3、3rdにも「凍土に舞う白き風!」というクエストがありますが、クエスト説明文もほぼ同じです。
ダブルクロスでこのクエスト名を久々に見かけてなんだか懐かしくなりました。
それでは本編どうぞ。
温泉での出来事があってから数日後、俺達はシャーリーさんに呼び出された。
どうやら、ちょっと難しめの依頼らしい。
「雪山にベリオロスが2頭も出現したわ。危険度が高いので今回はあなたたちに依頼をすることにしました。凄腕のハンターが3人もいるからよほどのことがない限り大丈夫だと思うけど、くれぐれも油断は禁物よ?頑張ってね!」
ベリオロス2頭か…なかなかハードだね。
でも俺達のパーティならまず失敗は無いと思う。
実際、俺達のパーティは強いからなぁ。
「きっと私達なら大丈夫だよ!今回もバッチリ決めちゃおう!」
「そうですね。この3人にオトモアイルーさんも加われば百人力ですよ!頑張りましょう!」
温泉での一件以来、ちょっと不気味なくらい仲の良さげな2人もやる気を見せている。
そういえばあの日以来、いっつも誰かに見られてる気がするんだよなぁ…
ま、そんなことは置いておこう。今はベリオロスのことに集中だ。
そんじゃあ、ベリオロス2頭の狩猟、いってみよー。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
さて、雪山に到着だ。
今回のみんなの装備は
レイリスさんがナルガクルガのライトボウガンでブシドースタイル。
俺がまぁいつものミラバル棍装備でブレイヴスタイル。
クルルナさんがディノバルドの双剣でブシドースタイル。
オトモはアシストのネギトロだ。
改めて見るとみんなすごい装備だよなぁ…
モンハンの世界のハンターってのはこう…性能度外視でレイアシリーズとか着てるもんだと思ってた。
こんなの現実とあんまり変わってないじゃないか。
まぁ、強いのは大歓迎なんだけどさ。
そんな事を思いながら、俺達はベリオロスがいるであろう雪山の山頂へと向かった。
山頂へと続く氷の洞窟を抜けると…
そこでは白い4足歩行の飛竜が、雪原を闊歩していた。
氷牙竜…ベリオロス…!
いつもの通りなら、このまま狩猟開始といきたいところだけど…
今回はちょっと事情が違う。
「どうしますか?このまま1体目の狩猟を始めるか…それともアイツにはペイントボールを当ててもう1体を探しに行くのか…」
「う〜ん、私はこのまま狩猟開始したいかな。今のパーティなら、うまくいけばベリオロスが合流する前に倒しきれちゃうかもだしね。」
「私もその案に賛成です。このパーティの連携なら倒しきれなかったとしても充分な痛手を与えることはできるでしょう。それに…もう1体を探しに行くというのは…」
クルルナさんがちょっと気まずそうな顔をしている…俺なんかマズイこと言ったか…?
…………………あっ。
「旦那さん…オトモのボクがいるのにそれは流石にひどすぎるんじゃないかニャ………?」
ネギトロがそれはもう、この世の終わりみたいな空気を漂わせていた…。
あぁ…ごめんよ……。 今度マタタビフルコースやってやるからさ…。
「謝罪の意は伝わったけど、心の傷はすぐには癒えないニャ……。
今後、そのような真似をしたらどんぐりロケットで空の彼方にゃ…。
覚悟しておくニャよ?旦那さん……!」
……う〜ん。悪いことしちゃったなぁ。
これは反省せねば。
「まぁ、ネコちゃんも活躍して迷子の旦那さんを見返せばいいよ!
