モンハン世界で狩猟ツアー【完結】   作:糸遊

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UA10000を突破しました。 書き始めた頃はこんなになるとは思ってなかったので嬉しいです。
読者の皆様に感謝を。

それでは本編どうぞ。




第39話 不眠のあなたに催眠療法

 

 

「ルファール姉はベルナ村で何してたんだ?

相変わらずとんでもないクエストやってたりしたのか?」

 

 

ホロロホルルを探して古代林を進む中、ラディスがルファールさんにそんなことを尋ねた。

そういえばレイリスがルファールさんのことを強いって言ってたな…。ちょっとその話は俺も興味あるぞ。

 

 

「ん? まぁなかなか手応えのあるクエストはやってたかな。 最近ので記憶に新しいのは……燼滅刃を防具無しで討伐したヤツか?」

 

「え、えぇ…? 防具無しってどうゆうことさ…?」

 

「いや、ある時ふと思いついてな。『攻撃に当たらなければどうということはないんじゃないか?』って思い浮かんだんだ。で、やってみた。

 

やってみて感じたことは…スキルが無いってしんどいんだなぁ……。くらいかな? あれは好んでやりたいと思わない。」

 

 

…………ちょっとまってね。

……あれ?この人、関わっても大丈夫だよね?

 

 

「な、なぁセレス…。 ルファールさんってなんか……こう……大丈夫な人なんだよね? 俺ちょっと不安になってきたんだけど…。」

 

 

セレスにそう聞いてみる。

 

 

「…………。」

 

 

セレスさんったら黙りやがった。 いや…顔が引きつって声にならないだけだ…!

まてまて、このお姉さんと一緒にクエストに来てしまったけど大丈夫だろうか。

 

 

「そういえば、君は怒り喰らうイビルジョーを単騎で撃破したとか聞いてるぞ!凄いじゃないか! 是非、今度一緒にクエストにでも行かないか?」

 

 

………捕まった。

ヤバイ。 この人多分、戦闘狂だ……!

 

『アイルーでも眺めに行かないか?』とか言って狩場に出たら、『あっ、テオにゃんと間違えてたよ。ハッハッハ!』とか言われそうで怖い。 古龍種とアイルーを一緒にするな。

 

 

「あ…。は、はい…。 まぁ機会があれば…。」

 

 

そんな機会なんぞ一生訪れてほしくないところです。

難しいクエストは嫌いじゃないけどたまにでいいんだ。 そんな毎回高難度クエストだとこっちの身がもちません。

 

 

「おっ、話をしているうちに目的地に着きそうだ。 みんな、準備はしておいてくれよ?」

 

 

そんなことを考えていたら、いつのまにかエリア4に到着するようです。

よし、一旦切り替えよう。 今はホロロホルルの狩猟に集中だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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小鳥のさえずりが聞こえてくる、木々が生い茂り木漏れ日が差し込む場所。

俺達は古代林のエリア4にたどり着いた。

 

 

「さてさて…。おっ、いるな…。」

 

 

ルファールさんがそんなことを呟いて一点を見つめる。

俺もつられてそちらを見る。

 

 

 

 

いた……。 夜鳥ホロロホルル。

 

鮮やかな青色の羽毛にアクセントとしての金色の体毛。

何処と無く道化師を連想させる特徴的な羽冠を持ったその鳥竜種は、古代林の森の中をトコトコと歩いていた。

 

うん、フクロウさんって感じ。 結構かわいい気がしますね。

 

 

「さて、それじゃあいこうか…!」

 

 

ルファールさんが獰猛な笑みを顔に浮かべた。

俺達3人はその様子をみて少し顔を引きつらせた。 やっぱり戦闘狂って感じだよなぁ…。

 

まぁ気にしてもしょうがないか。

 

 

さあ、狩猟開始だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルファールさんがホロロホルルの背後から納刀キャンセル攻撃の剛溜めをぶち当てて、戦闘は始まった。

 

俺は手始めに橙エキスを近くにいたマッカォから拝借。ホロロホルルの橙エキスはどうにも取りづらいんです。

 

こちらに気づいたホロロホルルは咆哮を放つ。

すでに翼から白エキスを取って白橙のダブルアップで金剛体効果が発動している俺は、咆哮など気にせずに頭から赤エキスをゲット。 よし、トリプルアップ完了。

 

頭はハンマーのラディスに譲るので、俺は背後に回り込んで尾羽めがけて攻撃をする。

すると、あっという間に小爆発が起こった。

流石ミラバル棍、爆破属性55は伊達じゃないな。

 

ホロロホルルが怯んだ隙にセレスは連撃、ラディスはホームランワンセットを頭に叩き込んだ。

 

ルファールさんは剛溜め攻撃の準備をして……えっ? 大丈夫ですか?

