こういう細かい書き忘れを無くしていかなければ…。
それでは本編どうぞ。
さて、ガノトトス狩猟のために渓流にやってきました。
「おぉ…、すっげえ山並み…。やっぱりユクモ村周辺は『和』の雰囲気が感じられるなぁ…。」
ゲームでは散々訪れたこのフィールドだけど、この世界で渓流に来るのは初めて。
実際に目に入れると、その風景は180度変わって見えた。
「何ブツブツ言ってるんですの?貴方程のハンターなら渓流にはよく訪れているでしょうに…。
よくわからない人ですわね…。」
…う〜ん。相変わらずセレスの俺に対する態度は厳しいままだなぁ…。
「ほらほら2人とも!こんなところでのんびりしてたらガノトトスが逃げちゃうぞ?
パパッとやっちまおうよ!」
「おし、そうだな。それじゃあ早速向かうとするか。」
俺たちはガノトトスがいると思われる水辺へと向かい始めた。
さてさて、エリア7に到着しました。
ゲームと同じく、水場にススキのような背の高い植物が群生していた。
ちょっと視界が悪そうだな…。
肝心のモンスターは…………いた。
水竜…………ガノトトス。
浮力が働く水中に適応した進化を遂げたため大型化が進み、多くの陸棲飛竜を凌駕するほどの巨大な身体を持つに至ったらしい。
瑠璃色の鱗と大きな背ビレが特徴であるその魚竜は、渓流の水場を悠然と泳ぎ回っていた。
「いたっ!それじゃあアタシが早速音爆弾をぶっ放して…」
「あっラディス、ちょっと待ってくれないか?
1つ試したいことがあるんだ。」
「え〜…、まぁヘタレは何か面白いことをやってくれそうかな…?じゃあ、アタシとセレスは待ってることにするよ!」
「ありがとう。じゃあ試してくるよ。」
2人にそう言うと、俺はアイテムポーチからけむり玉と釣りカエルを取り出した。
さて、いっちょ釣りとでもいこうか。
『水竜』の別名の通り、ガノトトスは水の中を泳ぐ。
そして水中にいる間はこちらからのまともな攻撃は通らない。まぁそもそも届かないしね。
そうなると何とかして陸上に引きずりあげることになるんだけど…、そのための方法がいくつかある。
さっきラディスが取り出した音爆弾もそうだ。
ガノトトスは水中にいるときに大きな音を立てられるともの凄く気分が害されるらしく、音爆弾で甲高い音を出せば怒って陸上に上がってきやすくなる。
だけど…、今回はまた別の方法で陸上に引きずりあげることにした。
それが釣りカエルを使った方法だ。
ガノトトスはカエルを大好物にしているのはよく知られている。そんな特徴を利用してガノトトスを釣り上げることができちゃうんです。
俺は気配を勘付かれないようにけむり玉を焚いて、白い煙を辺りに充満させた。
「これでよしっと…。さてさて…、寄ってくるかな…?」
俺は釣りカエルを水面に投げ込んだ。
すると、ガノトトスが好物のカエルに気づいたのかすごいスピードで泳いでこちらにやってきた。
よしよし…、いい感じ。
あとはうまく釣り上げられるかだけど…。
すると次の瞬間、釣竿がものすごい力で引っ張られた。
「来たッ!来た来た来た来たッ!」
ガノトトスが釣られまいとすごい勢いでもがき始めた。
釣竿が暴れ、限界までしなる。
ぬぐぐぐ…、負けてたまるか…!
「おーっ!すげーっ!
頑張れヘタレーッ!負けるなよーっ!」
応援してるのかわからない言葉を背に受けて俺は釣竿を持って踏ん張り続ける。
今のところ引き合いが続いていて、どちらが有利という状況ではない。
ここは何としてでも釣り上げて順調な滑り出しを決めたいところ…!
俺はガノトトス相手にひたすらに粘り続けた。
一瞬。
ほんの一瞬だけど、ガノトトスの動きが鈍った。
ここだッ……、ここしかないッ!
いつ釣るのか……?
「今でしょおおおおおおおおぉぉぉ!」
気合いを入れた叫び声と一緒に、俺はガノトトスを一気に釣り上げた。
自らの意図しない状況で陸上に打ち揚げられたガノトトスはもがいている。
「スッゲーーッ!ナイスだヘタレーッ!」
「なかなかやるじゃありませんの!」
待機していた2人が武器を持ってガノトトスに斬り込んでいく。
よし、滑り出しは上々かな?
