結有と吹雪が異世界に放り込まれたようです   作:SAMICO

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ディオリア戦記Ⅰ~作戦会議~

Sハウンドの面々は、ディオリア奪還の為、名古屋城(皇居)の別室で、作戦会議を開いていた。

会議に参加しているのは、ディオリア奪還部隊総司令官の我那覇陽子。

艦長代理・副長の村井杏奈。陸上部隊指揮官の各務原裕二。

そして時雨(結有)に、迷彩服に身を包んだ夕立姫とメルフィ。

更に護衛として、吹雪と瑞希、

それに総参謀長の薄雲(智紀)が参加している。

 

陽子と智紀は、この作戦会議前に会談を開き、智紀の作戦を確認していた。

陽子が立ち上がると、

「それでは作戦を説明する。まず、Sハウンドの吹雪と結有…時雨・薄雲以外の面々は、インド洋で()()を行う。正確には、インド洋のいずも改二リペアから輸送ヘリで、ディオリアに兵を送り込む……()()をする。こんな作戦は、相手も承知の筈だからな」

その言葉に、全員が頷く。

「続けるぞ。そうして、注意をいずも改二リペアに引きつけることにより、敵の関心を逸らしたところで、()()()()()、お前の出番だぞ」

その言葉に、メルフィが不満そうな顔で、

「一文字余分です!」

と、抗議の声を上げるが、説得力は皆無である。なぜならこの娘、()()()()()()()()()()飛ばさないのである。

いずも改二リペアが、名古屋に入港するまでの戦いで、()()役に立っていない。

繰り返すが、()()()()立っていない。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

「それはともかくだ。メルフィの召喚術と、吹雪が先日覚えた、()()()()()()()を組み合わせる。まず吹雪が、()()()()()()()()()()()に、メルフィを護衛と共に放り込む。それからメルフィは、()()()()()で特別教導隊を送り込む。護衛は、各務原隊長にお願いする」

その言葉に、メルフィと吹雪、そして裕二が立ち上がり敬礼する。

「やってみます」

「はいっ」

「了解しました」

この三人が座ると、薄雲(智紀)は更に口を開く。

「ディオリア首都での作戦内容は、とにかく()()()()()()()だ。相手(七星)も、意図に気づいているだろうから、首都防衛は固めている筈だ。特に、インドからの空路は、黒龍騎士団の生き残りに、防空をやらせるだろう。戦闘機姫も居ることは間違いない。いずも改二リペアと云う、()()()()()に注目してもらおう」

その言葉に、全員が頷いた。

「その上で、だ。特別教導隊と俺達は、魔法学校を目指す。恵奈には、()()()()()()()()()()()()()()()()()()

その薄雲(智紀)の言葉で、メルフィは()()()()()()()()()()()が、()()()()()()()のか、と気づいた。

「メルフィ。おそらく()()()()()()()()()()()だ。俺達が考えた、世界修復の結論としてはだ………特異点三人を、大特異点である魔法学校の御蔵島エリアに集め、召喚魔法をぶっ放す。元に戻るか、全てが融合するか、はわからないが、やってみる価値はあると思う」

薄雲(智紀)の言葉に、真剣に頷くメルフィ。

「わかりました。最後に、特大のホームランを打ってみせます」

 

その時だった。

襖が開かれ、フレーゲル男爵が立っていた。

まだ逃亡時の傷は癒えておらず、包帯だらけの痛々しい格好だが、

迷彩服を身に着けていた。

「薄雲殿。私も、その陸上部隊に加えていただきたい」

「ダメだ!死ぬかもしれないんだぞ!?」

その薄雲(智紀)の言葉に、フレーゲルは決意の籠った声で、

()()()()()()()()()()()()()()として、向かわねばならぬのだ。もし死ぬとするならば、ディオリアで散ることを望む」

その言葉に、薄雲(智紀)は暫し考えを巡らせる。

「わかった。フレーゲル男爵には、特別教導隊の戦車内にいてもらおう。M2の使い方を教えるから、後で俺と来て欲しい」

「わかった」

「最後は、その時に判断する……大きなホームランを期待する。以上だ」

その言葉に、全員が頷いた。

「では、作戦開始だぞ!」

陽子の号令に、全員立ち上がり敬礼すると、持ち場に向かう。

 

いずも改二リペアは、再び杏奈を艦長代理として、出港して行った。

 

 

薄雲(智紀)はそれを見届けると、フレーゲルや裕二と共に、鍛錬所に向かっていた。

鍛錬所では、今度の作戦に参加するジャポネの精鋭達が、特別教導隊副隊長にして()()()()()()()()()()()だった、横関琢磨大佐の猛訓練を受けていた。

侍達も戦闘のプロだが、訓練の鬼の薫陶を受けた、“道東の羆”の訓練は苛烈で、志願者400名中100人の脱落者が発生していた。

それに従いて来た侍達は、大村将軍の名で、身分に関係なく幕臣に取り立てる、とのお達しがあった為、

地獄すら生温い訓練に、必死で従いて来ている。

「オラァ、大和魂はどこにやった!声出せ!」

「サーイエッサー!」

それに裕二も加わる。()()()()()()彼の姿に安心したのも束の間、彼の顔が()になった。

「横関、100人もの脱落者を出したそうだな?歯を食いしばれ!」

突然、その言葉と共に、横関の顔面を殴り飛ばす。

横関は、ぐっと腰を落として耐えると、

「サー!申し訳ございません。()()()()()()()によるものです。サー!」

「よくぞ言った。全員腕立て伏せ300回。連帯責任だ!」

様子を見ていた特別教導隊の隊員も、すぐに腕立て伏せの体勢になると、裕二()腕立て伏せの体勢になる。

「イーチ!」

裕二の掛け声と共に、()()()()()()()()()()()が始まった。

一人のミスが、全員のペナルティになると知った侍達は、このままでは全員切腹になる、と愕然とし、

より一層努力をして、これ以上の脱落者が出ることはなかった。

 

それを尻目に、薄雲(智紀)とフレーゲルは、戦車のところまでやって来た。

重機関銃の仕組みと、操作方法を説明すると、フレーゲルはすぐに覚えてものにしていった。

 

吹雪とメルフィも、魔力を練る為の訓練と、大魔法陣を描いてマーキングを行い、

小さな目標から遠くにできるように、練習を繰り返している。

時雨(結有)は、それを夕立姫と一緒に見ている。

 

こうして、陸上部隊の準備は着々と進んでいた。

 

戦いは既に始まっていた。

インド沖海戦である……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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