 

さっきの剛溜め攻撃を見た限り、ルファールさんの弓は曲射タイプが爆裂型。

パーティプレイでは、爆裂型は味方を吹っ飛ばしてしまうのだけど…。

 

そんな心配を他所に、ルファールさんは遠慮なく剛溜めをぶっ放した。

 

撃ち出された矢は山なりの軌道を描いて、見事に俺たちの隙間を狙って着弾。 誰も吹っ飛ばされるようなことはなかった。

 

………すごいっすね。うん、レイリスに強いって言わせるのもわかる気がする。

 

 

そんなことをしてるうちに、ホロロホルルはトサカを逆立たせて怒り状態に。

怒り移行の咆哮をイナす………かと思ったけれど、ルファールさんが頭を射抜いて怯ませた。

そういえば重射弓って言ってたな。 怯みは美味しいです。

 

ホロロホルルが怯んでいる間にも、俺は尾羽を殴り続ける。 既に部位破壊は完了している。 流石ミラバル棍だ。

 

 

そして、ホロロホルルが怯みから復帰………

したと思ったら再び怯んだ。

 

 

……………えーっと。

 

……………まさかとは思うけど、まさかねぇ?

 

 

「あ〜…ラディス! 横から頭に攻撃を加え続けてくれ! 残りの2人はそのまま後ろで攻撃して!」

 

 

ルファールさんが俺達にそう指示を飛ばす。

その間にも剛射、剛連射をホロロホルルの頭に当て続けてるみたい。

 

………おいおい、マジかよ。

 

 

とりあえず言われた通りに尾羽のあたりをセレスと2人で攻撃する。

 

そして、ホロロホルルは怯みから復帰…………

したと思ったら再び怯んだ…。

 

あ、あぁ…そういうことですか。

これはなんか…いろいろとアレだなぁ…。

 

 

「よし!いい感じだ! 」

 

 

ルファールさんがどこか興奮気味に叫ぶ。

俺達3人はそんな様子をドン引きして見ていた…。

 

 

 

そして、1分も経たないうちにホロロホルルは捕獲されてしまいましたとさ。 南無。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや〜!いい狩りだった! にしても…君!なかなかやるじゃないか!

片手剣と一緒に殴れる操虫棍使いなんてなかなか見ないぞ! うまくメンバーのことを気遣っている証拠だな!」

 

「あ…ありがとうございます、ハハ…。」

 

 

ホロロホルルの狩猟を無事……いや、なんか悲惨だったかもしれないけれど終えることができました。

今は村へと戻る飛行船。 みんなで元気ドリンコを飲んでます。

飛行船ダイヤの関係で時刻はもう夜。空を見ると、宝石を散りばめたような星が輝いていた。

 

 

「ルファールさん…。 さっきの戦法はどうやって見つけたのです?なんか…あんまりにあんまりな気がするのですが…。 ホロロホルルが少し可哀想に見えてきましたわ…。」

 

「いや、なんか思いついた。 こうすれば簡単に倒せるんじゃないか?とふと思いついてさ。

うまくいって良かったよ。」

 

「思いついたって…。 ルファール姉はいつもぶっ飛んでるなぁ…。」

 

 

いや…、思いついたとしてもそれをあの完成度で実行できるのがすごい。

だってあれだよ? 怯みループだよ?モンハンのタイムアタック動画出してる人と同じような動きなんだもん。

ちょっと強すぎる気がする。

 

 

「よし。この戦い方はクルルナにも教えてやりたいな。 彼女は連射弓しか使ってないみたいだからこの機会に他の弓の強さを教え込んでやることにしよう。」

 

 

あぁ…、そういえば村ではレイリスとクルルナが待ってるんだったな。

怖いなぁ…。 だって魔王みたいな雰囲気出してたよ? 今の彼女たちはどんな行動をするな予想も出来ない…。 正直帰りたくないです。

 

 

「でも、セレスとラディスの2人も少し強くなったんじゃないか?

