チートな主人公が無双するのを読むのはなかなか爽快で自分も楽しませてもらってます。
この物語はそういった小説とは雰囲気が違うので、読者さんが求めているモンハン小説ではないかもしれませんが、息抜き程度に読んでもらえたら嬉しいです。
それでは本編どうぞ。
それはポッケ村を訪れて数週間が経ったある日のこと…。
「「他の拠点に移動したい!?」」
ど、どうしたんだ2人とも?
俺、そんなに困ることでも言ったかな…?
「あ、うん…。ポッケ村にも結構な間滞在したし…、そろそろ他の拠点にも行ってみたいかな〜なんて…。」
そう俺が答えると、2人はなにかヒソヒソ話を始めた…。
う〜ん、ガールズトークなら2人きりの場所でしてほしいなぁ…。
きっと俺には全然関係ない話だろうし…。
「シャーリー!ちょっと来てくれないですか!?」
おおぅ、クルルナは急にシャーリーさんを呼び出してどうしたんだ。
「どうしたのよ、急に…。
私、まだ窓口の仕事残ってるんだけど…。」
「次に飛行船がポッケ村を訪れるのはいつですか!?」
「飛行船…? たしか次に来るのはユクモ村行きの船が…4日後だったかしらね?」
「4日後…、ならなんとかなりそうですね…!」
なんとかなりそうなのか。それは良かった。
「それじゃあトマトさん!残りの4日間はポッケ村での思い出作りのために、私達3人でポッケ村の観光名所巡りをしま…
「おーっと、私の仕事を中断させてまで呼んでおいて、これから観光ですって?
残念だけどそうはいかないわ!」
そういうと、シャーリーさんは何かのクエスト依頼書を俺達の目の前のテーブルに叩きつけた。
「雪山で獰猛になったガムートが確認されました。
かなり強力な個体らしく、この辺りで私が依頼を出せるのは貴方達ぐらいね。
ポッケ村観光は、これをどうにかしてからにしてもらおうかしら。」
「シ、シャーリーったらなんてひどいことを…、
トマトさん!のんびりしてる暇なんてありません!
ガムート狩猟へ行きますよ!」
お、おう。獰猛化ガムートか…。なかなかの強敵ですね…。
「何、弱気になってんのさ迷子君は!
早い所ガムートを狩猟して、残り少ない期間を有意義に使わなきゃ!」
2人ともなんだか急いでるなぁ…。
まぁ、獰猛化ガムートなんて周辺にもたらす被害も甚大だろう。
あんまりのんびりしてもいられないかもね。
それじゃあ…
ガムートの狩猟、いってみよー。
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さて、雪山に到着しました。
今回のみんなの武器は…
レイリスがブシドーライトボウガン、
クルルナがブシドー双剣、
俺がブレイヴ操虫棍か…。
オトモはボマーのマグロくんです。
「さて、さっきは早いところ終わらせるなんて言ったけど…。獰猛化ガムートなんてなかなかの強敵だよね…。 しっかり気を引き締めていかないとね!」
ですよね…。まるでさっきの2人は獰猛化ガムートなんて目にもかけないような態度だったけど、普通だったらそんな気楽に臨んでいいモンスターじゃあないでしょうに…。
「さっきは2人ともなんだか急いでいるみたいだったけど、そう急いだら足元すくわれちゃうぞ?
相手は強敵なんだ。
レイリスの言う通り、慎重にいかないと。」
「トマトさんに諭されるとは…。なんだか不思議な気分です…。
でも確かになんだか急いだ気持ちだったかもしれません。切り替えていくことにします。」
俺に諭されて不思議な気分とはどういうことですか…。
「3人とも、あんまり長話をしててもしょうがないニャ。
ガムートが待ってるニャよ?」
マグロに言われ、俺たちは雪山の頂上へ向かい始めた。
雪山を登り始めて数分…、俺たちは雪山の頂上であるエリア8に到着した。
おっ…いるな……。
で、でかいなぁ…。生で見るとそのスケールの大きさに驚かされる…。
巨獣………ガムート。
モンスターハンタークロスの四大メインモンスターの1匹。
超大型モンスターに比肩するほどの巨体を誇るその牙獣種は、頭部から黒ずんだ蒸気を吹き出しながら雪山の頂上に鎮座していた。
「よし、小型モンスターもいないみたいだからこのまま狩猟を始めてもいいかな…?」
レイリスが俺達にそう尋ねる。
もちろんだ、気張っていこう。
「それじゃあ、近接武器の俺たちで切り込むよ。よろしく。」
そういって俺は操虫棍を強く握りしめ、クルルナも双剣を手にとった。
レイリスは弾を装填し、マグロはキンダンドングリでサポートゲージの補充。
よし、準備OKかな?
