BanG Dreamasters!   作:toku3

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今回も非デュエマ回です。

BanG Dream!二期決定おめでとうございます!



~前回までのあらすじ~

外道とのデュエマに勝利した翔。父親である高宮 渡の案内で着いた先は渡が社長を務める事務所だった!翔はそこでアイドルバンド『Pastel*Palettes』のメンバーと出会う………



Pastel*Palettes

~会議室~

 

「「「「「「ガールズバンドデュエマフェス?」」」」」」

 

大和さんを連れてきた白鷺さんと合流し一段落したところで父さんが本題と称し大きな紙を広げた。

 

俺を含めた6人が父さんの広げた紙―――――ポスターのようだ―――――をまじまじと見つめる。そこには、

 

「ハゲしくアツかりしデュエ魂、バンド魂求む!ガールズバンドデュエマフェス開催!」

 

と大きな文字ででかでかと殴り書きされていた。

 

「今、デュエルマスターズ………デュエマが流行の兆しにあるのは知ってるかい?」

 

「えっ!?」

 

丸山さんが驚く。俺も驚いたが他の人の反応を見るに当たり前なことなのだろう。

 

「あ、彩ちゃん………」

 

「さ、最近忙しくて………あはは…」

 

白鷺さんが知らなかった丸山さんの様子を見て呆れている。俺も少しは世間の情勢を知っておくべきだな………うん

 

「このイベントはそんなデュエマ流行にあやかって来てもらった人にガールズバンドを知ってもらおうというイベントなんだけど………このイベント、Pastel*Palettesに出てほしいという誘いを頂いちゃってね」

 

「ほ、本当ですか!?」

 

「ガールズバンドデュエマフェス………いいね!るんっ、ってきた!」

 

「ま、待ってください!ジブン、デュエマはやったことはないっすよ!?そんな状態で大丈夫なんですか!?」

 

「…麻弥ちゃんの言う通りだわ。デュエルマスターズをやったことがない私達に来てくださった方が満足して頂けるようなデュエマをすることは難しいと思います」

 

「私もマヤさんやチサトさんの意見に賛成です!千里の道も一歩から!です!」

 

(その意味はちょっと違うような…)

 

最後の発言に心の中でツッコミを入れながらも状況を確認する。賛成派が2人に反対派が3人。特に白鷺さんはとても慎重気味にこのフェスに対して出ることを反対している。過去に似たようなことがあったのだろうか?

 

「その点に関しては勿論、無計画ではないさ。開催は1ヶ月後と時間は多くとらせてもらった。それまでにみんなにはデュエマを覚えてもらう。その為のインストラクターも準備したのだけれども…」

 

父さんが困った顔をする。インストラクターってまさか………

 

「もしかして………外道さんが!?」

 

「その通り、彼が本来ならばそうなる予定だったんだが………」

 

思い上がって暴走、この話は白紙、と

 

「「「「うーん………」」」」

 

無理ではないか―――――そんな雰囲気がこの会議室に溢れ出す。そんな中、

 

 

 

「んー、だったらしょーくんに教えてもらおうよ!」

 

 

 

水色の髪の女の子―――――氷川さんがとんでもないことを言い出した。

 

「え、ええっ!?」

 

「だって、その外道さん?だっけ?その人より強いならしょーくんに教えてもらおうよ!」

 

この場にいる全員の視線がこちらに向くのを感じる。

 

「………元々、翔には外道君の手伝いをしてもらうお願いをしようと決めていたんだ。彼だけに任せていると大変なことになる―――そんな気がしたからね。まさか、こんなに早く起こるとは思ってもいなかったけどね」

 

なるほど、父さんが俺を呼び出したのはそういう理由だったのか………

 

「………俺は」

 

考える。いつもの俺なら面倒くさいと突っぱねるところだろう。突っぱねて、とっとと家に帰り動画の続きを観よう。そう思っただろう。しかし―――――

 

「………」

 

丸山さんと目が合う。Pastel*Palettes………俺は彼女たちのことは全くと言っていいほど知らない。けれども何故だか彼女たちのことをもっと知りたい、そして彼女たちのデュエマを見てみたい………そう思った。

 

「俺なんかでよければ、喜んで引き受けたい。もちろん、外道…さんの代わりが来るまででも構わない。」

 

「もちろん、私達も総力を挙げて次のインストラクターを探すつもりだよ。だからガールズバンドデュエマフェス………お願いできるかな?」

 

「私は賛成です!デュエマはやったことないですけど………何事にもチャレンジしてみたいです!」

 

最初に声をあげたのは白い髪の女の子だった。

 

「ジブンも賛成です!前と違って時間はたっぷりあるみたいですし、イヴさんの言う通りジブンもデュエマにチャレンジしてみたいっす!」

 

大和さんからも賛成の声が上がる。あとは白鷺さんだけだ。

 

「イヴちゃん、麻弥ちゃん…そうね、チャレンジしてみることも大切よね…わかりました。私も賛成です」

 

白鷺さんも賛成。これで5人の了承は取れた。

 

「みんな、ありがとう。翔も突然のことで本当に申し訳ない」

 

「大丈夫だって、引き受けたからにはフェスの成功を目指して頑張るから」

 

「すまないね。早速だが私は色々と準備に取り掛からせてもらうよ、外道君の処遇のこともあるしね。それじゃあ、みんな本番に向けて頑張ってくれ!」

 

「「「「「「はい!」」」」」」

 

俺たちに激励の言葉を贈ると父さんは会議室を後にした。ここから先は俺に一任ということね………

 

「えーっと…とりあえず自己紹介から始めようか。外道…さんの代わりが来るまでの間、皆さんにデュエマを教えることになった高宮 翔です。短い間になるとは思うけどフェスの成功を目指して精一杯頑張っていくのでよろしくお願いします!」

