BanG Dreamasters!   作:toku3

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スタートデッキ対決後編です。

お気に入り登録ありがとうございます!稚拙な文章ですが楽しんでいただければ幸いです。



~前回のあらすじ~

彩と日菜のデュエマが始まった。お互いがクリーチャーを並べる中、彩が先にシールドをブレイクすることに成功。彩がこのまま制するのか、日菜が逆転するのか。デュエマはまだ始まったばかりである…


革命時間停止vs革命疾風速攻(後編)

「あたしのターン!アンタップ&ドロー!」

 

日菜ちゃんのターンが始まる。アクロアイトがいなくなったからこのターンは大きいアクションは取れないはずだ。

 

「《交錯の翼 アキューラ》をチャージして3マナ!《ガガ・ピカリャン》を出すよ!」

 

ガガ・ピカリャン…パワー2000かぁ…

 

「出た時の効果でカードを1枚引いてターン終了!」

 

大きなアクションはなかったものの、手札を減らすことなくクリーチャーを出してきた。この調子だと先に息切れするのは私だ。

 

 

 

「(その前になるべく日菜ちゃんのシールドを減らさなきゃ!)私のターン!アンタップしてドロー!」

 

このターン使えるマナはチャージをすれば4。でも、どのカードもマナには置きたくないカードだ。それなら…

 

「このターンはマナにカードは置かないよ!そのままトップギアの効果で2マナで《風の1号 ハムカツマン》をバトルゾーンに!」

 

ハムカツマン。可愛いイラストとは裏腹にとても優秀な能力を秘めている。

 

「ハムカツマンの効果でデッキの1番上のカードをマナゾーンに置くよ」

 

マナに置かれたのは《爆竜 バトラッシュ・ナックル》。6マナのクリーチャーだ。とても強力なカードだけど6マナに届いていない次のターンにこれを引いていたとしてもすぐにマナゾーンに置いちゃっていただろう。

 

「さらに!ハムカツマンは『スピ-ドアタッカー』を持っているから出たターンにすぐ攻撃が出来るよ!」

 

次のターンへの繋ぎと速攻性。シールドを減らしたい今の状況にうってつけのカードと言える。

 

「ハムカツマンでシールドをブレイク!するときに………」

 

そして………高宮君が使ったアレ(・・)を私も!

 

 

 

「《漢の2号 ボスカツ》に革命チェンジ!」

 

 

 

攻撃中のハムカツマンを手札に戻し代わりにボスカツをバトルゾーンに送り出す!

 

「革命チェンジ!?なにそれ!?!?」

 

「ふふーん…クリーチャー同士の絆の連携!それが革命チェンジだよ!」

 

決まったぁ…!日菜ちゃんも驚いているみたいだ。

 

「絆の連携…!アヤさん、かっこいいです!」

 

「…ああ、なるほどね、彩ちゃんらしいわ」

 

高宮君が恥ずかしそうにしているのを見て千聖ちゃんはなんとなく察したみたい。うう、生暖かい視線が痛い…

 

「えー、革命チェンジは特定の文明・種族等を持ったクリーチャーが攻撃する時に攻撃しているクリーチャーと手札にある革命チェンジを持つクリーチャーを入れ替えることができる。コストの大きなクリーチャーをただで出すことが出来る非常に強力な能力だ」

 

「ボスカツはパワー5000!更にバトル中パワーが2000上がる能力を持っているよ!」

 

このパワーなら日菜ちゃんのターンにボスカツがやられちゃうことはないだろう。

 

「うーん、シールドブレイクだねぇ…彩ちゃん、どのシールドをブレイクする?」

 

「じゃあ、また一番左で!」

 

一番左のシールドを日菜ちゃんが確認する。その瞬間、

 

 

 

「るんっ♪っときたぁ!S・トリガー!《青寂(せいじゃく)精霊龍(せいれいりゅう) カーネル》だよっ!」

 

「ええっ!?ここでS・トリガー!?」

 

「えーっと、このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体選ぶ。次の自分のターンのはじめまで、そのクリーチャーは攻撃もブロックもできない。だから、ピアラハートを選んでこのターンは攻撃できないようにするよ」

 

うう、ピアラハートが攻撃できなくなっちゃった………

 

「じゃ、じゃあ、トップギアでシールドを「いいのかなー?彩ちゃん?」…えっ?」

 

