モンハン世界で狩猟ツアー【完結】   作:糸遊

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ちょっと長くなりました。


イビルジョーは出ません。


それでは本編どうぞ。




第21話 暴飲暴食ご用心

「んっ……、朝か……。あぁぁ…よく寝た…。」

 

 

 

ポッケ村に、ユクモ村へと向かうらしい飛行船が到着する前日の朝。ちょいと遅めに俺は起きた。

 

確か今日は…、2人がポッケ村を案内してくれるとか言ってたな…。特にクルルナは長いことポッケ村にいたからこの辺りには詳しいみたいだしね。

 

そんなことを考えていたら、天使のレオタード姿のプーギーがそばに近づいてきた。

 

「おっ、お前も起きたのか。 腹でも減ったか?」

 

そう尋ねたけど、プーギーは俺の横でゴロリと寝転がった。

うーん、反応に困るなぁ…。

とりあえずお腹をつついてみる。

いやぁ、ほんと柔らかくて気持ちいいな…。

プニプニだし温かいし…、ネコ達より癒される気がする。

うん、コイツも喜んでくれてるみたいかな?

 

「…おし、じゃあ俺もそろそろ準備するか。

お前のお腹をつついてたいのも山々だけど…、

今日は約束があるからあんまりゆっくりもしてられないんだ。」

 

そうプーギーに声をかけると、むこうも鼻で返事をしてくれたみたい。

うん、かわいいのに素直とか素晴らしすぎる。

 

 

今日は朝からいい気分だ。

 

 

俺は待たせてしまっているであろう2人のために大急ぎで準備を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「迷子君遅い!何してたのさ!」

 

スミマセン…。ちょっと起きるのが遅かったのとプーギーが気持ちよかったんです。

 

「まあまあ、そうやっている時間ももったいないですって。さあ、今日はポッケ村でいろいろ楽しみましょうね!」

 

 

よし、それじゃあ今日は2人にガイドをしてもらってポッケ村を楽しもうじゃないか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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さて…、ポッケ村を回ってみているんだけど、よくよく村を見ると1つ気づいたことがあった。

 

 

「ポッケ村って思ったよりも賑やかだな…。」

 

 

ゲームだとどこか閑散としたイメージがある雪山の集落って感じだったけど、この世界に来て見るポッケ村はゲームとは全く違って見えた。

 

まず、人が多い。 ハンターもそれ以外の人も問わず、それなりの数の人が村の中を歩いていた。

 

そして、村が思った以上に広かった。

一回訪れたことのある温泉施設があるのにも驚いたけど、生活雑貨店や宿泊施設だって結構な数が並んでいる。

 

 

「ふふっ、確かにポッケ村はドンドルマやバルバレなどの主要な都市からは離れていますけど、なかなか人気のある村なんですよ?

『雪山草』なんかに代表されるこの地ならではの特産品もありますし、雪山特有のモンスターの素材を求めてハンターがやってくることだって多いです。

それに、最近は飛行船技術の発達で他の場所との往来が楽になりましたからね。雪がある村として観光客もだんだん増えて来ています。

私の拠点をなめてもらっちゃ困りますよ?」

 

 

なるほどなぁ…。

2ndGの頃は辺境の村ってイメージが強かったけど、モンハンの世界だって時は流れるんだ。

こうして昔の拠点だった場所が発展しているのを見れるのはなんだか嬉しいな。

 

 

 

「それじゃあ観光客向けのお店が並んでいるスポットに案内しますね!たくさんの種類のお店があるので絶対に楽しめますよ!」

 

 

 

うんうん、なんだか期待できるな。

 

俺は胸を高鳴らせながら、観光客向けのスポットへと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほいっ!ここがポッケ村の観光通りさ!

飲食店とか屋台、いろんなお店があるから見てみたいのがあったらどんどん言ってね!」

 

 

おおー、すごいな。

元いた世界でのお祭りの時の屋台が立ち並んでる様な光景が目の前に広がっていた。

人もたくさん歩いている。アイルーまでいるな。

あそこなんてアイルーの集団までいるし……って、んん?

