風の超越者 作:真の自然支配系能力者
太陽の無い紫の空を飛ぶ東洋の黒龍の上で寝ている少年に通信用の魔方陣が展開されて通信主に起こされる。
『ご主人さま、ご主人さま~!起きてます?起きてくださーい!』
「う~ん、今起きた。何か合ったか、リサ」
眷属でメイドでもあり、家の財政を一人で引き受けている万能メイドのリサ。
『先程魔王さまから連絡が来ました。ご主人さまにお願い、ではなく依頼があるとの事です。一度お屋敷に戻って来てください』
通信が切れたので、黒龍に屋敷に戻る様に命令する。
「黒曜、屋敷に戻るぞ」
黒曜は声を出さない為、雰囲気で察しないといけない。
屋敷の上空に着いたので、黒曜から悪魔の翼も出さずに跳び下りる。
地面に接触する直前に風が吹き、少年を浮かして地面に着地する。
「お帰りなさいませ、ご主人さま。魔王ルシファーさまはまた明日のお昼過ぎに連絡するとの事です。ですからフラフラと何処かに行かないで下さいね」
「分かってるよ、リサ」
労う為に頭を撫でると、驚いたのか
「リサ、一応眷属全員、明日集まる様に言っておいてくれ」
「承りました、ご主人さま」
魔王ルシファー様か……、似た境遇だからって結構しつこく絡んでくるんだよな~。
途中で何故か妹の自慢話になる、そして何処から嗅ぎ付けたのか魔王レヴィアタン様もやって来る。
グレイフィアさんがいるお蔭であまりにも熱中するとハリセンで叩いて抑えてくれる。
アジュカさんとはゲームして遊んだりしているけど。
お願いではなく、依頼……。
どうせ妹と妹の眷属を影ながら守ってとかだろうな。確かリアス・グレモリーとソーナ・シトリーは人間界の学校に行ってるんだったな。
サーゼクスさんの事だ、守るついでに君も学校に通わないか?って言うだろうな。……たぶん。
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翌日の昼過ぎに魔方陣が展開され、魔方陣からその姿が現れた。
『ハヤテくん、久しぶりだね。元気にしてたかい?』
「ええ、家族共々元気ですよ」
『それを聞けて安心だ。さて、ハヤテくん……魔王サーゼクス・ルシファーとしてハヤテ・フォカロル。君に依頼がある』
「お聞きします……」
『リアス・グレモリーとソーナ・シトリーとその両眷属の手助けをして欲しい』
守るじゃなくて手助け?
「守る、ではなく手助けですか……」
『そうだ、彼女達では対処が出来ない事が起きたら君の判断で手助けをして欲しい。一応経験を積んでもらう為でもあるから、大事になる前に介入してくれたらそれで良いよ』
これはまた、面倒な依頼が来たな。
『君の眷属、あの黒龍以外は駒王学園に入ってもらえるかな?』
そー来るだろうと思っていましたよ。
「大丈夫ですよ、昨日の内に家族から了承を得ていますので…」
『ありがとう。手続きはこちらがやっておくから準備をしておいてね』
「分かりました。依頼料に関しては、リサが行いますのでよろしくお願いしますね」
『そ、そうだね。彼女にお手柔らかに、と言っておいてくれ』
クックック…この人もリサの交渉能力を知っているからな。こちらに有利な交渉しかしないから苦笑いしている。
「ええ、しっかりと伝えておきます」
『まぁ、とりあえず。これでリーア達は大丈夫だね。私とアジュカと同じ超越者であるハヤテくんがいれば他神話の主神級以外は相手出来るだろうからね』
「サーゼクスさん、一応まだ候補ですよ、俺」
大王派の老害どもが認めてないし後旧魔王派も、まだ若い俺に超越者を名乗らせたくないのと……サーゼクスさんとアジュカさんに教えられていたのも原因かな。
サイラオーグの様に断絶した元72柱の悪魔の末裔を眷属にしてることか?それとも全部かな。