そう考えたあと、俺はガムートに向かって駆け出した。
さあ、狩猟開始だ。
ガムートの戦闘スタイルとしてまず挙げられるのは、その巨体を活かしたダイナミックな肉弾攻撃だろう。
雪を押し退けながら頭を突き上げて突進する攻撃や、前足で押し潰そうとしてくる攻撃なんかはあまりのスケールで初見の時は圧倒された。
また、その特徴的な鼻を使った攻撃もバリエーションがあり、離れているから大丈夫なんて油断してるとその鼻を使って雪玉をぶち当ててきたりもする。
そして、ガムートはその鼻で周りの雪を吸い上げ、自分の身体に散布するなんて芸当もやってのける。
こうなった時の足で踏みつけてくる攻撃は、足に付着した雪が周りに吹き飛んで、とんでもない攻撃範囲を持つのでなかなか厄介だ。
だけど、そんなガムートだって充分隙はある。
まず、今説明した攻撃の殆どはガムートの身体の前方で行われる。
つまり、ガムートの後ろ側に回り込んでいれば強力な攻撃に対してはうまく立ち回れる。
もちろん後ろ足で雪を蹴り飛ばして来たり、全く後方への攻撃がないわけじゃないけど、バカでかい範囲を持つ前方への攻撃よりは随分対処が楽になる。
それに、遠方への攻撃手段がガムートは少ないんだ。
今回のレイリスみたいに遠距離武器で来れば、
近接武器よりは安定して立ち回れるんじゃないかな?
ただ、弾肉質だと弱点特効が通る部位は鼻しかないんだけどね…。
俺とクルルナは地道に後ろ足を斬りまくっていた。
G級個体なのでたまにヒップドロップみたいな攻撃をしてくるけどイナシや絶対回避、ジャスト回避でしっかり対処は出来ている。
それに俺は爆破属性のミラバル棍、クルルナはアグナコトルの双剣を担いで来ているので、ガムートの足についた雪を簡単に削ぎ落とすことができている。
レイリスは比較的柔らかい頭部を狙って貫通弾を撃ちまくっている。
ナルガライトを使ってるみたいだね。いい貫通ライトだと思います。
マグロも相変わらず、素早く動いてブーメランを投げまくっている。
既に麻痺を1回取ってくれているし相変わらずの活躍だ。
うん、なかなか順調だね。
このまま無事に終わってくれればいいけど…。
なんてことを考えていたらガムートが大きく立ち上がった。
そして、レイリスの方向へゆっくりと距離を詰め始める。
「レイリス、気をつけろ!狙われてるからな!」
「これくらい大丈夫さ!」
レイリスはそう言いながらガムートに貫通弾を撃ち続ける。
おいおい、大丈夫か…?
そして、ガムートはレイリスとの距離を充分に詰めると……
俺とクルルナのいる方向へヒップドロップをかました。
「え!?………ッ!」
「はぁ!?なんでッ……!くっ!」
不意を突かれた攻撃に対して、攻め込み過ぎていた俺たちは対処できなかった。
いってぇな…。オーラを纏った攻撃だったか…。 だいぶ体力持っていかれた感じがする。
「いてて…、回復を………ッ!?」
起き上がった直後の俺たちにガムートは攻撃を重ねて来た。
あ、これは避けるの無理だわ…。
そんな感じで俺とクルルナはガムートの鼻に押さえつけられ、そして2人で鼻に絡めとられた。
こ、拘束攻撃ですか…。なんとか助かったかな…?
……って俺こやし玉持ってきてねぇよ!
「ク、クルルナ!こやし玉頼む!俺持ってきてなかった!」
鼻にぎゅうぎゅうと締め付けられる中、そうクルルナに言った。
……言ったんだけど。
「い、今…私はトマトさんの胸の中に抱かれているのですか……! あぁ、なんていい気分なんでしょう……!まるで天にも昇る気持ちです…!
ハァ…、なんだかトマトさんっていい匂いがしますね…!」
what……? クルルナサンはナニをイッテイルンデスカ…?
ガムートはそんな俺達を容赦なく地面に叩きつける。
あっ、ちょっ…、痛っ……。
あ…、これはやばいかも……。
そんなことを思った瞬間、俺の意識は途切れた。
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「……ぷげっ。」
「……あうっ。」
気がつくと俺はあのネコタクアイルーの荷台から乱暴に降ろされていた。
隣にクルルナもいる。
…なんだか気まずい空気だったのでとりあえず喋ってみた。
「え〜っと……もしかして2回力尽きた扱いになっちゃってる?」
クルルナは申し訳なさそうな顔をした。
「は、はい…、そうなりますね…。
スミマセン…。私があの時ちゃんとこやし玉を投げていれば…。」
うーん、まぁ過ぎちゃったことはしょうがないしなぁ…。
「まぁ、過ぎたことだからしょうがないかな…。
切り替えていこうか。
あと…、さっき言ってたことは聞かないことにしますね…。」
うだうだ言っても2乙が1乙になるわけじゃないしね。
さっきはクルルナが何か口走っていたって?