 

 

「うニャ?旦那さん達じゃニャいか。

旦那さん達もお店を回るのかニャ?」

 

ウチのオトモ達でした。

イクラが俺達に気付いてそう尋ねて来た。他の奴らはなんか美味そうな串焼きを食ったり、玩具で遊んでるみたい。

 

 

「お前らも来てたのか…。そうか、暇だからってずっと特訓してるわけじゃないしな。」

 

 

「その通りニャ。ネコにも休息は必要ニャ。

それに、この通りの食べ物は美味しいからニャ〜。」

 

 

こいつらも案外ポッケ村楽しんでやがるな…。

じゃあ満喫できてないの俺だけじゃん…。ヘコむわぁ…。

 

 

「オトモさん達も一緒に回りませんか?案内役の私も最近は忙しくてここにはあまり来れてなかったので…、オトモさん達のオススメのお店なんかも見て回りたいです。」

 

 

「それはいい考えニャ。ボク達も手を出すべきか悩んでいるお店があったから、クルルナさんに聞きたいことはいっぱいニャ。」

 

 

そんな感じで、オトモ達も加わってお店を回ることになりました。

まあ、たまにはこんな日もいいかな。

 

俺達は店を回り始めた。

 

 

 

 

 

うん、なかなか楽しいね。

やっぱりワイワイガヤガヤした雰囲気は俺も好きだ。

モンスターの顔が可愛くデフォルメされているお面が売っているお店や、小さなボウガンで景品を狙う射撃の屋台なんてのもあった。

まさにお祭り気分。ポッケ村でこんな気分を味わえるとは思っていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

ある程度通りを進むと大きな広場に出た。

うん、賑わってるね。

 

 

「ねぇ迷子君!アレすごい楽しそうじゃない?」

 

 

そう言われてレイリスが指をさした方向を見ると、小さなティガレックスの乗り物…?があった。

なんだありゃ…?

こう…、遊園地とかにある100円入れると動き出す乗り物みたいな感じだ。

 

訝しげにそれを見ていると、店番をしていたオヤジさんに声をかけられた。

 

 

「ん?もしかしてそこのお兄ちゃん、クルルナちゃんと一緒にいるってことは最近噂のトマトのハンターさんかい?」

 

 

………どんだけ広まってんだ。 迷子の次はトマトかよ。

 

 

「えぇ…、まぁそうですね。トマトはちょっと不服ですけど…。」

 

 

「おぉ!それは良かった。じゃあ是非やってもらいたいことがあってね…。

 

コイツはドンドルマで今流行の『目指せ!乗りマスター!』という遊具なんだがな、ハンターの乗り攻撃を体験してみよう!というコンセプトで作られたらしい…。

 

初心者用のものと上級者向けの2つがあるんだ。 初心者用のものはあんまり危険もなく、今も向こうで立派にその役目を果たしてるんだが、上級者向けのコイツはなかなか難しくてね…。みんなも怖がってやろうとしてくれないんだ…。」

 

 

あ…、そうですか…。

向こうを見ると、イャンクックの乗り物が子供達に大人気のようだった。

うーん、これは俺がティガレックスの乗り物に乗る流れかな…?

 

 

 

「そこで、君がお客さんの前でぜひ乗ってみせてほしいんだ。 引き受けてくれないかな?」

 

 

やっぱりそうですか…。

 

 

 

「いいね!迷子君やってみなよ!私達も観戦するからさ!」

 

「そうですね。トマトさんのカッコいいところをぜひ見せてください!」

 

 

うーん、こうなったらもう断れないかなぁ…。

 

 

「よし、やってみますよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さぁ、乗り攻撃開始だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「旦那さん!そこニャ!ティガレックスの動きが鈍ったニャ!」

 

「ああっ、咆哮です!しっかり耐えて!」

 

「迷子君ッ!あと少しだよ!頑張ってー!」

 

 

 

ぬぬぬ…。なかなかに強敵じゃないか…!