それじゃあ……、狩猟開始だ。
釣り上げられてガノトトスがもがいている間にラディスは頭へ、セレスは腹の辺りへとラッシュをかける。
俺は遠くから貫通矢でガノトトスの体を撃ち抜く。
ダウンから復帰したガノトトスはそのまま怒り状態へ。
すると、剣士の2人の腕が赤く光り始めた。
挑戦者ですか…。いいよね、挑戦者って。
俺も大好きなスキルです。
さて…、俺はこの2人とクエストに行くのは初めてだ。
今までの感じだときっとこの2人も相当な腕前だろう。どんなものか今回のクエストを通して見ておきたいな。
ダウンから復帰したガノトトスは尻尾回転攻撃をした。
セレスはそれをジャストガードして十字払いに繋げる。うん、やっぱりこの感じだと2人とも強そうだな。
ラディスも尻尾回転のタイミングに合わせてジャスト回避を……
「むぎゅっ………、いったぁ……。」
…………うん、まぁたまたまだよね。
きっとそうだ。今のは見なかったことにしよう。
ガノトトスはそのままラディスに向かって這いずり突進を仕掛けた。
さっきのは偶然だろうから、今度こそきっとジャスト回避を……
「ふげっ………、いたたた……。」
え〜っと…、ラディスさん?
たまたまですよね?
這いずり突進をラディスにぶち当てたガノトトスは狙いを俺に変更。
水ブレスをぶっ放してきた。
俺はブレスをジャスト回避して、ガノトトスに向かって射撃、そのまま剛射を放つ。
するとガノトトスは怯んだ。
ちょっと心配だったのでラディスの方をチラッと見てみた。
「おっしゃ!ノッてきた!こんにゃろ〜、さっきはよくもやったな〜!」
そこには、体に赤黒い稲妻の様なオーラを纏ったラディスがいた。
えっ…、龍気活性も使うんですか?
なんだか恐ろしい火力が出てそうだ…。
ガノトトスは次に狙いを定めていたセレスに向かってタックルを放つ。
セレスはそれをジャストガードして十字払い。
ラディスはそのタックルに自分から突っ込み、ジャスト回避。
そして……、
「うおぉりゃぁぁぁあああ!」
ガノトトスの頭に向かって強烈なアッパーを叩き込んだ。
スタン値が溜まっていたのか、そのままガノトトスはスタン。2人はそのままラッシュをかけ続ける。
「やりますわね、ラディス!」
「ナンボのもんじゃい!ほら、ヘタレもボケっとしてないでガンガン攻めなよ!」
なるほど…、龍気活性が発動してから本番なのね…。さっきはちょっと心配したけどこれなら問題なさそうだ。
やがて、ガノトトスがスタンから復帰した。
そして、そのまま足元にいた2人に向かってタックルを放ち…、
いや…、溜めが長い…。これは強タックルか。
ラディスは落ち着いて対処できそうだけど…、
セレスは既にガードのアクションをしてしまったみたい。
「セレス!大丈夫!?」
「これくらいどうってことありませんわ!」
セレスはそう叫ぶと、狩技を発動した。
盾を構えてガノトトスの強タックルを受け止める。
そして強タックルの威力を取り込み、ランスに黄色いオーラを纏わせた。
おお、『ガードレイジ』か。
あれは強い狩技だと思う。黄色オーラで攻撃力1.3倍はヤバイよね。火事場と同じですよ?