アーアーキコエナーイ。
「ス、スミマセン……お恥ずかしい限りです…。」
そんな会話をしてたらレイリスがモドリ玉で戻ってきたみたい。マグロも地面から飛び出てきた。
「ありゃ〜、2人が力尽きるなんて珍しいね…。
迷子君が力尽きるのなんて初めて見たよ〜。」
スミマセン、やってしまいました。
「………クルルナ〜?ちょっといくつか質問があるんだけどいいかな〜?」
ん?レイリスがクルルナに質問タイムらしい。
なんだろう…? クルルナがレイリスの質問を聞いてときどき慌ててるな……、珍しい光景を見れてますね。
「…なるほどね〜、それはいい感じだ…。よし!ありがとう!
それじゃあまた狩猟に向かいますか!
クエスト失敗にリーチがかかっちゃったから慎重にいこうね!」
よし、リベンジだリベンジ。
やられっぱなしってのは癪だからな。
リベンジに燃えつつ、俺達は再び雪山の山頂へ向かった。
ガムートはエリア6で俺達を待ち受けていた。
…さてさて、さっきはよくもやってくれたな。
もうお前には負けないぞ?
俺達は再び武器を構えて、ガムートに向かっていった。
その後は…、まぁなかなかうまく立ち回れたと思う。
俺とクルルナでうまく立ち回りながらガムートの足を攻撃し続け、足を破壊してダウンを奪ったら頭にラッシュをかける。
レイリスは安全第一で立ち回りながら、貫通弾をひたすら頭部に打ち込む。
安全で基本的な狩猟をしっかり慎重に行った。
その結果、それ以降ピンチらしいピンチには陥らず、無事にガムート狩猟を達成できた。
ふぅ…、なんとか終わったか。
ありがとう、お前はなかなかの強敵でした。
そんなことを考えながら俺はガムートの剥ぎ取りを始めた。
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「カンパ〜イ!」
「「乾杯!」」
「うニャ!」
4つのグラスが互いに打ち鳴らされる。
「ふっふ〜ん!今回は2人とも力尽きちゃったね〜!そんな中、力尽きなかった私は偉い!
ほらほら、2人とももっと私を称えてもいいんだよ?」
ぐっ…、何も言い返せない。
クルルナもぶすっとした顔をしてレイリスを見ている。
「おおぅ…、2人ともそんな顔しないでよ。
ゴメンゴメン、言いすぎた。 この間力尽きたのは私なのにね…。
とりあえず、2人ともミスを引きずってないでパッといこうよ!
ポッケ村での時間も残り少ないんだからさ!」
そうか…、ポッケ村での生活もあと少しか…。
確か、次に行けるのはユクモ村とか言ってたな…。
う〜ん、楽しみだ。
やっぱり3rdは楽しい作品だったし、その拠点であったユクモ村は隅々まで回りたいね。
「ユクモ楽しみだなぁ…。
まぁ、ポッケ村であと1つくらい大きな思い出を残してもいきたいかな〜…。」
そんなことを口にすると、なぜか女性2人が目を輝かせて
「そう!?だったら私達に任せてよ!今、迷子君のためにポッケ村巡りのスケジュールを考えているんだ!」
「ええ!トマトさんにもきっと喜んでもらえると思うので楽しみにしててください!」
おっ、そんなことを企画してくれていたのか。
それは楽しみだね。
2人のポッケ村巡りツアーに期待を膨らませながら、俺はグラスのトマトジュースを飲み干した。
なんか、2人が『やっぱり窓から…!』とか『ベッドにくくりつけるのが…!』とか言ってるのが聞こえたんだけど気のせいだよね…?
ほい、というわけでガムートさんでした。
惜しかったですね。あと1回乙らせれば見事ガムートさんの勝利でした。
ちなみに、拘束攻撃で2人同時に捕まるなんてことはなかったハズ…。 オリジナル設定ですね。ご了承下さい。
リアルが忙しくなり始めたのでこれから更新は週1〜2になるかと…
こんな駄作ですが、もし更新されてるのを見かけたら読んでもらえると嬉しいです。
感想、評価等、気軽に下さい。 お待ちしております。