 

だが俺だって操虫棍使いとして、乗り攻撃は譲れない…!

 

 

ティガレックスが暴れる。

俺は底が見えてきたスタミナを振り絞り、背中にしがみつく。

 

よし…!暴れるのが止まった…!

いや…、まだだ!

 

ティガレックスは咆哮…、ではなくその場で大きく上下に揺れた。 なるほど、これが咆哮モーションの代わりか…!

 

耐えろ…ッ、あと少し………!

 

 

「そこだあああぁッ!」

 

 

俺は手に持っていたピコピコハンマーでティガレックスの頭を叩いた。

 

 

そこでティガレックスの乗り物の動きが止まった…。

 

 

 

「お見事ッ!大成功だ!」

 

 

店のオヤジさんがそう言うと、ギャラリーから歓声が上がった。

おぉ…こんなに集まってたのね。

 

 

「迷子君ナイス!いい顔してたよ!」

 

「なかなか本格的でしたね…。今度やってみようかしら…。」

 

 

2人も称賛の言葉をくれた。

うん、満足満足。

 

 

「いやぁ、ありがとう!これで上級者向けの方も人気が出そうだ!

これはお礼としてもらっておくれ!」

 

 

そういうとオヤジさんは可愛くデフォルメされたティガレックスのお面をくれた。

ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昼飯は屋台で売っていたホロロースの串焼きを食べた。

ホロロース……うまっ。

ネコ達はさっきも食べてたけど、まぁこんな日くらいはいいだろうとゼニーを渡したら大喜びで昼飯を探しに行ったみたい。

 

 

串焼きを食べながら通りを歩いていると、気になる看板を見つけた。

 

「なになに…?『ポッケ村雪だるまコンテスト本日開催!入賞者には豪華景品あり!』だって…?」

 

「それは本当かニャ!?」

 

 

おおぅ…、いつのまにいたんだよ…?

 

 

「あ〜、そうみたいだな。この間、お前らがどでかい雪だるま作った広場でやってるらしいよ?」

 

「こうしちゃいられないニャ!旦那さん!ボク達は雪だるまを作り上げる使命があるニャ!それでは行ってくるニャ!」

 

 

そういって、オトモ達はものすごい勢いで走っていった。キミたち本当に雪だるまが好きだね…。

 

 

 

 

 

 

 

うーん、ネコ達は雪だるま作りに行ったしそろそろ他の場所にも行ってみるかな…。

そんなことを考えていると、

 

 

「あっ、そういえば迷子君あそこに行ってなかったね!

ハンターなら一回は行っておくべきとか言われてる場所がポッケ村にはあるんだ!」

 

 

「あぁ、そういえば行ってませんでしたね。

それじゃあトマトさん。次はそこへ向かおうと思うんですがよろしいですか?」

 

 

んん?ハンターなら一回は行っておくべき場所?

 

…………あっ、あそこかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おっ、『英雄』パーティのお二人がこんなところでどうしたのニャ?」

 

 

「久しぶりです、洞窟案内ネコさん。今回はここにいる彼にあの不思議な力を感じる洞窟を見せてあげたくて…。」

 

 

2人に案内されて辿り着いたのは…まぁ予想はできてたけどあの巨大な剣が眠っている洞窟だった。

 

 

「ニャるほど、お安い御用ニャ。 ただ…、今日は他にも見に来ているハンターさんが多いのでちょっとだけ待ってもらうことになるけど…、それでもいいかニャ?」

 

 

「ええ、それくらいなら大丈夫です。2人も大丈夫ですよね?」

 

 

俺たちは頷いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、待つこと十数分。

 

 

「おまたせしましたニャ!それでは洞窟の中にご案内ニャ!」

 

 