 

「「「「「よろしくお願いします!」」」」」

 

俺が自己紹介を済ませると丸山さん達の自己紹介が始まった。

 

「さっきも紹介したけど…Pastel*Palettesのボーカル担当、丸山 彩です!改めてよろしくね、高宮君!」

 

丸山さんはアイドル研究生からPastel*Palettesのボーカルに選ばれたとのこと。研究生上りということはとてつもない努力を積み重ねてきたに違いない。この努力を踏みにじろうとした外道のおっさんを止めることが出来て本当によかった…。

 

「じゃー次はあたし!ギター担当の氷川 日菜だよー、よろしくねーしょーくん!」

 

水色の髪の女の子―――氷川さんはオーディションに応募したところ、見事に採用されてPastel*Palettesに入ったとか。ギターはお姉さんへの憧れから始めすぐに弾けるようになる辺り真性の天才と言ったところか。俺も教えていたらいつの間にか追い抜かれてそうだな…

 

「次は私でいいかしら?Pastel*Palettesベース担当の白鷺 千聖です♪よろしくお願いしますね、高宮さん♪」

 

白鷺さん………間近でみると同年代とは思えない大人びた雰囲気を感じる。彼女がどのようなデュエマをするのか見るのが非常に楽しみだ。

 

「次は私ですね!私の名前は若宮 イヴです!キーボードをやっています!デュエマもブシドーで精一杯頑張ります!よろしくお願いします、ショウさん!」

 

「ぶ、ブシドー………?」

 

白い髪の女の子、若宮さんはハーフの帰国子女でモデルとしても活躍しているようだ。日本の文化に興味がありその中でもブシドーは特に気に入っているようだ。デュエマにもサムライやニンジャはいるということを伝えるととても目を輝かせて喜んでいた。

 

「最後はジブンですね!ドラム担当の大和 麻弥です。よろしくお願いします。」

 

茶髪の眼鏡女子、大和さんは元々は代理としてPastel*Palettesに参加していたところ、白鷺さんに目を付けられ正式に加入することになったらしい。白鷺さん曰く眼鏡を外したときの素顔が良かったとか。

 

「皆さん自己紹介ありがとうございます。早速デュエマ、なんだけど…明日から練習時間の合間とかで教えていくことになると思う。その辺りの時間調整はこの後トレーナーさん達と俺で調整…かな」

 

「えーっ!今すぐやろうよ!」

 

「俺としても今すぐやりたいところではあるんだけど………ルールを座学で教えるよりも実際にデュエマに触れてもらって覚えてもらったほうがいいかなと思って。その為のデッキを今持ってないんだ」

 

恐らく父さんとしても明日から本格的に始めるつもりだったのだろう。父さんに呼び出された時にも特に持ち物の指定もなかったし。その為、さっき外道のおっさんとのデュエマで使用したデッキ―――【白青サザン・ルネッサンス】デッキしか持っていない。

 

「あ、あのー…ちょっといいですか?」

 

「ん?大和さん?」

 

「さきほど、皆さんが自己紹介している最中に社長さんがこんなものを置いて行ったんですけど………翔さん、これが何か分かりますか?」

 

そう言って大和さんが机の上に置いたのは―――――

 

「………カップラーメン?」

 

カップラーメンでよく使われているような容器だった。

 

「カップラーメンね…」

 

「社長さんの差し入れかな?それにしても不自然だけど…」

 

 

 

「あ~…それ、デュエマのデッキだ」

 

「「「「「え?」」」」」

 

 

 

俺が蓋を開けると中にはデッキが入っていた。

 

「ほ、本当だ…カードが入ってる」

 

「あははっ、すごーい!」

 

「カップラーメンの中にカード……隠れ身の術ですね!」

 

カップラーメンの容器にデッキが入ってたことに驚く5人。俺も最初見た時、カードをカップラーメンの容器に入れる発想なんてどうやったら思いつくんだって驚いたなぁ………

 

ん?カップラーメン………?

 

「あ゛っ」

 

「ど、どうしたの?」

 

俺は慌てて持ってきたものを確認する。確か、昼飯用にカップラーメンを持ってきてたはずだ………

 

「…あー、やっぱりか」

 

「高宮さん、それって…」

 

「昼飯用に持ってきたカップラーメン…のつもりだったがどうやら間違えたみたいだ」

 

みんなの前にカップラーメンだと思っていた(・・・・・)ものを取り出す。

 

「もしかしてそれもデッキっすか…?」

 

「父さんが持ってきたのとは内容は違うけど同じカードですね」

 

やはり慌てて準備をすると良くないな。デッキは揃ったからデュエマは出来るのは嬉しい誤算だけども。

 

 

 

「ねぇねぇしょーくん!カードは揃ったからデュエマやろうよ!」

 

「そうだな…丸山さん、氷川さんの相手をお願いできるかな?」

 

「わ、私!?」

 

「俺のデュエマを一度見てるから大体の流れは分かるかなと。もちろん分からないところは俺が教えるんで。皆さん、どうでしょうか?」

 

「私はそれで大丈夫よ。彩ちゃん、お願いできるかしら?」

 

「ジブンも問題ないっす!お二人のデュエマを見て勉強させてもらいますね!」

 

「お二人とも、頑張ってください!」

 

「み、みんな…うん!日菜ちゃん、私が相手になるよ!」

 

「彩ちゃんかぁ…しょーくんとやってみたかったけど…るるんと勝っちゃうよ?」

 

 

 

丸山さんと氷川さんの激しくアツかりしデュエマが今、始まろうとしていた……………!!!

 

 

 

 

 

(とりあえず、昼飯どうしようかな………)




次回、デュエマ回です!またルール解説が多くなるかもです…

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