今はベリオロスの狩猟を頑張ろう!」
「ありがとうニャ、レイリスさん…。まるで女神のようだニャァ…。」
おし、そうだな。
まずは目の前のベリオロスだ。
そう気持ちを切り替えて、俺たちは目の前の飛竜へ向かって駆け出した。
さあ、狩猟開始だ。
ベリオロスの特徴といえばその動きの速さ、この1点に尽きると思う。
目の前のハンターの側面へ一気に回り込み、そこから突進などの攻撃に繋げてくる。
また、飛行能力も高く、飛び上がりながらハンターの側面に回り込んでそこからの飛びかかりやブレスなどの連撃を加えられ、そのまま気絶したり雪だるま状態にされて、なすすべもなくキャンプ送りなんてこともしょっちゅうだ。
こうして書くと、超絶強そうなモンスターに聞こえてくるがコイツだってしっかり弱点はある。
まず、コイツの……というより素早いモンスター全般に言えることだけど、耐久力はあまりない。
全体的に肉質は柔らかめで、ダメージの通りは比較的良い方だろう。
だから、うまくこっちのペースに持っていければ沈むのは速いだろうと思う。
それに、ベリオロスは所々に威嚇行動を挟む。
俺は体感で、威嚇を挟むことが多いのは突進攻撃の後だと感じる。
さっきいった耐久力の低さと合わせて考えると、こういったところで少しずつ着実に攻めていけばそこまで時間はかかることなく、狩猟は出来るはずだ。
そして最後に…
コイツは滑りやすい雪原の上で機敏な行動を可能にするため、両前脚にスパイクのように発達した、鱗の1種である棘がついている。
このスパイクが機敏な行動を可能にするということは、裏を返せばこの棘を破壊されると、その動きは大きく制限されてしまうということだ。
実際、棘を破壊したときはベリオロスはダウンを起こし、その後の回り込み行動の際には脚を滑らせ、大きな隙を晒すことになる。
以上のことを考えて狩猟に臨めば、決して狩れない相手じゃない。
俺はベリオロスから3色エキスを奪った後、棘破壊を狙って棘を攻撃する。
ミラバル棍特有の爆破属性の高さもあって、片方の棘はあっという間に壊れ、ベリオロスは脚ダウン。 その隙に最大の弱点である頭にフルコンボを叩き込む。
レイリスさん安全な時を見極めて貫通弾の速射を撃ちこんでるし、
クルルナさんもブシドー双剣の安定性を活かして絶え間なく斬撃を入れ続けている。
うん、今回もいいペースだ。
「2頭目合流しそうニャ!みんな気をつけるニャ!」
そんなことを考えてたら、ネギトロが2頭目合流の気配を察知したらしい。
「OK!私がこやし玉で対処する!」
レイリスさんの声が聞こえた。
それなら大丈夫だと判断して、俺とクルルナさんは目の前にいるベリオロスの相手に集中する。
このベリオロスもあと少しで倒せるってとこだろう。
もう一押しだ。
そんなことを考えてた時だった。
「あっ…マズッ……!」
そんな声が聞こえ、何事かと思って振り返ると、
雪だるま状態になったレイリスさんが新手のベリオロスに狙われていた。
「ネギトロッ!!サポート行けッ!!」
「もちろんニャ!」
ネギトロがすかさずレイリスさんの元に駆け寄り、雪だるま状態を解除する。
これでひとまずは大丈夫か…
なんてことを考えてると
「トマトさんッ!危ないッ!」
後ろから声をかけられ、嫌な予感がした直後、ベリオロスの突進に引かれた。
いってぇな……って、 オイオイ…マジかよ……!?
俺に突進をぶちかましたベリオロスは速度を落とさず、そのままレイリスさんがいる方向へ猛スピードで突っ込んでいった。
そして、ベリオロスは回復薬を飲んでいる途中だったレイリスさんとそばにいたネギトロもろとも突進で吹っ飛ばした。
「うぅ…」
吹っ飛ばされたレイリスさんは立ち上がったものの、酷い目眩に襲われているみたいだ…!
これが気絶状態ってやつか、クソッ!
マズイ…新手のベリオロスもこやし玉の効果が効いてないみたいだ…。
回転攻撃のモーションを取り始めた…!
今回は俺もクルルナさんも生命の粉塵を持ってきていない…。
どうする…ッ、どうする…ッ!
ひたすらに思考を巡らせているうちにも時間は無情に過ぎる。
そして…、ベリオロスの回転攻撃がレイリスさんを襲った。
レイリスさんは大きく吹っ飛び、地面に倒れ伏した。
………ピクリとも動かない。
『最近は亡くなったりする事例はギルドの支援が充実してきたからぐんと減ったけど、大ケガをしてしまう可能性は低いわけじゃないんだ…』
いつかの会話がなぜか脳内にフラッシュバックした。
「レイリスさんッッッ!!」
俺は叫んだ。
次の瞬間ーーーー、
倒れ伏したレイリスさんの側の地面から2匹のアイルーが飛び出た。
2匹のアイルーはレイリスさんの側に寄ると、何かボールのような物を地面に叩きつけた。
その途端、緑色の煙がその場に溢れ……、
煙が晴れたとき、そこにいたはずのレイリスさんの姿は消え失せていた。
「トマトさんッ!一旦撤退です!」
一連の光景を呆然として眺めていた俺に、クルルナさんが強い口調で声をかけた。
ハッとなって周りを見ると、クルルナさんがもう一度ベリオロスにこやし玉を当て、撤退するために走ってくる姿が目に入った。
俺もすぐさま撤退のために走り出した。
「なるほど…、トマトさんは力尽きる場面に遭遇するのは初めてでしたか…。
あれくらいならレイリスは大丈夫です。今にピンピンしてここに戻ってくるかと。」