そういって洞窟案内ネコは俺たちの誘導を始めた。

洞窟に向かう途中でポッケ農場を見たけど…

うん、しっかり農場として機能してるみたいだね。 懐かしい光景だ。

 

 

洞窟の中はひんやりとした空気が漂っていた。

そして、先へ進むと…………デカっ。

 

10メートルはあるであろう巨剣が突き刺さっていた。

 

 

「初めてのハンターさんがいるみたいなので説明を始めますニャ。

この巨剣はポッケ村の村長の祖先が使ったと言われているものですニャ。

1度は歴史の表舞台から姿を消して失われてたみたいだけど…村長やその知り合いであるトレジィさんという方、そして当時のポッケ村専属ハンターさん達の活躍でやっと見つけ出すことができた…とかいう話らしいですニャ。」

 

 

 

そうだそうだ。

確か2nd、2ndGでティガレックスを倒してから特殊な鳴き袋を使って氷の壁を壊したんだっけか…。 懐かしいなぁ…。

 

 

「うーん、ただ眺めてるだけではつまらないと思うニャ。あの『英雄』のパーティのお二人が認めたハンターならこの巨剣を触るくらいはしても構いませんニャ。」

 

 

おっ、それじゃあお言葉に甘えて触ってみることにするか。

 

俺は巨剣に歩み寄り、その刀身に触れてみた。

 

 

 

う〜ん…なんだかひんやりとしているだけで

特になんか不思議な力を感じるってわけでは無いような気も…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

強烈な威圧感を感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どこか…、すごく遠いある方角から睨まれているような…、そんな威圧を感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………………ッ!?」

 

 

俺は思わず刀身から手を離した。

 

 

「…迷子君?どうしたのさ?なんか汗がすごいよ?」

 

レイリスが俺にそう問いかける。

 

 

「えっ?あっ…あぁ、いや…不思議な力だとかをなかなか感じられないもんだからつい力んじゃってな…。」

 

 

「えっ?感じられなかったのですか?

私やレイリスもここを始めて訪れた時はちょっと普通とは違う力を感じるなんて離したのですが…。 それに今だってちょっとは分かりますよ?」

 

 

2人はそんなもので済んでるのか…。

 

 

「さて、皆さんそろそろお時間だけどいいかニャ? 他のハンターさんも待っているようだしもう充分なら教えてほしいニャ。」

 

 

うん、とりあえずここは充分かな…。

なんだったんださっきのは…。

 

 

 

 

 

 

村へ戻る途中でふと、あることに思い至った。

 

 

「なぁ…2人とも。 あっちの方角で何か有名な場所ってあるか?」

 

 

「あっちの方向?うーん…、私の故郷のココット村とか、ミナガルデの街ならあるけど…それがどうかした?」

 

 

「あ〜…それじゃあ、こう…謎に包まれた場所とかってある?」

 

 

「謎に包まれた場所と言えば…

あっ、確か理由はわからないんですが、あらゆるモンスター…古龍ですら近寄らない、昔栄えた王国の跡地があるとは聞いたことがありますね。

それがどうかしましたか?」

 

 

あぁ…、なるほどね…。

つまりさっきのはそういうことか…。

 

 

「あぁ、なんでもないよ。大丈夫。

次はどうする?俺はウチのオトモがはりきっていった雪だるまコンテストを見に行きたいんだけど…。」

 

 

「うん!それいいね!ネコちゃん達の活躍を見たい!」

 

「そうですね、オトモさん達なら間違いなく入賞はしてると思います。」

 

 

 

うん、じゃあそうしよう。

さっきのは考えてたって始まらない。

今はまだその時じゃないんだろう。

 

そんなことを考えながら、俺は雪だるまコンテストの会場へ足を運んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ニャッハッハーッ!まぁボクたちにかかればこれくらいお手の物ニャ!」

 

 

そこには、他の雪だるまとは大きさもデコレーションも次元が違う出来の、アイルーによって作られた雪だるまがあった。

 

「おっ、旦那さん達じゃニャいか。

見事1位の座に輝けたので、高級お食事券5枚と

綺麗なインテリアアイテムを貰えたニャ。」

 

 

1位かよ…。 確かにすごいんだけどなんか方向性間違ってないかなぁ…?

