BanG Dreamasters!   作:toku3

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日常回です。別行動となった彩ちゃん達のターン!



~前回のあらすじ~

フェスまであと2週間。日菜のデッキが決まらず焦る翔の前にるんっとしたと日菜が持ってきたデッキは翔も知らない謎のデッキ、【ジョーカーズ】だった!未知なる文明を前に翔はジョーカーズを知る為に日菜に【真のデュエマ】を挑む…!

一方、翔に紹介された店に向かう彩達は…


特訓

「…彩ちゃん、本当にこのお店(・・・・)で合ってるの?」

 

「えーっ、と…」

 

私は高宮君から貰ったメモを改めて確認する。メモの場所はここで合っているはずなのだが………

 

「どうみても駄菓子屋さんですね…」

 

そう、たどり着いた場所は「きつね屋」という看板が掲げられ、麩菓子やフーセンガムといった色々な種類の駄菓子が並べられた店だった。

 

「デュエルマスターズを取り扱っているお店には見えないわね…」

 

「周りにもそれらしい店は見当たりませんし、翔さん…もしかして」

 

「そ、そんなこと!ない…と思う」

 

「騒がしいねぇ…お客さんかい?」

 

店の外でみんなと話をしていると中からこの店の主であろうおばあさんが現れた。

 

「あっ!?えーっと…「おばあさん!こんにちは!」イヴちゃん、この人を知ってるの!?」

 

「はい!アルバイトに行く時にこの道を使うのでよく会うんです!」

 

「おやおや、イヴちゃんじゃないか!今日もアルバイトかい?」

 

「いえ、今日はこのお店に来ました!このお店でデュエマの特訓が出来ると聞いたので!」

 

「でゅ、でゅえま?電化製品か何かかい?」

 

どうやらおばあさんはデュエマのことを知らないみたいだ。

 

「おばあさん、私達は高宮翔さんからこの店を紹介していただきました。…この店ではデュエルマスターズを取り扱ってないのですか?」

 

今度は千聖ちゃんがおばあさんに質問をする。その際に千聖ちゃんがちらっと私の方を見てきた。

 

「(彩ちゃん、あのメモを)」

 

「あっ、うん!おばあさん、このメモに書かれた地図を見てここに来たんですけど」

 

おばあさんに地図が書かれたメモを渡す。これなら―――――

 

「うーん…場所はここで間違いないけどでゅえるますたーずや高宮って人は知らないねぇ…」

 

そ、そんな…なら、本当に間違えて…?

 

「そうですか…ありがとうございます」

 

「…もしかしてだけどあんた、白鷺千聖ちゃんかい?」

 

「え、ええ。そうですが…」

 

「やっぱり!はぐれ剣客人情伝、見てたわ~」

 

「あ、ありがとうございます」

 

「普段はあんまり時代劇とか見ないんだけど人情伝だけは毎週欠かさず見てたわ、特にあの…」

 

これ、結構長くなりそうな予感…

 

「すみません、おばあさん!ちょっと他のお店をあたってみます!行こう、みんな!」

 

「そ、そうですね!行きましょうイヴさん、千聖さん!」

 

「えっ、あっ彩ちゃん、麻弥ちゃん!?」

 

驚く千聖ちゃんの手を引きながら一旦私たちはきつね屋を後にするのだった…

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

「あっ、いらっしゃいませっ!………ってパスパレの皆さん!?」

 

「こんにちは、つぐみちゃん!」

 

一旦、落ち着ける場所に行こうという麻弥ちゃんの提案で私たちは羽沢珈琲店にやってきていた。

 

「どうぞ、ごゆっくり」

 

つぐみちゃんに席を案内され、全員が落ち着いたところで私から話を始めた。

 

「さっきのことだけどおばあさん、一体どういうことなんだろう…?」

 

「うーん…先程はジブン、翔さんが店を間違えたと考えたんですけどやっぱり、そんなことはなさそうですね」

 

「マヤさん、それはどういうことでしょうか?」

 