そして、強タックルなど無かったかのように2人は攻撃を再開した。
セレスはしっかりと足に攻撃を加えてダウンを狙い、ラディスはうまくジャスト回避を決めてから頭に向かって溜め攻撃をブチ込む。
そして、俺は貫通矢をひたすらに撃ち込む。
さっき『アクセルレイン』を発動したから、溜め速度が上がってるのでシャンギーの強みの溜め4貫通レベル5までガンガン持っていける。
時折、ビーストオトモのマダイが俺たちに強走効果を発動させてくれてスタミナ管理を楽にさせてくれたし、いいテンポで狩猟は進んでいる気がする。
ただ…、クエストを進めていてある印象を受けた。
「うぐっ……。攻めすぎましたわね……。」
なんだろう…、あの2人と比べると…。
俺が今までパーティを組んでたレイリスやクルルナと比べると…、どこか一歩劣っている感じがする。
実際、今だってセレスは少々攻め込みすぎて反撃を食らってしまったみたい。
ラディスだって龍気活性が発動してから1回だけ攻撃を受けている。
この2人は確かにうまい。
だけど…、レイリスやクルルナの様な突き抜けた強さにはまだ届いてないような…。そんな印象を受けた。
まぁ、俺が言えたことじゃないんだけどな…。
もし今回のクエストを通して仲良くなれたとしたら、一緒に成長していけたらいいね。
クエストの途中だけど、俺はそんな事を考えていた。
「うん、今はクエスト中なんだ。目の前のことに集中しないとな。」
よし、考え事はここまで。
ガノトトスだって結構体力を削っただろうしもうひと頑張りだ。
俺は再び気を引き締めて、ガノトトスに向かって弓を構えた。
「うっし、クエスト達成!2人ともお疲れさん!」
「あぁ、お疲れ様。2人とも『英雄』と呼ばれただけあるな。いい動きしてたよ。」
あんな事を考えたりしたけど、クエストは無事終了。
長年組んでいるだけあって、この2人のコンビネーションはなかなかのものだった。
「………正直こんなに早く終わらせられるとは思っていませんでしたわ。
ちょっと悔しいですが、貴方は実力だけは本物みたいですわね…。」
ハハハ…。実力「だけ」ね…。
「そうか…。まぁそう言ってもらえるなら良かったよ。
今回だけで君が俺に抱いてる不信感が晴れるとは思ってないけど…、少しでもそれが払拭されたのなら十分さ。
できるならこれからも一緒にクエストに行ったりはしたいんだけど…、いいかな?」
クエストに出発する前と比べれば随分と態度が丸くなったセレスにそう聞いてみる。
「…………わたくしは貴方のことが嫌いですわ。
ですが…貴方と一緒にいれば、ハンターとしてまだまだ成長できるような気はします。
わたくしは貴方のことが嫌いですが…、それを承知の上で組んでもいいというならそのお願いは聞き入れたいと思います。」
うん、それは良かった。
「………ありがとう。それじゃあこれからもよろしくな、セレス。」
「貴方みたいな変態に名前を呼ばれるのは虫唾が走りますが…、まぁよろしくお願いしますわ。」
ありがとう、こちらこそよろしくお願いします。
こんな具合で、ユクモ村に来てからの初めてのクエストは幕を閉じた。
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「迷子君お疲れ様〜!あの2人とクエストに出てみてどうだった?」
「ん?ああ…。
確かに技術はあるんだけど…、2人みたいなどこか突き抜けた強さがあるとはまだ言えないかなぁ…。
いや、俺が言えた話じゃないんだけどさ…?」
ガノトトスの狩猟を終えた後、ユクモ村に戻った俺は食堂を訪れ、レイリスとクルルナとの3人で少し話をしていた。
ラディスとセレスは温泉に行ったらしい。付き合いが長いだけあってあの2人は仲がいいな。
「う〜ん…。やっぱりトマトさんの目から見てもそうなのですね…。
私達も彼女達にはもう1段階上のステージ…。
それこそ、私やレイリス。そしてトマトさん程の力を持ったハンターになってもらいたいのですが…。」
どうやらこの2人にとっても、ラディスとセレスはもっと成長してもらいたい存在らしい。
確かにうまく言葉にできないけれど、あの2人にはまだまだ成長の余地が残されているような感じはあった。
俺が新しくパーティに加わったことで、いい影響が与えられるといいんだけど…。
ともかく頑張りますか…。
「まぁ、迷子君も私達のパーティに加わってくれたからさ!
それについても今後ゆっくり考えていこうよ!」
「それもそうですね。
今はトマトさんのユクモ村での初クエスト達成を祝って楽しくいきましょう!」
そうだな…。
考えたって始まらないことだってある。
今回みたいなのはそれなりの時間をかけてなんとかしていかないとな。
ともかく、今はパッといきたい気分だ。
「2人ともありがとうな。それじゃあパッといきますか!
俺のユクモ村での初クエスト成功を祝って〜…」
「「「乾杯!」」」
3つのグラスがぶつかり合い、食堂に小気味良い音が鳴り響いた。
ほい、ガノトトスさんでした。
自分はガノトトスさんは戦いにくい相手ですね…。
でも、ガンナーで行くとだいぶ楽です。
今回は主人公はチマチマ弓を撃ってるだけみたい…。まるで主人公していない…。
ここで、主人公達の年齢を言っておきたいと思います。
主人公、レイリスさん、クルルナさんが20歳。
セレスさんが18歳。 ラディスちゃんが16歳。 という設定になっております。
後々出てくるラスト1人は…、まだ明かさないでおきますね。
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