 

インテリアは『雪結晶の植木鉢』というものでした。 うん、綺麗だね。

 

これを貰えたのは嬉しい。 お前らよくやったな。 なんかズレてる気もするけどさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そろそろ夕暮れですね…。じゃあトマトさんは家で待っててください。

私とレイリスで料理を持っていきますので!」

 

その後もいろいろ楽しんでたら、あっという間に日が暮れた。

うん、今日は楽しかった。

 

 

そして、2人が料理を作ってくれるらしい。

な、なんだか嬉しいけどちょっと恥ずかしい展開になってきたぞ…。

 

 

「クルルナは料理上手そうだけど…、レイリスは料理できるのか?」

 

 

「なっ…!?ふ、ふっふっふ…私をバカにしてもらっちゃ困るね!これでも案外料理はできるんだからさ!」

 

 

う〜ん…、これはダメかな…?

まぁ楽しみにしておくよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「「「いただきます!」」」

 

 

 

俺のマイハウスにそんな声が響いた。

2人は見るだけでお腹が鳴るような料理を持ってきてくれた。

レイリスが料理できたのは意外でした。

 

さて…じゃあいただきますね…。

 

 

「おっ、うまっ。 おおー、本当に美味いね。

これなら食堂にだって出せそうじゃないか?」

 

 

「ふふっ、そう言っていただけて嬉しいです。

食堂のコックアイルーさんから料理を教わっていたこともありましたからね!」

 

 

女子力たけぇな…。

俺もこんな料理を作れるようになってみたいかも。

前世では料理ができる、女子力高い乙女座男子で通ってたんです。妹からも嫉妬されてた。

 

 

「ちょっと迷子君!クルルナのばっかり食べてるじゃん!私のはどうなのさ?」

 

 

う〜ん、ちょっと恐ろしいな…。

見た目は良くても味は壊滅…なんてこともあるしなぁ…。

 

 

俺は恐る恐るレイリスの料理を口に含んでみた。

 

 

 

「えっ、ふつうに美味いじゃんか。ごめん、正直期待してなかったわ。」

 

 

「酷くない!? そんなことを言うなら料理没収するよ!?」

 

 

あっ、ごめんなさい…。

 

でもこんなに美味しいとは思ってなかった。

 

 

「いやぁ、2人ともすごいな…。

こりゃ、2人の彼氏は幸せもんだ。羨ましいなぁ…。」

 

 

俺がそんなことを口走ったら何故か2人は固まった。

 

えっ…?なんかまずいこと言った?

 

 

でも、2人の硬直はすぐに解けたので気にせず食事を続けることにした。

 

 

食事も終盤になりかけたところで、クルルナがそこそこの大きさの鍋を取り出した。

 

 

「あの〜…、今からだと迷惑かもしれませんがこれ良かったらどうぞ。

トマトの味を強めにしたビーフシチューのようなものです…。」

 

 

おお〜うまそう。

 

 

「おっ、いいの?じゃあ遠慮なくいただくよ。」

 

 

そういって俺はビーフシチューのようなものを皿によそい、食べてみた。

 

 

「うまっ!えっ、うまっ!なんか美味いしか言えない!」

 

 

今日1番の料理だったと思う。

最初から出して欲しかったです…。

 

 

「そう言っていただけると嬉しいです!どんどん食べてください!」

 

 

うん、俺好みの味だわ。ある程度食った後だけど、どんどん入る。

 

 

「でも、食べすぎには注意してく………ね?

………まり食べすぎて倒れた……たら、大変なこ……………すよ?」

 

 

 

…………うん?なんか変だ…。

 

 

 

「……れ?迷………ん、どう…………、なんか眠そ…………顔し…………。」

 

 

あ、あれ〜…なんか眠くなってきたぞ…?