トップギアで攻撃しようとした私を日菜ちゃんが止める。

 

「カーネルは『ブロッカー』能力を持っている。ブロッカーを持っているクリーチャーをタップすることでクリーチャーの攻撃先をそのクリーチャーに変更させることが出来るんだ」

 

「つまり、彩さんのトップギアの攻撃先は日菜さんのカーネルに変更される…」

 

「パワーはトップギアが1000でカーネルが3500…ヒナさんのカーネルの方がパワーが高いです!」

 

「クリーチャー同士の戦闘は基本的にパワーの高い方が勝ち、場に残り低い方が墓地に送られる。このままだと丸山さんの攻撃は返り討ちになるな」

 

「そういうこと!どうする、彩ちゃん?」

 

うう、完全に止まっちゃった………日菜ちゃんのシールドは残り3枚。もう1枚はブレイクしときたかったなぁ…

 

「ターンエンドだよ…」

 

 

 

「革命チェンジはびっくりした~………けど!ここから反撃開始だよ!」

 

今のドローで日菜ちゃんの手札は7枚。でもマナはチャージしても4枚。ボスカツを倒せるクリーチャーは出せない…はず。

 

「《反撃のサイレント・スパーク》をマナチャージ、2マナでもういっかいアクロアイトを出すよ」

 

カーネル、ピカリャンにアクロアイトが加わる。でも、ボスカツに勝てるクリーチャーはいない!

 

「しょーくん、確かタップされているクリーチャーには攻撃をすることが出来るんだよね?」

 

「ああ、そうだけど………」

 

 

 

「それじゃあ、カーネルでボスカツを攻撃!」

 

 

 

「ふぇっ!?」

 

ボスカツの方がパワーが高いのに攻撃!?どういうこと!?

 

 

 

「す~る~と~き~に!このデッキの切り札!《大聖堂(だいせいどう) ベルファーレ》にるるん♪と革命チェンジだよ!」

 

 

 

「ひ、日菜ちゃんも革命チェンジ!?」

 

「あっ、彩ちゃんびっくりした~?だけど、驚くのはこれからだよ!ベルファーレがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを2体まで選び、タップ!トップギアとピアラハートを選択するよ!」

 

日菜ちゃんの切り札、ベルファーレによって私の場のクリーチャーが全てタップされてしまう。

 

「この効果で選んだクリーチャーは次の彩ちゃんのターンにはアンタップされないよ!」

 

「アンタップしないってことは……」

 

「次のターン、彩ちゃんが攻撃できるクリーチャーは手札のハムカツマンだけ。しかも、ピアラハートとトップギアはタップしたままでまた日菜ちゃんのターンが回ってくるから次の日菜ちゃんの攻撃で破壊されてしまうでしょうね………」

 

もしかして私、だいぶピンチなのでは…!?

 

「そのままベルファーレでボスカツに攻撃!ボスカツのパワーは効果で7000になるけど…」

 

「ベルファーレのパワーは8500…ボスカツの負けだね…」

 

「うーん、このままピカリャンで彩ちゃんのシールドをブレイクするのもいいけど…トップギアを攻撃かな!あっ、ピカリャンも革命チェンジで《タイム2 ファソラ》と入れ替わるよー」

 

ピカリャンと入れ替わったファソラのパワーは5000。トップギアを蹴散らすには充分すぎるパワーだ。

 

「効果を使い終わったピカリャンを革命チェンジさせて手札に戻すことでピカリャンがもう一度効果を使えるようになった…日菜さん、完璧に革命チェンジを使いこなしてますね…」

 

「ヒナさん、すごいです!」

 

「ふふ~ん、あたしはこれでターン終了だよ?」

 

 

 

頼みのボスカツを失い、場には動けないピアラハートのみ。1枚のシールドトリガーからあっという間に日菜ちゃんに形勢逆転されてしまった…!

 

「わ、私のターンっ、ピアラハート以外をアンタップしてドロー…」

 

と、とりあえず何か逆転できるカードを引かないと………

 

「っ!う、嘘でしょ…?」

 

私が引いたカードは《爆竜 バトラッシュ・ナックル》。このターンに使えるマナはチャージをして5。トップギアが残っていれば効果でコストを軽減して出すことが出来たけど…

 

(日菜ちゃんはこれを読んで………?)

