~前回までのあらすじ~
彩の命運を賭けたデュエマ!
外道の動きを封じ、短期決戦を狙う翔であったが、S・トリガーによりその目論見は崩れてしまう。
そして外道の切り札である《超戦龍覇 モルト NEXT》が召喚されてしまった………!
「フヒヒwwwwwwこいつが出たからにはクソガキィwwwお前に勝利はなぁああああい!!!」
………
(嫌な予感がする………)
デュエマを知らない私さえこう思ってしまうほど、モルトNEXTから放たれる威圧感は凄まじかった。
「まずは出た時の『マナ武装』能力発動!『ドラグハート・フォートレス』である《
場に降り立ったモルトが右腕をかざすと、上空に巨大な穴が開かれ、中から青き炎を纏った刃――――――《
モルトがそれを掴み再び上空へ放つと、刃は青き炎を更に強く輝かせ、モルトよりも何倍も大きい城――――――バトライ閣へとその姿を変形させた。
「………モルトNEXTとバトライ閣の同時使用はルール上禁止されているはず」
「えっ!?それって………!」
「ルールぅ?何を言ってるんだぁい?誰がお前とのデュエマを『
「酷い!そんなの不公平「まぁ、いいぜ。俺が確認をしなかったのも悪いからな」ええっ!?」
不公平だ、と私が言おうとしたが男の子はなんともないかのように受け入れた。
「フヒヒヒヒwww物わかりのいいガキは嫌いじゃないwwwそれとも、もう彩たんのことはどうでもよくなっちゃったのかなぁwww???」
「何言ってんだ?俺はこのデュエマ、まだ諦めてなんか一片たりとも思ってないぜ?それに………」
「モルトNEXTとバトライ閣の組み合わせ、今の俺のデッキならなんとかなる」
―――――――――――――――――――
「………フヒ?」
今………なんて言った?この絶対無敵の組み合わせを………なんともない、って?
気でも狂ったのか、ブラフなのかは知らないが………
「なんとかなるって言うなら………なんとかしてみせろやあああああああああ!!!!!!」
僕のカードをバカにするあのクソガキ、潰す、潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す!!!!!!
「スクランブルチェンジの効果で場に出たモルトNEXTは『スピードアタッカー』を得る!よって即攻撃可能!」
さぁ、絶対無敵のドラゴンコンボの時間だぁ!!!
「モルトNEXTでアタックする時にバトライ閣の効果ぁ!自分の火の『ドラゴン』か火の『ヒューマノイド』が攻撃する時、山札の一番上のカードが進化でないドラゴンかヒューマノイドだったら、タダでバトルゾーンに出す!」
僕は山札の上のカードを勢いよく捲る。捲れたのは………
「《
モルトNEXTがガキのシールドに走り出すと同時にバトライ閣から赤い鎧を身に纏い四本の腕を持つ龍―――――バトクロスが射出された!
「8マナのドラゴンがタダで出てきた!?」
「バトクロスの効果でガキのサザンと強制バトル!」
射出されたバトクロスはそのままサザンの目の前に降り立つと、四本の腕から強烈なラッシュを繰り出す。負けじとサザンも手に持つハルバードで応戦。
バトクロスの一撃とサザンの一撃がぶつかり合い、爆発。爆発が収まると場に互いの姿はいなくなっていた。
「これで邪魔はいなくなったぁ!そのままシールドを
殴る、蹴る。モルトの激しい攻撃はシールドを2枚同時に破壊した。
「シールドチェック………トリガーは、なしだ」
「シールドの枚数が並んじゃった………」
「そしてぇ!モルトNEXTの『
僕のマナゾーンにいるドラゴン達の力を受け、再びモルトNEXTは立ち上がる。
「そのままモルトNEXTでもう一度アタックだぁ!当然バトライ閣の効果ももう一度発動するぜぇ~~~???」
再び山札の上のカードを勢いよく捲る。………フヒッ
「フヒヒヒヒヒ!!!完璧だ………捲れたのは二枚目のモルトNEXTだあああああ!!!」
バトライ閣から二人目のモルトNEXTが射出される。これで下準備は整ったぁ………!
「二枚目のモルトNEXTのマナ武装能力で超次元ゾーンから《
地面から史上最強のドラグハート・フォートレス―――――ハートバーンが轟音を立ててその姿を現した。ハートバーンの出現と同時にバトライ閣がそれに応えるかのように光を放ち始めた!!!