 

 

「あぁ…、…んなに無防備…………私達…たべられちゃ………すよ?」

 

 

 

なんだか満足気な顔をしたクルルナの顔が見えた気がする……。

 

 

俺はあまりの眠気で意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「う〜ん……。」

 

 

夜中、俺は目を覚ました。

 

あ、あれ?確か食事をしてたよな…?

 

たしか美味しいビーフシチューみたいなやつを食べたら眠くなって……

 

 

 

「あっ…起きましたか?」

 

「!?!?」

 

 

 

ビ、ビックリした……。

 

………………え?なんでクルルナさんがいるんですか?

 

 

「フフフ…、やっと起きてくれましたか…。

ちなみにですがそこにレイリスもいますよ?」

 

 

言われて気づいた。レイリスもクルルナの後ろにいた。

 

 

 

…………なんで2人ともインナー姿なんでしょうか?

 

 

 

 

「え、え〜っと……、状況が飲み込めないんですが…、」

 

 

「ウフフ…、ホント可愛らしいですね…。

じゃあわかりやすいように簡単に言いますね?

今から私達はトマトさんを食べちゃいます。」

 

 

 

 

 

 

…………………えっ?

 

 

 

 

 

 

「んもぅ、ニブいなぁ!なんで私達の気持ちに気づかないのさ!あんまりに気づいてくれないものだから強硬手段に出たってワケ!」

 

 

「そうですよ?トマトさん。

貴方がもっとへタレで鈍感じゃなかったら、手足をベッドに縛り付けて逃げられなくする必要だってなかったんですから…。」

 

 

 

そう言われて気づいた。 手足がベッドの足にロープでくくりつけられて動けない状態にされている。

 

 

 

 

 

……………………ヤバくね?

 

 

 

 

 

「ちょ、ちょっと2人とも落ち着いて!

俺なんかじゃ2人に釣り合わないから…

「ぜーんぜんそんなことはありません!

むしろこれ以上ないくらいです!私もレイリスもハンターとしてかなりの立場になってしまった今、交際できて私のタイプなのはトマトさんくらいなのです!」

 

 

 

待て待て待て待て!?

いや、そういうことは早くないですかね!?

もっと一緒に食事とか、休日を一緒に過ごしたりとか…、一緒に狩りにいったり…………

あぁ、してますね……。

 

 

いや、でもR-18タグを増やすのは勘弁ですよ!?

 

 

「大丈夫です。私達に任せてください。トマトさんは窓から見える月でも眺めていればすぐに終わりますから…!」

 

 

「いやいやいや!?もう一度ゆっくり考えてみて!?俺なんか全然ダメで…

「クルルナ、口で言っても無駄みたいだから早いところ終わらせない?」

 

 

あっ……。

 

 

「そうですね。それじゃあトマトさんは私達に任せてゆっくりしていてくださいね…?」

 

 

 

 

 

 

 

えっ、あっ……、

 

 

 

 

あっ……………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、俺は朝早くに目覚めた。

 

多少の倦怠感があるような……、いや気のせいだろう。

 

俺のそばには、やけに肌がツヤツヤした2人がスヤスヤと眠っていた……。

 

クルルナは俺の左腕に抱きついて、レイリスは俺の右手を握っていた。

かわいい女性にこんなことをされるのは嬉しいけれど…、なんだかちょっと複雑な気持ちもある。

 

 

 

 

「ハァ……、これからどうなるもんかね……。

 

………頑張るしかないよな。よしっ、ファイトだ俺。

 

2人の足を引っ張っちゃうかもしれないけど…、2人もこれからよろしくな。」

 

 

 

 

 

朝一番で、俺は寝たままの2人に改めてよろしくの挨拶をした。

 

 

 

 




イビルジョー系女子…

次からはユクモ村に移るかと思います。

ポッケ村編のような色恋とはしばらくお別れかと。


感想、アドバイスなど、お待ちしております。

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