………初めて人が力尽きるのを見た。
………恐ろしかった。 この世界に来てから、初めて死の可能性を感じた瞬間だったと思う。
「………トマトさん、しっかりしてください。レイリスが戻って来てもトマトさんがそんな気が抜けた調子だとクエスト成功が危ういですよ?」
「あっ…。すいません…。ちょっとショックが強かったもので…。」
「旦那さん、しっかりするニャ。いつもの、のほほんとした旦那さんはどうしたのニャ?」
2人にダメ出しされてしまった。
あぁ…切り替えないとな…。
そうこうしているうちに、レイリスさんがベースキャンプからやってきた。
「本ッ当にすみませんでしたぁ!消散剤を忘れてた私の失態ですっ!」
「全く…そんな初歩的なミスをするとは…英雄の名が泣きますよ…?」
あぁ…、よかった。いつものレイリスさんだ…。
「…で、迷子君はどうしたのさ、そんなポケーッとしちゃって。」
クルルナさんがさっきの場面について、話してくれた。
レイリスさんは俺が呆然となっていた話を聞くと顔を険しくさせた。
そして、こちらに歩み寄り…
「君が今まで無名だった理由がよくわかったよ…。」
俺の頬を引っぱたいた。
「いつだって死ぬかもしれない可能性の上でハンターやってるんだよッ!パーティメンバーが危険に陥ったからって自分の身を危険に晒すなッ!もし、私のせいで君が死んだりしたら私ははどうすればいいのさ!?私にに一生後悔させるつもりなの!?あのときに曖昧な判断をしてしまう程度の覚悟なら、ハンターなんてやめちまえッ!」
すごい剣幕だった。
これが、英雄と呼ばれるハンターなんだと思った。
そして、この世界で生きていく為には、俺が持っていた意識はどれだけ甘いまでものだったのかを思い知った。
このままじゃダメだ…モンスターハンターなんて夢のまた夢だ…
覚悟を持たないといけない…時には残酷な決断をする覚悟を…
俺は立ち上がり、持ってきていた大タル爆弾が密集している場所に歩み寄った。
「…えっ?迷子君?何するつもり…」
そして、爆弾を思いっきり蹴り飛ばした。
大タル爆弾が爆ぜ、俺は盛大にぶっ飛ばされた。
「ちょっ……、大丈夫!?」
レイリスさんとクルルナさんも唖然として俺を見つめている。
俺は立ち上がり、言った。
「俺は今まで甘い覚悟でハンターやってきてました。だけど今ので自分の中で何か吹っ切れた気がします。
レイリスさん、クルルナさん…。どうか…、どうか、俺にもう一度、皆さんと一緒のパーティになる権利を下さい。」
レイリスさんは俺の言葉を聞いて……笑った。
「うん…わかった。だからまず、今はこのクエストを無事にクリアできるかどうかだね。もうパーティに加わるための試験は始まってるよ?」
………望むところだ。こんなクエスト、今の俺にはチョチョイのチョイだ。
あっという間に終わらせてやんよ。
そして、新たに覚悟を決めた俺は…、
ベリオロス2頭相手に無傷で立ち回ってみせ…、
レイリスさんとクルルナさんですら唖然とするような速さでクエストをクリアした。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
「クエストの成功を祝って〜…」
「カンパーイ!」
「「乾杯!」」
「うニャ!」
無事にクエストを終わらせた俺たちは、祝杯をあげていた。
いろいろあったけど、無事にクエストをクリアできて良かった…。
「ハイッ!それでは今回の試験の結果を発表しま〜す!」
「私とクルルナで厳正な審査をおこなった結果………」
……ちょっと緊張してきた。 俺大丈夫かな?
「見事合格!というわけで迷子君!改めて私達のパーティの一員としてよろしくね!」
あぁ…良かった。これで俺もこれから頑張れそうだ。
「ただし!最後の関門がまだ残ってます!これをクリアすれば試験は完全合格だよ!頑張って!」
……なんですと? い、いや、ここまできたからにはどんな難題でもクリアしてやる…!
さあ来い…!
「これから迷子君は私達をさん付けじゃなく、名前で呼ぶこと!あと、丁寧語も使っちゃダメ!絶対だからね!」
な〜んか小っ恥ずかしいなぁ……。
まぁ、パーティの一員になるためだ…。
「レイリス、クルルナ、これからもよろしくな。」
そういって俺がグラスを差し出すと、2人もグラスで応えてくれた。
集会所に小気味の良い音が響いた。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
マイハウスに戻ると、天使のレオタード姿のプーギーが珍しくお出迎えしてくれた。
俺の成長でも褒めてくれてるのかね?
まぁ、なんだかモンスターハンターと呼ばれるための道は歩んでいけている気がする。
まだまだ道のりは険しそうだけど…俺は努力することは大好きだ。
どんな道でもウェルカムだ、絶対に乗り越えてやる…!
そんなことを思いながら、俺は眠りについた。
ここまで真面目な話にする予定じゃなかったのになんだかこうなってしまいました。
はい、初乙でしたね。 そして、主人公もモンスターハンターに向かって一歩前進かな…?
今後の展開はまだまだ手探りですが大筋はなんとなく自分の中で決まってはいます。
タグの内容とストーリーがどんどんずれてるような…
こんなんでゲーム準拠なんて言えるのか…?
投稿頑張るので応援してくれるとありがたいです。