「普段の翔さんなら、お店を間違えたのならこの中の誰かに連絡をしてくると思うんです。でもそれがないとなると…」

 

「あの店で間違いない、ってことだね!」

 

「私も麻弥ちゃんと同じ意見だわ。あのおばあさんの様子をよく見ていたのだけど…メモを渡した時と高宮君の名前を出した時に少しだけ目が泳いでいたの」

 

「千聖ちゃん、本当!?」

 

千聖ちゃんが言うならほぼ間違いはないだろうけど…私も近くでおばあさんを見てたけどそんな細かい表情の変化、全く気が付かなかった…

 

「でも、もう一度行ってもさっきみたいにまたはぐらかされそうね…」

 

「イヴちゃん、あのおばあさんについてもっと詳しいことって知らない?」

 

「うーん…すみません、アヤさん。私もおばあさんのことはあまり詳しくは知らないんです」

 

「そっかぁ…」

 

どうしよう、完全に手詰まりだ。こんな時、高宮君がいれば…って!

 

「そうだ!高宮君に連絡しておばあさんに事情を説明してもらおうよ!」

 

「あー、すみません彩さん。ジブンもさっきそれを思いついて電話をかけてみたんですけど、繋がらなかったんですよね」

 

「あう…」

 

そうなるともう本当に…

 

「あの、注文はお決まりですか?」

 

話が一区切りついた所でつぐみちゃんが注文を聞きに来た。

 

「ああっ、まだ何にするか決めてなかった!」

 

「あはは…そういえば今日は日菜先輩だけいませんけど別のお仕事なんですか?」

 

「ヒナさんは今日はデュエマの個人練習なんです!」

 

「えっ!?そう、だったんですか…」

 

「私達はこの近くの場所にデュエマの練習が出来る場所があるって聞いてきたんだけど…あっ、つぐみちゃんはこの場所知ってるかな?」

 

私は地図が書かれたメモをつぐみちゃんに渡す。

 

「えっ、………っ!」

 

つぐみちゃんはそのメモを見ると、驚いたような顔をしたあと、

 

「………知って、いますよ」

 

いつになく真剣な顔つきでそう言った。

 

「本当!?なら…」

 

「その前に…私とデュエマをしませんか?」

 

「………えっ?」

 

突然のことで思考が停止する。つぐみちゃんが…デュエマ?

 

「この中の誰でも構いません、私とデュエマをして皆さんが勝ったらそのお店………『きつね屋』のことについてお話します。でも、私が勝ったら…高宮君、いや、翔君のことについて教えて欲しいんです!」

 

「………翔君、ね。私はやってもいいと思うけど…彩ちゃん、どうする?」

 

色々と話が追いついていけてないけど………立ち止まっているより、ここは誘いに乗るべきだ。

 

「うん、わかった。デュエマしよう、つぐみちゃん!」

 

「ありがとうございます!デッキの準備、してきますね!」

 

そういうとつぐみちゃんは急いで店の奥に向かっていった。

 

「驚きました…まさか羽沢さんもデュエマをやっていたなんて。イヴさんはこのこと知っていましたか?」

 

「いえ、私もツグミさんがそういう話をしたところは一度も見たことなかったです」

 

「とりあえずつぐみちゃんのことはひとまず置いておくとして、誰がつぐみちゃんの相手をしようか?」

 

「日菜さんがいれば真っ先に名乗り出るんでしょうけど………」

 

「ふふっ、確かに日菜ちゃんなら真っ先に名乗り出たでしょうね」

 

確かに日菜ちゃんがいればるんっとしてきた~みたいな感じですぐに決まったに違いない。だけど、この場に日菜ちゃんはいない。

 

私達は誰が勝負を受けるかを話し合って決めた後、つぐみちゃんが戻ってくるのを待つのであった………

 

 

 

 




魔女っ子のお悩み相談解決やらなんやらしていたら投稿が…すみません

次回はデュエマ回です!

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