『……そうだったね。けど今でもハヤテくんの超越者説が流れているから、その内現実になるだろうけどね』
「レーティングゲームとかすれば直ぐに広まりはするでしょうけど……」
まだ成熟した悪魔とされていないから原則的にレーティングゲームやれないからな、仕方ない。
「そういえば、義兄が言ってましたけど…リアス・グレモリーと婚約したって本当ですか?」
『兄?……ああ、君の女王はレイヴェル・フェニックスだったね。その兄であるライザー・フェニックスは義兄になるか……うん、その通りだよ。父親どうしが酒の勢いで決めちゃったみたいでね』
サーゼクスさんの顔が疲れがメッチャ見えるな。もしかしたらリアス・グレモリー自身は反対しているのか。
恋愛結婚をしたいのだろうか。サーゼクスさんとグレイフィアさんは、恋愛結婚だし。
まぁ、俺も人の事言えないし、眷属の女の子とはみんな関係持ってるし……。
『出来ればリーアも自分で自分の結婚相手を選んで欲しいけど……』
純血主義の貴族達が五月蝿いからな。
その内貴族社会に叛逆が起きそうだな。
『ああ、ごめんね。君に愚痴を吐いてしまって。詳しいことは書面を送るよ。じゃあ、今日はこの辺で失礼するよ』
そう言って魔方陣は消えてしまった。
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夕飯を食べ終え時刻は夜七時。
屋敷の一室で
ちなみに俺の首には、小さくなった黒曜がいる。
「みんな、駒王学園に入学する事になりました」
「ああ、やっぱりそうなったか」
一人目の戦車、グレン・マルコシアス。
「オレは大将と仲間が一緒ならそれで良いぜ」
二人目の戦車、坂田金時。本名は雷斗。
「俺もアニキとみんながいればそれでいいっすよ!」
駒二つ消費の兵士、愛宕炎摩。
「ボクもそれで構わないよ」
一人目の騎士、エル・ワトソン。
「あたしもそれでいいよー」
二人目の騎士、瀬尾なずな。
「僕も学校に行ってなかったからね丁度いいよ」
一人目の僧侶、染木文弥。
「私もそれで構いません」
二人目の僧侶、山奈ミラ。
「拙者は主君の命に従うのみ」
兵士の望月千代女。本名は陽葉。
「ご主人さまがいる所にメイドありです」
兵士のリサ・アヴェ・デュ・アンク。
「………………」
「黒曜の旦那もいいってよ」
駒四つ消費の兵士、黒龍の黒曜。
「ハヤテ、魔王様からの依頼とは何だったのですか?」
女王のレイヴェル・フェニックス。
「グレモリーとシトリーの手に負えない問題が起こった場合、大事になる前に介入して問題を解決する……という手助けの依頼だよ」
「大将、オレらが前出ちゃいけねーのか?」
「経験を積ませたいんだと……」
難しい顔をしているな。雷斗は、根っからの善人だから。
「俺は、お前らを縛るつもりはない。魔王様は、俺の判断に任せると言った。だから俺はお前ら家族に言う。各々の判断で介入して手助けしてよし!」
「おう!それでこそオイラ達の大将だ!」
「流石はアニキ!」
「まあ、そう言うと思ったよ」
「主君の命とあらば」
「戦闘組に任せるよ、僕はいつも通り裏方で行かせてもらうよ」
「私もどちらか…と言えば…裏方ですけど……」
「あたしも裏方でいいよー」
「なずなは、ボクと同じ騎士でしょ。キミも戦闘組だよ」
「リサは後方支援ですよ」
「私も後方支援にさせていただきます。弱い女王で申し訳ありませんが……」
ネガティブな事を言うレイヴェルの頭を撫でて落ち着かせる。
「レイヴェル良いなー。ハヤテ、あたしも撫でてー!」
「ボ、ボクも良いかな……」
「わ、私は……」
「落ち着けみんな。とりあえず、向こうに持っていく物をまとめておく様に、今日はこれで解散だ」
それから女の子全員に満足するまで頭をなでなでした。