別れる前はまだまだヒヨッコって感じだったけどなんとな〜く強者のオーラが出てきてる感じがするよ。」

 

「おっ、マジで!? やったぁ!ルファール姉にそう言われるならアタシたちも少しずつ前に進んでるんだな!」

 

 

うん、俺が言えたことじゃないかもしれないけれど、確かにこの2人は少しずつ強くなっている気がする。俺が一緒でないクエストでは、回復無しでクリアしたときもあったみたいだしね。

 

 

「うんうん、いい感じじゃないか。 ベルナ村は飛行船の往来が盛んだから各地の狩場にも1日あれば迎える。 クエストの流通も盛んだからレベルアップするにはいい場所だと思うよ。

まぁ私の推しの拠点さ。 しばらくゆっくりしていってくれれば嬉しいかな。」

 

 

ふむふむ、なるほど。 ベルナ村は飛行船が沢山あるのか。これならいろんなところでのクエストを経験できそうだ。 孤島とか火山とか行ってみたい。

 

 

「まぁいきなりのクエストだったけど、無事に終わって良かったよ。 今日は3人ともゆっくり休んでくれ。」

 

 

お気遣いありがとうございます。

あぁ…でもあの2人がどうなってることやら…。

今日はちょっと疲れたから、アレなことは勘弁してもらいたいところです…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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というわけでベルナ村に到着しました。

飛行船の発着場には村に残っている2人は来ていなかった。 う〜ん…姿が見えないのが逆に怖い。

 

 

「レイリスとクルルナはもうマイハウスに戻ったのか…?それじゃあ私たちも帰ることにしようか。

それじゃあ3人とも、今日はお疲れ様!また明日から頑張ろう!」

 

 

ルファールさんがそう締めくくって、今日は解散となった。 こうしてみると副リーダーってのはなんとなくわかる気がする。 …まぁちょっとおかしなところはあるんですが。

 

 

「そんじゃあ帰るかぁ…。 今日は何もなさそうだな…。良かった良かった。」

 

 

そう呟きながら、俺はマイハウスへの帰路を辿った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま〜っと…。 いや、誰がいるわけでもないんだけどな…。 まぁ…プーギーならいる…

「あらっ!トマトさん!お帰りなさい!」

「………ッ!?」

 

 

………マイハウスに帰ったらクルルナがいました。

 

え?なんで? 俺、戸締りしたよね?

 

 

「………あれ?なんでクルルナがいるの? 鍵閉めてた筈じゃ…。」

 

「あら? 私がきた時に開けて……コホン。開いてましたが?」

 

 

なんか恐ろしい言葉が聞こえたような気がするが気にしない。

 

 

「あっ、そうですか。

 

………で、クルルナは何をしに俺のマイハウスに?」

 

 

嫌な予感がするが、一応聞いてみる。

まだだ…まだ決めつけるのは早い。 まだ救いはあるかもしれない。

天使さん…俺に救いの手を差し伸べてくれよ…?

 

 

 

 

 

 

 

「何をしにって……それはもちろんナニをしにですよ…♡」

 

 

俺の頭が、即座にクルルナのことをラスボス認定しました。

 

 

「ほら、トマトさんも疲れたでしょう? 私直伝の特製マッサージをしてあげますよ…?ささ、早くベッドへ…。」

 

 

クルルナがじりじりと俺に近づいてくる。

一見、その周りには優しげなオーラが漂っているように見えるが俺にはわかる。

 

今のクルルナは捕食者の目をしている…!

これは実際に襲われた俺だからわかることだ。

獲物を怯えさせ、全てを喰らおうとする、まるでイビルジョーのような目。

 

今の俺はイビルジョーの前で怯えている草食モンスターだ。 このままでは喰われる…ッ!

 

 

「そぉい!」

 

「なッ…!? 閃光玉!?」

 

 

三十六計逃げるに如かず。偉い人はそう言いました。

ここは逃げるが勝ちだ…!

 

 

「……ッ!けむり玉まで…!」

 

 

とある薄い本で学んだ、逃走術…!