「モルトNEXTの登場によって、バトライ閣の『
バトライ閣が城の形から姿を変えていく。光が収まるとバトライ閣はモルトNEXTの何倍も大きい超巨大な甲冑を着た龍―――――『ドラグハート・クリーチャー』最強の一角、バトライ武神へとその姿を龍解させた。
「お、大きい………あれもクリーチャーなの!?」
「これで能力の解決は終了!そのままシールドを攻撃だ、モルトNEXTぉ!!!」
モルトNEXTは飛び上がりそのまま両腕を正面に構えるとエネルギー波を解き放った!
エネルギー波はクソガキのシールドにぶつかり二枚のシールドが割れた時点でその勢いを止めた。
「トリガー………なしだ」
「まだまだ僕のターンは終わらないっ!!!ハートバーンの能力でバトルゾーンにある僕のドラゴンは全てスピードアタッカーになる!よってバトライ武神とモルトNEXTも攻撃可能だぁ!!!」
「シールドは残り1枚!?このままじゃ負けちゃう!!!」
「フヒヒヒヒヒヒ!!!絶対無敵のドラゴンコンボの真髄はここからだぁ………バトライ武神で攻撃ィ!!!」
僕の指示と共にバトライ武神が応えるかのように雄叫びを上げる。雄叫びに応えるかのように僕の山札の上から3枚のカードが上空を舞う。
「バトライ武神の攻撃時、山札の上から3枚を見せ、その中の進化ではないドラゴンと進化ではないヒューマノイドを全てタダでバトルゾーンに出す!公開されたのはこの3枚!」
《メガ・マナロック・ドラゴン》
《メガ・マナロック・ドラゴン》
《メガ・マナロック・ドラゴン》
「3枚とも進化でないドラゴン!そのままバトルゾーンへ!」
戦場に火柱が3本噴き上がる。その中から炎を纏った大剣を構える刺々しいドラゴン―――――メガ・マナロック・ドラゴンが降臨した。
これで場にはバトライ武神、2体のモルトNEXT、3体のマナロック・ドラゴンの6体のドラゴンが。
「た、たくさんドラゴンが………!シールド1枚じゃこんなの………」
「マナロック・ドラゴンの効果!クソガキのマナを封じ込めろ!」
3体のマナロック・ドラゴンが大剣を振るう。すると巨大な熱波が出来上がり、クソガキへと襲い掛かった!!!
「ぐうぅ………っ」
「ああっ!!!」
「これで次のターンお前のマナは全てアンタップしない!まぁ、このターンで終わりだけどねぇ…最後のシールドをブレイクしろ、バトライ武神!」
バトライ武神が超巨大な刀を構えると―――――
一閃。
ただ、それだけで地面を抉るほどの巨大な衝撃波が放たれる。衝撃波はシールドにぶつかると轟音を立て爆発した。
「さぁ、最後のシールドチェックだぁ!!!!!」
爆発の煙が晴れる。そこにあったのは……………
「『スーパー・S・トリガー』!《
団子のような並びをした石ころが現れた瞬間、石ころから閃光が放たれる。その光はあまりにも眩しすぎて目を開けられないほどだ。
光が収まり目を開けると―――――僕のドラゴン達が全て座り込んでしまっていた。
「ミタラシオのスーパー・S・トリガー能力で全てのクリーチャーをタップさせてもらった。これで、このターンで決着がつくことはない!!!」
―――――――――――――――――――
「………フヒヒッ、無駄なことを………ターンエンドだ」
「やったぁ!あの攻撃を耐え切った!」
まさかお試しで入れていたミタラシオが最後に出てくるとは………
「さぁ、俺のターンだ「3体のマナロックの効果でマナはアンタップしないからなぁ!」わかってるって、ドレミ24、クルト、ミタラシオをアンタップしてドロー」
俺はこのターン、マナを置かなかれば使用することの出来るマナの数は0だ。メガ・マナロック・ドラゴン………殿堂入りしているカードだけあって恐ろしい能力である。
「フヒヒwwwwwwまだ諦めてないようだが………
「いいことねぇ………?このターン、おっさんは負けない(キリッ、とかか?」
「察しはいいようだなぁ、ガキぃ!僕の残りのシールドは全て
「そ、そんな………というかイカサマしたんですか!!!」
「人聞きが悪いなぁ、彩たん!
