というわけで、まだユクモ村でのお話です。
それでは本編どうぞ。
金髪をなびかせてやってきた、レイリスの元パーティメンバーの1人にいきなり暴言を吐かれました…。
泣きてぇ…。
というか心が折れそうだ…。
「あ、あの……、ちょっとでいいから俺の話も聞いて…」
「おだまりなさいッ!貴方みたいな変態にかける言葉なんてありませんわ!
どんな手を使ってレイリスさんとクルルナさんを寝取ったのかは知りませんが…、ロクな手段でなかったのは想像に難くありませんですわよ!?
先輩方がこんな男に無理矢理迫られるなんて…、絶対に許せません!
今すぐギッタンギッタンのボッコボコにして、
恐暴竜の餌にしてさしあげますわ!」
イビルジョーの餌ねぇ…。
あの時の2人も案外そんな感じだった気がする…。
そりゃもうガッツリ喰われたからねぇ…。
「な、なぁ…、頼むから俺の言葉にも耳を……」
「変態は黙っていなさいッ!
聞いたところによると、貴方はラディスのことも泣かせたようではありませんか!
最早ハンターの…、いや、人間の風上にも置けませんわ!
貴方みたいな人はここでくたばっておくのが世のためですわッ!」
「ちょ、ちょっと…、アタシはもう大丈夫だからさ…、その辺にして…」
「ラディスッ!ここはわたくしに任せていてッ!
この男を成敗してやりますので安心して見ていてくださいな!」
あぁ…、こりゃ俺1人だと手に負えなさそうだわ…。
2人に助けを求めよう…。
「あ〜…2人とも…、ちょっと助けて…」
そう言って2人の方を見たところ………、
それはそれは恐ろしい笑顔をしたクルルナが、
尋常じゃないオーラを纏っていた…。
なんだか背後に般若が見えたような気がしたけど気のせいだよね……?
「ふ…、ふふふ…、トマトさんの事をそんな風に言うなんて……。」
そう呟きながら、クルルナは元パーティメンバーさんに近寄った。
「あっ、クルルナさん!見ていてくださいね!
今からこの男をケチョンケチョンにしてやります…
「まあまあ……、一旦この場は落ち着きませんか?」
クルルナがパーティメンバーさんを落ち着かせようと言葉をかける。
「えっ?いやっ…、でもそれだとこの男に罰を与えることができなくなってしまう……
「ちょっと静かにしてください。」
…少し口調が強くなりましたね。
「い、いや…、でもそれだとお2人の仇を取ることが…
「黙りなさい。」
そう言ってクルルナは元パーティメンバーさんを黙らせると此方へ振り向き、闇を感じさせる笑顔で言葉を放った。
「私…、今からこの彼女とちょ〜っとだけ…
『オハナシ』してきますね?
皆さんはゆっくり待っていてくださいね…?」
「えっ…?クルルナさん、なんでわたくしがそんな…
「いいからいいから。
向こうでた〜っぷりと
『オハナシ』…、してきましょうね?」
そう言ってパーティメンバーさんを威圧で黙らせると、なんだか目が潤んできているパーティメンバーさんをクルルナは無理矢理引きずっていった…。
…………クルルナは絶対に怒らせちゃいけないな。
「レ、レイリスぅ…。なんだかあんな怖いクルルナ初めて見たよぉ…。」
「だ、大丈夫だよ!きっとすぐに戻ってくるって!」
う〜ん、今回は俺が悪いのか?
いや…、そんなことはないと思いたい。
ともかくさっきの人はご愁傷様でした…。
数分後、クルルナがパーティメンバーさんを連れて帰ってきた。
クルルナはなんだか満足気な表情だけど、パーティメンバーさんはなんだか目の周りが赤く腫れ上がっていた…。
「皆さんお待たせしてすみませんでした。
さぁ?貴女からも謝罪と自己紹介をどうぞ?」
クルルナがパーティメンバーさんを地面に正座させて言った。
そこまでする必要ありますか…?
「な、なんでわたくしがこんな男に…
「謝罪と自己紹介をどうぞ。早くなさい。」
お、おっかねぇ…。
レイリスとラディスは肩を抱き合って震えてるじゃないか…。
「うぐっ…。
さ、先程は…も、申し訳ありませんでした…。
これから…く、悔い改めるのでどうか許して欲しいのですわ…。
わたくしは『セレス』と申します…。以後、お見知り置きを…。 」
「というわけです。
トマトさん、さっき言ったパーティメンバーの残りの1人が彼女です。
先程は酷い真似をさせてしまい申し訳ありません…。」
あっ、いえいえ。
確かに心は折れかけたけど、なんとか持ちこたえたので大丈夫ですよ…?
「あ〜…、とりあえず立ってくださいよ。
噂に尾ひれがついたり、変に捻じ曲がったりすることはよくあることなんで…。
まぁ今回のことはお互いに忘れることにしません?」
「トマトさんったら…、優しいんですね。
でも、敬語を使う必要はありませんからね?