 

「彩ちゃん、もしかして…6マナのクリーチャー、引いちゃった?」

 

「えっ、なっ……そ、そんなことない、よ?」

 

「丸山さん、思いっきり顔に出てる」

 

「…うん、日菜ちゃんの言う通りだよ。今引いたバトラッシュ・ナックルをマナチャージ」

 

このターンに出せないのであればもう出す機会なんてないだろう。日菜ちゃんの盤面をひっくり返すにはこの手札じゃ不可能だ。

 

「(だったらブロッカーがいなくなった今のうちにシールドを攻めなきゃ!)火と自然のマナを含んだ3マナで、さっき手札に戻したハムカツマンをもう一度召喚、効果でデッキの一番上をマナチャージ!」

 

置かれたマナは…《ネクスト・チャージャー》。これなら…!

 

「これで残ったマナは3!その残った3マナで《ゴーゴー・ジゴッチ》も召喚だよ!」

 

「彩さんが全ての手札を使い切った!」

 

「いや、ジコッチにはデッキの上からカードを5枚見てドラゴンを1体手札に加える効果がある!」

 

「なるほど…彩ちゃんがさっきのターンにマナをチャージしなかったのはこの為だったのね」

 

これでなんとか次のターンに繋がるカードを見つけなきゃ…!

 

「ジコッチの効果でデッキの上からカードを5枚確認するよ!」

 

無頼勇騎(ぶらいゆうき) ウインドアックス》…ドラゴンじゃない。

 

《ゴーゴー・ジゴッチ》…これもドラゴンじゃない。

 

《漢の2号 ボスカツ》…ドラゴンだけど恐らく前のターンの二の舞になるだろうなぁ…

 

《ネクスト・チャージャー》…呪文だ。

 

《メガ・キリキリ・ドラゴン》…うん、アレ(・・)のことを考えるとこの子が一番かな?

 

「《メガ・キリキリ・ドラゴン》を手札に加えて残りを山札の下に送るよ!そのままハムカツマンで日菜ちゃんの一番左のシールドをブレイク!」

 

「むむっ、トリガーはないねー」

 

「ジコッチは召喚酔いしてるからこれでターン終了だよ」

 

これでシールドは残り2枚…次のターンに引いたカード次第、かな

 

 

 

「あたしのターンだね!アンタップしてドロー!手札に戻したピカリャンをマナチャージ、アクロアイトの効果で1コスト軽減して5マナで《指令(しれい)精霊龍(せいれいりゅう) コマンデュオ》をバトルゾーンに!」

 

コマンデュオ…パワー6000のW・ブレイカー。効果は…えっ

 

「コマンデュオの効果でカードを1枚引いた後に手札から5マナ以下の進化?ではない光のクリーチャーを1体バトルゾーンに出すことが出来る!この効果で手札から4マナの光のクリーチャー、《青音(せいおん)精霊龍(せいれいりゅう) リンガール》をバトルゾーンに出すよ」

 

コストを支払わずただでクリーチャーが増えた!?

 

「リンガールの効果で自分の手札を1枚裏向きにして、新しいシールドにするよ~」

 

「ああっ!せっかくブレイクしたシールドが………」

 

「それじゃあ、攻撃行くよー!ファソラでピアラハート、アクロアイトでハムカツマンに攻撃!」

 

ピアラハートとハムカツマンが墓地に送られ日菜ちゃんの場からアクロアイトがいなくなる。

 

「ベルファーレで彩ちゃんのシールドをW・ブレイク!両端のシールドを選ぶよ!」

 

ここでなんとかトリガーを…きたっ!

 

「シールド・トリガー!《ハート・メラッチ》!バトルゾーンに出た時の効果でコスト3以下のクリーチャー…ファソラを破壊するよ!」

 

ブロッカーのリンガールを何とかしたかったけどシールド・トリガーが出ただけでも良かった…これならまだいける!

 

「コマンデュオとリンガールは攻撃できないからこれでターン終了だねー」

 

 

 

「私のターン…!」

 

リンガールを何とか出来てこのターンで勝利する為のカード…アレ(・・)を引くしかない…!

 

 

 

「お願い、ドローっっっ!」

 

 

 

「「!」」

 

私は祈るように力強くドローする。引いたカードは………っ!