アカムの兄貴にこれほどの感謝の念を送る日が来るとは思ってなかった…!

 

 

「レイリスッ! そっちに行きましたッ!」

 

「オッケー!任せて! 迷子君は逃さないよ!」

 

 

すると、何処からともなくレイリスが現れた。

その手にはロープらしきものが。 そして此方を見据える目は、クルルナと同じく捕食者の目つきをしていた。 くそッ、こっちもイビル嬢と化したか!

 

俺の逃げ道を塞ぐ形だ…! 万事休すか…!?

 

 

「迷子君!ここはおとなしく捕まって…」

「たまるかよぉっ!」

「…!? そんなッ!?」

 

 

レイリスが俺を捕まえようと投げつけたロープ。

俺はその攻撃?を見事にジャスト回避。

 

まったく…ブシドースタイルは最高だぜ!

 

 

「アーッハッハッハ!残念だったなお2人さん! 俺はこのまま飛行船でトンズラさせてもらう…」

 

「はい残念。 ブシドースタイルは連続攻撃が弱点だな。」

 

「えっ…。ルファールさ……うっ。」

 

 

2人を背後に置き去りにして、全力で逃げ出そうとしたら何故かルファールさんの声が聞こえた。

そして、鳩尾に重い衝撃が。

 

俺の目の前が暗くなっていく…。

 

 

「さて…。今夜は楽しめそうかな?」

 

 

……アカン、このままでは死ぬ。…動け、俺の体ッ。

 

 

そんな俺の思いに体は応えてくれず、ルファールさんの呟きを最後に俺の意識は途切れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「…………ッ!?」

 

「あっ。起きた? 」

 

 

意識を取り戻すと、そこは俺のマイハウスでした。

 

目の前にはインナー姿の女性が三人。

……全員飢えたような目をしてますね。アイテムボックスにこんがり肉が入ってるからそれでも食べたらどうだろうか?

 

 

「ーーーッ! ーーーッ!」

 

 

そして、大変なことに気づいた。

口に何か粘着テープの様なものが貼られて喋ることができない。

手足もベッドに括り付けられて身動きが取れない。

 

………ヤバくね?

 

 

「フフッ、トマトさんったら必至になっちゃって…可愛いですね。」

 

「大丈夫!天井のシミでも数えてればあっという間だからさ! あと、今回からルファールも加わるからヨロシクね!」

 

「と、いうわけだ。 聞くところによれば随分と楽しそうじゃないか? これからよろしくな?

苛められるのが好きだと聞いているよ。」

 

 

………待て待て、俺はそんな趣味はないぞ?

 

 

「と、いうわけで今回はトマトさんのために色々と用意したんですよ!タマミツネの滑液からケルビの角までバリエーションは盛りだくさんです!」

 

「ーーーッ!? ーーーッ!?」

 

 

マズイ…。このままでは男の尊厳とかそういったものが粉々に砕け散る…!

 

なんとか耐え抜くしかないか……!?

 

いや、俺ならできる!怒り喰らうイビルジョーだって倒せたんだ!

イビル嬢3人にも遅れはとらない筈だ!

 

 

 

「それでは……滑液から始めますね? フフフ…リラックスして私達に身体を委ねてもらうだけでいいんですよ?」

 

 

 

 

こうして1人の青年と、3人のイビル嬢との壮絶な戦いは始まった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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それから数日経った日の昼下がり。

 

 

「ねぇレイリス。 ここ何日かヘタレのこと見てないんだけど、どうかしたのかな?」

 

「えっ!? あ、あぁ! なんか体調崩しちゃったみたいなんだよね! 今はゆっくり休んでもらわなきゃ! 顔とかも瘦せこけちゃって大変…セ、セレスったらなんでそんな目で見てくるのさ…。」

 

「もう何も言いませんわ…。」

 

 

パーティメンバーに問い詰められて、慌てている女性の姿がありましたとさ。

 

 

 

 




ほい、ホロロホルルとイビル嬢でした。

最近、毎日忙しいのでなかなか更新頻度を上げることが難しいです。
更新を毎日心待ちにする…というよりは、おっ更新されてるじゃん。程度の期待でいてくれるのがちょうどいいかもしれません(´・ω・`)

感想など気軽にどうぞ。 お待ちしてます。


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