ほら、セレス、お許しが出ましたよ。
トマトさんに感謝してくださいね?」
「くっ…!か、寛大な処置ありがとうございます…。」
セレスさんは涙目で俺を睨んできてる。
う〜ん、まだまだ俺に対して敵意剥き出しだなぁ…。
仲良くなれたらいいんだけど…。
「そ、それじゃあ今日は一旦お開きにしようか!
迷子君のマイハウスも手配できてたみたいだから荷物とか運び込もう!」
レイリスのそんな提案により、今日のところは一旦マイハウスに帰宅。
以降のことは明日に相談することとなった。
ふぅ…、初日から大変だったな…。
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次の日、俺たちは集会浴場に集まっていた。
「さて、これからのことだけど…。
さっき受付のコノハちゃんから聞いた話によると、渓流の漁場にガノトトスが現れて被害が出てるみたい。まずはこれの対処が最優先かな?
それで…、これは私とクルルナからの提案なんだけど…。
迷子君、ラディス、セレスは出会ったばっかりだからまだお互いのことをよく知らないと思うんだ。
だから、今回のガノトトスの狩猟にはこの3人で行ってもらいたいんだけど…。いいよね?」
うん、俺はもちろん大丈夫だ。
残りの2人は…、
「アタシも賛成!コイツはヘタレだけど強いハンターだってなんとなくわかるからな!」
「わたくしはこんな男とはまっぴらゴメンで…
「セレスもいいですよね?」
「…………はい。」
…………うん、クルルナの圧力がはたらいたけどOKは出たな。
「よし!じゃあ今回は3人で頑張ってきてね!
ケンカとかはしちゃダメだよ?」
善処します。……けど、俺に敵意剥き出しのセレスさんはどうすれば…。
やっぱり実力があるって証明すればいいのかな?
「じゃあアタシとセレスは装備に着替えてくるから!アンタも早くしなよ?」
そう言って、2人は装備に着替えにいこうとした。
だけど…、
「貴方のこと、今回のクエストの内容次第では認めてさしあげなくもないですわ…。
とりあえず、今回はよろしくお願いしますわ…。」
セレスさんに去り際にそんなことを言われた。
…………よし、こうなったら頑張るしかないでしょ。
やる気がみなぎってきた俺は装備に着替えるため、マイハウスへと歩き出した。
「おー!やっぱりヘタレは強い装備だなー!
あんまり見たことないヤツだけど強そうだ!」
うん、確かにこの装備は見たことのある人は少ないんじゃないかな?
俺が今回担いできている武器は
『鏖弓シャンギー』という貫通弓だ。
攻撃力410とバカげた値を誇る弓。強撃ビンを装填できなかったり、マイナス会心をもっている問題はあるけど、スキルでその点を補ってやればその火力はなかなかだと思う。
貫通矢のモーション値が極端に下がってクロスまでは貫通弓は長い不遇の時代だったけど、ダブルクロスで少しだけテコ入れされて、ギリ実用範囲にはなったかな?
そんなわけで、今回はガノトトスにこの武器をチョイスした。 ガノトトスは貫通矢との相性もいいしね。
「そういう2人だってすごい装備じゃないか。やっぱり『英雄』のパーティの一員なだけあるな。」
2人が持ってきた武器は、ラディスがハンマー、セレスがランスだった。
ラディスは『堅骨戦鎚ケミキ』というハンマーを担いでいる。
防具の見た目は頭以外ブラキXシリーズだったけど、今までの感じからすると防具合成だろうな…。
ケミキは匠を発動させることで一躍期待値がトップレベルに躍り出るかなりの強武器だ。350の攻撃力にスロット2つは強いよね。
そして、セレスは『鎧裂槍ドツキサシ』というランスを持ってきていた。
防具の見た目は頭以外レギオスXシリーズだったけど、きっとこっちも防具合成を使っているのだろう。
そして、切れ味消費の激しいランスにとって極長白ゲージを持つ鎧裂の武器は相性はいいと思う。
う〜ん、ガチだ…。
今回はクリアは難しくなさそうだけど…。
2人とうまくコミュニケーションが取れればいいなぁ…。
「おっしゃあ!それじゃあ3人とネコでガノトトスの狩猟だぁ!」
ホント、ラディスは元気あるね…。
今回はビーストオトモのマダイを連れてきてます。
スタミナ管理を楽にしてくれたら万々歳だ。
期待してるよ。
それじゃあガノトトスの狩猟、いってみよー。
初めてこういう終わらせ方にしてみました。
今まで書いてませんでしたが、レイリスさん達女性ハンターは頭装備を防具合成で三眼とか羽飾りにして、顔が周りに見えるようにしています。
次回はガノトトスです。お楽しみに。
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