 

「やった!まずはマナチャージしないで火と自然のマナを含んだ5マナで、《メガ・キリキリ・ドラゴン》を召喚!効果は使わないでそのままシールドをブレイク!」

 

「その攻撃は通さないよ、彩ちゃん!リンガールで「まだだよ日菜ちゃん!攻撃時に革命チェンジ!」!!!」

 

 

 

「切り札いくよ!キリキリドラゴンを《DXブリキング》に革命チェンジっ!!」

 

 

 

私はドローで引いたカード………《DXブリキング》とキリキリドラゴンを入れ替える。

 

「ブリキングは7マナ9000のW・ブレイカー!更にバトルゾーンに出た時、コスト6以下のクリーチャーを1体、破壊する効果があるよ!この効果で日菜ちゃんのリンガールを破壊!」

 

「うっそぉ!?」

 

「日菜さんのブロッカーがいなくなった!」

 

「そのままブリキングで前のターンに増えたシールド以外をブレイクだよ!」

 

ブレイクした2枚にトリガーは…

 

「トリガー…ないなぁ」

 

「丸山さんの場に攻撃出来るクリーチャーはジコッチとメラッチの2体。シールドはこの攻撃で残り1枚…」

 

「つまり、アヤさんのクリーチャー全員で攻撃すれば…」

 

「何もないなら、彩ちゃんの勝ちね」

 

「ジコッチで最後のシールドをブレイク!」

 

これで何もなければ………!

 

 

 

「まぁ、《青寂(せいじゃく)精霊龍(せいれいりゅう) カーネル》なんだけどね~。出た時の効果でメラッチを止めるよ~」

 

 

 

………あっ。

 

「ベルファーレで手札に戻したカーネル……?」

 

「そーだけど…もしかして忘れてたり?」

 

「「彩ちゃん(アヤさん)…」」

 

「ま、まぁまぁ。次から気を付ければ大丈夫大丈夫…」

 

う、うう~~~~~は、恥ずかしいーーーーー!

 

「た、ターン終了…」

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

「大丈夫だってわかってたけど…るんっときちゃったよ!やっぱり彩ちゃんは面白い!」

 

「確かにそのデッキだとあのターンで勝ちに行くならブリキングしかいなかった。それを引き当てる丸山さんは凄いよ」

 

………あのあと、日菜ちゃんのターンの総攻撃で私はトリガーを1枚も捲ることが出来ずに負けてしまった。

 

「お二人共、お疲れ様でした!見ててとても手に汗握るデュエマでしたよ!」

 

「ありがとう、麻弥ちゃん…」

 

あの場面は落ち着いて日菜ちゃんの盤面を崩すべきだった。コマンデュオだけなら少なくとも次のターンで負けてしまうことはなかったはずだ。

 

「二人とも良いデュエマだった。初めてやったとは思えないくらいだ。1ヵ月もあればきっとフェスも成功間違いなしなデュエマが出来るようになってると思う」

 

「しょーくんそれ本当!?」

 

「うん、氷川さんなら俺よりも強くなるんじゃないかなぁ…」

 

「え~、そんなことないと思うけど?あっ、そういえば『進化』って―――」

 

「イヴさん、彩さん達が終わったので次はジブンとデュエマしませんか!」

 

「はい!マヤさん、お願いします!押忍!」

 

 

 

高宮君の説明を日菜ちゃんが聞き、イヴちゃんと麻弥ちゃんが準備を始める。

 

「いつまで浮かない顔してるの、彩ちゃん」

 

「あっ、千聖ちゃん……」

 

どうやら顔に出てしまっていたようだ。

 

「私、まだまだだなぁ…って思っちゃって」

 

「最初から上手にできる人なんて日菜ちゃん位よ?麻弥ちゃんも言ってたけど手に汗握るデュエマだったと私も思うわ」

 

「千聖ちゃん………!ありがとう!フェス、成功できるように頑張ろうね!」

 

そうだ、失敗したら本番までに練習すればいい。それはバンドもデュエマも同じだ。

 

「よーし、頑張るぞー!」

 

気持ちを改めて引き締めるとイヴちゃんと麻弥ちゃんの観戦に意識を向ける。

 

この日はこの後千聖ちゃんと高宮君が一戦行い解散になった。

 

 

 

 

 

まだまだ私たちのデュエマは始まったばかりである………




プロットが消えたりリアルが忙しくて7月に…次回は日常回(予定)ですー!
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