………こんな奴がデュエマをやっていると思うと腹が立つな。
「それだけじゃないだろ?手札には『ニンジャ・ストライク』能力を持つクリーチャー………《
「フヒッ、ご名答………本当に腹が立つクソガキだなぁ………」
「ニンジャ・ストライク?ハヤブサマル?」
「あー………簡単に言うと今のおっさんにはシールドとは別に、身を守れる手段があるってことだな」
「そ、それじゃあ、このターンに勝つことなんて………っ」
「………まぁ、多分大丈夫、なはず」
「は?」
「えっ!?」
俺の勝利宣言に困惑するおっさんと、女の子。本当におっさんはいいことを教えてくれるな。おかげで―――――確信を持って勝てる、はず。
「フヒヒヒヒヒヒ!!!使えるマナもない、場にいるのはシールド・トリガー1枚で全滅する雑魚3体のみ!そんな状況で勝利宣言だとぉ………???ふ、ふざけるのもいい加減にしろよ!クソガキ!」
ああもう、クソガキクソガキって………
「ふざけてるのはおっさんだろ!!!自分が勝つためにはどんな手段を問わない………そんなお前にデュエマをやる資格なんて、ない!!!」
「!?」
「それと俺はクソガキじゃねぇ!
「ぐ、ぐぬぬぬ………」
「いくぞ!ドレミ24でシールドを攻撃するときに革命チェンジ!」
「ま、また革命チェンジ!シドかぁ?ドレミかぁ?い、いずれにしろ無―――「俺が出すのは………コイツだ!!!」!?」
「現れろ!全ての時を司る法皇っ!!《
ドレミからタッチを受け、現れたのは黄色いたてがみ、空を駆ける大きな白き翼………背後には時を示す12のピット。
音と自由を愛する『ドレミ団』の盟主―――――時の法皇 ミラダンテXII、君臨。
「き、綺麗………!」
「ふ、ふん!何が出てこようがハヤブサマルで「ミラダンテXIIの『ファイナル革命』、発動!!!次の相手のターンの終わりまで、相手はコスト7以下のクリーチャーを召喚できない!」フヒッ!?ハ、ハヤブサマルが!?」
ミラダンテの美しき音色がツタのように外道の腕から手札に巻きつき、ハヤブサマルを縛り付ける。
「更にミラダンテの能力で手札からコスト5以下の光の呪文を1枚、無料で唱えることが出来る!俺が唱えるのは呪文、《ミラクルストップ》!」
先程とは違うミラダンテの音色は別のツタを生み出し外道を拘束する。
「ぐ、ぐうううう!!!何をしたあああぁぁぁ!?!?!?」
「そのままシールドを『
音色を奏で終えるとミラダンテは上空へと駆け上がり、ピットから大量の光の矢を生成、そのまま外道のシールドへと射出した。
それは外道の全てのシールドを粉々に打ち抜き、破壊した。
「フヒ!バ、バカめ!ハヤブサマルが出せなくても僕には3枚のハードラックがッ………!?!?」
破壊されたシールドから全て稲妻型のアイコンが現れるが、外道を拘束しているツタが全てのアイコンを覆いつくしそのまま爆発。3枚のハードラックは発動することなく外道の手札に舞い戻った。
「ミラクルストップの効果で、次の俺のターンの初めまで、相手は呪文を唱えることはできない。」
「……………ひっ、たたたた助けてくれ!!!今まで悪かった!なんでもするから許してくれええええ!!!」
「断る!クルトでおっさんに止めだ!!!」
クルトが外道に向かい飛びだす。そうはさせないと外道のドラゴン達はクルトを止めようとするがその前にミラダンテが立ちふさがる。
ミラダンテを退けようとドラゴン達が熱波、斬撃、エネルギー波をミラダンテに放つ!
ミラダンテはそれを光の矢で全て相殺させると音色を奏で巨大なツタを呼び起こす。ツタは6体のドラゴンを纏めて縛り上げると動けないように拘束をする。ドラゴン達は抵抗するもそのツタを破ることは出来なかった。
ミラダンテの力により立ちふさがる者は、いない。
クルトはそのまま外道の元に猛ダッシュで向かう―――――途中で石ころに躓いた。
加速していたため勢いは止まらずそのままゴロゴロと転がりながら外道とぶつかり―――――爆発した。
「ブヒィィィィィィ!!!!!」
こうして俺は外道との命運を賭けた卑劣なデュエマに勝利したのであった。
外道戦、決着です。最後が駆け足気味になってしまった感…
作中で外道さんが使用したデッキは主人公が言っている通り2018年3月現在、色々と構築に制限がかかっています。外道さんの使った構築通りに使用する際には必ず相手の方に許可を取ってから使用してください。
~まとめ~
ルールを守って楽しくデュエマ!