の思考を、シンは尚も声を出すことで遮った。

 

「復讐者として・・・、娘の仇を・・・、娘が味わった苦しみを奴ら全てに・・・、与えるために・・・・・・・・・だが、そんなものは人のする事ではない・・・・・・がはっ・・・・・!」

 

 口から血を吐き出しながらも言葉を続けることを辞めず、消えゆく命の灯に喝を入れ、ただ真っ直ぐに眼前の梨子へと向け続ける。

 

「・・・全ての出会いには意味がある・・・・・・。私は、君に出会って、ギャビッシュを倒す本当の目的・・・・・、もう二度と、娘のように優しさを裏切られることが無いようにと・・・・・・、それを思い出すことが出来た・・・・・・。人の心を取り戻すことが出来た・・・・・・」

 

 改めてペンダントを梨子の手の中に収めさせると、シンもまた強くその手を握る。

 

「・・・だから・・・、君が、気に病む必要はない・・・・・・。私は、むしろ君に感謝しているよ・・・・・・・・・・・・ありがとう――――――」

 

 感謝の言葉を紡ぐと共に、写真の中、彼の娘の隣で笑っているものと同じくらいの優しい笑みを見せた。

 もう十分だ。そう言うように。

 

「――――――梨子・・・・・・」

 

 最後に、初めて梨子の名前を呼んだ後ゆっくりと瞳を閉じ、シンは光の粒子となって天に霧散していった。

 

『グウゥゥゥゥゥ・・・・・・』

 

 彼の死を嘲笑うかのように、虫けらの死を馬鹿にするかのように、残されたペンダントを握る梨子を見下ろしながら、低く、醜く笑うギャビッシュ。

 その姿は命が散りゆくのをどうとも、むしろ楽しんでいるように思えた。

 

『キュグルゥゥゥゥ・・・・・・』

 

 今度はどう面白おかしく殺してやろうか、そう語る双眸を梨子に向けたその刹那、

 

『グキュゥゥウゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ⁉』

 

 赤と蒼の閃光が空へと昇り、青い悪魔の巨体を薙ぎ払った。

 光の柱の中から現れたのは、かつてない程の怒気を全身から放っているウルトラマンゼロ。

 

『・・・テメェは・・・・・・』

 

 ゼロはよろよろと起き上がったギャビッシュに対し、吠えた。

 

『・・・テメェだけは・・・・・・・・・絶対に許さねぇ‼』

 

 

 




ゼロさん、怒りの咆哮。
とりあえずダイナリスペクトの要素は全てぶっこんでおくスタイルです。ダイナ好きなので。
だからダイス星人、殺しちゃった♪(バンドリのサブタイ風)・・・俺は人間の屑かなん?

いやー、まさか日常回だったよしりこ回がめっさ重くなった上にこんなに長くなってしまうとは・・・・・・、一応次回で終わらせます。


それでは次回で!
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